2008年9月1日-2日

◎ 病原性大腸菌 VTEC 米国 O111
マラリア フランス、空港

◎ 病原性大腸菌 米国
PRO/AH/EDR> E. coli VTEC non-O157, restaurant - USA: (OK), O111
Archive Number: 20080902.2748
[1] Beginning of outbreak(発端) 
オクラホマ州北東部のサルモネラ菌感染症流行で1人が死亡
 情報源:NewsOK、2008年8月27日
26日病院および学校当局者らが、オクラホマ Oklahoma 州北東部の小児の間で腸管疾患感染流行の患者数が増加していることを明らかにした。1人が死亡し、17人が入院し、40人の患者発生があった。患者らには重症の血性下痢が認められ、その大部分がタルサ Tulsa から50マイル東にある同州 Locust Grove の the Country Cottage buffet restaurant レストラン食事をしていた。入院患者のうち少なくとも 7人が小児である。26日の病院の報告によると、13人の小児が入院中であり、4人は小児集中治療ユニットにいる。生後 18ヶ月から 12才までの 3人は透析を受けている。
[2] Possible water source of _E. coli_(大腸菌は水由来である可能性) 
 情報源:Chattahbox、2008年9月1日 
オクラホマ州の大腸菌感染流行の感染源調査の担当者らは、多くの患者が発病したレストランの水が原因であると見ている。保健当局者は 29日、the Country Cottage restaurant(Locust Grove)の井戸水が大腸菌の感染源であることが判明したと発表した。患者の多くが大腸菌感染流行により発病したレストランである。同州における大腸菌感染流行により、26才女性1名が死亡しており、ほか 116人が発病した。これまでに 50人が入院した。 
[3] O111 identified 
 情報源:Oklahoma Department of Health、2008年9月2日
オクラホマ州保健局 The Oklahoma State Department of Health (OSDH) は、州北東部における大腸菌感染流行の結果、176人以上の患者が発生したと報告した。成人128人と小児48人である。大腸菌 O111 がこのような大規模感染流行の原因となることは、まれだという。
[Mod.LL- O157:H7 に注目が集まっているが、他の大腸菌も HUS を伴うものも含めた腸管出血性疾患の原因となる。
大腸菌は O (somatic) および H (flagellar) 抗原の発現性により、O157:H7 のようにグループ分けが行われている。産生される毒素は 1 または 2 Shiga toxins (stx1 and stx2) のほか、eae すなわち生物や粘膜の effacing lesions (?) への接着を担うタンパク intimin、その他の E-hly, espA, etp, and katP などの毒性因子がある。
VTEC (verotoxin-producing _E. coli_、ベロ毒素産生性大腸菌) 疾患に関連する大腸菌の血清グループには O26:H11 のような運動性のものと、O111:NM (or H-) のように非動性のものがある。非 O157菌はヒツジやウシから分離され、VTEC 感染流行の 30%程度に関与するが生体内・外アッセイにおいてはやや毒性が弱い。非 O157グループの遺伝学的・表現型的特徴の解析により、固有の系統樹を持ち、O157 とは異なる毒性形質の独自の特徴を有することが判明した。この血清グループの特徴が最もはっきり分かるのは O26, O111, O128, and O103 である。検査室において O157 が ferment sorbitol(ソルビトール発酵)を利用できないことを利用し、sorbitol-MacConkey (sMAC) plates を用いて VTEC を同定しようとすると、非O157を見逃すことになる。
ワシントン大学小児科での 3年間の研究で、1851の便検体の EIA法検査によるソルビトール発酵と毒素産生が調べられた。その結果、O157 の 28菌株とともに、O103 (4 strains),  O118 (2 strains),  O111 (2 strains), and 3 other strains が確認された。臨床的には O157感染において,血便、便中白血球、短期間の腹痛が見られる頻度が高かった。O157 感染のうち、(18%にあたる)5例で HUS が認められたが、非O157感染例では認められなかった。toxin assay だけでは  sMAC plates上で確認された全ての O157株を検出することができなかったため、この研究者らは toxin assay 単独による検査を勧めていない。今回の感染流行やコネチカット州の湖での O121 の症例のように、非O157においても HUS(hemolytic-uremic syndrome、溶血性尿毒症症候群)を発症する危険性がある]

● マラリア フランス、空港
PRO/EDR> Malaria, airport - France: (Paris)
Archive Number: 20080901.2735
 情報源:The Figaro [in French]、2008年8月27日
フランス France から出たことがないにも関わらず、2人のパリ Paris 市民がマラリア malaria に感染した。この2人の若者は、23日からニースの大学病院に入院中である。患者らは快方に向かっている。初めて症状(発熱、頭痛、嘔吐、血小板減少)が現れたのは18日で、フランス南部に到着後 5日目のことであった。このカップルは、5日から7日まで Roissy Charles de Gaulle の空港近郊 7km の友人を訪ねていた。
調査が行われ,彼らが休暇を過ごした南部 Var region の Saint-Raphael にマラリアのベクターである蚊族が存在するとの仮説が除外されれば、マラリアの "空港 airport 内" と命名された国内感染例である可能性が最も高くなる。... 
時に感染のあるハマダラカ(マラリアのベクター蚊族)が、マラリアの土着感染のある国からそうではない国へ、航空機の手荷物の中で運ばれ、旅行中も生存し続けることがある。この蚊族の刺咬によって感染したことが確認された症例を "airport malaria" と呼ぶ。フライト中、途中降機中、コンテナや手荷物開放時に空港職員らが曝露するほか、空港周辺地域の住民らも感染する可能性が高い。保健当局者らによると airport malaria はまれであり、1999年の報告が最後である。1977年から 1999年の間にフランス国内で確認されたのは 28例であり、すなわち年間最大 1例である。WHO によって昆虫駆除作業が勧められており、概ねエアラインにはよく守られていて: 乗客の搭乗前もしくは特別に離陸前にエアゾル噴霧による航空機の消毒が行われている。多くの国が、特にリスクのある国々や出発国での消毒が怪しい国からの航空機の到着時に、改めて消毒を行う必要性を強調している。the French Overseas Departments and Territories 海外領に対して、輸入例も自国内感染例も含めて、全てのマラリア症例の届け出を義務づけている。 
[Mod.EP-報告にあるとおり、the term "airport malaria" は土着感染地域から非土着感染地域に輸送されたマラリアに感染した蚊族から感染した患者に使用される。Airport malaria は、患者発生国において感染伝播が存在することを意味するわけではない。空港でのマラリアその他のベクター媒介性感染症は、ある程度は出発直前の(客室内を含めた)航空機の殺虫剤による噴霧消毒で防止できる。この作業が行われたかどうか、航空機が出発した国の公衆衛生当局により確認可能である]

● サルモネラ感染症 カナダ
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Enteritidis - Canada (02): (QC), cheese
Archive Number: 20080902.2747
 情報源:Canadian Broadcasting Corporation (CBC) 、2008年8月29日
[サルモネラ菌に] 汚染された3種類のチーズ製品に関連して、ケベック Quebec 州で 1人が死亡し、87人の患者が発生しているとして、29日に州保健当局が回収を発表した。次の 3つの地域で多数の患者が発生している: Chaudiere-Appalaches, Estrie-Mauricie, and Centre-du-Quebec。これらの地域はそれぞれ、ケベック市の南・the Eastern Townships, central Quebec にあり、この数週間に異常な数の症例が発生した。同州全体では毎年1000例のサルモネラ症患者が発生している。死亡したのは Chaudiere-Appalaches の高齢者 1名である。感染患者のおよそ 40%が、脱水などの症状のため 1日以上の入院治療を受けた。この3つの地域では、今後も患者数が増加する可能性がある。Fromages la Chaudiere of Lac-Megantic の協力を得て、州農水産食料局は消費者に対し、サルモネラ菌 _Salmonella_ Enteritidis bacteria による汚染の可能性のある、La Chaudiere, Polo, and Tradition と呼ばれている未精製ハードチーズ(the non-refined hard cheeses)は一切口にしないよう注意を呼びかけている。2008年7月24日から8月24日にかけて生産された製品が回収されている。... "多数の患者から、同じ遺伝学的特徴のある菌が検出されている"。 
地図  Quebec's administrative divisions

● ブルセラ症 ロシア
PRO/AH/EDR> Brucellosis, ovine, human - Russia (Altai)
Archive Number: 20080902.2749
 情報源:IA Newsline [trans.] 、2008年8月25日
Volchikha 村(Volchikhinskaya 地方) の私営農場で、合計 35頭のヒツジがブルセラ症 Brucellosis 検査で陽性となった。以前 Voskhod と呼ばれていた大きな農場の一部である。701頭のヒツジが飼育されており、すべてのヒツジの検体が採取された。検査が行われる前に 1頭死亡している。非常事態省地方当局者によると、これらのヒツジと接触があったのは 9人で、このうち 3人の検査結果が陽性となった。
[Mod.NR-この感染流行は、Altai 地方において新たに発生したものではない。2008年初め、汚染されたミルクもしくは動物との接触により、10人のブルセラ症患者が発生している] 
[Mod.LL-患者らが発病しているのか、単に血中にブルセラ症の抗体を保有しているだけだったのか、分からない] 
地図 Altai は Siberia の federal province of Russia (a krai) の1つ 

● プリオン病 英国、フランス
PRO/AH/EDR> Prion disease update 2008 (10)
Archive Number: 20080902.2742
[1] 英国: National CJD Surveillance Unit - monthly statistics as of 1 Sep 2008
 情報源:UK National CJD Surveillance Unit, monthly statistics 、2008年9月1日
Totals for all types of CJD cases in the year 2008
9月1日までに88例の照会があり, 47 deaths from sporadic CJD, 4 deaths from iatrogenic CJD, 3 from GSS, one from familial CJD, and one from vCJDとなっている。 [2] フランス: Institut de Veille Sanitaire - monthly report as of 1 Sep 2008 
 情報源:VS - Maladie de Creutzfeldt-Jakob et maladies apparentees [French]、2008年9月1日
Totals for all types of CJD cases in the year 2008
As of 1 Sep 2008 in France, 940例の照会があり, 37 deaths from sporadic CJD, 2 deaths from iatrogenic CJD, 5 from familial CJD, none from GSS, and none from vCJDとなっている。 
[3] Prions in urine(尿中プリオン) 
 情報源:FEBS Letters, online、2008年8月12日
米国 University Boulevard の研究センターにおいて、尿中の感染性プリオンが確認された。
(要約)
実験的に感染させたハムスターの尿中でプリオンの検出を試みた。

● デング熱 ベトナム,マレーシア,台湾,フィリピン,パラオ
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2008 (38)
Archive Number: 20080901.2739
ベトナム
[1] 2008年、南部を中心に全国でおよそ36900人感染
 情報源:Thanh Nien (Young People) News、2008年8月27日
ホーチミン市 Ho Chi Minh City [HCMC] と複数のメコンデルタの省では、デング熱 Dengue 患者増加が報告されている。保健省の報告によると、2008年に全国でおよそ 36900人がこの蚊族媒介性疾患に感染した。2007年同期の患者数を 24%を下回っている。2008年の感染者のうち 33人が死亡した。当局によると、南部の省および都市での感染が最も深刻であり、報告された患者の 80-85%を占めている。最も患者数が多かったのは 6100人以上が感染した HCMC で、次いで Ca Mau, Soc Trang, and Tien Giang の各省となっている。
[2] ワクチン 保健省、デング熱ワクチンの試験を許可
 情報源:Thanh Nien (Young People) News 、2008年8月27日
保健省は 南部 An Giang 省住民らに対するデング熱ワクチンの試験を許可した。海外のワクチンメーカーである Sanofi Pasteur 社製 ChimeriVax vaccine について、今後 6年間のトライアルを行って、4種類のデングウイルスに対する血清抗体陽性化率 seroconversion rate に関する試験を行うこととなっている。ワクチンの安全性の評価も行われる。ホーチミン市のパスツール研究所は 2014年までに、同省の様々な年齢層の健康な人々 180人に対するトライアル試験を行う予定である。
フランスに本社をもつ Sanofi-Aventis Group のワクチン部門である Sanofi Pasteur は、すでに 4価ワクチンの第 2相臨床試験を終了している。最新の検査結果は 2007年9月に公表されており、4種類のデングウイルス全てに対して 100%の血清抗体陽性化率であったことが報告されている。第 3相臨床試験は 2008年にラテンアメリカとアジアで始まっている。2008年、ベトナムでは 28890例のデング熱患者が報告され、28例が死亡していることが、保健省から報告されている。 
[Mod.TY-繁殖場所除去によるデングウイルスのベクターである蚊族駆除対策の、実施および継続の困難さを考えれば、ワクチンはデング熱患者抑制のアプローチとして非常に魅力的である。ウイルス接着 attachment に伴う免疫過剰反応のリスクのない、4つの型のデングウイルスに同時に十分な免疫を付与する能力を持つ、単回投与で有効なワクチン開発への取り組みが行われている] 
[Mod.MPP-2008年、ベトナムではこれまでに約36900例のデング熱患者と33例の死亡が発生している。ホーチミン市 HCMC では 6100人以上の患者が発生した。全国的には、2007年同時期と比較して、2008年の患者報告数が 24%減少したとされているものの、過去数年間と比べ、著しいデングの活動性が認められている。2008年8月(7月?)27日のベトナムでのデング熱患者数は 3550人、死者 6人と報告されている(20080731.2349)。2つの目の記事によれば、An Giang 省においてまもなく、4つの型のデング熱ウイルスに対する抗体陽性化率に関する 6年間のワクチンのトライアル試験が行われる予定となっている。もしこのワクチンの安全性と有効性が証明されれば、長らく待ち望まれていた同地域のデングウイルス感染の有病率と致死率を減少する手段となる。デング熱ウイルス感染は、ベトナムだけでなく、MBDS 地域内の他国においても、重要な疾病負担となっている] 
地図 Viet Nam with provinces
マレーシア
 情報源:Malaysia-Finance Blogspot, Malaysia National News Agency (Bernama) 、2008年8月28日
保健省疾病管理局長は 27日、デング熱による死者 4名の報告があり、17-23日の間にセランゴール Selangor, クアラルンプル Kuala Lumpur, Melaka, およびジョホール Johor から各1名の報告であったことを明らかにした。この間に報告されたデング熱感染患者数は 1003人であり、前週比 36人減であると述べた。患者数の減少は見られたものの、2007年同期に比べ、依然として約 10%の増加となっている。... Perak, Selangor, Negeri Sembilan, Melaka, Johor, Terengganu, and Kelantan の7州と  the federal territories of Putrajaya and Labuan において、デング熱患者数増加が認められている。これまでの合計患者数は29942人で、71人の死者が発生した。
台湾
 投稿者: Wu Ping-Fuai 、2008年8月28日
台湾 Taiwan において、当局は住民らに対して主要なデング熱対策として、ベクター繁殖場所の除去を呼びかけている。一方、緊急の短期の対策として殺虫剤噴霧を行っている。
フィリピン
 情報源:Sunday Punch 、2008年8月26日
Calasiao  の全24 barangays[行政単位] 中 23地区で 118例のデング熱感染が確定診断されているため、デング熱感染流行が宣言された。前回この町でデング熱が流行したのは 1998年で、271例の患者が発生している。2007年の 1月から 8月15日までの患者数はわずか 6例であった。最も感染が深刻であったのは、San Miguel with 15 [dengue cases]; Malabago, 14; and Lasip, 11 である。 
パラオ
 情報源: Pacific Islands Report 、2008年8月25日
8月1日以来、保健省には 31例の症例が報告されているため、パラオ Palau におけるデング熱感染は流行レベルに到達した。患者の大部分が Ngerkebesang, Echang, Meyuns, Ngerchemai, Dngeronger, Meketii, Iyebukel, Ngaraard, and Aimeliik の学童らである。.... 予期せぬ感染流行発生対策に予算の余裕がないことなど

● 胃腸炎、大腸菌 スウェーデン、バルカン地方から
PRO/AH/EDR> Gastroenteritis, E. coli - Sweden, ex Balkans
Archive Number: 20080901.2734
 投稿者:Mats Erntell、2008年8月31日
スウェーデン Sweden 南部 Halland 郡の感染症当局には、8月5日以降、旧ユーゴスラビアを訪問した後、enterohaemorrhagic Escherichia coli (EHEC、腸管出血性大腸菌) に感染した患者に関する 5件の報告が寄せられている。患者の 1人からはサルモネラ菌_Salmonella enteritidis も陽性となっている。

● クロストリジウム(クロストリジオイデス)・ディフィシル カナダ
PRO/EDR> Clostridium difficile, fatal - Canada: (BC)
Archive Number: 20080901.2729
 情報源:Westcoaster.ca、2008年8月28日
当局によると Nanaimo [Regional] General Hospital [NRGH] のおいて現在、8人患者らのクロストリジウム菌 _Clostridium difficile_ 感染についての検査が行われている。29日のバンクーバー島 Vancouver Island Health Authority 当局の話では、4月以来 57人が発病した。通常 2-3例が発生する程度であると言う。8月22日現在、院内で 8人の患者の診断が確定していると述べた [29日現在の患者は 10人]。6月以降 3人が死亡した。高齢者は最も感染する感受性が高い。早期に診断が付けば治療によく反応すると説明されている。
[Mod.ML-... ribotype 027によるものであるか明らかにされていない...] 
* 地図 人口8万人の Nanaimo は Vancouver Island 東岸にあり、Vancouver 市(British Columbia)から the Strait of Georgia を渡って 55kmの地点にある 

● 原因不明の致死性疾患 インド
PRO/EDR> Undiagnosed fatal illness - India (07): (UP)
Archive Number: 20080901.2738
 投稿者:T Jacob John、2008年9月2日
20080830.2718 に対する回答など。

● イネの病気,Tungro disease フィリピン
PRO/PL> Tungro disease, rice - Philippines: (SCO)
Archive Number: 20080902.2744
 情報源:Sun Star 、2008年9月1日
サウスコタバトSouth Cotabato (SCO) 州の農業専門家らは、地域の農家に対し、the tungro virus が猛威を振るっているため、2種類の palay [unhusked rice、皮なしイネ] の作付けを控える方が良いと指導している。RC 64 and RC 118 の 2種類の palay 品種が tungro の被害を蒙っている。... 最も被害が深刻であるのは、農業の町である Norala(in the 2nd district of South Cotabato)である。
[Mod.DHA-Tungro は東南アジアでは最も深刻な被害の出ているイネの疾患の1つで、100%全滅の報告もあり、同地域に広がりつつある。この病態は、疾患群 syndrome (co-infection) であり、 _Rice tungro bacilliform virus_ (RTBV; genus _Tungrovirus_, family _Caulimoviridae_) と_Rice tungro spherical virus_ (RTSV; genus _Waikavirus_, family _Sequiviridae_) による]

● ブルータング フランス、英国
PRO/AH> Bluetongue - Europe (47): France, UK
Archive Number: 20080902.2743
[1] フランス 症例数の増加 
 情報源:French Ministry of Agriculture's web site、2008年8月28日
Bureau de Sante Animale 当局局長は 28日付の仏農業省のサイト上に次のような情報を提供した;オード Aude, ジェール Gers, ロトエガロンヌ Lot-et-Garonne で、BTV-1 (ブルータング) の症例が新たに確認され、境界線の変更が行われた。8月27日に策定され、28日に発表・発効となる。... 2007年のブルータング症例数は 15569例で、BTV-1 は 3例である。
[2] 英国, DEFRA, restriction zones expanded 
 情報源:DEFRA website 、8月29日
DEFRA 当局は、デボン Devon 州におけるブルータング症例発生を確認した。ノーサンバーランド Northumberland およびカンブリア Cumbria 両州にも制限区域が拡大され、イングランド全域でワクチン接種が許可されることとなった。
[3] 英国, Devon, 輸入例
 情報源:Press and Journal、2008年8月30日
ドイツからデボン Devon 州の農場に輸入された 8頭のウシがブルータングウイルスに感染していたことが明らかになり、29日、農業担当の DEFRA 当局は農家に対し、家畜の購入元を慎重に調査するよう呼びかけている。大陸からブルータングに感染した動物が持ち込まれたのは、今週になってこれが3例目となった。27日、DEFRA 当局はフランスの感染発生地域から、ルイス Lewes(East Sussex)および Hemel Hempstead(Hertfordshire)の農場に輸入された ram 子羊 の感染を確認している。

● 豚繁殖呼吸器障害症候群 ブータン
PRO/AH> Porcine reprod. & resp. syndrome - Bhutan: (Thimphu), OIE
Archive Number: 20080901.2740
 情報源:OIE WAHID Information 2008; 21(35) 、2008年8月28日
感染開始時期 2008年8月6日、初報告 
原因ウイルス porcine reproductive and respiratory syndrome virus 
新たな感染流行 
発生地 Wangchutaba, Bapisa, Thimphu, Thimpu 政府直営ブタ繁殖農場 
感染種 ブタ236頭中15頭(死亡5頭) 
[Mod.PC-アジアでは、中国、台湾、日本、韓国、ベトナムが、OIE に対して PRRS を報告している。アジアにおける同疾患の秀逸な要約については、20080802.2362 の Mod.AS を参照のこと]

● サトウキビの病気,Sugarcane yellow leaf virus タイ
PRO/PL> Sugarcane yellow leaf virus - Thailand
Archive Number: 20080901.2737
 情報源:Australasian Plant Disease Notes 2008; 3(1): 89-92 、2008年7月17日 
文献: AT Lehrer, et al. High incidence of _Sugarcane yellow leaf virus_ (SCYLV) in sugar plantations and germplasm collections in Thailand. Australasian Plant Disease Notes 2008; 3(1): 89-92; DOI:10.1071/DN08036]