2009年1月28日

狂犬病 ブラジル
黄熱 ブラジル

● 狂犬病 ブラジル
PRO/AH/EDR> Rabies - Brazil: (GO)
Archive Number: 20090128.0394
 情報源:O Globo [Portuguese]、2009年1月27日
狂犬病 Rabies 感染が疑われていた 2008年12月25日にブラジリア Brasilia で死亡した 12才の少年の診断が確定した。この少年は心肺停止の状態で、蘇生が試みられたが反応しなかった。少年は北部ゴイアス州 Sao Domingo の住民で、現地で狂犬病に感染した後、治療のためにブラジリアの病院に移送されていた。少年はコウモリと遊んでいる最中に足に咬傷を受けた。1ヶ月前に入院となり、ビデオ会議による米国医師の指導を受けた治療が行われた。抗ウイルス薬を使用し、患者を昏睡状態で維持するという、最近開発された方法が採られた。都市部でも農村部でも狂犬病感染の危険があることが強調された。 
関連項目 20081224.4057 と同じ患者と思われる 
地図 Brazil showing the location of Goias state and the Federal district 

● 黄熱 ブラジル
PRO/AH/EDR> Yellow fever - South America (12): Brazil (RS)
Archive Number: 20090128.0389
 情報源:UOL Noticias [Portuguese]、2009年1月26日
Rio Grande do Sul 州において、森林型黄熱 sylvan [jungle] yellow fever [YF] 感染による死者数は、州北西部サントアンジェロ Santo Angelo で新たな犠牲者 1人が確認されたことにより 3人となった。the State Center of Health Surveillance (CEVS 州保健サーベイランスセンター) によれば、6人の YF 感染が疑われていたが、3人が棄却されている。死亡患者のうち 2人は Santo Angelo で、1人は San Borja で発生している。北西部では 318頭の死亡したサルで黄熱感染が疑われており、同地域のワクチン接種活動が強化されている。これまでに、地域住民だけでなく同地域への旅行者もカバーすべく、130万接種分の黄熱ワクチンが出荷された。黄熱感染の再興による初めての患者は 2002年に西部 RS 州において報告されている。 
[Mod.TY-今回の森林型黄熱感染流行は、ブラジルのアルゼンチンとの国境地帯の Rio Grande do Sul 州において、ヒトやサルの死亡を伴って継続している] 
*地図  Rio Grande do Sul :Santo Angelo and Sao Borja, adjacent to the border of Corrientes Province, Argentina 

● サルモネラ感染症 米国,英国(2件)
米国
PRO/EDR> Salmonellosis, serotype Typhimurium - USA (09): peanut butter
Archive Number: 20090128.0396
[1] CDC: Updated statistics 43州の501人が感染した
 情報源: US Centers for Disease Control and Prevention (CDC) 、2009年1月26日
25日現在、43州の 501人が_Salmonella_ Typhimurium に感染したことが報告されている。...  カナダからも患者1人が報告されている。
[2] FDA/CDC: PCA plant report
 情報源: The Washington Post、2009年1月27日

英国
PRO/EDR> Salmonellosis, serotype Typhimurium - UK: peanut butter, recall
Archive Number: 20090128.0382
 情報源:UK Food Standards Agency、2009年1月21日
Larabar recalls certain batches of their own brand peanut butter snack bars Wednesday 21 January 2009 
回収対象製品 Batch code Best before Larabar Peanut Butter Cookie flavour snack bars (51g) 0807021 30 June 2009 Larabar Peanut Butter 0806202 May 2009 Cookie flavour mini snack bars (28g Sample size) FL 11 November 2009

● ボツリヌス症 カザフスタン
PRO/EDR> Botulism, canned eggplant - Kazakhstan: (YUZ, ALM)
Archive Number: 20090128.0395
[1] South Kazakhstan Province 自家製缶詰を食べた2人が発病
 情報源: Gazeta.kz [in Russian]、2009年1月21日。
South Kazakhstan province で 2人がボツリヌス症 Botulism の初期診断を受け入院となった。20日の非常事態省の報告によると、Tegizshil village (Saryagash district in South Kazakhstan province) の 46才の男性1名と女性1名が、自家製のナスの缶詰を食べた後に地区病院に入院となった。 
[2] Almaty Province 12人が発症
 情報源: Regnum News Agency [in Russian]、2009年1月19日
4人のこどもを含む the Kaynazar village (the Zhambylsky district of Almaty region) の住民 12人が、缶入りナスの入ったサラダを食べてボツリヌス症を発症した。18日に病院で診断された。

● コレラ ジンバブエ、南アフリカ、スーダン 
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2009 (11)
Archive Number: 20090128.0393
ジンバブエ
 情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, Government of Zimbabwe; WHO report、2009年1月27日
本日の感染者 1579人、死者 57人(前日の感染者 2817人、死者 102人) 
南アフリカ
 情報源:The Times, South African Press Association (SAPA) report、2009年1月27日
3ヶ月前の流行開始からのリンポポ Limpopo のコレラ Cholera 感染患者数は 3000人を超えたと、27日現地当局が発表した。2008年11月以来の合計患者数は 3114人となった。昨日報告された患者 82人も含まれている。州内でコレラ感染により死亡したのは 11人であった。Vhembe, および Sekhukhune and Capricorn 地区が、昨日の患者数が 68人と最も多い地区となった。
スーダン
 情報源:UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, Miraya FM report、2009年1月27日
Warap [also spelled Warrab - Mod.LL] の州保健当局者は取材に対し、Akon area(North Gogrial District)においてコレラ感染流行が発生したことを明らかにした。先週までの最新のデータによると、感染者 17人、死者 8人が報告されている。政府・保健省の医療チームが、診断とコレラの型判定のため、医薬品を持参して現地に向かった。 
[Mod.JW-感染者 17(もしくは 17+8)人に対し死者 8人というのは異常に高い致死率であり、おそらく死亡に至らない未診断症例の多くが報告されていないか、もしくはコレラ以外の何かが流行の原因であると思われる]

● 鳥インフルエンザ、ヒト イ ンドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (25): Indonesia, susp.
Archive Number: 20090128.0383
[1] インドネシア人女性、鳥インフルエンザ感染による死亡の疑い 
 情報源:Agence France-Presse (AFP)、2009年1月28日
21歳のインドネシア人女性が、鳥インフルエンザ Avian influenza に感染して死亡した疑いがあると28日に医師が述べた。East Java 州 スラバヤ Surabaya の Doctor Soetomo Hospital で24日に死亡したこの女性は,鳥インフルエンザ感染の症状が認められていたと述べた。呼吸困難、高熱、意識障害の症状があったと説明されている。H5N1ウイルスの確認には、組織検体の検査が必要と述べた。女性の自宅のある East JavaのTulungagung 地区の村の家禽の健康状態のチェックが行われる。 
[2] Surabaya の鳥インフルエンザ疑い患者、H5N1検査陽性
 情報源 Bird Flu Information Corner 、2009年1月28日 
Darmo Permai (Western Surabaya) で家政婦として働く 18歳の女性が、鳥インフルエンザ感染により死亡した。16日この患者は呼吸障害を発症し、私立産科施設に入院していた。状態の悪化を理由に 22日に転院となり呼吸不全と診断された後、23日に Surabaya の Dr Sutomo Hospital に転院した。24日にジャカルタ Jakarta 検査機関に検査検体が送付されたが、同日女性は死亡した。28日に検査結果が公表され、H5N1ウイルスの PCR検査が陽性となった。 患者は 2008年10月に故郷の Lumajang を訪れている。 
[Mod.CP-2つの報告はいくつかの点で類似点(たとえば、患者の死亡した時期や場所など)が見られ、明快な説明のためにさらに情報が必要である。27日現在、WHO はインドネシアにおける A/H5N1鳥インフルエンザウイルスの患者 141人と 115人の死亡を確認している。今のところ  West Java の Kuningan の鳥インフルエンザ感疑いの患者 (20090123.0297)に関して、WHO やインドネシア保健省などの公式確認情報は出されていない]

● 住血吸虫症 コンゴ民主共和国 訂正
PRO/EDR> Schistosomiasis - Congo DR: (Nzete district) not
Archive Number: 20090128.0390
 投稿者:IAMAT(International Association for Medical Assistance to Travellers)、Tullia Marcolongo、2009年1月28日
N'Zeto district はアンゴラ北部に位置している。 
ProMED-mai に投稿されたコンゴ民主共和国における住血吸虫症感染流行の報告 (20090117.0193) は、不正確である。
情報源は Agencia Angola Press (Angola) で、N'Zeto district は Zaire province (アンゴラ北部) に位置する。 

● ニューカッスル病 ベリーズ
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, poultry - Belize (03)
Archive Number: 20090128.0391
 情報源:7Newsbelize.com 、2009年1月27日
Virulent (強毒性の) Newcastle disease が蔓延し続けている; Spanish Lookout において感染が始まり、現在 Cayo の他の地区のほか、Corozal, Stann Creek, and Toledo でも確認されている。このような広範囲の拡大を背景に、家きんへのワクチン接種法を指導するための 2-day training session at Central Farm が行われた。

● ライムの病気,Witches' broom イラン
PRO/PL> Witches' broom, lime - Iran: update
Archive Number: 20090128.0378
 情報源:International Society for Plant Pathology (ISPP) Newsletter、2009年1月
Witches' broom disease (WBDL) は、acid lime(_Citrus aurantifolia_) の重大な病気で、イランのライム産業に大打撃を与えている。1988年に 51本であった感染は、2008年には50万本以上に増加した。
[Mod.DHA-Witches' broom of limeは  _Candidatus_ Phytoplasma aurantifolia を原因とする] 

● 口蹄疫 サウジアラビア
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Saudi Arabia: east, RFI
Archive Number: 20090128.0387
 情報源:Rasid.com [Arabic]、2009年1月28日
the eastern province の動物資源相は、AlQateef and AlGebeel counties で行われた口蹄疫 FMD 対策キャンペーンにより、FMD の初期症状を示す 24頭の感染例が確認されたことを公表した。また、先週からのキャンペーンで 2962頭のウシのワクチン接種が行われたことも明らかにした。