2008年1月30日-31日

エボラ-レストン フィリピン,ヒトの抗体陽性
ラッサ熱 英国 ナイジェリアから
ムンプス 英国,モルドバ

● エボラ-レストン フィリピン
PRO/AH/EDR> Ebola-Reston, porcine - Philippines (03): human seropositives
Archive Number: 20090130.0417
 情報源:GMANews TV online、2009年1月30日
4人のフィリピン人が、国内の養豚施設で確認されている Ebola Reston virus に曝露していたことを 30日に保健当局者が認めた。保健省は、市民には影響はなく、4人の従業員での抗体が確認されたことはウイルスに対する免疫が確立されたことを意味すると説明した。国立疫学センター長の話として、"3 of the 5" [sic] は養豚施設関係者で、1人は Valenzuela(Metro Manila)出身者であり、1人は庭先飼育農場の関係者である,とラジオは伝えている。4人のウイルス感染経路は特定されていない。... この4人は、血液検体を提出した 77人から発見された。
[Mod.CP-以前の報告では、感染流行があった 2ヶ所の農場のおよそ 50人の農場労働者のうちの 1人で Ebola-Reston virus に対する抗体が陽性となった報告されている。スクリーニングされた血液検体は 77件に増え、さらに 3人の抗体陽性の血清が確認されている。4人はいずれも症状は見られず、感染力のあるウイルスも検出されていないものと見られる。このような low-grade infections (軽度の感染) からのヒトでの感染伝播はまれで、動物を取り扱う職種の人々にとって、ウイルスへの暴露による重大な危険性ないことが示唆される。しかし、陽性となった血清のうちの 1件が、庭先養豚の農家由来であったというこの検査の不気味な結果から、ブタの Ebola-Reston virus 感染がフィリピン国内で広く拡大している可能性がある] 
地図 Phillipines
関連項目 
Ebola-Reston, porcine - Philippines (02): human seropositive 20090123.0293

● ラッサ熱 英国 ナイジェリアから
PRO/AH/EDR> Lassa fever - UK ex Nigeria (03): fatal
Archive Number: 20090130.0414
 情報源:BBC News、2009年1月29日
Hampstead's Royal Free Hospital 病院の広報担当者によると、ロンドン London 東部在住の患者は、突然の状態の悪化のため死亡した。身元を明らかにされていないこの男性は、ナイジェリア Nigeria を旅行し、6日に英国に帰国後まもなく入院となった。22日に熱帯病病院でラッサ熱 Lassa fever と診断され、近親者に伝えられていた。HPA 当局は一般国民へのリスクはないとしている。
ラッサ熱はラッサウイルスを原因とし、ナイジェリア、シエラレオネ、リベリア、ギニア、中央アフリカ共和国で地方病感染となっている。これらの国々では毎年数十万人が感染し、単発の感染患者 isolated cases が欧州や米国でも発生している。ラッサウイルスに感染しても 10人のうち 8人は軽症か無症状で終わるが、患者の 20%重症化する可能性がある。発熱、頭痛、咽頭痛、咳、吐き気、嘔吐、下痢、筋肉痛などの症状が見られる。主な合併症は聴力障害で、全患者のわずか 2%ではあるが感染により死亡する。HPA のラッサ熱の専門家によれば,今回は isolated case であり一般国民へのリスクはない。ラッサ熱は西アフリカの感染症で、感染の多い地域への英国の旅行者の中でも滅多に見られない。ウイルスは感染したネズミの排泄物により拡大するが、他者への感染伝播は容易には起きず、患者の体液との直接の接触のみを通じて発生する]
写真 the multimammate rat , the vector of the disease in West Africa

● ムンプス 英国,モルドバ・Pridnestrovye(2件)
英国
PRO/EDR> Mumps - UK (WLS)
Archive Number: 20090130.0418
 情報源: BBC News online、2009年1月30日
2008年12月に [the Isle of] Anglesey and Gwynedd で 16例のムンプス Mumps 感染が確認されたことを受け、the MMR [measles 麻疹, mumps ムンプス and rubella 風疹] ワクチンの接種について直ちに確認するよう呼びかけられている。The National Public Health Service for Wales (NPHS ウェールズの政府公衆衛生局) は、患者のうちの 15人には 2回目の MMRワクチンを接種勧告を行っていたことを明らかにした。Amlwch on Anglesey の合計10人の secondary school pupils 中学生 は、感染のため自宅へ戻された。 いずれの患者も 2008年12月27日以降の発症である。
小児期の定期接種である MMRワクチン接種を受けていれば、通常ムンプスには感染しにくいと当局は説明している。感染症管理局の博士は 「MMR ワクチンは麻疹風疹に対し極めて効果的で、2回の接種を受けていれば 99%の症例で長期間防御効果がある。しかし、MMRのムンプス感染への効果は、他のワクチンよりは高いものの、麻疹や風疹に対する高い効果に比べると低い。」ことを認めた。博士によると、MMR の 1回接種によるムンプスへの防御効果は接種者の約 65%に見られ、2回接種によりおよそ 85%に改善するという。このため多くはないものの、MMR 接種者のムンプス感染が発生する可能性はあると述べた。
Anglesey の MMR upake (接種率) は非常に高く、ほとんどの生徒は免疫がある。しかし 16歳以上の青年は 1996年に導入された 就学前の 2回目の MMRワクチン接種には間に合わず、よりムンプス感受性 (感染しやすさ) が高いかも知れないので、すぐに 2回目の接種を必要とすると述べた。ムンプスは咳やくしゃみにより感染が広がり、また濃厚接触により直接伝播される。あごのえらの片側もしくは両側が腫れる。その数日前から、発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛、食欲低下など症状が見られる。このような症状が見られる場合は、すぐに医療機関を受診し、感染力がなくなるまでの、腫れてから5日間は、学校や職場を休むことが勧められている

モルドバ
PRO/EDR> Mumps - Moldova, Pridnestrovye
Archive Number: 20080130.0385
[1] ムンプス - モルドバ Moldova 
 情報源: Vesti News Agency [in Russian]、1月23日
国立予防医学センター副センター長は、2008年1月23日、記者らに対して、保健省はムンプス Mumps 感染流行対策として、緊急に60万人分のムンプスワクチンをオーダーする予定であると述べた。流行対策として、以前にワクチン接種を受けていないリスクグループに対し、医療者らが接種を行う。共和国内では、Kishinev, the Gagauzsky autonomic district,Ungensky, Orgeevskyなどの地域から、2008年初から数えて2000人以上の患者が報告されている。最も感染が多かったのは、12-19歳の年齢層であった。この理由として、ペレストロイカ直後の1986-1994年に生まれた子供の多くが、さまざまな理由からワクチンを受けられてなかったことが考えられる。 
[2] ムンプス-Pridnestrovye 
 情報源: Noviy Region-2 News Agency [in Russian]、1月24日
Pridnestrovye おいて、2週間で16例のムンプス患者が発生した。保健・疫学当局は、これら5例は、モルドバから最近移動してきた人々で発生した感染だと説明した。さらに、2007年12月はじめからモルドバの関係者から、ムンプスに対する注意喚起が寄せられており、新たな患者に対する監視体制が実施されていたと述べた。流行に対応して、緊急のワクチン一斉接種が行われることになっている。当局は、ムンプスワクチンは1歳児の定期接種となっていて、6-7歳ごろに追加接種が行われることを強調した。しかし、ムンプス感染流行は、1980年代にマスメディアがムンプス[MMR?]ワクチンの強制接種に反対を示し、その結果、多数のワクチン拒否が発生したことの、遅いつけが回ってきた結果である。モルドバの新聞は、2008年初めからおよそ1200例のムンプスが報告されたと伝え、一方、2006年には 296例、2007には1900例であった。発生が多かった地域は、Kishinev, Orgeev, Ctrasheny, Nisporeny, Yaloveny, Kagul, Komrat, Rezina, Teleneshty, Ungeny, Khyncheshty, Novye Aneny, and Floreshtyである。モルドバ北部のムンプス患者は少なかった。モルドバの専門家は、1990年代のワクチンに関連した問題による流行であると見ている。Kishinebはすでに、WHO 欧州事務局に、ムンプス感染流行対策の支援を要請している。 
[Mod.CP- エスカレートするムンプス感染流行は、ソビエト崩壊の意図しない結果となっている。1980年代後半から1990年代前半にかけて、人口の一部は、ムンプスワクチンを受けられなかった。Wikipedia によると、Transnistria の取り扱いが論争となっている。モルドバの de jure (正当な) 領土であり、 国際社会も (領有を) 認めている。(しかし)Transnistria は、実際上、モルドバ中央政府の管理下にはなく、Pridnestrovian Moldovan Republic の名のもとに、未承認の breakaway (分離した) 当局が統治している] 
地図 Moldova中心部 

PRO/EDR> Mumps - Moldova, Pridnestrovye (02): background
Archive Number: 20080131.0392
 情報源:GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 、1月31日 
最近のモルドバにおけるムンプス流行について、この地方では、過去30年間のムンプス Mumps 感染率はerratic 一定していないが、徐々に減少傾向にあった。

● 鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア(3件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (21): Indonesia, WHO
Archive Number: 20080131.0393
[1] インドネシア: 101st death confirmed by WHO 
インドネシア:鳥インフルエンザ感染状況-WHO 更新36 
 情報源: World Health Organization (WHO), CSR, Disease Outbreak News、1月30日
インドネシア保健省は、すでにH5N1型感染が確定されていた患者の死亡を発表した。Bante州Tangerang市在住のこの32歳の女性は、2008年1月29日に死亡した。インドネシアでこれまでに感染が確定された124例のうち、101人が死亡した。 
[ModCP-WHOによる、101人目の鳥インフルエンザ Avian influenza による死者の、公式の確定である] 
[2] インドネシア:3カ年計画 
 情報源:Yahoo News, Agence France-Presse (AFP) report 、1月30日
インドネシア政府は、2008年1月30日に、新たな鳥インフルエンザ対策としての3カ年計画を開始した。おりしも、H5N1型ウイルスの最も大きな被害を受けている国で、死者が100人に達したことが確認された数日後のことであった。この計画には、EUが、2000万米ドルの補助金をWHOを通じて拠出する予定である。インドネシアは、世界中で発生した鳥インフルエンザの死者のほとんど半数を占めている。2008年1月27日、100人目が死亡し、同29日には101人目の死亡が記録された。同政府は、計画を実効性あるもとするため、EUやWHOの当局者と会って、"routine basis(基本的合意)" について話し合わなければならない。WHOのインドネシア代表は、この計画は、新たな感染の発生予防、ウイルス拡大監視の改善、および継続的な研究に焦点を絞って行われると述べた。新たな症例発生の防止が緊急の最優先事項であることには変わりないが、感染患者の生存率の向上も、もう1つの重要事項である」と話した。感染予防策として、国内の生きたトリの市場での衛生改善のための努力を強化し、大衆への周知を推し進めることなどが盛り込まれている。インドネシアにおいて依然としてH5N1感染が継続しているのは、世界の健康・経済・食の安全にとって深刻な問題となっていると、WHOの代表は述べた。全国33州のうち、31の州で。鳥インフルエンザウイルスは土着感染ウイルスとなっており、このように広範囲に感染が拡大したことから、ウイルスとヒトが頻繁に接触する事態になっている」と説明した。H5N1型ウイルスは、基本的には、家禽とヒトとの直接の接触によって感染が成立するが、科学者らは、ヒトの間で感染が容易となるような変異が生じれば、世界全体で大流行が起こることを懸念している。第1次世界大戦が終わったばかりの1918年、大流行によって、世界中で2000万人が死亡した。 
[ModCP-H5N1型鳥インフルエンザの風土病感染が発生していない、インドネシア33州のうちの2州は、どういった要因(たとえば、人口密集度、農業形態、動物衛生管理など)によって、ウイルスが排除可能となっているのか検討することは、新たな感染封じ込め戦略の開発に関係するのではないだろうか]

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (20): Indonesia, WHO
Archive Number: 20080130.0384
[1] インドネシア: 120-124th cases confirmed by WHO 鳥インフルエンザ流行状況-インドネシア更新35 
 情報源: WHO Epidemic and Pandemic Alert and Response (EPR) disease outbreak news 、1月29日
  [*FORTH感染症速報・公式情報より] 
インドネシア保健省は、新たなH5N1型鳥インフルエンザ Avian influenza Aウイルス感染患者4名を確定した。これらの患者の内2名が死亡した。今回の患者間での疫学的な関連の証拠は確認されていない。第一例目のジャカルタ州 East Jakarta 地区出身の31歳女性は、2008年1月18日に発症して、1月22日に入院し、現在も入院中である。調査の結果、女性患者は発症前の3日間に、生きた家禽が販売されている市場 (wet market) を訪れていたことが確認された。第二例目の西ジャワ州 Depok デポック市出身の9歳男児は、2008年1月16日に発症して、1月23日に入院し、1月27日に死亡した。感染源に関する調査の結果、患児は、生きた家禽が販売されている市場 (wet market) に隣接して居住していたことが判明した。第三例目のバンテン州 Tangerang タンゲラン市出身の32歳男性は、2008年1月17日に発症して、1月24日に入院し、現在も入院中である。この患者の感染源に関する調査が進行中である。第四例目のジャカルタ州 East Jakarta 地区出身の23歳女性は、2008年1月19日に発症して、1月24日に入院し、1月27日に死亡した。この患者の感染源に関する調査が進行中である。インドネシアでは、これまでに確定された患者124名中、100名が死亡している。 
[2] インドネシア: 101st death 
 情報源: Reuters Foundation AlertNet、1月30日
鳥インフルエンザの検査が陽性となった32歳のインドネシア人男性1名が死亡したと、2008年1月30日にインドネシア保健省が発表した。感染源は現在調査中である。ジャカルタJakarta の西 Tangerang 出身のこの男性は、2008年1月29日にジャカルタの Persahabatan病院で死亡したと、同省・鳥インフルエンザセンター員が説明した。この男性の死亡により、国内の H5N1型鳥インフルエンザウイルスによる死者の数は101人となった。当初、当局は、この男性が近所で飼われていたペットのハトからウイルスに感染したと考えていたが、その後の調査で、周辺のどのトリにもH5N1型の感染は認められなかった。「解決すべき重要な問題である」と、感染源調査にあたっている農業省鳥インフルエンザ対策担当者が述べた。「今週、鳥インフルエンザで死亡した4人のうち、3人の感染源が判明していない」と説明した。2008年1月28日、2ヶ所の別々の検査機関で、East Jakartaの23歳女性1名と、首都郊外の9歳男児1名が、鳥インフルエンザにより死亡していたことが判明し、国内の鳥インフルエンザによる死者の数は、100人に達した。いずれの症例の感染源もまだ判明していない。鳥インフルエンザによる死者の数は、最近 spike(急増)しており、2008年1月には同ウイルスにより6人が死亡した。国立鳥インフルエンザ委員会の委員長は、最近の患者急増には、複数の要因が関係しているとし、それには poor sanitation (下水の不備)と wet weather(降雨)などがあると述べた。「ウイルスは湿気を好む。雨期には勢いを増す。それに加え、下水が不十分であり、情報の周知も不足している。スラム在住の住民は、大きなリスクを負っている」と語った。鳥インフルエンザウイルス感染の最も一般的な経路は、感染したトリとの接触であり、インドネシア各地の家禽の間に土着感染している。ヒトに近接して何百万の家禽が庭先で飼育されているインドネシアでは、衛生教育キャンペーンはしばしば patchy 場当たり的で実行不可能な規則であり、鳥インフルエンザ対策は困難を極めている。WHO によれば、この最新の死者をのぞき、2003年後半にアジアで再興して以来、14カ国で223人が鳥インフルエンザにより死亡した

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (26): Indonesia, not
Archive Number: 20090130.0416
 情報源:Kompas.com [translated]、2009年1月30日
Cirebon 市の病院で鳥インフルエンザ [avian A/H5N1 influenza] の感染が疑われ、8日間の治療中であった患者は、鳥インフルエンザは陰性であったと診断された。当局からの結果通知を受け、退院して自宅に戻った。この感染疑い患者からの血液検体、鼻及び咽頭の検体の検査結果は陰性であったと、30日鳥インフルエンザ研究所の責任者が述べた。入院中にこの女性の状態は改善し、当初見られた白血球減少と低体温も正常化した。この患者は、突然死亡した家禽との接触があったため、鳥インフルエンザの疑い患者とされていた。この患者は妊娠 8ヶ月で、入院時に呼吸器の炎症と気管支肺炎の症状が見られた。Balitbangkes Department of Health の検査室で行われた全ての検査で、鳥インフルエンザウイルス感染が否定された。
関連項目 
Avian influenza, human (25): Indonesia, susp. 20090128.0383

● デング熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2008 (04)
Archive Number: 20080130.0382
ジャマイカ 
 情報源:The Jamaica Observer 、1月15日
今週末 [2008年1月12-13日]、致死性のデング Dengue 出血熱により、16歳の少女1名が死亡した。リゾート地ジャマイカの最貧街 Mount Salem では、感染流行への不安がわき起こっている。聾学校の生徒1名は、2008年1月11-12日に病院で死亡した。...同地域には、水洗トイレもない数百人が暮らしている。そのため、彼らは parachuting と呼ばれる危険な行為を行っている。すなわち、ビニル袋に排便し、ふたのない大きな排水溝にこれを投棄することで、(袋入りの便が)いくつもの街区を流れて通過する。こうした行為は、ゴミの堆積と合わさって、蚊族の繁殖場所となり、公衆衛生上のリスクを高めている。... 
[Mod.TY-ゴミの中で水をためこむものが集積すれば、ネッタイシマカの棲息を助長するかも知れないが、ヒトの排泄物の投棄は関係ない] 
地図 St James in Jamaica  
トリニダード 
 情報源:Trinidad and Tobago Express 、1月22日 
Borough(=行政区)の保健当局者らは、デング熱感染流行の発生が疑われるとして、Chaguanas の各地区で調査を行っている。ある当局者は、住民6人がデング熱に感染したとの報告があったが、詳細がわからないため、情報収集と評価のためのチームを派遣したことを、2008年1月21日に明らかにした。同市の市長は、サーベイランス担当看護師からの情報では、事態は急を要するものであると語った。市長は、検査機関における検査の結果、6人のデング熱感染の診断は確定されたと述べた。感染した患者の居住地:Longdenville Main Road, Cunupia; Ragoonanan Road, Enterprise; Kinnow Crescent, Orchard Gardens, and Franz Gardens, Orchard Gardens。6人のデング熱患者が発生したことを受け、市内では容器類やタイヤの一斉撤去が始まっている。 
コスタリカ
 情報源:Milenio [in Spanish]、1月26日 
新聞によると、コスタリカ社会保安局 CCSSは、パナマから入国したコスタリカ人3人が、2007年末にデング熱に感染していたことを確認した。コスタリカに3型のデングウイルスが蔓延することを防止する目的で、CCSS により、パナマとの国境沿いのコスタリカ国内南部地域における epidemiological fence 疫学的防壁の設定が指示された。コスタリカの州立病院を統括する CCSS は、国内には存在しないデング熱3型ウイルスが、パナマには存在しているため、この地域に epidemiological fence を築くことを決めた。epidemiological fenceによって、3型ウイルス拡散が防止されるとコスタリカの保健相は説明した。患者が確認されたのは、2007年12月の末であったことを明らかにしている。新種である3型ウイルスの導入は、DHF 発症のリスクを増加させることを示唆した。現地で働く人々の調査を行った、パナマの保健省当局者らの訪問を、コスタリカ政府の当局とのデング熱に関する協力関係につなげたいと,同相は述べた。公式なデータでは、コスタリカにおける排除が行われた後、まさに2007年に、1型および2型ウイルスによる再興があり、25000人が感染し、小児4人を含む8人が死亡した。 
[Mod.TY-今回の事例は、疾患のサーベイランスと対策のための、国際間協力の良い手本である]
コロンビア 
 情報源:Prensa Latina [in Spanish]、1月26日
国立保健研究所は、当局による対策にもかかわらず、コロンビアでデング熱患者が増加する状況を、憂慮すべき事態ととらえている。同研究所のデータでは、2007年には10%の患者増があり、2006年に比べ3694人多かった。国内で報告された患者は、2006年38842人、2007年42536人であった。最もデングウイルスによる被害が大きかった地域は、Yopal, Medellin, Cucuta, Villavicencio, Valledupar, Santa Marta, and Cartagena であった。しかし、患者数の増加があるにもかかわらず、死者の数は、2006年50人に対し、2007年は19人と減少した。 
[Mod.LJS-明らかに2008年は、少なくともラテンアメリカ地域は、(たとえば1998年のような)デング熱の大流行の年になっている。皮肉なことだが、コロンビアは、本来1960年代にネッタイシマカを駆逐したが、そのあと、この蚊族は沿岸部地域に再侵入し、それまでこの蚊族が存在していなかったアンデス山系渓谷やメデリン Medellin などの都市にまで拡がり、現在はこのデングウイルスのベクターがはびこってしまった] 
エクアドル(エルオロ El Oro 州)
 情報源: Diario La Opinion [in Spanish]、1月26日
エルオロ El Oro 州内でデング熱に感染した疑いのある患者数は、2008年初めから1月22日の週までに、55人に増えた。最も患者が多く発生したのは、Santa Rosa と Machalaで、1日平均で2人以上の患者と推測される。多くの人々の自己治療や不正確な診断のために、患者数が過少に報告されることを考慮すると、デングウイルスに感染した人の数は、最も多くなると考えられる。公式の患者1人につき、3人の報告されない患者が存在するものとの見方もある。さらに、デング熱患者の数は、州医療施設の報告に基づいていて、私立診療所での患者は含まれていない。一方、デング熱と報告された55人の患者のうち、Instituto de Higiene Izquieta Perez における検査で確認された患者は、わずか3人であると指摘されている。他の患者らは、発熱があったための、推定または可能性がある患者である、と当局は説明しながらも、発生を抑えるために主導的に動いているとも話した。有事の対策は4つの行動を起こすことである:住民への教育によえい維持される予防策、浄化、伝播のリスクのある地域での薫蒸、abate の利用 [larvicidal treatment=ボウフラ退治]。...2007年、1600人以上のデング熱患者が発生し、114人は最も危険な古典型[古典型ではなく、DHFのことに違いない]であった。明らかな事実として、死亡例は発生しなかった点を、当局者は強調した。 
ベネズエラ 
[1] ベネズエラ (カラカス Caracas) 医療現場では、2007年以上にデング患者が増加
 情報源: Noticiero Venevision [in Spanish]、1月24日
カラカス Caracas の病医院では、デングウイルスに感染した患者が増え続けている。デング熱患者数が昨年に比べて多いことを、医師らは懸念している。ベネズエラ感染症学会は、2007年には、1989年の流行以来のデング熱患者が報告されたと報告している。2008年のこれまでの公式統計では、救急医療施設などで観察されているような、疾患発生の増加は見られていない。直ちに行動できるような、公式の疫学情報の発信(発行)が必要との見解が出されている。 
[Mod.TY-なぜ2007年中旬以降、公式の疫学情報の発行が中止されているのか不明である。ベネズエラにおいては,断片的なデングの情報しか出されていないが、2007年以降今日まで、中南米の他の国々同様、デングは深刻な問題化していることは明らかである。前保健大臣は、2008年1月25日の記事の中で、政府発表の数字から計算すると、2007年にはデングに感染した82000人のうち、42人以上が死亡していることを示唆している。彼によると、Libertador 市だけで死者18人, Mianda 州で5人以上, Aragua で6人、Carabobo で2人、Zulia で9人が死亡した] 
[2] ベネズエラ (トルヒヨ Trujillo) 
 情報源: Diario El Tempo [in Spanish]、1月26日
2008年1月の過去3週間で、242人の古典型デング熱と2人のDHFの患者が報告された。報告されていない患者は含まれていない。2007年8月以来、デング対策が行われてきたが、2007年の終了時点で州内のデング患者は2717人と報告され、このうち85人はDHFであったことが、地域保健当局者によって報告された。 
[3] ベネズエラ(スリア Zulia) 
 情報源: Ojo Pelao [in Spanish]、1月27日
デングウイルス5型が存在する可能性があると警告していた専門家チームは、2008年1月26日に、中央および地方の当局は、肝障害を伴う困難な症例が発生している原因を徹底的に調査すべきであると強調した。この研究に関わった1人の医師は、調査開始の先頭に立った。ベネズエラ科学研究所の生物学ウイルス変異研究所長に、新種のデングウイルスが存在の有無を確かめるため、すべての証拠を提出するよう求めたと、スイラ Zuila 出身の同医師が話した。保健相によると、2007年の末までに、同地域ではおよそ19000人の症例が発生し、2008年に入ってからも、1291人のデング患者が報告されている。研究者らは、地区当局は疫学データを隠蔽しているとの不満を漏らした。2008年1月21日に、人々の間に新たなデングウイルスが存在するとの報告を行ったスイラの医師らは、新たなデングウイルス5型が存在する可能性について確認するよう求めている。「われわれは、重症の肝および肺障害を合併し、胆嚢と腎臓にも障害のある患者を経験してきた。このような状況から、保健省に報告し、入院中の患者らの検体を取るよう求めた。保健省を通じて、IVIC が、新種のデングウイルスの存在の有無を確定するものと大いに信じている」と話した。2007年第4四半期以降、デング患者の増加が伝えられており、地域内住民に注意が呼びかけられている。スリアなど国内各州で、何年にもわたり感染流行がつづき、減ることはなかったとスリア医大関係者は話した。ウイルス学の専門家は、新種のデングウイルス発生を裏付ける証拠はないとしている。....デングウイルスの4つの型が全て感染循環しており、2007年にも確認されている。.. [Mod.TY-臨床症状の違いだけで、新たなデングウイルスとするのは早計だが、幸いウイルス学者はこれに対して否定的である] 
[4] ベネズエラ(全国) 
 情報源:Ojo Pelao [in Spanish]、1月27日 
スリア州でデング熱に感染した患者の数は、2006年の8181名から、2007年には18405人に増加した。全国では、古典型と DHF を合わせて77269例のデング感染が発生し、2006年に比べて94%の増加となった。当局は、感染流行であるとした。スリア州の患者は、全国の患者の24%を占め、地域内の増加率は125%であった。WHO はエルニーニョ現象の影響と見ている。疫学当局のデータによると、Zulia が最多の患者数で、以下: Miranda (5584 cases), Guarico (4938), and Anzoategui (4419)であった。違うタイプのデングウイルスは、DHFにつながりやすく、スリア州は最多の1346人の DHF 患者が発生した。
ボリビア
 情報源:Los Tiempos, Bolivian Information Agency (ABI) report [in Spanish]、1月25日
2008年1月25日、保健副大臣は、Chapare 地方 (Cochabamba 州)で、デング感染流行が発生したことを明らかにした。洪水の結果発生した感染流行と見られ、様々な対策を行っていると、説明した。国家非常事態が、衛生注意喚起とともに宣言されている。同地方では、蚊族駆除などの対策が行われている。2008年1月13日の週には、101例の古典型デング感染が発生し、全国の発生数は143例であった。
パラグアイ 
国境地帯ミシオネス Misiones 州で、新たに3例がデング熱感染を疑われている 
 情報源:Misiones Online [in Spanish]、1月26日
 公衆衛生省は、Triple Frontera zoneにおいて、ネッタイシマカの繁殖場所撤去など、デング熱の感染流行拡大防止のための作業を、積極的に行っている。 
ブラジル
[1] ブラジル (Rio de Janeiro)  
 情報源: O Globo Online [in Portuguese]、1月21日
再びデングウイルス2型が再興し、市衛生当局は頭を悩ませている。疫学担当者によると、これまで、デング患者で、入院を要する患者はほとんどなかったが、2007年以来、小児を中心として、増加が続いている。この原因として、3型ウイルスが増加した2002年以来事実上姿を消していた、デング2型ウイルスが登場し、感染事例が増えたためとの仮説が示されている。入院となった患者は、以前にも感染したことのある人が主であった。しかし、当局は、リオデジャネイロにおける感染流行を否定した。Rioにおいて、1および2型ウイルスに取って代わった3型ウイルスによる最大規模の感染流行が発生した2002年と同様、新たな血清型のウイルスが登場したにすぎないと説明した。ブラジルで、4型ウイルスが登場し、デング感染流行が発生することもあり得る(remote possibility )。他の国々では感染循環が生じており、今のところブラジルには入っていないが、デング4型ウイルス発生の恐れは常にある。1990年代初頭に、Rondonia(極西部)で唯一の4型ウイルス感染時例が発生したが、感染拡大には至らなかった。2008年1月はじめから、州保健責任者は、2007年に最も大きなデングの被害が発生したのは、約23000例の患者が報告されたRioであったことを明らかにした。ニテロイNiteroi[Rioから湾を挟んだ対岸]では、第2位の7000例以上の症例があり、以下、Sao Goncalo, Campos dos Goytacazes, Itaperuna, and Macaeの順となっている。
[2] ブラジル:(セアラCeara州) 州内のデング患者は、52人から192人に増加した。 
 情報源:Diario do Nordeste [in Portuguese]、1月26日
州保健当局が確認した古典型デング熱の患者数は、4倍に増えた。新たに140例が報告され、当局に確認された症例は、52から192に増加した。Epidemiological Surveillance Nucleus of SESA(当局の略号)による、デング週報により明らかになった。この週報では、2008年1月1日から26日までの間に、58都市から、458例のデング感染疑い例が報告されている。このうち、セアラCeara州の20.%にあたる市の192例が、検査機関で感染が確定された。2008年1月18日の時点で、デング感染が疑われる患者の届出数は、38都市の141人であった。陰性であった58検体を除き、15の都市の52例が検査により診断が確定され、11例はDHFが疑われ、ほか20例は分類不能であった。DHFが疑われる患者の増加が見られ、疫学的調査が進行中である。2008年1月20日の州は、11人の患者が発生し、SESAは昨日23例を報告した。多い順に、16 in Fortaleza, 4 in Caucaia, one in Aracoiaba, another in Redencao, and one also in Sao Goncalo do Amaranteとなっている。 
[Mod.LJS-セアラ州は特にデング発生が多く、余談だが、デングだけでなく、コレラも多く発生している]
フィリピンサウジアラビア(ジェッダ Jeddah) 
[1] フィリピン:リサール (Rizal) バレンズエラ Valenzuela、デング感染増加に苦悩 
 情報源: GMA News TV 、1月24日
2008年1月はじめの3週間、バレンズエラ市ではデング患者が着実に増え、2007年の同期に比べ、報告患者数は90%の増加となっている。1月24日にラジオが伝えたところでは、バランズエラ市当局で、2008年1月1-19日の間に、25例のデング患者が報告されていて、多くはBarangays [neighborhoods] Rincon and Gen T de Leon からの報告であった。...市当局の対策など...2007年から、デングは雨期だけでなく1年中リスクが続いていると、保健当局が宣言している。蚊族を移動させるだけの、不要な薫蒸は行わないよう注意を呼びかけている。 
[Mod.TY-Fogging(薫蒸)は、デングウイルス伝播を短期間中断する効果しかない:長期間持続するベクター蚊族の減少には、蚊族の繁殖場所となる水たまりを撤去(除去)することが必要である] 
[2] フィリピン(全国) 
 情報源:Google-Sina Medical health articles 、1月23日
2008年初めの12日間に、フィリピンでは5人がデングにより死亡し、警戒すべき増加が記録されたと、2008年1月22日に保健当局の話しが伝えられた。マニラManilaのSan Lazaro Hospitalで記録されたデング熱患者は、1月1-12日の間に380人に達し、2006年の同時期の211%増加となったとの、疫学当局者の談話が伝えられた。同院は、大都会マニラ中のデング患者が集まる主要な医療機関で、当局者は、380人の患者のうち、5人がすでに死亡したと述べた。..早い時期からの増加に注意が必要、異常気象の影響、こどもが熱を出したら早めに受診させることなど... 
[3] サウジアラビア(ジェッダ Jeddah) 
2008年1月のデングの確定診断を受けた患者は16例であった。 
 情報源:Arab News 、1月23日
ジェッダの衛生当局者は、2008年1月にデング熱患者16例が確定診断されていたことを報告した。2007年のデング患者は合計342例だった。冬期間に増えた水溜りが原因と見られている。水槽に水をためて暮らす住民も、デング感染拡大を助長する恐れがある。環境化学の専門家は、デング熱と診断された患者は全て治療により回復したと説明した。ジェッダでは21種類の蚊族が確認されているが、デングウイルスを運ぶネッタイシマカ_Aedes aegypti_も、同地域では2番目に多い種類として確認されていると説明された。2007年は、2006年の1314人に比べ、デングが激減した。2007年にはデングによる死亡は発生しなかった。しかし、ぞのまえの5週間は週平均3.4例の発生であったところ、2007年の最後の5週間に8.2%の患者が報告された点が注目される。 

● 炭疽 キルギスタン 2008年
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - Kyrgyzstan (13): 2008 review
Archive Number: 20090130.0415
 情報源:IA "24.kg" [in Russian]、2009年1月22日
2007年の患者数は 23例、2008年の患者数は 47例に増加。the Jalal-Abad region [province] の Osh, Batken, and Chuy provincesthe で大半の 25例が発生した。この状況は、炭疽 Anthrax 汚染箇所が多いことと関係している。全国で 1234 [以下を合計すると 1244] 地点あるところ、485 foci in Chuy province; 354 foci in Jalal-Abad province; 247 foci in Osh province; 124 foci in Issyk-Kul [Ysyk-Kol] province(..以下省略)となっている。現在の感染流行の主な原因は、家畜のワクチン接種カバー率が不十分なことで、獣医師の監視のない殺処分を行っている住民にも問題があるとされている

● 原因不明の大量死、コウモリ 米国
PRO/AH> Undiagnosed die-off, bat - USA: (NY,VT), RFI
Archive Number: 20080131.0389
 情報源:Read Media Newswire, NY State Department of Environmental Conservation (NYS DEC) report、1月30日
冬眠中の数千匹のコウモリが、ニューヨーク NEW York 州およびバーモント Vermont 州の洞窟内で死亡し、原因が判明していないため、NY 州環境保護局は調査を開始した。大量死したコウモリの最も目に付く特徴は、一部のコウモリの鼻の周りの白苔であるが、全てのコウモリにあるわけではない。真菌が原因と考えられている、いわゆる "white nose syndrome(白い鼻症候群)"では、急死の原因となるとは限らない。集まったコウモリは、冬眠から目覚める何ヶ月も前に蓄えた死亡を使い切り、死亡したと見られている。原因がはっきりし、どのように拡大したか判明するまで、洞窟や鉱山には立ち入らないよう、当局は自制を求めている。

● ランピースキン病、ウシ 南アフリカ
 情報源: Bua News (South Africa Government Communication and Information System) 1月28日
リンポポ Limpopo の Vhembe において、ウシのランピースキン病(lumpy skin disease、LSD) 症例の報告が続いている。Vhembe の獣医学当局者によると、Neethling virus とも呼ばれるこの疾患は、雨期に増殖する昆虫やハエによって感染が拡大する。ジンバブエやリンポポ渓谷でも、最近、大規模な感染流行が報告されている。ヒトには感染しない。ワクチンや抗生物質によって治療可能な、季節性の疾患であると、専門家は説明した。家畜業者は予防策をとるべきだとしている。トランスバール Transvaal 州では、毎年夏の初めにすべてのウシにワクチン接種を行うべきとしている。 
[Mod.AS-LSDに関する詳説の引用;chapter 2.1.7. of the Office International des Epizooties' Manual of diagnostic tests and vaccines for terrestrial animals (updated 23 Jul 2004)]

● 炭疽、サイ インド
PRO/AH> Anthrax, rhinoceros - India (02): (AS), conf
Archive Number: 20080131.0387
[1] 動物園で、サイの炭疽感染が確定され、他の動物へのワクチン接種が行われる。 
 情報源: The Telegraph, Calcutta, India 、1月30日
アッサム Assam 州の動物園は、園内のサイやその他の反芻哺乳動物に対して、初めての炭疽ワクチン接種を行う予定である。広大な園内の一角で炭疽菌 _Bacillus anthracis_ が検出されたことを受けての措置である。2008年1月22日未明、突然死した30歳のサイ Jon の死因が、急性の炭疽菌感染であったことが、Khanapara の獣医科学大学での臨床検査により確定された。... 
[2] サイの死亡、検査機関で炭疽菌確定。 
 投稿者:印・Peerless Hospital & BK Roy Research Centre、Dr Satadal Das, MD, DCP、1月30日
炭疽菌によるサイの死亡が確認された。Guwahati College of Veterinary Sciences の細菌学部門から提出された報告によると、2008年1月22日の、Guwahati 動物園の30歳のサイの死亡は、炭疽が原因であると確定されている。当局者らによる、感染拡大防止対策が実施されている。それ以外の発生は確認されていない。 
[3] 種ごとに異なる炭疽ワクチンの接種量について 
 投稿者:Randall Berrier 、1月30日

● 出血性敗血症,ウシ カンボジア
PRO/AH/EDR> Hemorrhagic septicemia, bovine - Cambodia (02): (PO)
Archive Number: 20090130.0413
20090123.0292 に関して
 投稿者:タイ・Marc Desquesnes, DVM, PhD parasitology, HRD、2009年1月29日
the hemorrhagic septicaemia (HS 出血性敗血症) の流行の多くは、高温と多湿 (モンスーン) に関連しているが、今回は状況が違うようである。もう1つの寄与因子としての免疫関与など

● ブルータング イスラエル
PRO/AH/EDR> Bluetongue, ovine, bovine, caprine - Israel (02): typed
Archive Number: 20090130.0412
 投稿者:イスラエル・Hagai Yadin, DVM、2009年1月30日
20090120.0250 に関して

● ポテトの病気、ウイルス 英国
PRO/PL> Viruses, potato - UK: (Scotland)
Archive Number: 20080130.0383
 情報源:Farmers Guardian 、1月25日
ジャガイモ農家は、例年より早く殺虫剤を用い、アブラムシaphidsが伝播するウイルスに包括的に対処する必要があると、スコットランドのアドバイザーが話した。

● 柑橘類の疾患 フィリピン、インド
PRO/PL> Citrus diseases - Philippines, India: replanting
Archive Number: 20080130.0375
[1] _Citrus tristeza virus_, huanglongbing - フィリピン (カリンガ Kalinga) 
 情報源: Philippine Information Agency 、1月21日
現地では"gayunan"と呼ばれる、有名なカリンガオレンジ Kalinga Oranges の栽培農家は、当局が、高品質で疾患のない gayunan の苗木を飼育・配布のために資金を拠出することに期待している。... 
[2] Unspecified diseases(特定できない疾患) - インド (ミゾラム Mizoram) 
 情報源:The Hindu、1月12日
州政府とイスラエルの会社は、イスラエル産の高品質種に移植するとの覚え書きに署名した。..過去3年間に、西部を中心にミゾラム州の農家は、オレンジがほとんど収穫できず、政府は代わりになる作物を模索している。イスラエル産のオレンジの木は、3年後から収穫が見込まれており、州内で蔓延する疾患を持たないと考えられている。

● 口蹄疫、ウシ ウガンダ
PRO/AH> Foot & mouth disease, bovine - Uganda: susp, RFI
Archive Number: 20080130.0374
 情報源:New Vision (Kampala) 、1月28日
現地では Ejjwa と呼ばれる、致死性の家畜の病気口蹄疫 Foot & mouth disease, FMD が、Isingiro 地区で発生したと、獣医学当局者が述べた。タンザニア北部 Karagwe地区で感染したウシが、ウガンダとの国境を越えて Bukanga郡 Endiiziおよび Mbale亜郡に感染を持ち込んだと説明した。2008年1月24日に電話インタビューに、ウシの隔離と家畜市場の閉鎖を行ったと答えた。さらに、6万頭分のワクチンを用意し一斉接種を行うと述べた。タンザニア側にも市場の閉鎖を求めているが、開かれたままになっている。家畜省は、許可なくウシを移動させたものは7年の懲役となる可能性があると説明した。FMD によって、海外市場との取引にも影響が出る上、ミルクや精肉の生産量も減少する。ウシの密売は1170米ドルの罰金が課せられる。 
[Mod.AS- 以前から、隣国タンザニアから FMD が持ち込まれる可能性についての懸念を、ウガンダ政府は表明していた 20080113.0159。ウガンダで土着感染する FMD ウイルス:O (2006年), A (2002), C (1971), SAT1 (1999), SAT2 (2002), SAT3 (1997; only in African buffalo)。検査機関での、血清型を含む確定情報提供が望まれる]