2009年1月25日

鳥インフルエンザ,ヒト エジプト,ネパール,中国
マラリア  EU インドから

● 鳥インフルエンザ,ヒト エジプト,ネパール,中国(2件)
エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (21): Egypt
Archive Number: 20090125.0338
 情報源:PR inside, Associated Press report、2009年1月25日
エジプト保健省の広報担当によると、2006年に北アフリカにあるエジプトで初めての H5N1ウイルス感染患者が発生して以来、国内 53例目となる 2歳児の鳥インフルエンザ Avian influenza 感染患者が発生した。北部 Menoufiya のこの患児は、23日に高熱と咽頭痛のため入院となり、直ちに抗インフルエンザ薬タミフルによる治療が開始されている。25日、男の子の状態は落ち着いていると報じられている。他のエジプトでの鳥インフルエンザ感染患者同様、この患児も常に家禽と接触していた。エジプトは、インドネシア、ベトナムに次ぐ数の鳥インフルエンザ患者が発生している。2008年12月16日、10代の患者が、2006年3月以来となる国内 23例目の死者となった。
地図 the governorates of Egypt:Menoufiy is located in the Nile Delta region (at 16 in the map) 

ネパール 疑い
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (20): Nepal, susp.
Archive Number: 20090125.0336
[1] 鳥インフルエンザ感染が疑われる患者の発生を確認したと報道された
 情報源: China View, Xinhua News Agency 、2009年1月25日
ネパール政府が東部 Damak で鳥インフルエンザ Avian influenza 感染が疑われる患者の発生を確認したと、25日国営通信社が伝えた。Damak of Jhapa (ジャパ) district は、首都カトマンズ Kathmandu から東に約 320kmの位置にある。1月中旬、同じ地区の Kakarbhitta において、国内初の家禽の鳥インフルエンザが確認されている。報道によると Dmak の感染が疑われている患者は、Dharan の研究施設 the BP Koirala Institute of Health Science に搬送された。この研究所で行われた血液検査で鳥インフルエンザ感染が疑われていると、施設の広報担当者が述べた。男性には鳥インフルエンザ感染の症状が見られている。しかし、同施設からさらに詳細な検査のできる施設に送られたとされる血液検体の送付先は明らかにされていない。この施設には鳥インフルエンザの特異的検査が行える施設がないため、公式な確認はされていない。男性は 3日間の治療の後 Dharan に転送された。 
[2] 鳥インフルエンザ感染患者は発生していない
 情報源: China view, Xinhua News Agency 1月25日
住民の間で鳥インフルエンザパニックが広がる中、ネパール政府当局は25日、鳥インフルエンザに感染した患者はなく、首都カトマンズへの鳥インフルエンザウイルスの感染拡大はないと発表したと、地元メディアが伝えた。the BP Koirala Institute of Health Science の責任者は、2人のH5N1鳥インフルエンザウイルス感染患者が院内で治療中であるとの噂を否定した。3日前に肺炎のため2人が入院したが鳥インフルエンザの感染ではない,と同氏が述べたことが伝えられている。鳥インフルエンザウイルス感染の患者2人が発生したとのデマを,メディアが不必要に作り出したと非難した。... 政府当局もまた、これまでに首都において鳥インフルエンザが確認されたことはないとしている。農業協力省広報担当者は、首都においてニワトリの死亡があり検査を行っているが,鳥インフルエンザウイルスによる死亡であるかは未だ確定されていないと述べ、ネパールでの初期検査を行った後、確認のため英国に検体を送付したと説明している。東部ジャパ Jhapa では、2009年1月16日に政府当局により鳥インフルエンザウイルス感染流行が確認されている。 

中国
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (19): China (GZ)
Archive Number: 20090125.0328
[1] 貴州省の 29才男性が鳥インフルエンザに感染
 情報源: Reuters AlertNet、2009年1月25日
中国南西部・貴州省 Chinese province of Guizhou の男性1名が鳥インフルエンザに感染し、病院に入院中であるが危険な状態にあると、25日衛生省が発表した。2009年、中国国内 6例目の鳥インフルエンザ感染者となった。衛生省のウェブサイトによると、この新たな患者は 15日に発病した 29歳男性である。この数週間に中国では 4人が鳥インフルエンザにより死亡している。疫学調査により、この男性は以前に生きたトリを売る市場に行ったことがあることが判明したとされているが、患者との濃厚接触者に症状は見られていない。
[2] わずか3週間で、6例の鳥インフルエンザの感染が発生
 情報源:Channelnewsasia.com, Agence France-Presse (AFP) 、2009年1月25日
29歳男性が、中国でわずか 3週間に 6例目となる鳥インフルエンザの感染患者となったと、25日にメディアが伝えた。旧正月を祝うこの国で感染流行発生が懸念されている。この患者は、15日に南西部・貴州省で発病したとの、現地保健当局の発言が伝えられている。25日に H5N1 ウイルスの検査が陽性となり、現在も危険な状態であると伝えられた
[ModCP- 25日現在、貴州省内で 2名の鳥インフルエンザ感染患者が確認されている。湖南省、山東省、新疆維吾爾自治区と首都北京において、各々1名の患者が発生し、中国国内のA/H5N1鳥インフルエンザの患者は合計 36例であり、このうち24人が死亡している]

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (18): China, WHO
Archive Number: 20090125.0324
 情報源:World Health Organization (WHO), EPR, Disease Outbreak News 、1月24日
2009年1月24日、中国保健省は先に確認されていたH5N1ウイルス感染の症例が死亡したと発表した。この湖南省 Hunan Province・Huaihua 市の16才の少年は、20日に死亡した。中国でこれまでに 34人の感染が確認されており、うち23人が死亡している。

● マラリア  EU インドから
PRO/EDR> Malaria, falciparum - EU ex India (GA)
Archive Number: 20090125.0325
[1] スイス
 情報源: TropNetEurop、2009年1月25日
 ベルン Bern で熱帯熱マラリアに感染した患者1名が確認された。44才のスイス人男性で、14日間のゴア Goa 旅行を終え、2008年12月29日に帰国した。この男性は予防内服や旅行前の相談を行っていなかった。帰国後すぐに、発熱のためベルンにおいて受診し、2日に 5.1%の寄生虫血症のため入院した。3日には 7.1%の寄生虫血症となった。臓器不全は認められなかった。quinine キニン/doxycycline ドキシサイクリン により初期治療が開始され、3日後からartemether/lumefantrine に変更された。6病日に parasite clearance (寄生虫排除) となり、合併症は見られなかった。 
[2] 英国
 情報源:TropNetEurop、2009年1月25日
マンチェスターManchester の病院に、Goa 旅行後に熱帯熱マラリア Malaria, falciparum に感染した患者1人が入院した。 
[Mod.EP- Goa への旅行者での熱帯熱マラリア _P. falciparum_ malaria 感染の報告は、2006年秋以降定期的に発生している。スイス人旅行者は予防内服を行わなかった。英国人旅行者の予防内服の有無は不明である。少ないながら、欧州に帰国する感染患者が続いていることは、Goa 周辺のマラリア感染伝播が現在も発生していることを示し、現地のマラリア対策が進んでいないことと、Goa を旅行する旅行者の予防内服の必要性は明らかである]

● 人獣共通感染症 EU:2007年
PRO/AH> Zoonoses - EU: 2007
Archive Number: 20090125.0337
 情報源:EFSA press release [updated 23 Jan 2009]、2009年1月20日 
The European Food Safety Authority (EFSA) and the European Centre for Disease Prevention and Control (ECDC) は、Community Zoonoses Report for 2007 を発行した。国による違いはあるが、依然としてキャンピロバクタ- _Campylobacter_ 感染がトップであり、サルモネラ菌感染症は 4年連続で減少した。リステリア症には変化はなかった。