狂犬病 米国:暴露後予防接種スケジュールの変更
● 狂犬病 米国
PRO/AH> Rabies, human - USA: vaccination protocol change
Archive Number: 20090625.2312
情報源:The Boston Herald, Associated Press (AP) report 、2009年6月24日
[曝露後接種として] 狂犬病 Rabies に曝露したヒトに対するワクチンの接種回数は、現在推奨されている 5回でなく 4回でよいと、24日にワクチン諮問委員会が発表した。
これまで狂犬病に対する注射は、狂犬病そのものと同じぐらい恐れられてきた。1970年代まで、狂犬病の動物に遭遇したら、最低 14回腹部に注射を受けなければならなかった。しかしワクチンが改良され、20年以上にわたって腕か大腿部への 5回接種が米国での標準とされてきた。
予防接種実施諮問委員会は、狂犬病への曝露後の 14日以内に 4回の接種を行えば十分であるとの意見に、全会一致で賛成した。委員会は医師らに公式のガイドラインを提供する CDC に勧告を行う。
委員会のメンバーらは、毎年狂犬病に曝露する米国民 2-4万人の中で、およそ 1000人は 3ないし 4回しかワクチン接種を受けていないが、その中で狂犬病が発生した例がないことについて審理しこの決定を下した。ワクチン接種は 1回あたりおよそ 100-200米ドルの費用がかかり、米国内では Novartis と Sanofi Pasteur の 2社が生産している。この委員会の勧告内容と、製薬会社が製品内に入れる使用法の情報は、通常は一致させている(している)が、今回は違っている。Novartis の関係者は off-label(認可外)recommendation を行う前例を作ったことに異議を唱えている。同社の、28日間に 5回接種が必要と書かれたワクチンに関する情報を読んだ医師らは、4回接種で十分とする政府のガイドラインを見て混乱するだろうと話した。狂犬病は感染のある動物の咬傷により感染がおきる。狂犬病症例の多くはアライグマ、スカンク、コウモリ、キツネなどの野生動物に見られる。このウイルスは中枢神経に感染し、不眠、不安、混迷、麻痺、流涎、妄想、嚥下障害、恐水症などを発症する。発症後数日で確実に死亡する。途上国では常に発生する脅威があるが、米国の死者数は減少しており、年平均で 2ないし3人である。
[Mod.CP- 今のところ、初回ワクチン接種後、3,7,14,28日目の5回接種レジメ(スケジュール)となっていて、提案されている the 4-dose regimen は pressreport. には発表されていない]
● インフルエンザ A(H1N1) (3件)
PRO/AH> Influenza A (H1N1) - worldwide (76): comments on 1918 virus (03)
Archive Number: 20090625.2309
投稿者:加・Public Health Agency of Canada、Dena Schanzer, MSc, P.Stat、2009年6月24日
comments on 1918 virus (03): 20090619.2262 について
過去のパンデミックに関する理解の多くは、正確な確認する方法がないままインフルエンザによるとされた死亡に基づいている。近年インフルエンザ検査は進歩したが、確定される患者数や死亡者数は,実際の数に比べてかなり少ないと考えられる。2009年のパンデミックにおける検査実施率は、相当数の患者が発生した地域のほとんどで 2009年4月前半に比べ相当減少しており、確定患者数による流行曲線の解釈を複雑(困難)にしている。テスト実施パターンのこのような変化が、週報の死者数に与える影響は少ないと思われる。死亡患者においては H1N1ウイルス感染についての検査確認と、パンデミック H1N1ウイルスによる死亡であることの確認が行われているはずである。
北半球の春/夏にパンデミック宣言された現在の流行と、1918年のパンデミックに先立って、コペンハーゲン Copenhagen やイングランド England で見られた the summer wave との類似性は、多くの人々に 2009年秋や2010年冬のより深刻な流行 wave を予感させている。
米国の新型インフルエンザ A(H1N1) による死者数が過去7週間で毎週ほぼ倍増していることは注目に値し、感染伝播率は 1918 の summer waves より季節性インフルエンザにより近いことを示唆している。いずれの研究でも、第2の秋の流行では、それ以前の春の流行に比べ感染伝播率が低下したことが示されている。また米国における the 2nd / fall wave の感染伝播率は、1st/fall wave より遅速であり、spring/summer wave に関する手がかりはほとんどない。
もし 1918 パンデミックが(今回流行の)ガイドとしてふさわしいものであるとすれば、2009年秋に予想される第 2波における伝播率のさらなる低下は、その都市で深刻な summer wave が発生する可能性を示すはっきりした指標となる。
PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide (75): case count
Archive Number: 20090625.2306
[1] Worldwide update - WHO 07:00 GMT+2 Influenza A (H1N1) - update 53 -- 24 Jun 2009
[2] News briefs: Wed 24 Jun 2009
PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide (74): susp. origin
Archive Number: 20090624.2303
情報源:New York Times、2009年6月23日
今回の新型豚インフルエンザ Influenza A 感染流行は,メキシコの商業的農場から発生したとされる一般的な観測がある一方で、政府農業当局者はアジアのブタで発生しその後北米に渡ってきたとの見方を強めている。しかし証明の方法はなく、大まかなデータを根拠とした見方であることを強調した。
ユーラシアと北米由来の遺伝子を併せ持った今回の新型ウイルスが、北米のブタの間で感染循環している兆候は今のところ確認されていないが、一方で近い類縁関係にある "sister virus" がアジアの中で感染しているという興味深い (tantalizing)事実がある。北米株豚インフルエンザ感染の可能性のあるアメリカの飼育ブタは頻繁にアジアに輸出されているため、現地でアジア株(豚インフルエンザ)と組み合わされる可能性がある。しかし専門家は、アジアのブタが輸入されることは動物疾患検疫のため難しいと述べているため、新型インフルエンザ株が西側諸国に再び戻される可能性は低い。
"一番可能性の高いシナリオは、 世界中を最も自由に動き回るほ乳類(言うまでもなく、ヒトを指す) が持ち帰ったのだ" と農務省研究室の豚インフルエンザの専門家が語った。恐らくそうだと考えられる。アジアから北米にこの新型インフルエンザを持ち帰った最初のヒトは判っていないし、回復後はウイルスを伝播しなくなるため、今後も判らないだろう。この考えを証明するチャンスも、ウイルスが世界中で多くの人々に感染してしまったため消えてしまった。WHO によれば 90カ国以上に感染 が及んでいる。患者の一部がブタに感染を広げることは避けられないため、その経過を検証することは不可能となった。"ブタがヒトから感染したのか、本当はヒトの感染流行以前にすでにウイルスを保有していたのか、全く判らなくなった" と農務省の専門家が話した。
北米のヒト・トリと,ユーラシアのブタの各イン フルエンザの遺伝子の一部を含有するこの極めて特異な unusual ウイルスは、どのブタでも確認されたことはなく、例外として 2009年4月後半にカナダの単一のブタの群れの感染例が見つかっている。メキシコ渡航後にこの農場で作業した大工によりブタが感染したと見られていたが、6月中旬にカナダ政府衛生当局はこの男性による感染ではないことを明らかにした。ブタは全て処分され、カナダではこの他のどこにも(ブタに感染した)豚インフルエンザウイ ルスは確認されていない。
しかし 2004年の香港で 1匹のブタから採取された検体が、最近になって今回の新型インフルエンザ株にかなり一致した ウイルスであることが判明した。このインフルエンザウイルスは、新型インフルエンザがもつ 8つのゲノム塩基配列のうちの 7つを持っていることが 2009 年6月11日の雑誌 Nature で報告され、このウイルスを "sister virus" と呼んでいる。ウイルスの発生系統を追っている研究者らは、ブタにおけるインフルエンザの世界的サーベイランスがあまりに貧弱であったことを嘆いている。ヒトやトリのインフルエンザウイルスの遺伝子配列に関する公開されたデータはブタの 10倍はある,と述べたのは米 CDC のインフルエン ザ部門の研究者で、北米や欧州に比べてアジアからの豚インフルエンザ遺伝子配列が解析されたのものは極端に少なく、南米やアフリカに関しては皆無に等しい。長い間に何らかの出来事が起きていたに違いないが、われわれは気づいていなかったと述べた。しかし、政府獣医学関係者らはどの北米の私的な大規模データベースでも新型ウイルスの類縁ウイルスは見つかっていないとしている。アジアで感染循環していたというのが、最も可能性が高い。
4月後半にメキシコと米国の患者で初めて確認されたこと、メキシコの田舎町の Veracruz の 5才の男の子が第1例とされていること、メキシコ政府が行った現地付近の養豚場のブタの検査でウイルスが見つからなかったが採取時期が遅すぎたため関係者らは(検査した)意義が乏しいとしていること。
その反対意見として,もし2月にウイルスが存在したなら 4月にもウイルスはブタに残っていたはず。
血清中の抗体では新型 H1N1 /旧来 H1N1 /ワクチン H1N1 の区別ができないがウィスコンシン Wisconsin 大学の専門家らは数ヶ月以内に新型インフルエンザ抗体だけでも判別できる検査を開発中であることなど
● 炭疽 ガーナ,カザフスタン(2件)
ガーナ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Ghana: (UE)
Archive Number: 20090625.2311
情報源:The Ghanian Chronicle 、2009年6月25日
Tindongo (the Talensi-Nabdam District of the Upper East Region) において、炭疽 Anthrax ワクチン接種を拒否する一部の家畜所有者がいるため、2人と家畜 11頭が死亡し、ほか 7人が感染した。当局者は、感染動物の飼育者が 2009年3月のワクチン接種を行っていれば、この地域で炭疽感染は発生しなかったと述べた。... 炭疽感染が発生した Tindongo and Shaiga areas では 2009年3月にワクチン接種活動が開始されたが、一部の所有者らがヤギやヒツジなどへのワクチンを拒否した。
死亡した家畜の肉を食べ 9人が発病した大家族の中で 2人が死亡し、ほかヤギ10頭とヒツジ1頭も死亡した。
[Mod.MHJ- Ghana は西アフリカの中ではもちろんアフリカ全体で見ても、最も優良な獣医学的業務を行っている国の 1つである。当局者は農業従事者に対して家畜へのワクチン接種提供に苦労している。それでもガーナではここ数年間に炭疽発生件数が相当数減っている。炭疽は the Northern Region, Upper East, andEastern regions に最も多く発生し、the Volta and Central Regions の一部でも認められる。隣国の Burkina Faso や Togo においても炭疽感染は家畜の問題となっている。しかしこれらの国では、ガーナの北西部国境から遠い北部および中部地方で発生している。Togo では Kara および Savannes provinces で発生し、Ghana とは接していない。Western Africa 全体の問題であり Ghana の能力と努力は賞賛されて良い]
地図 Ghana
カザフスタン
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - Kazakhstan (WK)
Archive Number: 20090624.2305
情報源:The Journal of Turkish Weekly 、2009年6月24日
Western Kazakhstan において 59才の女性が炭疽 Anthrax 感染と診断されたことを 24日非常事態省が明らかにした。6月はじめに入院中の 6人に加え、数日間で 8人が炭疽感染を疑われて入院となっている。同省の報告によると、感染患者と接触があったのは 185人で、現在も健康監視が行われている。炭疽は野生動物 や家畜にも放牧中の細菌性芽胞の摂取や吸入で感染する。ヒトは感染動物の血液・組織に曝露することで感染する。致死性が高いが、抗生物質に良く反応する病型も知られている。
[Mod.MHJ− あちこちで発生する "Western" Kazakhstan の感染状況は、ただちに解決されないだろう]
地図 Kazakhstan
● Scombroid(サバ科)食中毒 ベトナム
PRO/AH/EDR> Scombroid poisoning, tuna - Viet Nam
Archive Number: 20090623.2292
情報源:VietNamNet、2009年6月22日
2009年6月11日から13日にかけて数百人の労働者が発病した食中毒の原因は、Rotten tuna(傷んでいたマグロ)であったと 2009年6月20日ホーチミン Ho Chi Minh 市衛生当局が発表した。当局は、従業員の食中毒発生後直ちに職場から食品の検体を採取した。最近の高温の中、マグロが腐敗し体内のヒスタミンが遊離し、激しい反応(physical reactions)が起きたと説明した。20日の昼食後に Ha Yen Co Ltd 社 (My Tho City, Tien Giang Province) の 80人以上が発疹、胃痛、めまいのため入院した。患者らは昼食に tuna with bamboo を摂ったと述べている。1週間前にもホーチミン市内の 2か所で,服飾メーカー勤務の 350人以上が会社の提供する食事を摂った後に食中毒を起こしている。Minh Nghe Trading and Industrial 社 (Thu Duc District) の従業員 170人は stewed tuna(マグロのシチュー)と water morning glory(朝顔の種類?) soup を食べた後、病院を受診している。Vi An Co (Tan Phu District)、My Hao Co. (Binh Tan District) でも同じ事件が発生した。
● 病原大腸菌 O157 米国,カナダ(2件)
米国
PRO/AH/EDR> E. coli O157 - USA (02): refrigerated cookie dough
Archive Number: 20090623.2291
情報源:CDC、2009年6月22日
22日現在 70例の特定の遺伝学的特徴をもつ _E. coli_ O157:H7 感染が 30の州から報告されている。このうち 41人については感染流行株による感染と確認されている。年齢は 2才から 65才まで、66%が 19歳以下で 75%が女性であった。30人が入院し,7人が溶血性尿毒症症候群 HUS を発症した:死者はいない。
調査結果 ... eating refrigerated prepackaged Nestle Toll House cookie dough products raw(Nestle Toll House 社製・包装済み冷蔵クッキー生地の生食)との強い関連性が示されたが、以前にクッキー生地の生食と _E. coli_ O157:H7 との関連性が示されたことはない。 消費者へのアドバイスなど
カナダ
E. coli O157, restaurant - Canada, 2008: (ON), onions
Archive Number: 20090623.2290
情報源:Canadian Press 、2009年6月22日
2008年秋に発生した northern Ontario(オンタリオ州北部)の住民数百人の painful(ひどい)食中毒は、タマネギの汚染によるものである可能性が高いと結論づけられた。the North Bay Parry Sound District Health Unit 保健当局者は、Harvey のファストフードレストランの人気メニューのハンバーガーのトッピングが、広範囲で発生した_E. coli_ [O157:H7] outbreak の感染源として最も疑わしいことを突き止めた。2008年10月に 235人の患者が発生したこの健康被害に関する,22日の調査報告において明らかになった。
トロント Toronoto から 4時間の同市のメインストリートにあるこのレストランは、当局が _E. coli_ O157:H7 との関連性を指摘した 2008年10月12日に閉鎖された。9ヶ月の調査で実際の感染源は同定されなかったが、摂食から発病までが 1−10日間となるため珍しいことではない。onion dicer(タマネギを刻むための機械)の清掃を怠ったことが感染の原因と見られると、当局者は話している。今回の感染流行は,2000年5月にオンタリオ州 Walkerton において同じ菌により 7人が死亡し約 250人の患者が発生した感染流行以来の大規模な感染流行となった。
[Mod.LL- ハンバーガーから検出された菌は、タマネギからは検出されていないため、この関連性は疫学的関連性ということになる。感染源がタマネギのスライサーというのは妥当だが、スライ サーを汚染した感染源は分かっていない]
● 麻疹・排除 西太平洋地域
PRO/AH/EDR> Measles elimination - Western Pacific Region: update 2008
Archive Number: 20090625.2317
情報源 MMWR Weekly, 26 Jun 2009 / 58(24);669-673 6月25日
Progress Toward the 2012 Measles Elimination Goal - Western Pacific
Region, 1990-2008
● 口蹄疫 ネパール,台湾,エジプト(3件)
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Nepal
Archive Number: 20090625.2318
情報源 MyRepublica.com, Nepal 6月25日
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease, porcine - Taiwan (04): (TY) sentinels
Archive Number: 20090624.2301
情報源: Sina [in Chinese]、2009年6月23日
台湾政府農業当局が桃園 Taouyuan の養豚場で foot-and-mouth Disease [FMD 口蹄疫] を確認したと報じられた。9日、所有者から 30頭以上のブタに FMD の症状があることが報告された。その後の検査により FMD の診断が確定された。当局はワクチン接種を指示した。他の養豚場への影響はない。当局は、今後の検査で(安全性が)確認されるまで、最低 2週間以上この養豚場からは出荷させない決定を行った。
[Mod.AS− 23日にOIEに提出された報告では、台湾政府当局は FMD ウイルス清浄状態の確認のため、各農場にワクチン接種していない歩哨動物 sentinel animals を配置している。地方動物疾患管理当局は、FMD の臨床症状のあるブタ 37匹を確認した。血清学検査とウイルス分離用の検体が採取され、送付先の検査機関で NSP(non-structural protein) について陽性が確認されたが、virus isolation と RT-PCR はいずれも陰性となった。血清型の鑑別が現在進行中である。その後、O type [12 Jun 2009] であることが確認された]
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Egypt: RFI
Archive Number: 20090623.2295
情報源:Al-Shaab daily [Arabic]、2009年6月23日
要約:
西部獣医学局は Al-Santah 市内の農場 1か所の家畜数十頭が死亡したことを公式に発表した。カイロ Cairo の検査機関で行われた動物からの検体検査で foot and mouth disease [FMD 口蹄疫] が陽性であることが判明した。さらに当局は、スーダンから同市内への FMD 感染が疑われる生きたラクダの移送について停留措置を行った。
[Mod.AS− このアラビア語の全文記事では、他の自治区についてもコメントされており、使用されたワクチンが、この型の口蹄疫の感染予防に対して無効であった可能性があると述べられている。どのような serotype であったか、情報提供を希望する。Pirbright の the World Reference Laboratory for FMD から提供されている遺伝型に関するデータによると、2009年のエジプトですでに 2種類の FMDウイルスが確認されている; FMDV O, topotype ME-SA, strain Sharquia 72; and FMDV serotype A, topotype Asia, strain Egy-06 である。以前にエジプト国内で Aウイルスが確認されたのは 2006−7年の the topotype Africa であった。このウイルスは消滅したのだろうか?(2006年の) Egyptian FMDV-A strain Egy-06 と(同じ)the FMDV-A strain で、エジプトの西隣のリビアで 2009年初めから発生して感染循環し、WRLFMD により topotype Asia とされた strain Iran-05 (BAR-08) とは遺伝学的にどの程度近い (近縁) 関係にあるかに興味が持たれる。エジプト国内に他の型のウイルスが存在する可能性も除外しなければ ならない; スーダンからのラクダに関する情報を考慮すると、特にスーダンで循環しているウイルスについては必要となる。the WRLFMD のウェブサイトにおけるスーダンの最新情報は 2008年にまで戻るが、serotypes O と SAT2 が確認されている]
PRO/AH/EDR> Avian influenza (45): Viet Nam (QN)
Archive Number: 20090625.2315
情報源:Vietnam News 、2009年6月23日
北東部国境の Quang Ninh Province's Yen Hung District で、鳥インフルエンザ Avian influenza が再発生し 500羽以上の家禽が感染した。1300羽の追加処分と廃棄による感染拡大防止策が行われたと獣医学当局者が述べた。一部の自治体で感染対策が実施されていなかったことが原因と農業自治大臣が述べた。同相は家禽とウシの検疫センターを直ちに立ち上げるよう指示した。全国の自治体に鳥インフルエンザに感染しやすいダックのワクチンに集中するよう指示も行った。
[Mod.AS- この地域では 2月にも家禽の H5N1感染流行が確認され (20090219.0701) 、ヒトの感染(a 23-year-old male) も起きている (20090207.0557)。2006年12月のベトナムでの HPAI H5N1感染流行開始以来 225件の家禽(主にニワトリとダック)の感染流行が OIE に報告されている。2003年以降ベトナムでは 113人の HPAI H5N1 感染が確認され、うち 56人が死亡した。最新の症例は 2009年4月末に報告されている。”家禽とウシの検疫" は読者を混乱させる。ウシは鳥インフルエンザに関係せず、感染あるいは感染疑いの家禽を quarantine "centres" に移動させる必要もない。恐らく輸入動物に関する記述とも考えられるが]
● ウシ結核、シカ科 米国
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis, cervids - USA: (MN)
Archive Number: 20090625.2307
情報源:Bemidji Pioneer 、2009年6月23日
北西部 Beltrami County において 1頭の whitetail deer の bovine tuberculosis [TB ウシ結核] 感染が確認されたが、当局者は予想されたことであると述べている。
● 狂犬病 米国(2件)
PRO/AH/EDR> Rabies, bat, human exposure - USA: (FL)
Archive Number: 20090624.2304
情報源:News-press.com、2009年6月22日
Fort Myers Beach で,狂犬病 Rabies 感染のコウモリで遊んでいた 3人の男の子の捜索が続けられており,衛生当局は市民に協力を呼びかけている。ビーチ でこの狂犬病のコウモリを投げ合っていた 3人の男の子らは 10日以内に狂犬病ワクチンの接種を開始しなければならないとしている。このほかにもコウモリで遊んでいた2人は、19日の緊急情報から 2時間足らずのうちに発見された。
PRO/AH/EDR> Rabies, raccoon, human exposure - USA: (NC)
Archive Number: 20090623.2293
情報源:DailyAdvance.com, The Perquimans Weekly、2009年6月22日
2009年6月、Hertford の男性が狂犬病 Rabies のアライグマ raccoon による咬傷のため狂犬病治療を受けている。この 29才男性は 6日 Harvey Point Road の民家の玄関での仕事中にアライグマに右足を咬まれた。仕事に夢中で、突進してきて足に噛みつかれるまでアライグマに気づかなかったという。 男性はこのアライグマと闘って退治し、アライグマの頭部が公衆衛生検査機関に提出された。検査によりアライグマの狂犬病感染が確認された。アルマベール Albemarle では 2008年 [2009年?] 1月以来 8件の狂犬病が確認されている。狂犬病に感染する動物はアライグマ、スカンク、キツネが 多いが、イヌ、ネコ、ウシ、ウマ、コウモリ、ボブキャットに感染する場合もあると当局の会見で説明された。小さな齧歯類 small rodents, (rats, mice) リス、オポッサム opossums, ウサギ目 lagomorphs (rabbits and hares) などの動物の感染は極めてまれである。
地図 Perquimans County(North Carolina 州、2000年時点の人口 11 368人);county seat (郡の中心)が Hertford
● 水疱性口内炎 米国、ウマ
PRO/AH/EDR> Vesicular stomatitis, equine - USA (03): (NM)
Archive Number: 20090623.2294
情報源:The Westerner 、2009年6月22日
The United States Department of Agriculture (USDA 米・農務省) 当局は、De Baca County のウマ1頭が the New Jersey strain of vesicular stomatitis(水疱性口内炎のニュージャージー株)検査陽性となったことを、ニューメキシコ New Mexico 州政府当局に通知した。18日からこの農場は隔離措置を受けている。ほかのウマの発症はない。ニューメキシコ州では、この病気がずっと以前からあり、州全域の獣医師らは同疾患の詳細を把握している。