2009年7月2日-3日

チクングニア タイ
腺ペスト リビア Eurosurveillance
インフルエンザ A(H1N1)  流行の解析 NEJMCFR estimations Eurosurveillance

● チクングニア タイ
PRO/EDR> Chikungunya (24) - Thailand (PU) 
Archive Number: 20090703.2400
 情報源:Phuket Gazette、2009年7月2日
プーケット Phuket で豚インフルエンザ感染拡大対策に注意が向けられている中、今もチクングニア Chikungunya 感染流行は続いており、タイの中で人口あたりの感染者数が最多となっている。
The Phuket Public Health Office (PPHO 公衆衛生事務所) の最新の数字によると、2009年上半期に州内で確定診断されたチクングニア感染患者は 2155人となっている -- 死者はいない。当局者は患者の 98.6%はタイ国民であり 31例が外国人で、外国人の大半は Burmese [Myanmar] からの低賃金労働者で、彼らの職場や居住地の低衛生によってチクングニア感染の原因ウイルスであるシマカ属蚊族の刺咬リスクに晒されていると述べた。プーケット全体で 2009年上半期に人口 10万対 669例の患者が報告されている。国内で最も患者数が多い州となっているが、アウトブレイクの発端となった the lower south ではさらに多数の患者がいる。プーケットの(人口対の)発生率が高いのは、届出ていないタイ各地やビルマからの移民労働者が多数いることによる偏りが原因と説明した。
[Mod.TY- 2009年 Phuket ではチクングニア患者の急増が見られ、6月10日の 694人から、この報告では 2155人になっている] 
地図 Thailand showing the geographic regions

● ペスト リビア
PRO/AH/EDR> Plague, bubonic - Libya (02): (BN)
Archive Number: 20090703.2397
 情報源:Eurosurveillance edition 2009; 14(26) 、2009年7月2日
ペスト Plague は世界中の限局された地域で感染循環し、アフリカ以外でも散発的な患者が発生し、アフリカの一部の国々では今も地方病感染となり、時に限局的なアウトブレイクが発生している。さらにアジアでも過去20年間に複数の大きなアウトブレイクが報告されてきた。最近 the Libyan Arab Jamahiriya の衛生当局から 5例の限局的アウトブレイクが報告された。
はじめに 
ペストはペスト菌 _Yersinia pestis_ による人獣共通感染症で、人類の歴史上 2億人以上の命を奪ってきた。原則的にはノミによる動物間の感染であるが、ヒトも主にノミの_Xenopsylla cheopis_ の刺咬によって感染する。従って腺ペスト患者発生は,ある時ある場所にノミ・齧歯類・ヒトが存在したことを意味する。紀元前 430年の古代ギリシャにおいてはじめてペストと考えられる感染流行が記述されて以来、いくつも大流行を発生しながら世界中に蔓延した。
1998年から 2008年までの間に 11カ国から 23278人以上の患者が報告され、このうち 2116人が死亡した(致死率約 9%)。2万3278人の患者の 95%以上が、ペスト感染が集中して発生する地域としてよく知られた場所(主な3か国はマダガスカルコンゴ民主共和国 DRC、タンザニア)のあるアフリカからの報告であった。
腺ペストは最も多い病型(マダガスカルのペスト患者の 93%、米国の患者の 5%) である。適切な治療が行われない場合、腺ペストの致死率は 50-90%にも達する。腺ペストは直接のヒト-ヒト感染は生じない。肺ペストはずっと少ない病型(米国のペスト患者の 3%、DRC の患者の 8%を占め、ヒト-ヒト感染が続く感染流行ではさらに多くなる)であるが、適切・適時の治療されなければほとんどの患者は死の転帰をとる。このタイプのペストでは飛沫感染によりヒト-ヒト感染を生じる。これまでのエビデンスによると、効果的な肺ペストヒト-ヒト感染防止策は、患者を隔離して治療し治療中の飛沫感染と接触感染予防策を講じた上で、標準予防策を順守することであるとされている。広く使用できるワクチンはない。
アウトブレイクの報告 
2009年6月14日、the Libyan Arab Jamahiriya の衛生当局は、死者 1人を含む腺ペストが疑われる患者の発生について、国際保健規則に従って WHOに報告した [20090616.2227]。WHO の推奨する感染患者の診断定義が用いられた。このアウトブレイクは半遊牧生活者の間で発生した。国際チームによる疫学調査が行われ合計5人の患者が確認され、うち 3人はエジプト国境付近の the Tobruk rural area の家族内小集積例であった。発端の患者は、肺ペストの症状のある小児で死亡している。その同胞 2人が腺ペストに感染していることが確認された。他のこれらの症例との疫学的関連性が認められない 2人は、同じ地区に住む若年女性(2人)であった。確定診断検査が現在行われており、齧歯類対策も実施されている。 
議論と結語 
多くの国々で 2007年の改正国際保健規則と改良されたサーベイランスが実施された結果、各国と WHO 間のコミュニケーションは強化されている。地域間のネットワークも生まれ、国境を越えた地域内での公衆衛生上の注意喚起も可能となった。リビア政府衛生当局は、報告されたアウトブレイクの記録報告を迅速に行っており、速やかな確認とコントロール対策実施が可能となった。
The Maghreb はすでにペストの地方病感染地域とは考えられていない。
しかし、今回のヒトでのペスト感染集積によって、複数の限局性自然感染集中個所の大きな中心が存在することへの懸念が浮上し、この中心は数十年間鎮静化していたものの、時や場所を変えて再興する可能性を秘めている(Table,Figure)。このようなヒトの患者の小集積例は、通常散発性で限局性であるが、広い範囲で必要な齧歯類対策を行っても継続して発生する。おそらく対策が野生動物のペスト保有宿主の排除には十分ではないためと考えられる。医療関係者は,すでに地方病感染ではない疾患については症状を十分理解するために、訓練を積まなければならない。ペストの発生地および周辺の住民に対して情報提供や啓蒙活動を積極的に行い、現地医療システムを強化し、患者周囲に公衆衛生対策を集中させることがペスト発生の可能性がある地域において重要な対策である。感染の自然発生個所をより詳しく把握することも、あらゆるベクターや齧歯類対策にとって必要条件となる。 
[Mod.ML-タイトルの Libyan Arab Jamahiriya はリビアの正式な国名 (the Great Socialist People's Libyan Arab Jamahiriya) の1部を取った公式国名である。Eurosurveillanceの記事の Table1 には、1945年1月以降のアルジェリア、エジプト、リビア、モロッコ、チュニジアで報告された確定および疑い患者の発生リストがある。
Atlas Mountains の高地と地中海に挟まれたアルジェリア、リビア、モロッコ、チュニジアの一部を1つにした地域は地中海マグレブ地域 the Mediterranean Maghreb と呼ばれ、種々の動植物が共生する緑豊かな(forests, woodlands, and scrub)生態系を育んでいる。この地方はまた、伝統的な料理 culinary tradition も共有している;20090616.2227 で紹介されたように、北米や中央のペスト感染流行の中には,ラクダなどの感染した動物の肉を生や十分調理しないままに摂取したためにおきる、頸部リンパ節腫脹を伴う咽頭ペストがある。
この報告の著者はこの地域で最近になってヒトのペスト感染が発生したことにより、数十年間気づかれなかったが、人間界に波及すれば時や場所を変えて再興する力を温存していたと思われる、自然界のペスト保有動物である野生動物が継続して存在していたことが明らかになった、と指摘している]

● 狂犬病 ベトナム
PRO/AH/EDR> Rabies, human, canine - Viet Nam: (LI) 
Archive Number: 20090703.2394
 情報源:VNS, Viet Nam News agency 、2009年7月1日
北部ライチャウ省 Lai Chau Province では 2ヶ月間に 4人の狂犬病 Rabies による死者が発生し、500人以上が狂犬病のイヌの咬傷を受けているため、狂犬病感染流行を宣言した。省の衛生当局者は 500人は咬傷を受けてワクチンを接種された患者だけをカウントしたもので、実際の数はもっと多いと述べた。イヌ肉に対する需要が高いことから、多くの地元民が Phu Tho や Vinh Phuc 省からイヌを持ち込んでおり、これらのイヌが現地のイヌに感染伝播させて流行が発生していると同省当局者が説明した。ワクチンを受けないことで、もっと大勢の狂犬病による死者が発生するだろうと述べた。5回のワクチン接種は全部で 100万 VND (=56USD) かかるが、平均月収は 20万VND しかないと説明した。同省当局は、貧困層に対して狂犬病ワクチンを無料とし,その他の住民にもワクチンを半額とする法令を定めた。知識の少ない一部の少数部族は、ワクチンを受けずに薬草療法を選択する。
[Mod.CP- ベトナムの狂犬病は、イヌ繁殖用の取引とヒトが消費するためのイヌ肉供給の統制がないことが一因となって今も問題となっている]

● インフルエンザ A(H1N1)

PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1) - worldwide (81): epidemic analysis  20090703.2391
[1] 流行性肺炎 Epidemic pneumonia
 情報源: The New England Journal of Medicine (NEJM) 、2009年6月29日
 原著タイトル  Severe respiratory disease concurrent with the circulation of H1N1 influenza. N Engl J Med 2009 (10.1056/NEJMoa0904023) 
(要約)
背景: 
2009 年春のメキシコで豚インフルエンザ Influenza として広く知られている新型ブタ由来インフルエンザ A(H1N1)ウイルス(S-OIV) が分離される重症肺炎の流行が報告された。1957年のパンデミック以降、インフルエンザ A(H1N1) の亜型ウイルスが優位となることはまれであった。通常の診断的検査が行えない中で,流行性肺炎の解析を行いこのウイルスの重症化のリスクファクターとコントロールの見通しについての情報が得た。 
方法: 
2009年3月24日から4月29日にかけて、合計 2155例の重症肺炎がメキシコ保健省に報告された。このうち 821人は入院し 100人が死亡した。この期間中に国立疫学研究所に提出された 8817件の鼻咽頭スワブ検体のうち、2582件が S-OIV 陽性となった。重症肺炎患者の年齢分布と、最近のインフルエンザ流行の年齢分布とを比較し、死亡率や発病率の年齢的変化を検討した。 
結果: 
今回の研究期間中の死亡患者の 87%、重症肺炎患者の 71%が、5-59歳の年齢層で あった。一方、 the referent periods (相当する期間) の 5-59歳の年齢層の死亡患者と重症肺炎に占める平均的な割合は、それぞれ 17%と 32%であった。若年層の間に季節外れの新型インフルエンザウイルスの活動性が見られる点で、今回の流行の特徴は、過去のパンデミックインフルエンザに類似していた。 
結語: 
今回のインフルエンザパンデミック初期に、重症肺炎の発生率の突然の増加と、重症肺炎発生患者の年齢分布の変動が認められ、このことは過去のパンデミックを想起させるものであり、1957年のパンデミック以前に小児期にH1N1ウイルス株に曝露していた人々にある程度の免疫が備わっていることが示唆された。資源やワクチン供給が限られた場合、今回の結果は、若年層に予防対策を集中させる根拠となるかもしれない。 
[Mod.CP- 著者らは議論として以下の内容を付け加えている; 
"注目すべき点は、今回の研究期間中、1957年のパンデミック以前に出生している 60歳以上の年齢層の有病率低かったことである。1年間に発生するインフルエンザの 15-20%を占めていたことから、これらの年齢層の大部分が最初に曝露したウイルスは、1957年の H2N2パンデミック発生後に姿を消していたインフルエンザ A(H1N1)ウイルスであったと思われる。Francis の提唱する、"original antigenicsin(抗原原罪)" と呼ばれる概念では、小児期に初めて曝露した抗原に対する免疫反応が最も大きいとされる。この概念に従えば、1957年以前に生まれた小児期にインフルエンザ A(H1N1) ウイルスに曝露していた年齢層の人々は、初めて曝露したインフルエンザ Aウイルスの型が 1957年以降の H2N2や H3N2など他の亜型ウイルスであった年齢層に比べ、H1N1ウイルスに対してより防御力が強力である可能性がある。パンデミックにおいて、死亡の発生が若年層中心に変動することは、亜型ウイルスの再興によると説明されてきた。1977年以降に出生した年齢層においても、初めて曝露するウイルスがインフルエンザ A(H1N1)の亜型ウイルスという場合もあったかもしれないが、(インフルエンザ流行の中で H1N1ウイルスが)優位となることはまれであった。今回の一連のデータの中で 60歳以上の年齢層の患者が重症肺炎をおこすことは比較的少なく、今後のワクチン接種割り当てを検討する際に考慮すべきである。今回のリスクの年齢層別特徴の概要は、以前の曝露による部分的な生物学的防御作用の可能性を根拠とする、疾患対策戦略の基礎を提供した。対象を絞った疾患対策に資する、S-OIV の他の重症リスクを明らかにするため、メキシコではさらに研究が続けられている"] 
[2] 由来 Origins
 情報源: ScienceDaily, News 、2009年6月29日
現行の H1N1豚インフルエンザウイルスの遺伝学的ルーツは、1918年にアイオワ Iowa 州・シーダーラピッド Cedar Rapids Swine Show(ブタ品評会?) のブタの感染であったと、the University of Pittsburgh Graduate Schoolof Public Health の感染症専門家のグループが the New England Journal of Medicine 誌で報告した。この論文は 6月29日に電子版で公開され 7月16日に発行される予定で,H1N1の 1世紀近くにおよび しばしば迷走した道のりが、一度消えたウイルスが偶発的に復活した可能性も含めて述べられている。
"1918インフルエンザパンデミックがヒトで猛威を振るっていた時期に、ヒトと非常に似た症状の呼吸器疾患にブタも罹患していた" と、senior author の Donald S Burke, MD 部長が説明した。
"これまでに行われた実験から 1918豚インフルエンザとヒトインフルエンザウイルスは同時に発生したことが分かっており、その後この祖先ウイルスは、少なくとも 4回にわたって他のインフルエンザウイルスと遺伝的再集合を生じ、現在の 2009年ウイルス株が新興した。このウイルスにも、元のウイルスとの類似点が残されている” と述べた。
lead author Shanta M Zimmer, MD は、1957年にヒトの間からこの H1N1ウイルスが temporary  "extinction" (一時的に姿を消した) あと 20年後に再興した事に触れ、1976年、ニュージャージー New Jersey 州 Fort Dix の兵士ら 230人に H1N1の小集積が発生し、基地の外には漏れ出さなかったが、1977年には旧ソ連、香港と中国北東部の人々の間で H1N1インフルエンザが再興したと述べた。詳細な遺伝学的考察によれば、(ソ連などで発生した) 1977ウイルスは the Fort Dix strain ウイルスとは異なり、驚いたことに 1950年のヒトインフルエンザウイルスに非常に近いウイルスであった。これらのウイルス株の遺伝学類似性を考慮すると、再興したウイルスは研究用に "freezer(冷凍保存されていた)" 1950 virus が誤って漏れ出した可能性が高いと主張されている。
筆者は the Fort Dix outbreak に対する懸念から、1976年に H1N1ウイルス研究がにわかに行われることとなり、結果として一時消滅していたウイルスが 1年後に事故で漏出し再興したとの仮説を立てている。この再興した 1977H1N1ウイルスは、その後 32年間にわたり季節性インフルエンザとして今もヒトの間で循環している。
メキシコに端を発しているものの 2009 H1N1パンデミックウイルスの本当の physical origins (自然界の由来) は分かっていない。現在のウイルスは、旧来のインフルエンザウイルスと共通の祖先を持っているため、人口の一部は新たなパンデミックウイルスに対しある程度の免疫を持っている可能性がある。
著者らはまた、ウイルスの脅威は致死性だけでなく、動物から種を超えてヒトに感染し、変異して新たにヒトを宿主として適応する能力を示す感染伝播性にも依存する点を説明しようとしている。H1N1ウイルスはそのような能力が備わっていることを常に実証してきた。
"インフルエンザウイルスの新興と進化の歴史は、将来の見通しを指し示すものではないが、インフルエンザには general patterns があることが明らかにされており、できる限りの準備を行うためには、この種の情報はとても重要だ" と述べた。 
[3] CFR estimations
The emerging influenza pandemic: estimating the case fatality ratio 
 情報源:Eurosurveillance, Volume 14, Issue 26, 2009、2009年7月2日
インフルエンザパンデミックの適切な封じ込めや軽減策を策定するため、衛生当局はこの新しい感染症の概算の致死率 approximate case fatality ratio (CFR) を把握する必要がある。われわれは、先進国において症状の認められたパンデミックウイルス感染例のおおよその致死率の範囲を、条件付きながら provisionally 評価するための、4つの異なる方法を提示する。いずれの方法でも、メキシコから公表されている数字よりかなり低い値(0.06%から0.0004%) と算出された。これらの結果には多くの条件が付いているため、途上国においても先進国でも、良質のサーベイランスと血清学的調査が必要である。
はじめに 
インフルエンザ A(H1N1) パンデミックウイルス感染者の致死率について初めて公表された評価は、メキシコからのデータに基づくものであった(Science 2009; 324(5934): 1557-61)。報告では、2009年4月後半までに報告されたインフルエンザ A(H1N1) との関連性が確定または疑われた死亡例のデータに基づく CFR は 0.4%(0.3%-1.5%) と算出された。その後、新型パンデミックウイルスは世界中に拡大し、新たなインパクトのあるデータも出されているが、CFR について新たに評価された記述は見られない。各国衛生当局がパンデミックによる各国固有の影響を合理的に評価したとしても、この数字は critical 重要である 。死亡の影響の評価は介入により得られる健康上の利益と社会的経済的負担のバランスの上にある、適切な封じ込めや軽減策を決定するする際に、特に有用となる。 
方法(4つの方法、原文参照願います) 
結果 
この4つの異なる方法により、先進国の CFR の推定値で大きな開きのある数値が算出された (0.0004%-0.06%、数値幅は150倍、table2)。各モデルの数値の幅は、互いに 1つ以上の他のモデルと重なった。この推定 CFR を人口 1000万人の国に当てはめ、パンデミックウイルスに累積で人口の 30%が感染して発症すると仮定すると、合計の死者の数には 12人から 1800人の幅があることになる。 
討論 
全ての推定 CFR は以前に報告されたメキシコの 0.4% よりかなり低く、WHO に報告された確定患者だけのデータから得られた単純な推定値 (that is, CFR = 0.29 per cent, based on 110 deaths in 38 409 cases for the 29 OECD countries) とも大きく異なっている。低い CFR は過去のパンデミックで広く感染拡大するが致死率の低かった軽症の第1波と一致する。患者の大部分が比較的若年者であり、重症患者には非常に効果的な近代的治療が行われたことも関係しているのかも知れない。最も新しいデータに基づいてはいるが、いずれの方法にもかなりの制限がある。
[4] Tamiflu resistance - Japan 
 情報源: ReutersNews、2009年7月2日
 厚労省プレスリリース  
日本で初めてのタミフル oseltamivir に耐性を示す新型インフルエンザ A(H1N1) の遺伝学的変異が確認されたケースについて、2日厚労省当局者が明らかにした。WHO はスイスのロッシュ Roche 社が製造するタミフル Tamiflu によってこれまで治療可能であった豚インフルエンザと呼ばれるこのウイルスによる世界的大流行が進行しつつあると宣言している。
日本の厚労省当局者である Takeshi Enami 氏は、この患者のタミフル感受性についてはまだ検査されていないとしている。2009年5月に西日本の大阪府においてこの H1N1ウイルスに感染したことが確認された患者は、その後回復し周囲の人々に感染は確認されていない。
初めてのタミフル耐性 H1N1感染症例はデンマークの患者であった。
WHO は今週、6月29日にロッシュ社とデンマーク政府当局者によって明らかになったこのケースは弧発例であり、ウイルスも強毒化していないと説明している。タミフルに対する耐性は、これまでにも致死性の H5N1鳥インフルエンザウイルスや、季節性 H1N1インフルエンザで確認されている。 
[Mod.CP- 初めての Tamiflu-resistance 症例 (in Denmark) に関する Denmark's State Serum Institute の会見内容によると、患者から分離されたウイルスはもう1種類の抗インフルエンザ薬 zanamivir に対する感受性は残されていた。今回の症例は、接触後に Tamiflu [oseltamivir] を予防投薬されていた患者で耐性が生じている]

● 炭疽 インド ヒト,ウシ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - India (06): (OR)
Archive Number: 20090702.2390
 情報源 Indianexpress.com 6月1日
3 more anthrax cases detected in Orissa

● 腸管出血性大腸菌 O157 米国,カナダ(2件)
米国
PRO/AH/EDR> E. coli O157 - USA (06): beef, recall, RFI
Archive Number: 20090702.2389
[1] 情報源 Star Tribune (Minneapolis-St Paul, Minnesota), Associated Press (AP) report 7月1日
At least 12 people, 2 of them suffering kidney failure, have been hospitalized in connection with a possible _Escherichia coli_ outbreak in beef suspected of having sickened people in 9 states,
[2] 情報源 WISN.com 7月1日
Six people in Wisconsin are sick from eating tainted meat. CDC's website reported that Wisconsin and Michigan have been hit the hardest by the latest _E. coli_ outbreak.

カナダ
PRO/AH/EDR> E. coli O157 - Canada: (ON) ground beef
Archive Number: 20090702.2388
 情報源 Ottawa (Ontario) Citizen, Canwest News Service 6月29日
The Canadian Food Inspection Agency is warning people in London, [Ontario, about 200 kilometres [124 mi] south west of Toronto], not to eat a certain ground beef product after 3 children in the area have become ill with an _Escherichia coli_ infection. 

● 鳥インフルエンザ,ヒト エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (104): Egypt, cases 79-81, WHO
Archive Number: 20090702.2385
 情報源 World Health Organization (WHO), EPR, Disease Outbreak News 7月1日
Avian influenza situation in Egypt -- WHO update 20
The Ministry of Health of Egypt has reported 3 new confirmed human cases of avian influenza A(H5N1).

● インフルエンザ A(H1N1) アルゼンチン:動物衛生 OIE
PRO/AH/EDR> Influenza A (H1N1): animal health (17), Argentina, OIE
Archive Number: 20090703.2401
 情報源:OIE's WAHID interface 、2009年7月1日
Follow-up report No. 1 
感染開始時期 2009年6月15日、
新興疾患 原因ウイルス A/H1N1 influenza virus serotype: other

● ポテトの病気,Potato virus Y スイス
PRO/PL> Potato virus Y - Switzerland: new strains
Archive Number: 20090703.2396
 情報源:Proplanta [in German]、2009年6月29日
The potato virus Y (PVY) は複数のアブラムシ aphids が媒介する疾患で、収穫量が激減し質の低下をもたらせる。近年、スイスのポテトに新たな多数のウイルス株が新興している。 Agroscope Changins-Waedenswil (ACW) の実験で、PVY ウイルス株の疫学と、各種ポテトの感受性が完全に変化していることが判った。欧州各地からスイスに種芋 seed potatoes が輸入されているため、様々な遺伝型の PVY が蔓延している。茎が壊死する初期症状が認められたのは 1990年代はじめのことで、い わゆる NTN ウイルス株によるものであった。新たなウイルス株の 1つはドイツからの planting material として持ち込まれた。この新たなウイルス株がスイスに持ち込まれたことにより、一部の非常に感染感受性の強い種のポテトの栽培が困難となっている。2000年代のはじめ ACW のウイルス学者は、スイス国内の作物で Wilga-types のウイルスを確認した。これらの株もまた深刻なダメージをもたらせる。
[Mod.DHA-_Potato Virus Y_ (PVY; type member of genus _Potyvirus_) は、最も深刻な被害をもたらせる potato viruses の1種で、トマト tomato, トウガラシ capsicum や関連する作物にも感染する。持続感染しない形で aphid vectors により伝播され  _Myzus persicae_ は最も感染効率が高いベクターである。PVY は機械的手段や植物同志の接触でも伝播される.]

● コイヘルペスウイルス 米国
PRO/AH> Koi herpesvirus, carp - USA: (AZ)
Archive Number: 20090703.2395
 情報源:The San Bernardino Sun、2009年6月29日
2009年5月、Lake Mohave で始まったコイの大量死が下流へも広がり、Lake Havasu でもこのコイだけの感染症により壊滅的な被害を受けていると the Arizona Game and Fish Department (AGFD アリゾナ漁業局)が述べた。このウイルスは他の魚類や動物あるいはヒトに感染することはなく、コロラド Colorado 川の水質の問題が大量死の原因でもない。

● キャッサバの病気,Brown streak ウガンダ
PRO/PL> Brown streak, cassava - Uganda (02): (KI)
Archive Number: 20090702.2387
 情報源 The New Vision (Uganda) 6月28日
Cassava disease hits Kibaale

● ブルータング イスラエル
PRO/AH> Bluetongue - Middle East: Israel BTV-8; Oman BTV-1,8
Archive Number: 20090702.2384
 投稿者 Chris Oura 7月1日
Latest on Israeli and Oman isolates
Information on VP-2 sequencing of the BTV-8 strain recently identified in Israel and the BTV-8 and BTV-1 strains recently identified in Oman: