2010年9月3日-4日

インフルエンザパンデミック(H1N1)ワクチンとナルコレプシー
狂犬病 ブータン、牛乳による感染?

◎ インフルエンザパンデミック(H1N1)スウェーデン、フィンランド
PRO/EDR> Influenza pandemic (H1N1) (65): Sweden, Finland, vaccine reaction 20100904.3178
 情報源:Web Wire 、2010年9月3日
GSK [GlaxoSmithKline グラクソスミスクライン] 社は the adjuvanted H1N1 pandemic vaccine Pandemrix の接種に伴って起きた可能性のあるナルコレプシー narcolepsy の症例について、the Swedish Medical Products Agency による副反応報告 adverse event reports や、その後のフィンランド国内での media reports を通じて初めて知った。個々の症例に関する情報は限られているが、同社は報告された症例に関し、可能な限りのデータを収集すべく独自の調査を開始し、監督官庁である the European Medicines Agency (EMA 欧州医薬品局) などと緊密に連携し合っている ... 
1500h GMT on 2 Sep 2010 の時点での症例は、初めての限定的な発生が確認されたスウェーデンフィンランドの2カ国と、その後フランスでの少数例にとどまっている。メディア Media coverage によれば、ノルウェーとドイツでも少数の患者が報告されたとされているが、現在までこれらの国から GSK 社への報告は行われていない。
Pandemrix はこれまでに欧州全体で3千万本以上が使用されており、最新の EMA Pharmacovigilance Report (19 Aug 2010) の中で Pandemrix を含めた3種類の centrally-approved H1N1 vaccines(認可ワクチン)の the benefit-risk profile は positive(ベネフィットがリスクを上回っている)と判断されている。ケベック Quebec で製造される、GSK 社製 adjuvanted H1N1 pandemic vaccine、Arepanrix の使用はカナダ国内に限られ,約1600万本が使用されているが、この製品による narcolepsy の報告はない。しかし、今後は少数例が報告される可能性も否定できない。
ナルコレプシー Narcolepsy とは慢性の睡眠障害で、日中の耐え難い眠気や突然の睡眠発作を特徴とする。ナルコレプシーが起きる正確な原因は判っていないが、遺伝的背景や環境因子がベースにあるとのエビデンスが確かめられつつある。
これまでに行われた世界規模での大規模な予防接種の経験上、ある程度の副反応が報告されることは予想されていた。報告のあった副反応は、基礎疾患や、ワクチン接種に関連して一過性に起きた新たな身体的状況の影響かも知れないが、ワクチンそのものに関連して発生した例も含まれている可能性がある ... 同社は、現時点では Pandemrix と narcolepsy との因果関係評価するには、情報が不足していると結論づけている。
[Mod.TY- 統計学的情報が全く与えられていない。欧州全体で3千万本以上使用され、欧州のほかの地域から同様の副反応が報告されていないと言うのでは、この副反応についての解釈は難しい。2009年10月のスウェーデンからの報告 the Digital Journal では、不特定の情報ソースからの情報として、同ワクチンに関連して350人以上に副反応が認められ、2人が死亡したとスウェーデンで報じられたが、 同感染対策研究所は因果関係を否定していることが伝えられている。このとき、副反応の中にナルコレプシーは入っていない。さらに最近、2010年8月27日の Reuters は、欧州委員会から the European Medicines Agency に対し、多数のナルコレプシー患者が報告されている件についてワクチンとの因果関係を調査するよう指示が出されていると伝えている。このワクチンは adjuvant squalene (スクワレン:炭化水素1個と triterpene 1個からなる、コレステロール・ステロイドホルモン・ビタミンDの体内での合成過程の物質) を含有する。 Squalene は化粧品にも使われているが、最近になってワクチンに含まれる免疫(反応を増強する)アジュバントとして利用されるようになった。スクワレンの the narcolepsy cases への関与は言及されていない]

● 狂犬病 ブータン
PRO/AH/EDR> Rabies, bovine - Bhutan: milk infectivity debated 20100903.3158
 情報源: Bhutan Broadcasting Service (BBS) 、2010年8月31日
Khothiline village in Pasakhaで、ウシ1頭が狂犬病 Rabies 感染により死亡したことにより、 Pasakha の住民らがワクチンを受けることになった。
このウシの所有者は Khothiline village in Pasakha の農民で19日に死亡している。このため、このウシのミルクを飲んだ地域の住民らが、狂犬病ワクチンを求めて病院に殺到している。31日に90人がワクチンを接種された。これまでに197人に接種し、病院内のワクチンが足りなくなっている。また、Dhoti River Bridge in Phuentsholing でも、25日にウシの死体が見つかり、狂犬病の検査が行われていることなど...
[Mod.AS- CDC's website には次の様に記載されている : 
”これまでに、牛乳の中に狂犬病ウイルスが確認されたという報告はない。理論的に、感染した動物の殺菌されていないミルクを摂取し、狂犬病ウイルスが伝播されることはあり得るが、このような感染経路がヒトで報告されたことはない。heat pasteurized milk には  rabies virus transmission のリスクは存在しない。”
今回のケースでは、狂犬病ワクチンは、本当に必要な post-exposure treatment というよりは,anti-hysteria medication として使用されたといえる。ウイルスに曝露した可能性があるのは、狂犬病のウシを世話していたか、もし処分されたのならそれに関わった人たちだけに限られる。ブータンには狂犬病が常在しており、イヌのほか、終末宿主である家畜などの動物のベクターに感染している。2009年、10件の outbreaks が報告されており、8頭のイヌと、16頭のウシ、2頭のヤギと同じく2頭のブタの感染が確定診断されている。4例のヒトの感染例が報告されている]

● 日本脳炎 インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (16): (UP, BH) 20100904.3179
 情報源: Chennaionline.com 、2010年9月2日
2日、新たに9人が日本脳炎 Japanese encephalitis により死亡し、Uttar Pradesh 州東部の死者の数が231人となったと当局が発表した。この9人は医科大学病院で治療中だった。 4人が ゴラクプル Gorakhpur,2人が Kushinagar,そして Sant Kabir Nagar と Siddharth Nagar の各1人で、となりのビハール Bihar 州の患者も1人いた

● 炭疽 ブルガリア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, caprine - Bulgaria: (RS) 20100903.3156
 情報源: Novinite.com 、2010年9月3日
ドナウ Danube 地方のルセ Ruse 市の病院に、炭疽 Anthrax 感染の男性2名が隔離されていると、保健当局が報告した。ルセ市内で炭疽感染が確認されたのは、30年ぶりのことである。70才と32才のこの2人の男性は、今週はじめから炭疽の症状を発症した。Chilnovo 村でヤギの処分を行った後に発病した。男性らには、ペニシリンによる治療が行われている。検査で炭疽感染が確認されている。しかし、Chilnovo 地区の炭疽の確認検査の結果はまだ確定されていない。もし陽性となれば [おそらく、処分されたヤギの検査の結果]、村内の家畜へのワクチン接種が開始されることになっている。
[Mod.MHJ- 以前のブルガリアからの報告では、場所は明らかにされていないが、4-5頭のヒツジが感染し、68才とその8才の孫の2人の感染が疑われているというものだった。今回は、the village of Chilnovo の70才と32才の男性2名と、[URL の写真では恐らく乳用ヤギと見られる] ヤギ1頭の感染と報告されている。獣医学当局側は、医療関係者による診断結果を信用せず、自分たちの検査結果が確定されるまで、家畜へのワクチンを接種しないでいるつもりらしい;変わっている。ブルガリアでは、炭疽感染は散発的に起きており、数年間はヤギやヒツジの感染は報告されていなかった。今回のことが、普段は見逃されていたかも知れない症例が監視レーダーに引っかかったのか、静かに感染が広がりつつあるのか、どちらかを表しているのだろう。今回の事例で、ヒトや複数の動物の死亡が発生しているという観点から、ヒツジやヤギに限った感染がこれまで見逃されてきたと考える。このような例は、残念ながら珍しいことではない。カリブ海諸国では、世界中の多くの他の国々でもそうであるように、伝統的にヒツジやヤギの面倒を、女性と子どもが見ているため、病気や死亡した動物への対応が非常に遅れることが起きやすい。このため、不必要に高く付く。ウシや男性の病気は、すぐに目に付くようになっている]
地図 Ruse is on the northeast border of Bulgaria on the south bank of the Danube and adjoining Romania 

● 結膜炎 メキシコ
PRO/EDR> Conjunctivitis - Mexico: (CA) 20100903.3155
 情報源: La Jornada [in Spanish]、2010年9月3日
結膜炎 conjunctivitis に罹患する患者数が増加しているため、保健当局は注意を呼びかけている。マンサニヨ Manzanillo および テコマン Tecoman の両市で17例の出血性結膜炎 hemorrhagic conjunctivitis の患者が報告されている ... 2010年の結膜炎 classical conjunctivitis の患者数は3200人と報告されている。市民らは、こまめに石けんで手洗いを心がける必要がある。結膜炎は目の感染症で、気温と湿度が高い沿岸部に多い。
[Mod.CP- Conjunctivitis はまぶたの裏側と白目の部分を被う薄い膜 (conjunctiva 結膜) の炎症である。炎症により眼の血管の拡張をきたし、白目がピンクや赤色の変わるため、"pink eye" or "red eye." などとも呼ばれる。世界中で発生し最も多い結膜炎の3タイプとして、 1) ウイルス性 viral, 2) 細菌性 bacterial, and 3)アレルギー性 allergic の結膜炎がある。多くのウイルスが結膜炎の原因となるが、ほとんどが上気道炎、かぜ、咽頭痛を伴う。Adenoviruses and picornaviruses によるものが最も多い。 Viral conjunctivitis は非常に感染力が強く、ウイルスが手に付くことによる、手と眼の接触によって感染が拡大する。 典型的には軽症 mild で、感染の3-5日目に最も症状が強く出る。治療しなくても、7-14日で消失する。細菌性結膜炎 Bacterial conjunctivitis は通常、片眼から発症し、軽症で2-3日で治癒する]

● 原因不明の発熱、死亡 ネパール
PRO/EDR> Undiagnosed fever, fatal - Nepal: (NA) students, RFI 20100903.3151
 情報源: The Himalayan Times 、2010年9月3日
Two minors die as viral fever rages in Nawalparasi
Nawalparasi [Western region] で3日、ウイルス熱によって2人死亡した。病気を恐れた保護者らが子どもを学校に行かせないため、多数の学校が閉鎖されている。Janata Higher Secondary School の、Grade 2 と Grade 6 の生徒各1人が、ウイルス熱で死亡した。300人以上の生徒らに発熱があり、学校は1週間閉鎖されている。
死亡した生徒ら2人は、病院に向かう途中で死亡した。となりの Chitwan 地区が、デング熱の感染リスクが高い地域であるため、住民らは怯えながら生活を送っているが、当局は、患者らに発熱が認められたものの、デング熱の症状はなかったと話している。住民のほとんどが、発熱に苦しんでいると、病院筋は述べた。
[Mod.CP- dengue fever が否定され、学校内で発熱が広がっていることから、 an arboviral infection は考えにくい。これ以外に診断につながる情報は提供されていない]

● 麻疹 PAHO 
PRO/EDR> Measles, epidemiological alert, PAHO
Archive Number: 20100903.3157
 情報源 Pan American Health Organization (PAHO), Alert 、2010年9月2日
2010年、アルゼンチン、ブラジル、米国、仏領ガイアナから、143例の患者の麻疹感染が報告されている

● ウマ伝染性貧血 ドイツ、米国(2件)
PRO/AH/EDR> Equine infectious anemia - Germany (02): (HE) OIE 20100904.3180
 情報源:OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2010; 23(35) 、2010年9月4日
Equine infectious anaemia, Germany
感染開始時期 2010年9月1日
前回流行時期 2010年6月1日
原因ウイルス Equine infectious anaemia virus
新たな感染流行
発生地  Inselhof, Huettenberg, Lahn-Dill-Kreis, Hessen : Farm
感染した種  Equidae
Susceptible 28
Cases 1
Deaths 0
Destroyed 0
Slaughtered 0

PRO/AH/EDR> Equine infectious anemia - USA (03): (MA, FL) 20100903.3144
[1] Massachusetts 
 情報源: The Telegram、2010年9月1日
州農業当局者は、equine infectious anemia [EIA ウマ伝染性貧血] に感染した疑いのあるウマ1頭を、地元獣医師の保有する農場から隔離することを明らかにした...
[2] Florida 
 情報源: TCPalm 、2010年9月1日
Fellsmere のある女性が、所有するウマの感染症を隠そうと偽装工作 elaborate ruse を行った。放置すれば、フロリダ州の畜産産業 Florida's horse industry 全体に広がる恐れがあると、1日、州の Department of Agriculture 当局報道官が述べた。この女性は、8月31日に、州法に従わず、所有するウマの EIA 感染を故意に報告しなかったために逮捕された

● アフリカ豚熱(豚コレラ)ロシア
PRO/AH/EDR> African swine fever - Russia (08): (AS) 20100904.3177
 情報源: Official website of Rosselkhoznadzor、2010年9月1日
Outbreak of African Swine Fever in the Astrakhanskaya Oblast
the Astrakhanskaya Oblast(アストラハン)の Alekseevka and Makovka(the Volodarskiy Rayon),Tuzukley(the Kamyzyakskiy Rayon)、および Promyslovka( the Limanskiy Rayon)の各村で、庭先で飼育されていて死亡したブタについて行われた African swine fever virus (ASFV アフリカ豚熱ウイルス) の検査で genetic material が検出された。発生地域で検疫体制が施行されることが決まった。
[Mod.AS- the Astrakhan oblast(カスピ海 the Caspian Sea の北側)で、今回初めて、ASF が検査によっって確認されたようであるが、おそらくウイルスは少し前から感染循環していたのではないかと考えられる。すでに2008年8月11日のコー カサス the Caucasus での ASF 蔓延の初期段階や、オレンブルグ Orenburg での outbreak の発生の際に、以下の報道がなされていた "Astrakhan veterinarians are already preparing for the possible advance of the deadly disease, and local officials there have increased security measures"]

● BSE オランダ
PRO/AH/EDR> BSE - Netherlands: new case 20100904.3176
 情報源: Reuters 、2010年9月3日
オランダの10才のウシが BSE 検査で陽性となった。国内での感染確認は、2008年5月以降、2年以上報告がなかったと、3日政府当局が述べた...
[Mod.AS- 報道によると、感染が見つかった食肉処理場は Tilburg (North Brabant province) にある。2009年にオランダの食肉処理場において,義務のある BSE の検査を受けた生後30ヶ月を超えるウシの数はおよそ40万5千頭いたが、すべて陰性だった。今回の感染が疑われている症例は、the Central Veterinary Institute (CVI) in Lelysta での最終結果報告まで、保留されている]

● 流行性出血病、ウシ グアドループ OIE
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Mongolia (06): (SB) ovine, caprine, OIE 20100904.3168
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2010; 23(35) 、2010年9月3日
Epizootic hemorrhagic disease, Guadeloupe (France)
感染開始時期 2010年5月7日 初報告 
感染症状 sub-clinical infection
病原体 serotype 6
新たな感染流行
発生地 (EHD971-1) Capesterre, Guadeloupe
感染した種 species: cattle 仏本国(EHD free)から持ち込まれ、 sentinels として利用されていた10頭
Susceptible: 10
Cases: 3
Deaths: 0
Destroyed: 0
Slaughtered: 0
[Mod.PC- Epizootic hemorrhagic disease (EHD 伝染性出血性疾患) は、それまで発生報告のなかった国からの報告の頻度によって、an emerging disease のリストに入れるかどうかを決める the OIE criteria を満たしている。 2008年、 OIE は EHD を an emerging disease リストに入れた。 2006年、4 件の oubreaks が previously free countries in the Mediterranean (モロッコ、アルジェリア、チュニジア、イスラエル)で発生したためである(20080604.1786) ... 2009年、同じく仏領のレユニオンでも発生し,The Center for Food Security and Public Health, Iowa State University は EHD 発生状況に関する以下のような報告を行っている : Epizootic hemorrhagic disease は North America, Australia, Asia, Africa で発生し、南米でも血清抗体陽性例が認められている。世界中で確認されている the 10 serotypes のうち、北米では 2 serotypes( EHDV-1 and EHDV-2 )のみであり、日本、韓国、台湾では Ibaraki disease の報告がある。Seropositive animals は Australia and Indonesia でも報告されている 。EHD とその類縁にある bluetongue および Ibaraki ウイルスの、地理的分布状況も疫学的に深い関心を寄せている]

● ニューカッスル病、鳥類 モンゴル、OIE
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, avian - Mongolia: (TO) poultry, OIE 20100904.3174
 情報源: OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2010; 23(35) 、2010年9月4日
Newcastle disease, Mongolia
感染開始時期 2010年8月13日
前回流行時期 1994年
原因ウイルス Newcastle disease virus
新たな感染流行
発生地  Ulaanbaatar capital city, 13th khoroo , Khan-uul, Tuv 農場
感染した種  birds; layer poultry farm
Susceptible: 4847
Cases: 4
Deaths: 4
Destroyed: 4843
Slaughtered: 0
[Mod.PC- 現在ある、2005年1月以降の OIE WAHID reports のデータベースには、モンゴルにおける Newcastle Disease ND 発生の報告は見あたらない。OIE のデータでは、ND  は世界中で問題となっているが、アジア特に中国に最も多く発生している。vaccination and enhanced biosecurity が重要である]

● 口蹄疫 モンゴル、日本(否定)(2件)
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Mongolia (06): (SB) ovine, caprine, OIE 20100904.3168
 情報源:OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2010; 23(35) 、2010年9月3日
Foot-and-mouth disease, Mongolia
感染開始時期 2010年8月26日
前回流行時期 2009年
原因ウイルス Foot-and-mouth disease virus Serotype O
新たな感染流行
発生地 Sukhbaatar soum, baga-3 Gun jalga, Sukhbaatar 農場
感染した種 Sheep/goats
Susceptible: 8993
Cases: 592
Deaths: --
Destroyed: --
Slaughtered: --
[Mod.PC- 20100707.2267 では、下記のすべての県でワクチン接種を行ったと政府当局が述べてた。違う地域の違った種に、ワクチンで防げるはずの FMD が発生した事実は問題である。Sukhbaatar 県のウシでは確認されていないのは、不幸中の幸いかも知れないが。また、モンゴルでは、野生動物の gazelles でも FMD が確認されており、今回、第2の県の、第2の種での発生に、いくらかでも関わっているのであれば、確認した方がよい。たいていの場合、FMD ooutbreaks に野生動物は関わらないが、その可能性は残されている。
参考文献 Malignant foot-and-mouth disease in mountain gazelles. Vet Rec. 1986; 119(8): 175-6]
地図 Khentii, Sukhbaatar, Umnugobi, and Dornogobi provinces、Eastern provinces/Aimags

PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Japan (39): (MZ) susp, NOT 20100903.3152
[1] 投稿者:Michiyo Yamazaki、2010年9月3日
宮崎県のウェブサイトによると、農水省が宮崎県えびの市の口蹄疫 Foot & mouth disease 感染が疑われた1頭を含む、5頭の肉牛からのサンプルを検査し、いずれも陰性であることが2日判明したと発表した。
[2] 投稿者:匿名希望、2010年9月3日。
口蹄疫感染が疑われていた、宮崎県の症例は、検査の結果陰性だった

● コーヒーの病気,Thread blight インド
PRO/PL> Thread blight, coffee - India: (KA) 20100903.3146
 情報源: Deccan Herald 、2010年8月31日
Diseases affecting coffee plants worry growers
コーヒー栽培地域である Kodagu [カルナータカ州] では、豪雨により コーヒーに 'koleroga' [black rot] の被害が出ている。6月の降雨により、コーヒーが開花し、実を付け始めていた。人手不足により、樹木の世話が不十分になっていたところに、日照不足から雨水が1か所に集中して溜まり、コーヒーに 'koleroga' disease が発生する結果となった。2か所の村のコーヒーに 'koleroga' が発生する結果となった...
[Mod.DHA- 真菌の _Corticium koleroga_ (previously _Pellicularia koleroga_, _Ceratobasidium noxium_) によって、thread blight (also called black rot) of coffee のほか、熱帯や亜熱帯の樹木、たとえば  cocoa, tea, and citrus species などにも被害が発生する]

● ヒヨコマメの病気,Ascochyta & undiagnosed disease オーストラリア 
PRO/PL> Ascochyta & undiagnosed disease, chickpea - Australia 20100903.3145
[1] Undiagnosed disease - クイーンズランド Queensland 
Unidentified chickpea disease found near Pittsworth

 情報源: Australian Broadcasting Corporation (ABC), Rural News,2010年9月2日
クイーンズランド Queensland 州南部の農学者は、Pittsworth 周辺で発見したヒヨコマメchickpea の病気を注意深く観察している。検体を送付しているが、結果はまだ判明していない。
[2] Ascochyta blight - New South Wales (02): spread
Chickpea farmers in battle to defend crop
 情報源: Australian Broadcasting Corporation (ABC), Rural News、2010年8月25日
州中央部および北西部のヒヨコマメ農家は、ascochyta outbreak [20100802.2589] の感染拡大への対応に苦しんでいる。この真菌による病気は、ヒヨコマメを死滅させ、一度発生すると取り除くことが困難になる。the NSW [New South Wales ニューサウスウェールズ] 州にとって、ヒヨコマメは大きな収入源となっており、農家はあらゆる努力を行っている...
[3] Ascochyta blight - Queensland
Ascochyta blight found in chickpeas on the Darling Downs

 情報源: Australian Broadcasting Corporation (ABC), Rural News 、2010年8月16日
New South Wales 州に続いて、the Darling Downs でもヒヨコマメを襲う病気が確認された。最近降った雨が、ascochyta blight に好条件となったと専門家は説明している。Dubbo in New South Wales から Emerald in Central Queensland にかけての北部地域では、40万haの耕地にヒヨコマメが栽培されている。
[Mod.DHA- Ascochyta blight (AB) of chickpea は、真菌の_Ascochyta rabiei_ を起因菌とし、世界中の chickpeas にとって、最も重要な疾患の1つと考えられている]