2010年9月1日ー2日

SARS カナダ 後遺症
原因不明の病気 ベネズエラ 赤潮

● SARS カナダ
PRO/AH> Severe acute respiratory syndrome, sequelae - Canada (TO) 
Archive Number: 20100902.3139
 情報源:: Winnipeg Free Press, The Canadian Press 、2010年9月1日
2003年前半の第一波の SARS [severe acute respiratory syndrome 重症急性呼吸器症候群] に感染した医療従事者や患者らのうちの1人である看護師は,the Toronto(トロント) area の44人を含め世界中で800人を死亡させた5ヶ月間にわたる感染流行は、生存者にとっては今も終わっていないと感じている。
SARS 感染は、回復した患者らに身体的あるいは精神的な影響が残ることがあることが知られている。長期間続くだけでなく、悪化する場合もあるという。2003年の SARS に感染した医療関係者らを中心とした40人について追跡調査が行われた結果が8月に報告された。
2004と2007年に質問票を使って、身体および精神状態の評価を行った。流行の1年ごと4年後の比較をおこなったが、いずれの時点の their general health and mental health and vitality とも、通常 the norm を下回っていたと報告されている。
調査チームを驚かせたのは、回復しないだけではなく明らかに悪化している場合があることだった。
2007年 ”below average for measures of general health” とされたのはおよそ88%におよんでいることが判った。3年目の2004年の調査では49%だった。
平均年齢が50才の参加者らは、息切れ筋肉や関節の痛み、手足のしびれや疼き疲れやすさなどを訴えている。今日は疲れたというたぐいのものではなく、1時間何も出来ず休まざるを得ないというほどの疲れだと説明されている。SARS-rehabilitation program を受けている患者全員に、うつ、不安、心的外傷後ストレスの頻度が増加する傾向が見られている。
SARSから4年が経過しても、明らかな post-traumatic stress disorder, or PTSD の症状を呈する患者は、調査対象者のおよそ30%に上っていた...つづく
[Mod.CP- Severe acute respiratory syndrome (SARS) は SARS-associated coronavirus (SARS-CoV coronavirus) によるウイルス性呼吸器感染症で、2003年にアジアで初めて報告された。それから数ヶ月後に封じ込められるまでの期間に North America, South America, Europe, and Asia の二十数か国に感染が拡大し、the World Health Organization (WHO) によると世界中で合計 8098 人が感染し774人が死亡した。典型例では、38度以上の高熱で始まり、頭痛、全身の不快感や痛みなどの症状を伴うことがある。一部の患者では、発症時から軽い呼吸器症状が見られることもある。およそ10-20%の患者に下痢が見られる。発症の2-7日後から乾いた咳が始まり、多くは肺炎を発症する。世界的な封じ込め対策の結果、2003年の後半に最後の患者が発生し終えた(2004年の発生は除く)。しかし、(smallpox と違い)SARS の根絶は宣言されていない。自然界の保有宿主(動物)の間で今も感染が続いている可能性があり、いずれヒトの間に侵入してくることも考えられる。ヒトの間で感染したウイルスを保有していた宿主は、かつては中国の Civet cats だと考えられていた。しかし、系統発生学的な解析により現在では、コウモリからヒト、ヒトから civet の順に the SARS coronavirus の感染が広がったと考えられている。カナダの感染後の生存者に対する長期的な影響が、この患者グループや曝露状況の特殊性によるものなのか、一般的な感染後の影響であるのかはわからない]

● 原因不明の病気 ベネズエラ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness - Venezuela: (AR) red tide susp. 20100901.3116
 情報源: Pueblo en linea, Xinhua News Agency report [in Spanish]、2010年8月31日
Venezuela investigates mass poisoning
中欧部 Aragua state 州北部の Choroni 沿岸で、およそ200人に発生した intoxication 中毒について、ベネズエラ政府保健当局による調査が行われている。約3000人が市民保護局により海岸から退避させられた。州保健局長によると、28日に発生したが、大量のアレルギー患者 massive allergy 発生の原因については、現在調査中であると語った。当局者は、環境中の何かによる "irritation(過敏反応)" が発生しによって、眼の症状、頭痛、皮膚のかゆみ が現れ、住民および旅行者3000人を退避させる結果となったと述べた。今回患者は、Girardot 市北端の Choroni にある spa のうちの1つの Playa Grande で発生した
[Mod.TG- 赤潮の影響で、その水しぶきにより、呼吸器、鼻、眼などの症状が出たと考えられる。皮膚にも、何らかのアレルギー反応が出たのではないか。spa と報告にあるが、どちらかといえば beach resort の話と考えたほうがよい。赤潮と呼ばれる現象は、さまざまな生物 organisms によって引き起こされる。この地域の赤潮の報告は受けたことはないが、the large blooms だけは報告されていた。これは空中からも確認できるためであり、よくあることである]
地図 Aragua state, in north central Venezuela 

● ウエストナイルウイルス ロシア、ギリシャ
PRO/AH/EDR> West Nile virus Eurasia
Archive Number: 20100902.3141
[1] ロシア (Volgograd)
 情報源:ITAR-TASS 、2010年9月1日
ロシア南部ボルゴグラード Volgograd region で7月16日以降、206人の West Nile [WN] fever cases が発生していることが、1日に当局から発表された。" 162 in Volgograd (87 percent), 7 in the town of Volzhsky (3.7 percent), 17 in other regions' 各市 (9.1 percent)" の内容が、the National Consumer Rights Supervision Service, or Rospotrebnadzor のサイト上にアップされている。連日10-20人の新規の患者が報告されており、あらゆる年齢におよんでいるものの、他の慢性疾患のある高齢者でより重症化しやすいとされている。West Nile fever で死亡した5人はほとんど60歳以上で、80%の患者の症状は moderate severity という。the Volgograd region の気候や、the Volga delta を夏の営巣地とする野鳥の移動が、1999年以降の地域内の同ウイルスの活動性に好適条件をあたえていると専門家は見ている。
[Mod.TY- 5人以外に Rostov でも1人が WNV 感染により死亡している(20100831.3095)。患者数が107人から、今回162人に増加し、感染の活発化が示唆される]
地図 Volgograd
[2] ギリシャ (Macedonia)
 情報源: ABC [in Spanish]、2010年9月
8月中旬以降、ギリシャ北部で11人が "West Nile virus" 感染により死亡し、150人の感染者が報告されていることが、the Center for Disease Control and Prevention (KEELPNO) によって明らかにされた。最新の死亡患者2名は、8月30日と31日に報告されている。他の疾患のある高齢男性であった。これまでに北部ギリシャで確認されていた WNV 感染患者に、新たに12人の感染が加わった。
[Mod.TY- 8月26日時点の114人から150人に増え、最近 equine  cases 20100828.3058 も確認されている]

● 炭疽 バングラデシュ、ブルガリア,英国,カナダ(4件)
バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Bangladesh (10): (KU, TA) 20100902.3140
[1] 新たに30人が炭疽に感染した
 情報源: The Financial Express 、2010年9月2日
国内のKushtia and Tangailの2つの地域で、新たに30頭の炭疽 Anthrax 感染が発生した。感染した人の数が193人に達したと1日当局が発表した。新たな患者のうち16人が Kushtia's Dharmadaha village under Doulatpur Upazila で、残りの 14人は8月31日に Tangail district のある村から報告された...
[2] 情報源:: English.Xinhuanet.com 、2010年9月2日
バングラデシュ国内の皮膚炭疽患者数は2日に新たに感染が確認された21人を加え、254人に達した...
[Mod.MHJ- 皮膚炭疽患者254人で死者0人?!。たしか、感染したウシの肉を処理して販売した結果、10から35人の多数の腸炭疽の患者が発生していたはずだ;わからない。あえて素直に考えれば、診断報告書の炭疽のチェック項目かコードには、ただ1つ "cutaneous anthrax" しかないのだろう]

PRO/AH/EDR> Anthrax, human, ovine - Bulgaria (02): conf.
Archive Number: 20100901.3126
 情報源:Meat Trade News Daily 、2010年9月1日
Bulgaria - anthrax confirmed
ブルガリア政府獣医学当局は、北部 Brestovene のヒツジの炭疽 Anthrax 感染流行の発生を確認したと、1日に発表した。5頭のヒツジの死亡が、炭疽感染によるものと疑われていたため、64才の所有者および8才の孫の炭疽感染が心配されたが、後に医師により否定されている。

英国
[1] Anthrax found in man's body after heroin-related death
 情報源: BBC News、2010年8月31日
炭疽菌に汚染されたヘロイン使用後に死亡した29才の男性について調査が開始された。炭疽菌が確認されたのは、ヘロイン使用後に死亡したレスターシャー Leicestershire 州在住の29才の麻薬常習者で、警察と保健当局が26日に死亡したこの男性に関する調査を行っている。2月以降、イングランドで薬物常用者から炭疽菌が確認されたのは、今回で4回目となる
[2] Heroin dealer snared during anthrax probe
 情報源: BBC News、2010年8月24日
炭疽菌に汚染されたヘロインを販売し、警察に拘束されていた密売人が、4年間の懲役となった。この男性は、2月から4月までの期間に、地域内の6人に対してこの the Class A drug [ヘロインのこと?] を売った事を認めている
[3] Death of injecting drug user in Leicestershire
 情報源: UK Health Protection Agency (HPA) 2010 Press Resleases 、2010年8月31日。

PRO/AH/EDR> Anthrax, bison - Canada (15): (NT) MS, conf. 20100901.3127
Anthrax kills 10 bison in MacKenzie Sanctuary, Yellowknife, N.W.T.
 情報源: HQ Yellowknife 、2010年8月31日
新たに the Mackenzie Bison Sanctuary(保護区)内の10頭のバイソンが、炭疽感染により死亡したことが確認された。同保護区内で。炭疽感染によるバイソンの死亡が発生したのは、1993年以来のことである。8月13日、当局により、初めてバイソンの死亡が確認されたが、同月22日以降、新たなバイソンの死体は発見されていない

● サル痘(エムポックス)コンゴ民主共和国 
PRO/AH/EDR> Monkeypox, increased incidence - Congo DR 20100901.3124
Monkeypox rising in wake of smallpox eradication
 情報源:Reuters Health 、2010年8月31日
当局の最後の痘瘡ワクチン配布を終えてからおよそ30年、世界は新たな忍び寄る脅威:monkeypox に直面している。新たな研究結果によると、 monkeypox virus 感染に対しても、痘瘡ワクチンの接種により免疫が付与されるとされているが、(サル痘感染が) 痘瘡根絶の勝利宣言直後に比べ、現在では20倍に増えている...長文
[Mod.CP- 上記報道記事の元となる論文の要約紹介 Major increase in human monkeypox incidence 30 years after smallpox vaccination campaigns cease in the Democratic Republic of Congo. Proceedings of the National Academy of Sciences, 2010;DOI:10.1073/pnas.1005769107, online edition]

● コレラ、下痢、赤痢 アフガニスタン、インド、中国
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2010 (21): Asia 20100901.3122
[1] コレラ - アフガニスタン (Ghazni)
 情報源: Central Asia Online 、2010年8月31日
アフガニスタン公衆衛生省と the World Health Organization (WHO) は、北部ガズニー州のコレラ感染流行が、終息に向かっていると発表したことが、WHO 広報により明らかにされた。9日に発生した今回の流行で、the Nowa district の少なくとも130人が感染した。発生当時、保健 NGOによる検査で、60人の感染が確認されている。当局の対応により、1日の新規患者が3人と、発生が鈍化した。安全な水を手に入れられる住民は23%に過ぎないアフガニスタンでは、下痢症疾患の発生が日常となっている。
[2] コレラ、下痢-インド
 ○ コレラ、下痢-インド(Jammu and Kashmir 州)
 情報源: Greater Kashmir 、2010年8月31日
31日現在、the Valley 各地で130人以上の胃腸炎患者が報告されている。カシミール中央部 Budgam district は、最も深刻なコレラなどの感染症発生地域であり、70人が新たな患者として報告されているが、新たなコレラ患者の報告はなかった... Khansahab など57か所以上の村出に、深刻なコレラ等の感染症が発生している。州北部・Bandipore district の Hajin area では、60人以上の胃腸炎患者の報告があり、最も深刻な状況にあるのは Magarpora, Inderkoot, Murtaza abad, Wangipora and Singapore in Hajin Block である。
 ○ コレラ-amil Nadu州
 情報源: Express Buzz 、2010年9月1日
North Chennai を中心に、コレラ感染患者の発生報告が、過去3週間増え続け、多数の患者が病院で治療を受けている。降雨と浸水 waterlogging による、飲料水の汚染が原因と見られている...患者の多くが Vysarpadi, Tiruvotriyur, Tondiarpet and other areas in North Chennai からの患者であった... 
 ○ 下痢症-インド(Punjab州)
 情報源: Sify.com、2010年9月1日
ルディアーナ Ludhiana で胃腸炎の感染流行が発生し、およそ34人が入院となった。患者の多くが、地区内 Niwasi Bihari Colony, Sherpur Colony and Gaspura area の住民であり、浸水により病気が発生したと考えられている。
[3] 赤痢-中国(甘粛省)
 情報源: Agence France-Presse (AFP)、2010年8月31日
中国北西部(甘粛省・蘭州 Lanzhou 市)の技術学校で、土砂災害に見舞われた町の出身者を含む、生徒および教師約60人が赤痢 dysentery のため入院したと、30日に報じられた。(災害のため学校が修理中の)Zhouqu から、新学期のため数百人の生徒および教師が、蘭州市に移動させられていた

● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (53): Egypt, 112th case, WHO 20100901.3121
 情報源: WHO Global Alert and Response (GAR) Disease Outbreak News 、2010年8月31日 FORTH
Avian influenza situation in Egypt - WHO update 37
エジプト保健省は、新たな A(H5N1)鳥インフルエンザの感染患者を発表した。患者は [Qalyubiya] governorate の33才の女性である。17日に発病し、24日に入院となり、オセルタミビルの治療を受けたが、26日に死亡した。感染源の調査で、患者は病死した家きんに接触していたことが判った。
エジプトで確認された112人の鳥インフルエンザ A(H5N1) 患者のうち、36人が死亡した。
[Mod.CP- 20100826.3024 のWHOによる公式確認である。エジプトにおける鳥インフルエンザ A (H5N1) virus outbreak は、2006年の第1例発見以来、衰える兆しが見られない。2006年に18例だった後、 25 in 2007, 8 in 2008, 39 in 2009, and so far 22 in 2010 。(2010年の) 世界の鳥インフルエンザA(H5N1)感染の発生状況は the 22 cases in Egypt 以外に,7 cases in Viet Nam, 6 cases in Indonesia, and single cases in Cambodia and China の、全部で37例である]

● 東部ウマ脳炎 米国
PRO/AH/EDR> Eastern equine encephalitis - USA (26): (MI, FL) equine, human 20100901.3115
[1] Michigan: human, equine
 情報源:Michigan Department of Community Health 、2010年8月23日
The Michigan Department of Community Health (MDCH ミシガン州衛生局) は23日、3例目の Barry County の eastern equine encephalitis (EEE 東部ウマ脳炎) 患者を確認した。7月後半に発病したこの52歳の女性は、回復後の rehabilitation center にいる。
これまでに発生した2例の EEE 症例は、Kalamazoo County で発生している。61歳の男性は退院して自宅に帰ったが、41歳の男性は今も Kalamazoo County hospital の集中治療室にいる。いずれの患者も、蚊族への暴露が確認されている。ミシガン州で感染が確認されたのは、2002年以来のことである
[2] Florida: equine
 情報源: NorthEscambia.com 、2010年8月30日
Eastern equine encephalitis 東部ウマ脳炎 EEE により、North Escambia [Florida フロリダ州、in the Molino area] でウマ1頭が死亡した。EEE の症状が見られ、検査で感染が確認されたことから、23日の週に安楽死処分となった。River Bend Road(near the Escambia River, not fair from Fairgrounds Park)で飼育されていたウマである。

● 口蹄疫 日本
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Japan (38): (MZ) susp. new case, RFI 20100902.3137
 情報源:AFP via The Straights Times (Singapore) 、2010年9月2日
非常事態を解除したばかりの宮崎県で、新たにウシ1頭の foot-and-mouth disease [FMD 口蹄疫] 感染が疑われていると、当局者が述べた。1か所の農場での感染が疑われているため、県内の2つの競りが延期となったと、県関係者が述べた。農水省に報告され、検査の結果判明を待っている状態である ... [* のちに否定]
[*20100903.31523 Foot & mouth disease - Japan (39): (MZ) susp, NOT]
 
● トウモロコシの病気,Aspergillus ear rot 米国
PRO/PL> Aspergillus ear rot, maize - USA: (KY) 20100902.3136
 情報源: Local 6 Television 、2010年8月26日
2009年に比べ、2010年の生産高がおよそ50%減となっている。乾燥した気候は生産量を減らしただけではない。ある農家は、トウモロコシにある種の真菌の病気が発生し、作物に被害が及んでいると述べた...
[Mod.DHA- _Aspergillus_ により ear rots of maize が発生する。 _A. flavus_ および _A. parasiticus_ のいずれもが、アフラトキシン aflatoxins とよばれる真菌毒 myacotoxin を産生する。 この種の多くが saprophytes(腐生菌)であり、死滅したもの全てを分解 degrade するため、nutrient recycling に重要な役割を果たしている。しかし、一方で病原性を発揮する。ストレス (たとえば、干ばつ drought など) によって、トウモロコシの _Aspergillus_ ear rots 感染が起こりやすくなる... 主に、aflatoxins による汚染が経済的損失につながっている]

● 豚熱(豚コレラ)および PRRS フィリピン 疑い
PRO/AH/EDR> Classical swine fever & PRRS, Philippines: (KA), susp., RFI 20100901.3123
 情報源 Manila Bulletin Publishing Corporation 、2010年8月31日
Pig disease spreads in Tabuk
Tabuk で300頭以上のブタが死亡したのは、cholera [hog cholera 豚熱, aka classical swine fever or CSF] 感染 および porcine reproductive and respiratory syndrome (PRRS 豚繁殖・呼吸障害症候群) によるものと判明したと、当局が30日に発表した。先週、マニラ Manila の the Philippine Animal Health Center で行われたブタの血液検体検査により、the cholera and PRRS mixed infection が確認されたと、当局者が説明した...
[Mod.AS- 7月以降、このような感染流行が続いている:"Hog epidemic raging in Kalinga," published by the Manila Bulletin Publishing Corporation on 11 Aug 2010
フィリピンのブタにおいて、CSF と PRRS のいずれも endemic であるとされている。最近、CSF と PRRS の混合感染が、中国を中心に報告されている。Ebola Reston の関与の有無も調べておく必要がある]

●  マカダミアナッツの病気,Root rot, stem canker ケニア
PRO/PL> Root rot, stem canker, macadamia - Kenya 20100901.3119
 情報源: Inter Press Service (IPS) News Agency、2010年8月24日
A bid to save macadamia crops
10年前のケニア国内のコーヒー栽培が急落したのに続き、農家は cash crop(換金性の高い作物)であるマカダミアの、新たな病気による収穫減に不安を募らせている。ケニア農業研究所の関係者は、いずれも真菌の _Phytophthora を原因とする root rot と stem canker の2つの病気の感染が拡大しつつあると述べた。真菌自体は以前にケニアで発生したことがあるが、マカダミアにまで被害が拡大したのは初めてのことである...
[Mod.DHA- The fungus-like organism の  _Phytophthora cinnamomi_ は、幅広い宿主を持つが、宿主 host genera により感染感受性が異なる。(avocado, macadamia, olive and some pine species を含む) 高木 trees や低木 shrubs ごとに症状が異なるものの、主な症状は root rots and stem cankers である ... Commercial _Macadamia_ (family Proteaceae) 品種の元となったのは、オーストラリア東部の亜熱帯原産種である。 _P. cinnamomi_ がオーストラリアに持ち込まれて以来、ユーカリ eucalypts やその他の原産植物 native vegetation (including many Proteaceae) に甚大な被害を及ぼした。オーストラリアや北米で試みられた phytophthora diseases は多くの場合、成功していない]
写真 Macadamia tree

● トウモロコシの病気,原因不明 ネパール
PRO/PL> Undiagnosed disease, maize - Nepal: (MP) RFI 20100901.3118
 情報源: The Himalayan Times 、2010年8月29日
Unknown disease damages maize crops
Dang [Mid-Western Region] 東部の4か所の村で、原因不明の病気により、トウモロコシの取り入れができなくなっている...
[Mod.DHA- トウモロコシにはたくさんの種類の病気の原因が知られている]

● 狂犬病 米国
PRO/AH/EDR> Rabies update - USA (13): August 2010 20100901.3117
In this update:
[1] Bat コウモリ, human exposure - South Carolina
[2] Canine イヌ, human exposure - South Carolina
[3] Raccoon アライグマ, canine - North Carolina
[4] Canine (fox キツネ), human exposure - North Carolina
[5] Feline ネコ - North Carolina
[6] Ba tコウモリ, human exposure - Florida
[7] Feline ネコ, human exposure - Texas
[8] Feline ネコ, human exposure - Georgia
[9] Canine (fox キツネ, dog イヌ), human exposure - Pennsylvania
[10] Raccoon アライグマ, possible human exposure - Rhode Island

● インフルエンザパンデミック (H1N1)、動物 フィンランド、ブタ OIE 
PRO/AH/EDR> Influenza pandemic (H1N1), animal (07): Finland, swine, OIE 20100901.3114
 情報源:OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2010; 23(35) 、2010年8月31日
[Influenza pandemic (H1N1) 2009], Finland
感染開始時期 2010年8月23日、新興感染症、最終報告
原因ウイルス Pandemic A/H1N1 influenza virus (2009)
疫学的影響  ブタ-ヒト間感染の危険性
新たな感染流行
発生地  Ilmajoki, Lansi-Suomi [Western Finland], Lansi- ja Sisa-Suomi、farm
感染した種: swine: fattening pigs
Susceptible: 1500
Cases: 150
Deaths: 0
Destroyed: 0
Slaughtered: 0