2010年10月29日

◎ Vibrio mimicus  米国 ザリガニ MMWR
コレラ ハイチ WHO

◎ ビブリオ菌感染症 Vibrio mimicus 米国
PRO/AH/EDR> Vibrio mimicus - USA: (WA) crayfish 
Archive Number: 20101029.3929
 情報源: CDC. MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2010; 59(42): 1374 、2010年10月29日
24日、the Spokane スポーケン (WA) Regional Health District (SRHD) 保健当局は、重症の下痢症に対して集中治療を受けている入院患者2名の便検体からビブリオ菌 _Vibrio mimicus_ が検出されたとの報告を受けた。CDC に the environmental and epidemiologic investigation への支援を要請した。患者らは20日にザリガニ crayfish を食べていた。前日にシーフードを扱うネット業者から取り寄せた live crayfish をボイルし、温かいままパーティーで出されていた。調理人は生の crayfish を入れていたクーラーを洗わないまま the cooked crayfish を入れたと証言している。パーティー後に残った crayfish は、別の容器で一晩冷蔵し、翌20日の夕方に残り物として冷たいまま出されていた。患者と食品の聞き取り調査など。
[Mod.LL- 2000年以降米国内では、少なくとも7種類のコレラ以外のビブリオ菌  noncholeragenic _Vibrio_ species (_V. vulnificus_, _V. parahaemolyticus_, nontoxigenic _V. cholerae_, _V. alginolyticus_, _V. fluvialis_, _V. mimicus_, and _V. hollisae) による疾患が、毎年報告されている。the genus _Vibrio_として一括りにされているが、病像は異なっている。米国では noncholeragenic _Vibrio_ は食中毒か創傷感染に関係して起きている。Non-cholera vibrios はヒトからヒトへの感染はなく、まれに発生する集団発生は contaminated shellfish の摂取の結果であることが多い。_V. mimicus_ という名前は、遺伝学的に _V. cholerae_ にもっとも近いという点でぴったりである。_V. mimicus_ と _V. cholerae_ は 16S rRNA gene sequences が100%一致しており、DNA-DNA relatedness も 約80% が同じであるため、今回のように _V. mimicus_ は virulence factors も共通している。_V. mimicus_ はアメーバ free living amoebae との間の強い相互作用を有している。_V. mimicus_ による最大の食中毒は2004年にタイで発生し、undercooked seafood が関係し300人以上が発症した]

● 腎症候性出血熱 ロシア
PRO/AH/EDR> Hemorrhagic fever w/renal synd. - Russia (08): (TT) 20101029.3928
 情報源: Tatar-Inform News Agency [in Russian]、2010年10月25日
Hemorrhagic fever with renal syndrome in Republic of Tatarstan
the Republic of Tatarstan タタルスタン共和国で、18日から24日までの週に17例のhemorrhagic fever with renal syndrome (HFRS 腎症候性出血熱) の患者が確認されたことが、Rospotrebnadzor [Federal Agency for Consumer Protection and Welfare] 地域当局から報告された。患者の多くはカザン Kazan [the capital of Tatarstan] で発生した。その他 Naberezhni Chelni市, the districts [rayons] of Nizhnekamsk, Almetevski, Leninogorsk, and Sarmanovski から報告されている。
[Mod.CP- おそらく Pummala virus が this outbreak of HFRS in Tatarstan の原因ウイルスで,齧歯類の保有宿主 the rodent reservoir は the bank vole (_Myodes glareolus_) である。オリジナルの記事では、一部の患者は Lyme disease や tick-transmitted infection と診断されたという曖昧な記述が含まれている。2010年に Tatarstan では齧歯類が増えたため HFRS も増加していると、以前に報告されていた]

● コレラ ハイチ WHO
PRO/EDR> Cholera - Haiti (06): WHO 20101029.3927
[1] WHO Cholera in Haiti - update
 情報源: WHO Global Alert and Response (GAR) Disease Outbreak News 、2010年10月28日 FORTHから
抜粋 10月27日の時点でハイチ保健省は、303名の死亡例を含む、4722例のコレラ Cholera 患者を報告した。確定症例が報告されている県は、アルティボニット県(Artibonte: 76.5%)、中央県(Central: 22.9%)、北東県 (Nord-Est)、および北県(Nord)である...ハイチで分離され、国立公衆衛生研究室(LNSP)およびアメリカ合衆国疾病管理予防センター(CDC)が検査した、O1 Ogawa型コレラビブリオ株は次の抗生物質に対して耐性がある trimethoprim-sulfamethoxazole, furazolidone, nalidixic acid, streptomycin。また、この株は、tetracycline, doxycycline, ciprofloxacinに対して感受性がある。現在この株に対する完全な遺伝子解析が行われている...以下、PAHOおよびWHOの対応(中略)。WHOは、コレラのアウトブレイクがみられる国の属する地域と他地域との旅行や貿易に対して、いかなる形の制限を設けることも推奨しない。旅行者のコレラワクチンの接種証明は不要であり、直腸スワブや検便などの方法で旅行者のスクリーニングを行う必要もない。国境で検疫を行う必要性はない。また、資源を分散させたり、各国や諸機関の間の協調を阻んだりする手段をとる必要もない。
[2] News report
 情報源: BBC News、2010年10月28日
3つの地域でコレラ感染の疑われる患者らが検査されていると、27日にハイチの保健当局者が述べた。およそ300人がコレラ感染流行により死亡した。国連機関は、平和維持軍のネパール人の便が感染流行の原因ではないかと見て調査を行っている。新たに、首都から車で約1時間の Arcahaie(Port-au-Prince district北部)周辺で、174人の患者のコレラ感染の検査が行われている。今回の患者らは、かなり首都に近い場所で発生していると、27日に関係者が述べた。おそらくコレラの感染と診断されると思うが、そうなればコレラ感染は首都のすぐ近くにまで拡大していることを意味するので、何とか食い止めなければならないと話した。多数の患者がPort-au-Princeに集中しているが、これらの患者は国内各地でコレラに感染したものばかりである...WHOは、流行はまだピークを超えていないとしている。
[3] News report
 情報源: Biosurveillance.typepad.com、2010年10月27日。
これまでの報道で明らかなように、コレラ感染は、Arachaie から Lafito までのハイウェー沿いに拡大するルートがあり、"Camp Obama" さらには (より懸念される) Cite Soleil にまで到達した可能性が出ていた。恐れていたとおり、 Artibonite Valleyから出たことのない患者が、Cite Soleil で1名発生した。コメのとぎ汁様の下痢と嘔吐のある患者がクリニックを受診し、コレラ感染と診断された。outside of Cite Soleil への旅行はしておらず、Cite Soleil内での感染である。

● 原因不明の大量死、鳥類 ウクライナ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, avian - Ukraine: (ZP) wild birds, RFI 20101029.3930
 情報源: Utro.ru news portal [in Russian]、2010年10月23日
ウクライナのアゾフ海 the Sea of Azov near the Berdyansk spit [Zaporizhia region] で、鳥類の大量死が発生した。約1500羽の鳥が死んでいるのが発見された。およそ1000羽の cormorants ウと 500羽の silver sea gulls カモメであった。非常事態省によると、発見されたのは22日の事で、発見された場所はアゾフ海の北側の島であった。当局が死亡の原因調査をおこなっている。
地図 the location of the Zaporizhia Oblast, in south eastUkraine :The Berdyansk spit (a narrow strip of land) is situated on the northern coast of the Sea of Azov