● マラリア-スペイン、三日熱マラリア 自所内感染
PRO/EDR> Malaria, P. vivax, autochthonous - Spain: (AR) 20101009.3671Autochthonous _Plasmodium vivax_ reported from Spain AR ARAGON
情報源 El Mundo, Spain [Spanish]、2010年10月8日。
スペインでは1961年以来のマラリア Malaria の autochthonous [indigenous case 自所内感染例] が発生した。一般市民へのリスクはない。2010年9月に the province of Huesca においてマラリアと診断されたこの患者は、_Anopheles atroparvus_ 蚊族の刺咬により感染した。保健当局は "epidemiological curiosity (疫学的関心事)" ととらえている。9月後半、発熱と不快のあった患者が通常の治療に反応せず、the Madrid Institute of Health, Carlos III に検体を送付したところ10月1日にマラリアとの診断が下された。患者は治療により後遺症なく治癒した。スペインで感染が確認されたにもかかわらず、この患者には海外渡航歴がないため、the Ministry of Health in Aragon 当局は "as an isolated case and also low-risk" とみなした。脅威 threat ではなく、anecdote 逸事だと説明されている。感染の原因となったのは _Plasmodium vivax_ 三日熱マラリアで、軽症型の経過をとる。伝播したのは、地中海諸国の主要ベクターの1つ _Anopheles Atroparvus_ と見られている。スペイン国内でマラリアは、まれな病気ではなく、毎年およそ500例の患者が発生しているが、すべての感染は旅行中もしくは渡航先からの輸入例である。国内の蚊族による感染が記録されているのは1961年が最後であり、1964年に公式にマラリア清浄状態が宣言されていた。ベクターは、スペイン国内全体に生息しているという。数ヶ月前に the European project EDEN (Emerging Diseases in a changing European Environment) から,the Ebro delta area に多数のベクターが生息しているものの、衛生体制が機能していればスペイン国内でのマラリア再興の可能性はきわめて低いと報告されていた。
情報源 El Mundo, Spain [Spanish]、2010年10月8日。
スペインでは1961年以来のマラリア Malaria の autochthonous [indigenous case 自所内感染例] が発生した。一般市民へのリスクはない。2010年9月に the province of Huesca においてマラリアと診断されたこの患者は、_Anopheles atroparvus_ 蚊族の刺咬により感染した。保健当局は "epidemiological curiosity (疫学的関心事)" ととらえている。9月後半、発熱と不快のあった患者が通常の治療に反応せず、the Madrid Institute of Health, Carlos III に検体を送付したところ10月1日にマラリアとの診断が下された。患者は治療により後遺症なく治癒した。スペインで感染が確認されたにもかかわらず、この患者には海外渡航歴がないため、the Ministry of Health in Aragon 当局は "as an isolated case and also low-risk" とみなした。脅威 threat ではなく、anecdote 逸事だと説明されている。感染の原因となったのは _Plasmodium vivax_ 三日熱マラリアで、軽症型の経過をとる。伝播したのは、地中海諸国の主要ベクターの1つ _Anopheles Atroparvus_ と見られている。スペイン国内でマラリアは、まれな病気ではなく、毎年およそ500例の患者が発生しているが、すべての感染は旅行中もしくは渡航先からの輸入例である。国内の蚊族による感染が記録されているのは1961年が最後であり、1964年に公式にマラリア清浄状態が宣言されていた。ベクターは、スペイン国内全体に生息しているという。数ヶ月前に the European project EDEN (Emerging Diseases in a changing European Environment) から,the Ebro delta area に多数のベクターが生息しているものの、衛生体制が機能していればスペイン国内でのマラリア再興の可能性はきわめて低いと報告されていた。
[Mod.EP- Isolated cases of autochthonous malaria の報告は、ギリシャ、フランス (コルシカ)、イタリア、ロシア (モスクワ)、米国(VA,NY,FL) からあり、これらの感染は、いずれかの _P.vivax_ endemic area で感染した無症候性 gametocyte carriers からの地域内感染伝播によるものであり、local reservoir の存在を意味するものではない]
● クリミアコンゴ出血熱-パキスタン WHO
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Pakistan (07): revised data, WHO 20101009.3670
投稿者 WHO Dr S. R. Kakar, 、2010年10月9日。
Crimean-Congo Hemorrhagic Fever (CCHF) : パキスタン国内の CCHF の発生のピークは6月から10月にかけてであるが、1年を通して患者は発生している。9月15日以降、常在地域 the endemic area of Baluchistan 以外で3例の CCHF 感染例が確認されており、2例が死亡した (1. 38歳医師、Abbotabad and Besham, all districts of Khyber Pakhtunkhwa [formerly North West Frontier province] で勤務、9月23日に脳出血のため死亡し、CCHF が確認されている、 2. 30歳男性、Kahuta Tehsil, Rawalpindi District, Punjab 出身、9月28日に死亡、 3. 35歳女性、Attock, Punjab 出身、9月23日に生存退院)。これらに加え、女性医師4人、看護師3人、病棟スタッフ1人が、CCHF 検査で陽性であり、上記の感染患者を担当していたが、血液等への接触は明らかではなく、発熱や血小板減少は認められていない。Quetta [the capital of Baluchistan province] では、例年通り6月から9月にかけての流行が発生していたが、今のところ報告が上がってこない。2000年以降と同じく、50例以上、致死率10%以下を予想している。(当局は)明日報告すると言っている ...
Leishmaniasis increases 6-fold in southern(SO) Sudan
情報源 BBC News、2010年10月8日。
southern Sudan で死亡する可能性のある寄生虫の病気、リーシュマニア症 leishmaniasis の患者数が6倍に増加している。内臓リーシュマニア症は kala-azar とも呼ばれ、最も重い病型である。2009年、6000人以上が感染し、300人以上が死亡した。WHO とスーダン保健省は、発生地域に治療薬と検査機器を配布している。リーシュマニア原虫 the Leishmania parasite によっておきる、内臓リーシュマニア症は、感染のあるサシチョウバエ sand fly の刺咬により感染伝播される。原虫が体内を移動して脾臓や肝臓に達するため、最も危険性が高い。高熱、極端な体重減少、脾臓や肝臓の腫大、貧血などの症状を表す。治療されなければ、ほとんどの場合死亡する。2009年9月以降の患者数は、2007-2008年に比べ、6倍以上増えている。国内南部の The counties of Old Fangak and Ayod での感染が特に深刻である ...
[Mod.EP- Leishmaniasis は、southern Sudan で endemic である。最近 review が発表されたばかりである: Leishmaniasis in the World Health Organization Eastern Mediterranean Region. Int J Antimicrob Agents. 2010 Aug 19. [Epub ahead of print]。スーダン南部では、_Leishmania donovani_ のヒトからヒトへの transmission がおそらく最も重要な感染経路になっていると思われる。したがって、ベクター対策の中断と、治療施設や設備の不足が、患者数増加の一因となったと言える。 Leishmaniasis は、HIV-associated infection の1つでもあり、患者数増加と HIV 感染にも関係がある。以前報告された Jonglei State での流行も、患者数増加に寄与していると考えられる]
情報源 News agency kp.ua [Trans. ]、2010年9月29日。
狂犬病のウシ1頭が、the Vinnytska oblast 内で女性1人に咬傷を負わせた。the village Juravlevka of Tulchinskaya rayon 在住のこの女性は、自ら飼育していた bull に襲われた。直ちに治療のため入院となった。獣医師が、bull の狂犬病感染を確認した。
情報源 BBC News、2010年10月8日。
southern Sudan で死亡する可能性のある寄生虫の病気、リーシュマニア症 leishmaniasis の患者数が6倍に増加している。内臓リーシュマニア症は kala-azar とも呼ばれ、最も重い病型である。2009年、6000人以上が感染し、300人以上が死亡した。WHO とスーダン保健省は、発生地域に治療薬と検査機器を配布している。リーシュマニア原虫 the Leishmania parasite によっておきる、内臓リーシュマニア症は、感染のあるサシチョウバエ sand fly の刺咬により感染伝播される。原虫が体内を移動して脾臓や肝臓に達するため、最も危険性が高い。高熱、極端な体重減少、脾臓や肝臓の腫大、貧血などの症状を表す。治療されなければ、ほとんどの場合死亡する。2009年9月以降の患者数は、2007-2008年に比べ、6倍以上増えている。国内南部の The counties of Old Fangak and Ayod での感染が特に深刻である ...
[Mod.EP- Leishmaniasis は、southern Sudan で endemic である。最近 review が発表されたばかりである: Leishmaniasis in the World Health Organization Eastern Mediterranean Region. Int J Antimicrob Agents. 2010 Aug 19. [Epub ahead of print]。スーダン南部では、_Leishmania donovani_ のヒトからヒトへの transmission がおそらく最も重要な感染経路になっていると思われる。したがって、ベクター対策の中断と、治療施設や設備の不足が、患者数増加の一因となったと言える。 Leishmaniasis は、HIV-associated infection の1つでもあり、患者数増加と HIV 感染にも関係がある。以前報告された Jonglei State での流行も、患者数増加に寄与していると考えられる]
● 狂犬病-ロシア,ウクライナ
ロシア
PRO/AH/EDR> Rabies - Russia (04): (BK) human, wolf
Archive Number: 20101009.3672
Villagers attacked by rabid wolf
Villagers attacked by rabid wolf
情報源 Interfax News Agency [in Russian]、2010年9月30日。
Bryansk and Smolensk oblasts の The Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] 当局は the village of Brakhilovski(the Klimovski region of Bryansk oblast)において検疫体制を布いている。これは同村内でオオカミ1頭が男性1人に咬傷による大ケガを負わせ、ほかにも9人を襲ったことへの対応である。.検査機関によりこのオオカミの狂犬病 Rabies 感染が確認された。オオカミに襲われた人々は、現在、抗狂犬病および抗破傷風免疫グロブリンとともに、狂犬病発症予防のための暴露後予防接種を受け、地域内の病院に入院中である。
Bryansk and Smolensk oblasts の The Rosselkhoznadzor [Federal Service for Veterinary and Phytosanitary Surveillance] 当局は the village of Brakhilovski(the Klimovski region of Bryansk oblast)において検疫体制を布いている。これは同村内でオオカミ1頭が男性1人に咬傷による大ケガを負わせ、ほかにも9人を襲ったことへの対応である。.検査機関によりこのオオカミの狂犬病 Rabies 感染が確認された。オオカミに襲われた人々は、現在、抗狂犬病および抗破傷風免疫グロブリンとともに、狂犬病発症予防のための暴露後予防接種を受け、地域内の病院に入院中である。
地図 the Bryansk Oblast : モスクワの南にあたる中央ロシアにあり、ウクライナとベラルーシとの国境にあり、中心都市は Bryansk で、oblast 全土の1/3がまばらな森林地帯 (thinly forested) に被われている
ウクライナ
PRO/AH/EDR> Rabies - Ukraine: (VI) , bovine, human exposure 20101009.3668情報源 News agency kp.ua [Trans. ]、2010年9月29日。
狂犬病のウシ1頭が、the Vinnytska oblast 内で女性1人に咬傷を負わせた。the village Juravlevka of Tulchinskaya rayon 在住のこの女性は、自ら飼育していた bull に襲われた。直ちに治療のため入院となった。獣医師が、bull の狂犬病感染を確認した。
Equine piroplasmosis tally now 409
情報源 Horsetalk 、2010年10月8日。
米国内で、テキサス州を中心に発生している、寄生虫の病気である equine piroplasmosis と診断されたウマの数は、409頭となった
情報源 Horsetalk 、2010年10月8日。
米国内で、テキサス州を中心に発生している、寄生虫の病気である equine piroplasmosis と診断されたウマの数は、409頭となった