◎ Kashin-Beck disease-中国(チベット)

17万人以上の住民に罹患リスク
PRO> Kashin-Beck disease - China: (Tibet) 20101022.3829
 情報源: Top News Singapore 、2010年10月17日。
チベット地方で、まれだが治療法のない骨の病気が発生し、17万人以上の住民らに罹患のおそれがあるとされており,最も深刻な Qamdo prefecture では11の郡の14662人以上が Kashin-Beck disease と診断されたことが地域保健当局の調査で分かった。患者らには関節の肥厚と変形があり様々な運動が制限されると報道されている。高地にあるこの地域の主食 の1つである大麦に発生した真菌が疾患の原因であると一部で推定されている。過去5年間、住民の移住計画が実施され、これまでに約2万人が移住し た。
[ModTG- 疾患の原因は未確定であるため、relocating individuals が打開策となっている。大麦に発生する真菌の _Fusarium_ が原因として疑われてきたが、この真菌はチベット内でこの地域だけに発生する真菌なのか、それとも他の地域でも発生しているのだろうか?米国でもトウモロコシの _Fusarium_ がウマの死亡原因となることがあり,生育に適したgrain の particular microclimate を好み、大麦やトウモロコシ以外の穀物にも発生する。セレニウム Selenium も原因として取りざたされているものの、セレニウムの過剰摂取や不足は確認されていない。もしセレニウムが原因であれば、栄養調査や採血による調査によって確認できるかも知れない]
[Mod.LM- 別名 'big bone disease' とも呼ばれるこの疾患は、小人症をきたすこともある the osteoarticular disease(骨関節疾患)について記述した2人のロシア人医師から命名されている。アジアの中のごく限られた地域、とりわけ Tibet 並びに the Korean peninsula and Siberia だけに分布し、1992年に国境なき医師団 Medecins sans Frontieres による調査が開始されるまで謎に包まれていた。Kashin-Beck disease はおそらくミネラル不足と貯蔵穀物中の真菌毒 mycotoxins の併存など多因子による疾患と考えられる]