2010年11月6日

マラリア セネガル,米国 ガーナから MMWR

● 原因不明の死亡 モーリタニア
PRO/AH/EDR> Undiagnosed fatalities - Mauritania (02): (AD ADRAR) RFI
Archive Number: 20101106.4028
 情報源: C. R. I. DE. M [trans.]、2010年11月5日
Amogjar Fever: The Wali on the scene 
ラクダを飼育する牧民とラクダが突然死した ...
関連項目
Undiagnosed fatalities - Mauritania: (AD) RFI 20101104.3992

● HIV、HBV、HCV 英国、薬物注射常用者
PRO/EDR> HIV, HBV & HCV, injecting drug users - UK 20101106.4027
 情報源: Health Protection Report, Volume 4 No. 44 online 、2010年11月5日
The new report [Health Protection Agency, Health Protection Scotland, Public Health Wales, CDSC Northern Ireland, and the CRDHB. Shooting Up: infections among injecting drug users in the United Kingdom 2009. London: Health Protection Agency, November 2010.] focuses on HIV among injecting drugs users (IDUs) 
key findings are that:
-- 薬物注射常用者の間のHIV感染率は、英国内全体で 1.5 percent と低めのままだが、地域差がある(from 0.6 percent in Scotland to 4.1 percent in London)
-- この10年間で 0.7 percent to 1.5 percentに増加し、1990年代と同じレベル
-- HIV testing 受診率は改善した(with 3-quarters (75 percent) of IDUs )だが、1/3 (37 percent) of IDUs with HIV は、感染を知らされていない
-- 専門医を受診した患者の79 percent が anti-retroviral therapy;
-- およそ半数の IDUs have been infected with hepatitis C virus, 1/6 with hepatitis B virus ...
-- 針や注射器の使いまわしは減ったものの one-5th (19 percent) of injecting drug

● マラリア セネガル,米国 ガーナから(2件)
セネガル
PRO/EDR> Malaria - Senegal: (DK) 20101106.4024
 情報源:Le Soleil [In French]、2010年11月5日
Resurgence of malaria in the suburbs of Dakar 
ダカール Dakar 郊外のいくつかの地域では、冬の終わりとともにマラリア Malaria が再び姿を現し始めている。7月から10月に記録された患者数は13813人であった。87%の患者が5歳以上で、5歳未満は11%だった。1.25%が妊婦だった。しかし、死者は発生していない。
[Mod.EP- セネガル南部にはマラリアが常在しているが、これまでのところ、ダカールの発生状況は低めである。患者が増加しつつあるとされているが、ダカールの都市化のメリットとして、感染リスクの低い人口の割合が増えたとする最近の研究と相反する。またダカールについての別の研究では、成人や小児に重症マラリアが多いことから、ダカールでの感染伝播が、臨床的免疫を誘導するに至るほど多くないことが示されている。さらに3つ目の研究報告では、ダカールではマラリア感染伝播が非常に限局 highly focal し、the The Human Biting Rate が、0.1 bites per person per night in Yoff Village から 43.7 in Almadies まで幅があるとされている]

米国 ガーナから
PRO/EDR> Malaria US ex. Ghana: (AC) 20101106.4018
 情報源: Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) 59(43);1412 、2010年11月4日
Malaria Imported from West Africa by Flight Crews 
民間航空会社1社の乗務員らの間で、4人の熱帯熱マラリア Malaria 患者が発生し、CDCは the Florida and Pennsylvania (フロリダ、ペンシルベニア両州) departments of health に報告した。4人の乗務員は全員、8月25日から9月2日までの間、ガーナのアクラ Accra を訪れており、うち2人は同じフライトでの旅行だった。アクラでの滞在時間は48から80時間であった。いずれも乗務員も同じホテルに宿泊し、スイミングプール近くの野外、エアコンディショナーのないレストランなどで、夕方から夜までの時間を過ごしていた。2人は20-40歳の客室乗務員で、2人は40-60歳代の男性パイロットであった。いずれの患者も、アクラを離れてからおよそ2週間後に、発熱、頭痛、嘔気、嘔吐、下痢が認められた。4人のうち3人は、薄層および厚層塗抹血液標本の trophozoites の鏡検所見から、熱帯熱マラリア_P. falciparum_ による急性マラリアと診断された。もう1名の診断も血液標本によるものであったが、PCR 検査陽性を持って P.falciparum との診断が下された。客室乗務員の1人は入院して治療を受け、2日後に回復し退院した。2人のパイロットともう1人の客室乗務員は重症で、入院して経静脈治療を必要とした。2人のパイロットらは呼吸困難があり、気管内挿管が必要となった。いずれの乗務員も、エアラインの方針で配布されていた atovaquone-proguanil (Malarone, GSK) による抗マラリア薬の予防内服を行っていなかった。ほとんどの時間、昆虫忌避剤を使用していたと申告している。アクラは、マラリア感染の高リスクエリアとされている。

● Tunga penetrans ウガンダ

PRO/EDR> Tunga penetrans - Uganda: RFI 20101106.4023
 情報源: The Associated Press、2010年10月22日
Jiggers blamed for epidemic which has killed at least 20
ホラー映画さながらの症状だが治療可能な疾患により、この2ヶ月間に20人以上のウガンダ人が死亡し、2万人以上の患者が発生している。Jiggers [別名 chiggers] はノミのような小さな昆虫だが、からだのいろいろな部分が腐敗する病気を流行させる犯人である。足から感染することが多い。一旦身体に入ると、血液を吸って成長し何倍にも増殖する。でん部、口唇、まぶたなどの部分が、腐って落ちる rot away 。幼児や持病のある成人では死亡につながりやすいと、プライマリヘルスケア保健相が述べた。Latin America and the Caribbean, besides sub-Saharan Africa などの各地に存在する。jiggers は劣悪な衛生環境で生き延びるので、medicated soap を使用し、jiggers の繁殖している場所には petrol and paraffin を使用すれば殺虫できると、ウガンダの12の地区の住民に医療関係者らが説明している。ウガンダで感染状況が最も深刻な地域は東部の the Busoga region で、首都カンパラ Kampala から150km離れている。the central region からも報告されている。スナノミ jiggers -- 学名 Tunga penetrans -- は、他の東アフリカ諸国からウガンダに持ち込まれた。それは、19世紀にケニアの港モンバサ Mombasa からカンパラ Kampala まで鉄道が敷設されたときの、インド人移民の工事関係者らによるものだといわれている。またブラジルから英国船により持ち込まれたとの説もある...
[Mod.EP- Tunga penetrans は文中で fly と記載されているが flea であり、皮膚に穴を掘って成長し、卵を産んで死ぬ。土に落ちた卵が孵化し、ヒトなどの温血動物に付く。二次感染することもあるが、このように多くの死者が発生することは異常である。破傷風などの合併症ではないか]
地図 the Busoga region is a kingdom of the Busoga/Soga people in the eastern region of the country. The capital of this region is Bugembe, near Jinja, the 2nd largest city in Uganda

● 旋毛虫症 アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Trichinellosis - Argentina (02): (CB) 20101106.4019
 情報源: La Manana de Cordoba [in Spanish]、2010年11月2日
Trichinosis outbreak alert in Cordoba
コルドバ Cordoba市で trichinosis 旋毛虫症の感染流行が報告されている。これまでに市内で7人の患者が報告されている。患者らはいずれも the Barrio Santa Isabela 1st Section, Pueyrredon, Zumaran, and the city center の各地で購入したサラミを摂取していた。

● リーシュマニア症 アフガニスタン
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Afghanistan (03): (HR) 20101106.4015
 情報源: United Nations Assistance Mission in Afghanistan (UNAMA) 、2010年11月4日
Leishmaniasis - Herat province
イランと国境にある、the Islam Qala area において、新たなリーシュマニア症 Leishmaniasis の流行が発生し、10月30日に数十名の患者が WHO の運営するクリニックを受診した。sand fly bites による感染症で、皮膚に醜悪な瘢痕を残し、唯一の治療法であるとても痛い Sodium Stibogluconate の注射を何度も繰り返さなければならない。 Khosan district of Herat province における患者数はここ数年増加し、10 000 to 15 000 cases と見積もられている。
[Mod.EP- Leishmania is endemic in Afghanistan]
[Mod.MPP- recent WHO, Weekly Epidemiologic Record (WER) 、review of the challenges of leishmaniasis in Afghanistan, mentioning that in Kabul alone(at least 200 000 cases of leishmaniasis, with an increase in annual case load from 17 000 to approximately 65 000 in 2009...]
関連項目 20101016.3753

● 流行性出血病、シカ 米国
PRO/AH/EDR> Epizootic hemorrhagic disease, cervid - USA (05): (MI Michigan) 20101106.4031
 情報源: Grand Haven Tribune、2010年11月5日
オタワ Ottawa とほか3つの郡で500頭以上が死亡した可能性がある

● 非定型ミオパチー、ウマ 英国
PRO/AH/EDR> Atypical myopathy, equine - UK: (Cornwall) 20101106.4026
 情報源: This is Cornwall 、2010年11月4日
Horse deaths mystery
先月、Cornwall で12頭のウマが死亡した病気の原因は不明のままである。atypical myopathy についての情報は不足しており、20頭に達する可能性もある。診断は付いているが、その原因はほとんど分かっていない。発病から72時間で死に至る。この病気は、毒性によってウマの筋肉が破壊されるのが原因で、突然の傾眠、体力低下、筋硬直などの症状を発症する。伝染性の証拠はないが、よくわかっていない。
[Mod.AS- Atypical myopathy は、1984年から、欧州の放牧馬の間で見られるようになり、2000年秋以降の欧州全体の症例は約1000頭に及ぶ。 最も深刻なのは、フランスである]

● ニューカッスル病、家禽 ホンジュラス
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, poultry - Honduras: (CR), OIE 20101106.4025
 情報源: OIE WAHID Disease Information 2010; 23(44) 、2010年11月6日
Newcastle disease, Honduras
感染開始時期 2010年8月16日
前回流行時期 2009年12月3日
原因ウイルス Paramyxovirus type 1
新たな感染流行
発生地 San Bartolo, San Bartolo, Cofradia, Cortes 農村
感染した種 鳥類3025羽中、2955羽 (死亡)