2010年12月22日

ペスト-タンザニア
狂犬病、ヒト-ジョージア

● ペスト-タンザニア
PRO/AH/EDR> Plague - Tanzania: (MY), RFI
Archive Number: 20101222.4508
 情報源 All Africa 、2010年12月21日。
Mbulu District(Manyara Region)の当局は、げっ歯類が伝播する感染症であるペスト Plague の感染流行の対応に追われている。報告によると、ペスト専用に設置された治療センターにはすでに 7人の患者が入院したが、これまでのところ死者は報告されていない。地区当局者は、今までのところ感染の発生地域が the Rift Valley の周辺域 edge の森林保護地域との境界区域に限定されているため、他の地域に拡大する前に封じ込めなければならないと述べた。しかし当局は資金不足にあることを懸念している。Tumati in Dong'obesh Division, Murai (Mandisi) and Nandes Ward near the district headquarters でも感染が発生したと報告されている。医療当局者は、この地域では繰り返しペスト発生が報告されており、非常に深刻な問題となっていると話した。the Sokoine University of Agriculture (SUA) の研究者らが、以前現地で行ったげっ歯類の調査によると、雨期開始前にその数が増加することが分かっている。過去にも2009年と2007年(20070328.1064)に、同地区内で2件のペスト感染流行が発生し、多くの死者が出ている。
[Mod.LL- おそらく、ペスト菌感染症として一般的であり致死率の低い腺ペストの患者ばかりなのだろう]

● 狂犬病、ヒト-ジョージア(グルジア)アゼルバイジャンから
PRO/AH/EDR> Rabies, human - Georgia, and ex Azerbaijan 20101222.4507
 情報源 AZE.az News Service [in Russian]、2010年12月18日。
ジョージアの首都トビリシ Tbilisi で11歳の少年1名が17日狂犬病 Rabies 感染により死亡した。 ぞの前日に Telavi Hospital から the Tbilisi Infectious Diseases Hospital に搬送されていた。数日前にアゼルバイジャンの親類を訪ねたおりに、1匹のイヌによる咬傷を受けていたようである。暴露後の予防接種を受けていたが、暴露からワクチン接種開始後までの期間は正確には分かっていない。11月にもトビリシで、のちに狂犬病で死亡したイヌの咬傷を受けた17歳の少年が、その後 3か月間医療機関を受診しなかったことによる狂犬病の症例が発生している。
[Mod.CP- ジョージア及び the South Caucasus region of Eurasia においては、ヒトの狂犬病による死者の 99%がイヌによるものであり、canine rabies が広く蔓延している。狂犬病の潜伏期間は典型的には 1-3か月であるが、1週間以内から1年以上かかるものまで、幅がある]

● チクングニア熱-インド
PRO/EDR> Chikungunya (34): India (OR Orissa) 20101222.4506
 情報源 Orissa Diary 、2010年12月18日。
沿岸部の Kujang と Erasama blocks の各村では、患者の血液でチクングニア熱 Chikungunya [ウイルス? それとも抗体? ]が確認されたことから、住民らがパニックになっている。Chauta, Pokharipada under Erasama and Sahada village under Kujang block では、多数の原因不明の発熱患者が発生しており、感染が疑われる 15人から血液を採取し検査したところ chikungunya virus [or antibody 抗体?] が確認された。
[Mod.TY- 2010年、Delhi デリー、タミルナドゥ Tamil Nadu 、マハラシュトラ Maharashtra 、そして今回のオリッサ Oriisa の各地で、チクングニア熱が発生している。実際に感染が確認された患者数や、デング熱の発生状況も合わせて明らかになれば興味深い]

● 鳥インフルエンザ、ヒト(65)-エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza (65): Egypt, 114th case 20101222.4504
 情報源 Ahramonline 、2010年12月16日。
保健省の広報担当者は Beheira governorate の 25歳の女性 1名が、鳥インフルエンザ [avian influenza A/(H5N1) virus infection] に感染したと発表した。エジプト国内で発生以来、114人目の患者となった。感染があったと見られる自宅のトリとの接触後に、高熱と鳥インフルエンザ症状のため、現地の病院に入院となったと説明した。さらに、医学的検査により、肺結核であることも確認されたとしている。タミフル Tamiflu による治療の結果、現在状態は安定している。
[Mod.CP- 感染の疑いがあるとされ、20101208.4378 で報告された 114人目の患者は、Dakahlia governorate の30才女性で、6日に死亡している。この患者については、その後の確認がされていない。したがって、今回の Beheira governorate が、確定診断された 114人目の患者と言うことになる]

● 口蹄疫-韓国 疑い
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - S. Korea (21): (KW, GB) susp. vaccination considered 20101222.4502
 情報源 Yonhap News 、2010年12月21日。
韓国政府当局は、史上最悪の状況にある 口蹄疫 outbreak of foot-and-mouth disease (FMD) 対策として、ワクチンの使用を検討していることが、21日の農業相の話で分かった..動物へのワクチン接種や、.the animal quarantine alert level (動物検疫体制レベル) を、現在の"orange(黄信号)" から最も高い "red(赤信号)" に引き上げるなどの対策が検討されている...ソウル Seoul から60kmの農村部 Gapyeong での発生に続き、 これまでに FMD 感染が確認されたことのなかった、Gangwon Province の2頭と、 South Chungcheong Province  の1頭を含む、新たな7頭の感染が疑われている。