2010年12月3日

原因不明の疾患-ウガンダ (04)

● クリプトスポリジウム症-スウェーデン (02)
PRO/AH> Cryptosporidiosis - Sweden (02): (JA) 
Archive Number: 20101203.4342
Background on Cryptosporidia in Sweden
 情報源: Infectious Diseases of Sweden、2010年12月3日。
Jamtland で感染流行が報告されるまでのスウェーデンにおいて、クリプトスポリジウムは下痢症の原因として最も少なかった。
[Mod.EP- 20101201.4319 におけるモデレータ注に間違って理解される可能性のある部分があった。クリプトスポリジウム Cryptosporidia は、塩素に対し非常に抵抗力があり、フィルターでなければ除去できないことを明らかにしておかなければならない]

● インフルエンザ (17)-カナダ 先住民
PRO/AH/EDR> Influenza (17): Canada (MB), 1st nation 20101203.4341
Fatal flu hits northern Manitoba(MB) native reserve
 情報源:The Globe and Mail 、2010年12月2日。>
northern Manitoba の原住民のリーダーは、致死性インフルエンザ Influenza 流行による影響を懸念している。northern reserve (先住民保護区?)で11月21-27日の週に発生した1名の死亡の原因がインフルエンザAによるものだったため、他の患者らに対する検査が行われている。多数あるインフルエンザウイルスのうちの1つが H1N1 ウイルスである。マニトバ州北部の多くの先住民族の代表を務める長老は、最近2人の死亡があり、3人目も重体であると述べた。いずれの患者もインフルエンザによるものであり、他者に感染することを懸念していると述べた。

● 原因不明の疾患-ウガンダ (04)
PRO/EDR> Undiagnosed disease - Uganda (04) 20101203.4340
ACT Alliance alert: outbreak of unidentified disease in Uganda
 情報源: UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb, ACT Alliance, report、2010年12月3日。
description of the emergency
2010年10月後半、Abim village located (the Karamoja region in northeastern Uganda)において、原因不明の致死性疾患が発生した。複数の患者と死者が報告されている。この後、Karamoja 地方から隣接する地域に疾患が拡大している。1日には Gulu からも複数の患者が報告された。はっきりと診断できないことも多いが、症状から赤痢である可能性はほとんどないと考えられる。エボラ出血熱の症状と考えられるが、当局は確定していない。最も多く見られる症状としては、頭痛、発熱、大量の吐血である。Entebbe (Uganda) と Atlanta (USA) で、現在検査が行われている。患者数は把握できていないが、約 60人が発病し、20人以上が死亡したと報告されている。Kitgum で最初に死亡した 6人は、男性 3人と女性 1人と若年男性 2人だった。初発から 3日以内の死亡が多い。
Impact
Agago、Kitgum 両地区における致死率は 25%である。しかし、Kitgum では、St Joseph's Hospital の入院患者 10名中 8人が死亡した。一部に、病気や死亡した動物 (家畜と野生)との接触が認められている。おそらく体液を通じた、ヒト-ヒト感染があると見られている。
以下、National and international response、ACT Alliance response、Planned activities  ... 
[Mod.CP- ... 出血熱よりは、重症の赤痢に近いと考える]
地図 the Northern Region of Uganda affected by the outbreak
関連項目
Undiagnosed disease - Uganda (03) 20101202.4334

● 炭疽-カナダ 2006年
PRO/AH/EDR> Anthrax - Canada: (SK Saskatchewan) 2006 20101203.4339
 情報源: Canadian Veterinary Journal 、2010年9月0日。
原著 Case-control study investigating an anthrax outbreak in Saskatchewan, Canada - Summer ...Can Vet J. 2010 September; 51(9) 973-8
要約:2006年、サスカチュワン州で炭疽感染流行 [actually a severe epidemic involving 153 farms and some 800 animals - Mod.MHJ] が発生し、複数の種の動物に感染したが、死亡した動物の多くがウシであった ... 聞き取り調査から、この感染流行に寄与した要因として、洪水の発生、牧草地の湿潤化 wetter pastures、牧草丈の不足、飼育密度の増加などが挙げられた。

● パルボウイルス、イヌ-オーストラリア
PRO/AH/EDR> Parvovirus, canine - Australia (02): (WA) 20101203.4338
 情報源: In My Community, Mandurah Coastal Times report 、2010年12月1日。
西オーストラリア州 the Peel region [Western Australia/WA] では、致死性の canine parvovirus の感染例が急増している。ある獣医師は、1週間におよそ 10件の割合で報告している。2009年の 1年間で報告されたのは、わずか 10例だった。
[Mod.TG- ...いろいろな対策があるが、なぜ獣医師はワクチン接種を勧めないのだろう]

● 牡蠣ヘルペスウイルス-ニュージーランド
PRO/AH/EDR> Oyster herpesvirus - New Zealand 20101203.4337
 情報源: World Fishing & Aquaculture 、2010年12月2日。
New Zealand waters (海域) で大量の Pacific oysters が死滅する事態に、科学者らは頭を悩ませている。the North Island 北島の稚貝 the juvenile Pacific oyster stocks の半数と、成ガキの最大10% が死滅したと見られている。一部の飼育場では、最大 80%が死滅する被害が発生している。The European Food Safety Authority (EFSA) は Pacific oysters (_Crassostrea gigas_) の専門家を招聘した。herpes-like virus -- ostreid herpesvirus-1 (OsHV-1) と自然環境の複合要因による大量死ではないかという点が注目されている。英国ではヘルペス発生後、Kent 海岸でのカキの移動が禁止されており、フランスでも近年、The OsHV-1 virus が猛威を振るっている。