2011年1月22日

黄熱 コートジボワール
原因不明の出血熱 インド

● 黄熱 コートジボワール
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (08): Cote d'Ivoire, central 
Archive Number: 20110122.0275
 情報源 Voice of America 、2011年1月21日
The United Nations Children's Fund は、11月の疑惑の大統領選後の政情不安と国連機関への不信感 hostility がある中、コートジボワール国内での黄熱ワクチン接種 yellow fever [YF]  vaccination campaign を開始した。UNICEF は、来週中に、国内北中部の、成人と小児合わせて80万人を対象に YF ワクチン接種を行う計画である。11月以来、25人の死亡を含む66人の患者が発生している、Katiola and Beoumi など4つの地域が対象となっている。UNICEF によると、the highly deadly disease については、たった1例の発生であっても an epidemic となる ...
関連情報 FORTH WHO(GAR) 2011年1月25日
地図 Seguela, Katiola, and Beoumi

● 原因不明の出血熱 インド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed hemorrhagic fever - India: (MA) 20110122.0263
 情報源 DNA (Daily News Analysis) 、2011年1月22日
Viral haemorrhagic fever in Mumbai
Ahmedabad で3例のクリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) が確認された3日後、Thane 市 [a city to the north of Mumbai] の48歳の住民が、出血熱の症状を発症し重体となっている。21日に、the BMC [Brihanmumbai Municipal Corporation]-run Kasturba hospital に搬送された。患者は高熱と意識障害があり、現地の医師が6-7日間治療したが、効果がなかったと述べた。MRI 検査で脳出血が認められている。血小板減少、肝不全、腎不全の状態である。デング熱、マラリア、レプトスピラ症の検査は陰性で、現在呼吸器が装着されている ...
地図 the states of India

● 麻疹 ニュージーランド 機内での曝露
PRO/EDR> Measles - New Zealand (02): in-flight exposure, 2nd alert 20110122.0267
 情報源 stuff.co.nz 、2011年1月22日
Measles exposure on Auckland flight
Emirates flight into Auckland from Brisbane (ブリスベン発オークランド行きのエミレーツ航空便) の搭乗客に対し、麻疹 Measles ウイルスに曝露する危険性があるとして、the Auckland Regional Public Health Service (ARPHS) は注意を呼びかけている。11日午後5時半にオークランドに到着した、Emirates Flight EK434 便で、乗客 3人が麻疹感染と診断されている。1か月間で 2度目の注意喚起となった 
[the 1st incident, see 20110111.0129]

● ハンタウイルス チリ、アルゼンチン
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (04): Chile, Argentina 20110122.0262
[1] チリ (Casablanca)
 情報源 Login Regional [in Spanish]、2011年1月18日
Los Maitenes sector of the town of Casablanca の41歳の女性1名が、ハンタウイルス Hantavirus 感染により死亡したことが確認された。the Carlos van Buren Hospital in Valparaiso で6日、心不全により死亡した。同地域内では、2011年初めてのハンタウイルス感染例である。
[Mod.TY- 死亡の原因となったハンタウイルスはおそらく、 Andes virus.で、the sigmodontine rodent host は、 the long-tailed pygmy rice rat (_Oligoryzomys longicaudatus) ]
地図 Casablanca, west of Santiago in central Chile
[2] チリ (Biobio)
 情報源 ABC, Paraguay [in Spanish]、2011年1月21日
3歳6か月の小児1名が、2011年のハンタウイルス感染による2例目の死亡患者となった。the Nacimiento community in BioBio で15日に死亡した。家族は6週間の経過観察を受ける [This is because Andes virus can be transmitted by direct contact from an infected person to another in very close contact. - Mod.TY] 。the Pinto community in Nube province で、倉庫として使っていた小屋での作業後に死亡した、33歳の男性に続く発生となった。
[Mod.TY- チリ国内では、2011年の3人目となる]
地図 the Biobio area
[3] アルゼンチン (Salta)
 情報源 Radio Salta [in Spanish]、2011年1月19日
州内で3例のハンタウイルス感染が確認されている。検査陽性となった3人は、the Oran area で感染し、同市内の the San Vicente de Paul Hospital に入院している。郊外での作業やレジャーに関係する感染と見られている。
[Mod.TY- Oran では2010年4月に、10歳の男児とその60歳のおばが、ハンタウイルス感染により死亡している。この地域の生態系では、the long-tailed pygmy rice rat (_Oligoryzomys longicaudatus_) により Oran hantavirus が保持されている]
地図 the Oran area in Salta province 

● 原因不明の致死性疾患、ラクダ パキスタン
PRO/AH/EDR> Undiagnosed lethal disease, camel - Pakistan (04): HS susp., RFI 20110122.0274
 情報源 Business recorder 、2011年1月22日
Cholistan desert: UVAS scientists diagnose mysterious camel disease
Cholistan desert で4000頭のラクダが死亡した、原因不明の疾患について、The University of Veterinary and Animal Sciences (UVAS) の研究者らは、_Pasteurella multocida_ による呼吸器疾患との診断を下した。気管、心臓、肺、肝臓、脾臓、腎臓、消化管などあらゆる臓器を調べた結果、この細菌が確認された。このところの、Cholistan の異常な低温と多湿が引き起こした可能性がある。これまでに世界でこのような例が報告されたことはない。検査機関は、抗生物質が非常に有効として勧めている。今後、ラクダへの出血性敗血症 Haemorrhagic septicaemia (HS) ワクチン接種が、疾患対策上重要と話している。
[Mod.AS- Haemorrhagic septicaemia (HS) は、major disease of cattle and buffaloes で、有病率、致死率ともに高率である。原因菌は、 certain serotypes of _Pasteurella multocida_ である。死体から採取した血液や骨髄の培養検査で菌 _P. multocida_ が単離されることにより診断される ... Pasteurella spp は、他の疾患がメインの場合にも分離されることがあり、特に肺に多い。 peste des petits ruminants (PPR) などの他の疾患が除外されているのだろうか?HS はパキスタン国内に常在し、ウシやバッファローの感染が確認されている。2009年には、165 303 cattle and 243 201 buffaloes にワクチンが接種されている。もし、ラクダの HS が確認されたとすれば、this change in host-range/epidemiology について、OIE に報告する必要がある]
A useful review of HS

● ブドウの病気,Flavescence doree オーストリア、スイス
PRO/PL> Flavescence doree, grapevine - Austria, Switzerland 20110122.0273
[1] オーストリア: 拡大
Flavescence doree of grapevine is spreading

 情報源 Proplanta [in German]、2011年1月18日
2010年秋、 Styria 南部 (in the region of Glanz.) で初めて flavescence doree (FD) の発生が確認された ... 2009年秋、Styria 南東部 (Tieschen region) で初めての FD が確認されている。The vine leafhopper vector of FD は、2004年以降、同地域内での発生が確認されていた
[2] スイス : 防疫
Flavescence doree quarantine areas

 情報源 Proplanta [in German]、2011年1月5日
Ticino では、2004年に初めて、flavescence doree of grapevine の発生が確認されているが、一方国内の他の地域では、発生が確認されたところはない (see 20100206.0405) 。 The northern side of the Alps は quarantine protected zone の1つと考えられており、genus _Vitis_ の植物はすべてより厳格な phytosanitary regulations が適用されている ...
[Mod.DHA- Flavescence doree (FD) は、その栽培地内での蔓延のスピードから、最も重要かつ強力な phytoplasma disease of grapevines とされている。1954年にフランスで初めて報告され、欧州南部に広がったが、もとはベクターの原産地である米国から持ち込まれたと考えられている。原因となるのは、phytoplasma (_Ca._ Phytoplasma vitis) belonging to the 16SrV (elm yellows) group で、知られている唯一の natural hosts は、 _Vitis vinifera_ and interspecific hybrids であるが、 some wild American _Vitis_ species も、asymptomatic carriers である可能性が高い]
地図 スイス

● BSE オランダ
PRO/AH/EDR> BSE - Netherlands: (FR), OIE 20110122.0272
 情報源 OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2011; 24(4)、2011年1月22日
Bovine spongiform encephalopathy, Netherlands
Immediate notification (Final report)
感染開始時期 2011年1月4日
病原体 Bovine spongiform encephalopathy agent
新たな感染流行
発生地 Lippenhuizen, Friesland 農場
感染した種 Species Cattle
Susceptible 119
Cases 1
Deaths 0
Destroyed 1
Slaughtered 0

● 鳥インフルエンザ 香港、H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (07): Hong Kong, H5N1, wild birds, OIE 20110122.0266
 情報源 OIE WAHID (World Animal Health Information Database) Disease Information 2011; 24(3)、2011年1月22日
Highly pathogenic avian influenza, Hong Kong (SAR - PRC)
感染開始時期 2011年1月17日
前回流行時期 2010年12月18日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus Serotype H5N1
新たな感染流行
発生地1  Tai O, Lantau Island, Hong Kong
感染した種 Wild species A Large-billed Crow (Corvus macrorhynchus)
Susceptible
Cases 1
Deaths 1
発生地2 Fairview Park, Yuen Long, Hong Kong
感染した種 Wild species An Oriental Magpie Robin (Copsychus saularis)
Susceptible
Cases 1
Deaths 1
写真 the Oriental Magpie Robin and Large Billed Crows 

● 鼻疽、ネコ科 イラン
PRO/AH/EDR> Glanders, feline - Iran: (TH), tiger, lion 20110122.0261
[1] Amur tiger
Glanders kills Amur tiger presented by Russia to Iran
 情報源 ITAR-TASS News Agency、2011年1月14日
呼吸器の感染症である鼻疽 Glanders により、ロシアからイランの Tehran Zoo に寄贈された Amur tiger が死亡した。同園の延長が1日に明らかにした。同氏は、このトラは、ロシアからテヘランに移送する前に、すでに terminally ill (病末期)だったと述べ、同園の飼育条件が悪いために死亡したとの見方を否定した。園内の他の動物で鼻疽感染したものはなく、いずれも健康だと説明している。同園で鼻疽が発生したのは50年前が最後であり、ロシア国内で感染したものであって、イラン国内の感染ではないと述べた。
[2] ライオン
14 lions killed at Iran zoo over infection fears
 情報源 Washington Post 、2011年1月17日
the Tehran zoo において、園への入場者に感染する恐れのある細菌性感染症の glanders 鼻疽の感染が確認された14頭のライオンが処分された。ある獣医師は、この2か月間に3頭のライオンが鼻疽に感染し死亡したと述べた。野良猫により、市内に感染が拡大する恐れがあるとの報道もある。同園はテヘラン市内西部に位置し、近くに人口密集地や大きなフットボールスタジアムがある。ライオンの死亡は、アムール虎が同園に贈られてきてから、約2週間後に発生している。このトラの死亡について政府当局者は、汚染されたエサの肉が与えられた後に死亡したものであるが、鼻疽も関係していた可能性があると述べている。このトラは、イランから2頭のレパードが寄贈されたことへの返礼として、ロシアから贈られてきた。他のトラは、現在、隔離された状態で同園内で飼育されている。

● 原因不明の大量死、アザラシ カナダ
PRO/AH> Undiagnosed die-off, seal - Canada (02): (NL) 20110122.0260
 投稿者 加・Maurice Lamontagne Institute、Lena Measures、2011年1月19日
20110118.0207 に関して
現在、明らかに未熟な harp seal の幼獣と成獣の死体が見つかっているのは、the St. Lawrence Estuary を含む広い範囲の海岸 ( on shore ) だが、主には Newfoundland and Labrador の北部の離れた地域 (off) で見つかっている。確認されている数は、3桁の前半 in the low hundreds で、成獣が大部分を占める。幼獣の報告は、クリスマスあたりから始まった。2011年1月前半の嵐でも、何体かが打ち上げられている。Harp は秋の終わり頃に北極から南下し、 冬の後半に the Front (off eastern Newfoundland and Labrador) and Gulf of St. Lawrence で出産と子育てを行う。通常、2月末から3月前半に出産する。一部の harp seal pups が、 早いものでは1月に、早産で生まれてしまうこともある。The harp seal population は全体で800から900万頭と考えられており、自然界でのおよその致死率は4%である。生まれて1年間の死亡率は20-30%で、年齢と共に死亡率は低下する。およそ12日間は親が育て、親と離れた後は、4/5月の早春に the North Atlantic に流れ着く間、氷の上で絶食と生えかわりを経験する。氷が溶けると同時に、泳いで自分でエサを採るようになり、北上する。Harp seals は約6か月間を arctic waters で、残りの6か月間を off southeastern Canadian Atlantic waters.で過ごす。死亡した数は異常だが、氷の条件が poor もしくは absent であったことや群れのサイズが原因と考えられる。成体の健康状態は問題ない。この集団では Phocine distemper virus or PDV (morbillivirus) が常在 enzootic するが、欧州では流行 epizootics による大量死も発生しているものの Canadian waters では流行が観察されたことはない。おそらく herd immunity (83 percent of examined harp seals are seropositive to PDV) が関係すると見られている。

● ダイオキシンによる飼料の汚染 ドイツ
PRO/AH> Dioxin feed contamination - Germany (04): cost 20110122.0268
 情報源 The Poultry Site、2011年1月17日
ドイツ農家の風評被害など