2011年2月26日

ニパ脳炎、ヒト-バングラデシュ
Ackee poisoning - ジャマイカ

● 麻疹 米国、ニュージーランド、フィリピン
PRO/EDR> Measles update 2011 (01)
Archive Number: 20110226.0636
[1] 米国
 -Massachusetts More Vaccinations Planned, New Measles Cases Suspected
 情報源 WCVB-TV 、2011年2月24日。
23日にボストン Boston で働く女性1名が麻疹 Measles に感染したと発表された後、新たに2人の感染が疑われている。2人はボストン在住であると、the Boston Public Health Commission 当局が発表した ...
[Mod.CP- フランスまたはフランス統治領で感染したと見られる1例の輸入例と、the Boston area 内での感染例2例で、この3例のワクチン接種状況は明らかにされていない]
 -Arizona Measles Case in Maricopa County
 情報源 : myFOXphoenix.com、2011年2月22日。
最近海外を旅行した Maricopa County 在住の男性1名が、麻疹患者と確認された。Pima County でも数例の患者が確認されている。州内で、およそ 3 % の学童が、麻疹のワクチンを受けていない。
 -New Mexico Department of Health Investigating Measles Case in New Mexico Resident
 情報源 New Mexico Department of Health press release 、2011年2月25日。
The New Mexico Department of Health 当局は25日、Santa Fe County で、1例の麻疹感染が確認されたと発表した。麻疹ワクチンを受けたことがなく、最近の海外渡航歴のある27歳の女性患者である。州内で麻疹患者が確認されたのは2008年以来 ...
[2] ニュージーランド: (Auckland)
Auckland Regional Public Health Service press release
 情報源 'Scoop' Health Independent News 、2011年2月25日。
The Auckland Regional Public Health Service (ARPHS) は、今週新たに2人の麻疹患者が確認され、さらに1人の感染が疑われていると発表した。別の5人についても現在調査が行われている。確定診断された患者は18人となった。確認されたうちの1人は、Kuala Lumpur 発で18日に Auckland Airport 到着の、the Malaysian Airlines Flight MH131 に搭乗していた ...
[3] フィリピン - South Cotabato
Possible measles outbreak eyed in several towns in South Cotabato
 情報源 Manila Bulletin、2011年2月26日。
South Cotabato [province] 保健当局は、州内で少なくとも7人の麻疹感染が確認されていることから、数か所に対する流行発生宣言をおこなうべきか、検討している。Tampakan town で3例、 Polomolok town と Koronadal City で各2例の麻疹感染が報告されている

● 鳥インフルエンザ (19) イラク、疑い
PRO/AH/EDR> Avian influenza (19): Iraq, susp., RFI 20110226.0635
Health ministry registers 142 cases of bird flu 
 情報源 Aknews via Kurdishglobe - Erbil、2011年2月26日。
イラク保健省感染症委員会の当局者が25日、この冬142件 cases の鳥インフルエンザ avian flu (H5N1) が記録されていることを明らかにした。当局者は、医療機関のない農村部への感染拡大を懸念しており、特に山岳部や水辺の地域は、インフルエンザ流行発生リスクが高いと述べた。2006年、イラク国内で初めての鳥インフルエンザによる死亡患者が報告されている。
[Mod.CP- 上記の記事は human H5N1 cases について伝えていると見られるが、確定情報が必要である。9日現在の WHO の情報では、イラクの患者は3人のみで、いずれも2006年の症例である。一方、イラク国内の動物衛生状況については、ほとんど情報がない。OIE のメンバーであるイラクが行った最新の報告は、2009年4月21日の、2008年1月から12月までについての年次報告であった。the current HPAI situation に関する、公式報告が待たれる。以前のイラクでの流行発生報告に対する情報提供依頼についても、未だ回答が得られていない (see 20101229.4585 20110123.0282)。]

● ニパ脳炎、ヒト-バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Nipah encephalitis, human - Bangladesh (04): (RP) 20110226.0633
 情報源 BDNews.com、2011年2月25日。
Rangpur において小児1名を含む2名が死亡し、ニパ Nipah 脳炎が原因として疑われている。25日に現地大学病院で死亡した。患者のうちの1人の夫が、同じ症状で11日前にこの病院で死亡していた。病院の医師は、ニパウイルス感染症の症状ではあったが確定診断は検査結果によらなければならないと述べている。Rangpur region では毎年ニパウイルス感染が発生しており、'cluster' ではないため心配する必要はないと、Institute of Epidemiology Disease Control and Research (IEDCR) 当局者は述べている。IECDR は2011年初の Lalmonirhaat における outbreak 発生以降、17人の死亡を確認している。ニパウイルスの主な保有動物であるコウモリは、唾液や糞を通じて樹液 palm sap 中にウイルスを排出する。ヒトは生の樹液を飲むことでウイルスに感染する。2001年の its 1st outbreak in Meherpur 以来、これまでに176人が感染し、最近の死者を含め130人が死亡している。
[Mod.TY- 2001年にはじめて患者が発生したのではなく、この年に初めてこの地域の患者発生に気づかれた可能性が高い。_Pteropus_ fruit bats の間で endemic となっているこのウイルスと、このウイルスを保有するコウモリは、何千年前とは言えないまでも何世紀も前からバングラデシュに存在していたと考えられる。散在性に発生する症例は流行の前兆ではないが、市民への啓蒙や the palm sap にコウモリが近づけないよう柵を設けるなどして、死亡例もある散発性患者数の発生を抑えることができると考えられる]
地図 Rangpur
 
● Ackee poisoning - ジャマイカ
PRO/EDR> Ackee poisoning - Jamaica (02) 20110226.0632
Ackee kills 23 in Jamaica in less than 3 months

 情報源 Stabroek news、2011年2月24日。
3か月足らずの間に23人が ackee poisoning による死亡と確定診断され、194人の患者について関連性が疑われている。異常な患者数増加の原因について政府の科学者らは ackee の調査を開始した。保健省の担当者は記者会見で、患者が発生しているのは、当初は St Mary and St Ann であったが、他の parishes からも報告されていると説明した。現在 the outbreak は all parishes で起きており、特に北東部と西部が中心となっていると述べた。患者の大部分が25-44歳で、5歳以上の小児を中心とする以前の流行とは傾向が異なっている。最も新しい死亡患者は10日に the Port Maria Hospital で死亡した St Mary の52歳の男性である。22日保健省は ackee poisoning の増加の原因の究明には至っていないが、果実の調理法や the ackee pods (鞘) を無理やりこじ開けないよう注意することなどの指導を行っていると説明した。
関連項目 20110115.0176

● チクングニア熱-ニューカレドニア インドネシアから
PRO/EDR> Chikungunya (05): New Caledonia ex Indonesia 20110226.0631
 情報源 Romandie [in French]、2011年2月25日。
25日、ニューカレドニア New Caledonia で初めてとなるチクングニア熱 Chikungunya の患者が診断されたと、海外県当局が発表した。患者は今日退院した。この患者はインドネシアの旅行中に感染したと述べられている。2005年以来、3人が La Reunion で感染したと診断されているが、いずれも帰国時にはすでに感染力はなかった。今回の患者は、帰国便の機内で発症し、到着時,患者の血中にウイルスが存在していたと説明された ...
[Mod.TY- ニューカレドニア領内で感染拡大は発生していないようである]

● 口蹄疫-ブータン,韓国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Bhutan: susp., RFI 20110226.0638
 情報源 Kuenselonline [scroll down to 2nd part of article]、2011年2月25日。
Chapcha and Lamgong gewogs under Chukha and Paro の口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) 感染流行により、1頭のウシが死亡し14頭が感染した。1日、Gemo village under Chukha の 1軒で発生し、59頭のうちの6頭が感染した。最後に感染があったのは8日である。10日には、Jagathang village under Paro で、1頭のウシが死亡し、8頭が感染した。
[Mod.AS- OIE の情報によると、ブータンでは FMD が常在している]

PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - S. Korea (11): peaked 20110226.0634
South Korea winning FMD battle
 情報源 Drovers cattle network、2011年2月25日。
第2回のワクチン接種の効果で、口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) outbreak はピークを越え、韓国畜産業は最悪の時期を乗り越えたと見られる。今回の感染流行により、国内のブタとウシのおよそ 1/3 が処分された

● 狂犬病-ウクライナ
PRO/AH/EDR> Rabies - Ukraine: (CV Chernigov) dog, human exposure 20110226.0637
Children hospitalised following contact with a rabid dog
 情報源 Format News Agency [in Russian]、2011年2月20日。
the Chernigov oblast of Ukraine で計22人の学童らが運動場で狂犬病 Rabies のイヌと遊んでいたことを理由に入院した。まもなくこのイヌが死亡し、検査の結果狂犬病により死亡したことが判明した。このイヌと接触のあった児童らは直ちにワクチンを接種され、様子を見るため入院した。