2011年2月4日

原因不明の脳炎 バングラデシュ,ニパウイルス確定
ニパウイルス バングラデシュ

● 原因不明の脳炎 バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed encephalitis - Bangladesh (02): (RP), Nipah virus conf.
Archive Number: 20110204.0408
 情報源 The Daily Star、2011年2月4日
政府当局は4日、Lalmonirhat and Rangpur で数日間に21人以上が死亡したのは、ニパウイルス Nipah virus 感染が原因であることを確認した。3日と4日に北部の Lalmonirhat and Rangpur で14歳の少女を含む4人が新たに死亡し,South Kolkond village in Gangachara upazila, Rangpur でも、4日に15歳と2歳の住民2人が死亡している。
[Mod.TY-  good summary of Nipah virus transmission and epidemiology 20100122.0250]
関連項目 20110203.0393

● ニパウイルス バングラデシュ
PRO/AH/EDR> Nipah virus, fatal - Bangladesh: (FR) 20110204.0402
 情報源 Dhaka Mirror, New Age report、2011年1月24日
the Institute of Epidemiology, Disease Control and Research [IEDCR] 所長が23日、Faridpur and Rajbari districts で1月に5人がニパウイルス the Nipah virus に感染し、このうち4人が死亡したことを明らかにした。2001年以降、国内のニパウイルス感染者は合計152人に上り、うち113人が死亡している。the Nipah-prevalent areas では、fruit bats が噛み傷をつけたフルーツや、生の palm and date (ナツメヤシ) trees ジュースを口にしないよう、注意を呼びかけている。加熱によりウイルスは死滅するとアドバイスされている。また、date juice をふたのない容器で保存することも避けることが望ましい。専門家によると、2010年のニパウイルス感染例は、1月から5月にかけて報告されている。この時期は、fruit bats の繁殖期にあたり、妊娠したコウモリがこのウイルスを保有し、ヒトに感染したと考えられる。こどもたちがフルーツを拾い集め、洗わずに食べることで、コウモリの唾液中に放出されたウイルスに感染する。ニパへの感染の可能性がある地域では、果樹の下で子どもを遊ばせないことも必要だと、専門家は述べている ... 2004年と2010年に、医師及び研修医が、入院中の患者からニパウイルスに感染して死亡している。
[Mod.TY- ジュースの煮沸のほか、bamboo skirts(竹垣)を組んで、コウモリが palm juice collection pots に近づかないようにする工夫も可能である。マレーシアで報告された初期の流行と違い、バングラデシュのヒトでの感染例にブタの関与はなく、contaminated fruit or palm juice を介して、 _Pteropus_ fruit bats to humans へと感染が起きている]
関連項目 20100122.0250

● トウモロコシの病気,Rough dwarf disease ケニア
PRO/PL> Rough dwarf disease, maize - Kenya: 1st rep. 20110204.0407
 情報源 Kenya Broadcasting Corporation (KBC) News 、2011年2月2日
Maize Dwarf Disease hits Kenya-Uganda border towns
Kenya Plant Health Inspectorate Service (KEPHIS) 当局は、ウガンダ東部との国境にある地域で、the outbreak of Dwarf maize disease 発生の恐れがあるとして、注意を呼びかけている。
[Mod.DHA- 2010年、ウガンダ西部から、アフリカ初の _Maize rough dwarf virus_ (MRDV; genus _Fijivirus_) が報告された (20100730.2552) ]

● 鳥インフルエンザ バングラデシュ,日本(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza (14): Bangladesh (DA), OIE 20110204.0406
[1] Narayanganj district: OIE
Highly pathogenic avian influenza, Bangladesh follow up report no. 27
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(5)、2011年2月3日
発生地  Jobayda poultry farm, Lambadaradi, Bandar, [Narayanganj], Dhaka division  農場、終息
感染した種 / 個体数 / 症例数 / 死亡 / 廃棄 / 処分
Birds / 9993 / 1500 / 1500 / 8493 / 0
Affected population: a commercial poultry farm
[2] Kishoreganj district
 情報源 The Daily Star、2011年2月4日
Bogadia village in Kishoreganj Sadar upazila [Dhaka division] の養鶏場1か所のメスのニワトリ7000羽が鳥インフルエンザに感染し、当局が3日処分した

PRO/AH/EDR> Avian influenza (13): Japan (OT) poultry 20110204.0401
Oita culls 13 000 chickens due to bird flu
 情報源 Japan Today、2011年2月4日
大分県は、日本国内でこの冬5か所目の県として、鳥インフルエンザが発生した事を受け、養鶏場1か所と食肉処理センターでの、約13000羽のニワトリの処分を完了した ... 大分県の当局が2日、38羽のニワトリの死亡が発生し、国内で今シーズン11件目となる鳥インフルエンザが発生したことを確認した。
[Mod.AS- 国立動物衛生研究所は、ヘマグルチニン結合ペプチドのアミノ酸配列が、2010年10月に北海道の野生のカモの糞から分離された HPAI virus と同じであることを明らかにしている ]

● 鉛中毒、鳥類 米国
PRO/AH/EDR> Lead poisoning, avian - USA: (WA Washington) trumpeter swan 20110204.0405
 情報源 Seattle Post Intelligencer Blogs、2011年2月2日
Trumpeter swans poisoned on Olympic Peninsula
Sequim [Washington state] に本部を置く野生生物の保護・リハビリ組織が2日に報告したところによると、異常な数の Majestic trumpeter swans が鉛中毒で死亡している。lead ammunition(鉛の弾)を摂取していたと述べ、この死体を処理する肉食動物にも影響が及ぶと述べた。Trumpeter swans は、the Olympic Peninsula に移動して冬を過ごす 
写真 trumpeter swans

● 原因不明の大量死、ウシ 米国
PRO/AH/EDR> Undiagnosed die-off, bovine - USA (02): (WI Wisconsin)  20110204.0400
Subject: cause of death, steers in a Wisconsin feedlot from mycotoxin in moldy sweet potato
 投稿者 Peter Vanderloo DVM、2010年1月31日。
関連項目 20110131.0370