2011年3月20日-22日

原因不明の死亡 タイ

● 原因不明の死亡 タイ
PRO/EDR> Undiagnosed deaths - Thailand (03): (CM)
Archive Number: 20110322.0904
[1] Mystery surrounds tourist deaths
 情報源 Calgary Sun, via QMI Agency、2011年3月22日
1月以降、タイのあるホテルに滞在した旅行者らに起きている原因不明の死亡で、57歳の Edmontonian が 7人目の死者としてリストに加わった。この Edmontonian は、タイ北部の Chiang Mai に 2週間滞在していたところ、1月 26日に同市内の病院で病死したと見られている。同行者らの話によると、この死亡した患者の滞在先は the People Palace Hotel であったが、他の 6人の死亡患者の共通項である the Downtown Inn の施設をしばしば利用していたということである。心臓病の既往はなく、toxicology reports の報告は受けていない。1月 24日、この患者は体調の異常を感じ始め、胸痛のために眠れないと訴えていた。地元の病院に入院となり、心臓発作の検査を受けたが問題はないとされた。1月 26日の朝に胸痛はやや治まり、胃酸逆流症と診断され退院したが、同日夕に発汗と気分不快を訴え、室内で倒れた後、病院に搬送されたが死亡が確認されたと、同行者の友人が証言している。当局は、これら複数の死亡に関連性はないとしている。
[2] Another mysterious death in Thai tourist resort
 情報源 nzherald.co.nz、2011年3月21日
an elderly British couple, a Thai tourist guide and a 23-year-old female New Zealand tourist らの死亡に関係があるとされている、the Downtown Inn の施設を利用した 59歳のカナダ人が、新たに 7人目の Chiang Mai, Thailand の死者となった。同ホテルは、Chiang Mai 市中心部の the popular Night Bazaar markets に隣接する ...
[Mod.CP- 今回の高齢のカナダ人男性の死亡は、先に報告のあった、タイ北部のリゾート地 Chiang Mai で起きた6人 (女性5人と男性1人) の死亡と同じ時期に発生した。いずれも程度の差はあるが、特定のホテル one particular tourist hotel (the Downtown Inn) との関連性がもたれている。ただし、このホテルの中で死亡した者はいない。剖検が行われた例では、心筋炎という共通の所見が得られており、おそらくウイルス感染が直接の原因である可能性が高い ... タイ政府当局からの報告にも何ら進展はない ... なお、今でも最も納得のできる説明は、環境や食品による毒物への曝露、もしくは単なる偶然の一致ということになる]
関連項目
Undiagnosed deaths - Thailand (02): (CM) 20110318.0866

● 麻疹
PRO/EDR> Measles update 2011 (05) 20110322.0898
[1] ウクライナ (Donetsk, 2010)
Rise of measles incidence rate in 2010 - Ukraine (Donetsk Region)

 情報源 Donetskye Novosti [in Russian]、2011年3月12日
ワクチン供給が破綻し、小児の間の免疫レベルが低下している。2007年以降、麻疹の報告がなかった the Donetsk Region で、2010年に 20例の麻疹患者が記録されたことが、保健当局により明かにされた
[2] インド (Uttar Pradesh) Childhood diseases increase in Allahabad
 情報源 The Times of India (TOI), Times News Network (TNN)、2011年3月14日
Allahabad, Uttar Pradesh の各病院に、新たに麻疹や水痘に感染した患者が、連日押し寄せている ...
地図 Allahabad can be located in the map of Uttar Pradesh
[3] ニジェール 1630 cases of measles in Niamey
 情報源 Afrique en Ligne, Panafrican News Agency (PANA) report [in French]、2011年3月10日
9日現在、ニジェール国内の麻疹感染患者は 1630人で、死者が 1人であることが、当局の報告でわかった。最も深刻な感染状況にあるのは Zinder region で、564 cases in Goure, 119 cases in Mirriah, 62 cases in Tanout, and 62 cases in Magaria と報告されている ...
地図 
[4] コンゴ民主共和国 Measles epidemic outbreak in southern Maniema
 情報源 UN OCHA, ReliefWeb, UN Stabilization Mission in the Democratic Republic of the Congo (MONUSCO)、2011年3月14日。
南部 Maniema province の 3か所の health centers で、90人以上の麻疹患者が確認されている
[5] フィリピン Philippines
 -  (Central Visayas)
 DOH buoys measles advocacy with new confirmed cases
 情報源 Panay News, Philippine Information Agency (PIA) report、2011年3月20日
Central Visayas で新たに 2人の麻疹感染が確認され、1月以来の感染者数が 7人となったことを受け、当局 The Department of Health 7 (DOH-7) は、監視を強めることとした ...
地図 
 -  (Cordillera)
 DOH confirms increase in measles cases
 情報源 Baguio News Updates, Philippine Information Agency (PIA)、2011年3月19日
the Cordillera [Administrative Region, CAR] 以外にも麻疹感染が拡大している。2010年に 476人 (うち 81人が検査で確認) の患者が発生し、2011年初からの 8週間で 95人 (同 15人) が確認されている ...
地図 
[6] オーストラリア (Queensland)
Measles alert for the Queensland Gold Coast
 情報源 Goldcoast.com.au、2011年3月20日
19日に、ショッピングセンター the Westfield Helensvale shopping centre の従業員1名が、麻疹の検査で陽性であったことが確認されたことから、the Gold Coast 保健当局は新たな感染流行の発生を懸念している ...
地図 Helensvale is a suburb of Brisbane 
[7] チリ (Santiago) Imported case of measles
 情報源 Terra Chile, UPI (United Press International) report [in Spanish]、2011年3月18日
保健省は、生後 10か月の乳児1名の麻疹感染の輸入患者が16日に確認されたと発表した。麻疹感染の常在国を旅行した、児の母親からの感染であることが確認されている ...
[8] 米国 USA
 - (Minnesota)
 Minneapolis measles cases tied to fears of vaccine
 情報源 Star Tribune、2011年3月17日
Minneapolis で新たに 3人の 5歳未満の小児が麻疹を発症したことが、17日に当局から発表された。ワクチンの安全性への不信からワクチン接種を行わなかった、ソマリアの小児 2名が含まれている ...
 - (California)
 Measles exposure alert in San Diego County
 情報源 RanchoBernardoPatch、2011年3月18日
the Radisson Suites Hotel Rancho Bernardo をはじめとして、フィリピンとタイの各地への海外旅行から帰国した、Poway の 27歳の男性 1名が、麻疹感染により発病した。




● 鳥インフルエンザ インドネシア,インド,日本(3件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza (31): Indonesia (BE), poultry 20110322.0903
Avian Flu Suspected in 1881 Bird Deaths
 情報源 The Jakarta Globe、2011年3月22日
Bengkulu province でこの2週間に、1881羽のニワトリが死亡し、鳥インフルエンザの検査の結果、H5N1 陽性であったことが、21日当局から発表された。感染のほとんが起きたSeluma district では 1175羽が感染した。
地図 Seluma

PRO/AH/EDR> Avian influenza (29): India (TR) new outbreak 20110322.0902
 情報源 The Med Guru、2011年3月8日
Bird flu continues to ravage Tripura; new cases of outbreak reported
Tripura で新たな鳥インフルエンザの感染流行が発生し、2月 28日の週に、Gandhinagar poultry farm の約 400羽のトリが死亡した。2月に発生した、R.K.Nagar poultry farm の感染流行のすぐ後の発生だった
地図 Agartala

PRO/AH/EDR> Avian influenza (30): Japan, poultry 20110322.0899
 情報源 Nuevo Diario [in Spanish]、2011年3月20日
日本の放送局である NHK は 19日、農村部の農場1か所で、鳥インフルエンザが発生したと伝えた。5羽のニワトリで感染が確認されたと報じている

● 口蹄疫 ブルガリア(2件)
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Bulgaria (16): (BR) OIE 20110322.0900
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(12)、2011年3月12日
Foot-and-mouth disease, Bulgaria follow-up report no 6
感染開始時期 2011年1月4日
前回流行時期 1996年10月
原因ウイルス Foot and mouth disease virus Serotype: O
新たな感染流行
Total outbreaks: 1
発生地: Kirovo village, Burgas, Burgas: farm
感染した種 Species / 頭数 / 感染 / 死亡 / Destroyed / Slaughtered
ウシ Cattle / 143 / 1 / 0 / 0 / 0
Affected population: Strandja Mountain 西部, municipality of Sredets, Burgas regionで、the Turkish border から 7kmの地点

PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Bulgaria (15): (BR) new outbreak 20110321.0888
[1] 143頭のウシの検査陽性 周りに家畜のいない農場で発生
 情報源 FOCUS Information Agency 、2011年3月19日
農業食料省は、トルコとの国境に近い南東部で、143頭のウシが口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) の検査で陽性になったと発表した ... Sredets市南東部の the village of Kirovo [Burgas province] に近い、森の中の居住地から離れた農場の家畜である ...
[2] 1週間以内の発生
 情報源 Standart News、2011年3月21日
Bulgaria's Burgas district で、新たな口蹄疫 new outbreak of foot-and-mouth disease (FMD) の発生が確認された。EU の当局 the European Commission が、以前の発生に対して行われていた対策を解除する予定の前日に発生した。トルコとの国境付近の、the village of Kirovo の私営農場で行われた定期検査でウイルスの感染が判明し、合計143頭の動物が処分されることとなった。FMD の血液検査が陰性であったことから、(農場内への) ウイルスの進入が起きたのは、1週間以内であったと考えられると、当局者が説明した。
[Mod.MHJ-この農場が、森林に囲まれて孤立しており、ウイルスの進入から1週間だとすると、周辺の野生動物が感染した結果 ( 農場内に感染が発生した ) との見方が、最も説得力がある。もしそうであれば、まったくの推測であるが、full restocking ( 全頭数の補充 ) に遅れが出るだろう。論理的に考えると、まずは限られた数の sentinel animals を入れるところから始めるべきである。ブルガリア国内の FMD に感染する恐れのある、野生動物及び家畜については、Commission Decision 2011/44/EU が調査を行っている]

● イネの病気,Black streaked dwarf ベトナム
PRO/PL> Black streaked dwarf, rice - Viet Nam: (TT, QT) 20110322.0897
 情報源 Info Viet Nam, Saigon Giai Phong (SGGP) Daily report、2011年3月18日
Disease engulfs rice crop
季節はずれの低温と降雨により、the Northern Central region の数千 ha のイネに噴霧された殺虫剤 insecticide and pesticide が洗い流され、Thua Thien-Hue Province では、15地区で、the black streaked dwarf epidemic 発生への注意が呼びかけられている。すでに、1100haを超える面積のイネに病気と害虫がの被害が発生し、別の 150haで the black streaked dwarf virus への感染が確認されている。The Quang Tri Province Plant Protection Department 当局からも、4つの地区の複数の地域での被害が報告されている。
[Mod.DHA- _Rice black streaked dwarf virus_ (RBSDV; genus _Fijivirus_) の感染を原因とする、Black streaked dwarf disease (BSDD) of rice は、東南アジアで深刻な収量減少の被害をもたらせてきた。(イネのほか) トウモロコシ、小麦、大麦など、他のイネ科植物 some other graminaceous hosts にも感染し、_Laodelphax striatellus_ and _Unkanodes_ species などのウンカ planthoppers により、感染が拡大される。2009年に BSDD symptoms に似た症状を示し、a vector of RBSDV ではない white backed planthopper (WBPH, _Sogatella furcifera_) によって伝播される新たなウイルスの感染の拡大が、中国南部及びベトナムから報告された。この新種のウイルスは、当面、Southern rice black streaked dwarf virus (SRBSDV) と命名されている。RBSDV と、近い関係にある _Maize rough dwarf virus_ (MRDV) はいずれも、the serogroup 2 of _Fijivirus_ に分類されており、SRBSDV も同じグループに属すると考えられている。イネのウイルスの感染対策としては、検査の実行? cultural practices, ベクター対策 およびウイルスやベクター耐性株の作付けだが、the new SRBSDV の耐性遺伝子 genetic traits for resistance は解析されていないため、今のところは、報告にあるようなベクター駆除剤のスプレーが唯一の選択肢となっている。The new SRBSDV や WBPH numbers の増加は、すでに ragged and grassy stunt などの他のウイルスなどの被害をたびたび受けている地域にとって、さらなる頭痛の種となる]

● ブルセラ症 米国(2件)
PRO/AH> Brucellosis, bovine - USA (04): (TX) 20110322.0896
 投稿者 米・USDA、Randall Levings、2011年3月21日
20110320.0881 に関して。
米農務省 USDA-APHIS [US Department of Agriculture Animal and Plant Health Inspection Service] Veterinary Services を代表して: Additional information your subscribers might find useful: 米農務省・獣医学研究所 the USDA's National Veterinary Services Laboratories (NVSL) で行われた、培養および遺伝学的検査により、今回の分離菌は、_Brucella abortus_, biovar 1 であることが同定され、the NVSL database の他のどの菌とも一致しない、a variable number tandem repeat (VNTR)/multiple loci VNTR analysis (MLVA) profile を有していることが判明した。

PRO/AH> Brucellosis, bovine - USA (03): (TX) 20110320.0881
20110316.0834 に関して
 投稿者 ノルウェー・Norwegian School of Veterinary Science、Prof. Jacques Godfroid DVM, MSc, PhD、2011年3月18日

● ウシ結核 米国
PRO> Bovine tuberculosis, cervid - USA: (MI Michigan) 20110322.0895
 情報源 Cheboygan Daily Tribune、2011年3月17日
2010年に Cheboygan County の2頭のシカ deer に対して行われた結核病 bovine tuberculosis [TB] の検査で、初の陽性結果が確認された。当局 Department of Natural Resources の獣医師は、他にも陽性例がいると考えていると述べた。

● Cyst & root knot nematodes、野菜 フランス、カナダ、オーストラリア
PRO> Cyst & root knot nematodes, vegetables: updates
Archive Number: 20110321.0885
[1] Root knot nematodes - France: 1st reports
_Meloidogyne chitwoodi_ and _M. fallax_ detected in France
 情報源 European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 2/2011/030、2011年2月
[2] Golden cyst nematode - Canada: monitoring
_Globodera rostochiensis_ - update on the Canadian situation (2010)
 情報源 North American Plant Protection Organisation (NAPPO)、2011年2月
[3] Golden cyst nematode - Australia: (Western Australia) eradication
Eradication of _Globodera rostochiensis_ from Western Australia
 情報源 European Plant Protection Organisation (EPPO) Reporting Service 2/2011/031、2011年2月

● クロストリジウム菌感染症 Clostridium chauvoei、ウシ ウガンダ
PRO/AH/EDR> Clostridium chauvoei, bovine - Uganda (OK) 20110320.0884
 情報源 New Version、2011年3月18日
獣医学当局 The veterinary department of Koboko district は、この数ヶ月間に 100頭以上のウシを死亡させた原因が、outbreak of black quarter disease であったことを確認した。2010年12月に初めて Kuluba sub-county での発生が報告された同疾患は、現在、すべての亜郡 all sub-counties in the district に感染が広がっている。ほとんどの農家からの報告が遅れており、さらなる状況の悪化が懸念されている。短時間 ( 24-48時間 ) で死亡するため、農家にとって、気づくことは容易ではないとされている。感染すると、発熱、四肢の痛み、歩行困難、流涎などの症状が現れる。その後食べられなくなり、死につながる。
[Mod.TG- Black quarter disease は、blackleg in cattle とも呼ばれ、細菌の _Clostridium chauvoei_ の感染が原因である。ウシの心筋や骨格筋を冒す亜急性疾患で、伝染性はない non-contagious が、致死率はほぼ 100%と高率である ... ]

● アフリカ馬疫 南アフリカ
PRO/AH/EDR> African horse sickness - South Africa (03): serotype 1, update 20110320.0883
 情報源 Defra Global Animal Health, International Disease Monitoring Ref VITT/1200、2011年3月10日
1 Disease Report 南アフリカより、Mamre area of Western Cape Province の free roaming horses での、アフリカ馬疫の感染流行 outbreaks of African horse sickness (AHS) が報告されている。the AHS control zone surveillance area 内で、Kenilworth の検疫所から 53kmの地域で発生した。 The serotype 1であることが確認されている
以下、 2 Situation Assessment、3 Conclusions 原文参照願います

● ダニ、ヒツジ カナダ
PRO/AH> Mites, ovine - Canada (02): bighorn sheep 20110320.0880
 投稿者 PNG ・ David Thomson 、2011年3月19日
wild big horn sheep の治療においては、dipping よりも、Ivermectin がより効果的で、さらにあるいはそれに代わり、psoroptic mange (キュウセンヒゼンダニ症) の治療を行うのがよい