2011年7月1日-2日

◎ ポワッサン脳炎 米国

◎ ポワッサン脳炎 米国
PRO/AH/EDR> Powassan virus, encephalitis - USA: (MN) fatal 20110701.2003
 情報源 Shakopee Valley News、2011年6月29日
ミネソタ Minnesota 州北部の60歳代の女性1名が、脳のポワッサンウイルス感染症 Powassan (POW) virus infection[脳炎と考えられる]で死亡した。2011年の同州では、もう1人の脳感染により入院とした 60歳代男性の POW virus infection が疑われているが、現在は退院している。POW virus は感染性のダニの刺咬により伝播される。2011年の患者はいずれも 5月の野外活動後に発生し、ダニの刺咬に気づいている。死亡した患者は自宅付近で,Anoka County の患者は自宅もしくは州北部の山小屋で、それぞれ感染したと見られている。当局は、改めてダニ刺咬回避の重要性を訴えている。
"Powassan cases の発生はまれではあるが、米国内でおよそ10%の患者が死亡する重症疾患であり、治癒しても神経学的後遺症が残ることがある" と the Minnesota Department of Health (MDH) の当局者は警告する。"Powassan disease はウイルス感染が原因で、抗生物質は無効であるため、 preventing tick bites が重要"と述べられている。
州内で POW virus を伝播するのは the blacklegged tick (別名 the deer tick) で、このダニはライム病、アナプラズマ症 anaplasmosis、バベシア症も伝播する。州内の森林地域 hardwood and mixed-hardwood forests では、温暖となる期間に The blacklegged tick が多数発生する。ウイルスを持つダニがヒトに付着してから感染が起きるまで、数分しかない。
州内で初めて POW virus infection が確認されたのは、2008年の Cass County の小児の患者で、自宅付近で感染した。2009-2010年にかけ、さらに州内 north-central or east-central counties (Cass, Carlton, Hubbard, Itasca, or Kanabec) で 5例の患者が確認されている。当局は、northern counties (Cass, Clearwater, and Pine) and in southeastern Minnesota (Houston County) で、感染ダニ POW-infected ticks を確認している。POW virus は、1958年にPowassan, Ontario ではじめての感染が確認されて以来、北米でおよそ60例の患者が確認されている。10年前までは、患者の多くがカナダ東部と米国北東部で確認されていたが、その後 Michigan, Wisconsin, and now Minnesota からも報告されるようになった。
POW virus は West Nile virus (WNV) と類縁関係にあり、同様に脳炎や脊髄炎などの中枢神経の重症疾患の原因となる。頭痛、発熱、嘔吐、脱力、意識障害、協調運動障害、言語障害、記憶障害などの症状が、ダニ刺咬から 1-5週間後に発生する ... DEET (最大 30 percent concentration) or permethrin を含むダニ忌避剤の使用、外出から帰宅後のダニのチェックなどの対策が重要である ... blacklegged tick のメスの成虫の背部後端は reddish-orange で teardrop-shaped を示す。幼虫は a poppy seed の大きさで、色は dark-colored であり、あまりに小さいので、ほこりやそばかすと間違われ見逃されやすい。American dog ticks (別名 wood ticks) より小さく色が濃い。
ダニ除去の際は、皮膚に近い頭部をピンセットでつかみ、ゆっくり着実に引き抜くこと。 
[Mod.CP- the Minnesota Department of Health website によると、one type of POW virus は、_Ixodes scapularis_ (別名 the blacklegged tick or deer tick) により伝播され、このダニは Lyme disease, human anaplasmosis, and babesiosis を伝播するダニと同じものである。The blacklegged tick は、many wooded areas of north central, east central, and southeast Minnesota でよく見かけられる。Another type of POW virus は _Ixodes cookei_ が伝播し、このダニは通常はヒトではなく woodchucks や中型のほ乳類に対して吸血を行う。_I. cookei_ も wooded areas in Minnesota で確認される。ダニは、ヒトを発病させるまである程度の時間ヒトに付着していなければならない。この記事の内容には反するが、this time interval for POW virus は明らかではないが、ライム病 Lyme disease (24-48 hours) or anaplasmosis (12-24 hours) よりも短いと考えられる]

● チクングニア熱 コンゴ共和国
PRO/EDR> Chikungunya - Africa (05): Republic of Congo
Archive Number: 20110702.2017
 情報源 IRIN News、2011年7月1日
蚊族が媒介するチクングニア熱 Chikungunya が、コンゴの首都ブラザビル Brazzaville で6月初旬より流行し始め、隣接する Pool region に感染が拡大した、と WHO が述べた。6月1日から23日までに 7014 cases in Brazzaville and 460 in Pool が確認されているが、死者は出ていない。1998-2003年に内戦に見舞われインフラが破壊された Pool では、Goma Tse Tse and Kinkala のみで発生が確認されている。ブラザビルでは、Makelekele and Bacongo の南部地域に感染が集中している ...
[Mod.TY- an explosive epidemic of chikungunya virus infection が発生しているようである。20110625.1942 では患者数は900人近くだった。わずか2週間で7074人に跳ね上がっている。この中には、新たな地域の460例も含まれている]

● コレラ ハイチ、ドミニカ共和国
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2011 (18): Haiti, DR 20110702.2016
[1] ハイチ
 情報源 AlertNet、2011年6月28日
5月から6月初旬にかけて、Port-au-Prince and in the southern peninsula (Grand Anse, Nippes, Sud and Sud-Est) as well as in Artibonite and Nord を中心に、コレラ Cholera 感染者報告数が増加している。増加の理由として、雨期の開始と首都の洪水が関係すると見られている。5月2日から6月12日までの期間中、Port-au-Prince で新たに合計18182人の患者が確認された
[2] ドミニカ共和国
 情報源 Dominican Today、2011年6月30日
医学協会 The Dominican Medical Association (CMD) は6月29日、国内のコレラ感染流行は手に負えない状態とし、政府当局の責任ある対応を求めている

● 日本脳炎 インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis - India: (MN) (04), susp. RFI 20110702.2014
 情報源 E-Pao、2011年7月1日
15才の少年1名が、日本脳炎 Japanese encephalitis ウイルスに感染した疑いで、the Intensive Care Unit of Shija Hospital and Research Institute に入院している。病院側の説明によると、患者は Lilong Arapti の住民で6月28日に入院した。診断確定のための検体が Manipur 以外の場所で検査されている

● ダニ媒介性疾患 ロシア
PRO/AH/EDR> Tick-borne disease - Russia: (NS) TBE & Lyme
Archive Number: 20110701.2006
 情報源 Sibkrai.ru News Agency [in Russian]、2011年6月20日
地方当局 the regional Rospotrebnadzor [Federal service for consumer protection and human welfare] によると、6月17日までに報告のあったダニ刺咬患者は16439人で、2010年同期の11547人より大きく増加している。合計3861人 (23.4%) が、14歳以下であった。全体で379人がダニ媒介性脳炎 tick-borne encephalitis (TBE) の疑いで入院した。また、63人の患者が tick-borne borreliosis (Lyme disease) と確定診断された。2011年上半期の TBE による死者は3人で、いずれもワクチンを接種されていなかった。1人は、免疫グロブリン TBE virus immunoglobulin による緊急予防を受けたが、救命されなかった。死者はいずれも Novosibirsk city の住民で、ダニの刺咬を想起できたのは1人だけだった。
関連項目 20100621.2078

● 狂犬病 アンゴラ、ボリビア(2件)
PRO/AH/EDR> Rabies, animals, human - Angola (04): (BI) 20110701.2002
 情報源 Jornal de Angola [in Portuguese]、2011年7月1日
the Calussinga, Bie community における狂犬病 Rabies 感染流行により、5月から6月にかけて、3人が死亡した。the Calussinga Health Center の当局者が6月30日、状況を懸念し、住民に the anti-rabies campaign への参加を呼びかけていることを明らかにした ...
[Mod.TY- 以前の感染患者は、北西部の飛び地である Cabinda province から報告されていた。Bie province での感染は、国内中央部での発生となる]
地図

PRO/AH/EDR> Rabies - Bolivia (02): canine 20110702.2013
 情報源 opinion.com.bo [in Spanish]、2011年7月1日
イヌの狂犬病 Rabies 感染例が増加しており、当局 the National Zoonoses Program は感染流行発生を宣言した。この地域 this Department (Cochabamba) では、4頭から36頭に増えた。他の感染発生地域は、Santa Cruz および Chuquisaca である ...
[Mod.TG- ペットや野犬へのワクチン接種が、最も有効なヒトへの感染予防策である]

● ウマ脳炎 パナマ
PRO/AH/EDR> Equine encephalitis - Panama: susp., RFI 20110701.2001
 情報源 La Estrella [in Spanish]、2011年6月30日
市内中心部でふたたびウマ脳炎 Equine encephalitis が発生したと獣医師が述べた。2010年、Embera の2才の女児1名がこのウイルス感染により死亡し、Darien province と市東部で65頭以上のウマが死亡した。このため the fiesta of San Juan が注視されていたが、the provinces of Panama and Colon でウイルス感染が発生した。獣医師会長は、Tocumen の建設現場で働く男性がウマ脳炎により死亡し、Colon の女性患者もウイルス検査で陽性となったと述べた。
[Mod.TY- eastern equine encephalitis (EEE), western equine encephalitis, Venezuelan equine encephalitis, or something else のいずであるか判別できない。2010年にパナマにおいて、1名の EEE virus infection が確認されていることから、同ウイルスが示唆されるが記載がない]

● 発疹熱 米国
PRO/AH/EDR> Murine typhus - USA (02): (TX) 20110701.2000
 情報源 KZTV、2011年6月29日
Petsmart [in Corpus Christi, Texas: イヌ用品のチェーン] の店舗の複数の店員が、typhus に感染したとの通報に対する保健当局の調査が行われた。ネズミを取り扱った店員が発疹熱 murine typhus の症状を発症したと、同僚の店員が述べた。endemic typhus とも呼ばれる発疹熱は、ネズミにつくノミが媒介する。保健当局者は、このほか4人の店員がネズミを取り扱った後にウイルスに感染したと述べた。
関連項目 20110607.1734

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (43): WHO update 20110701.2004
 情報源 World Health Organisation (WHO), Global Alert and Response, CSR, Disease Outbreak News、2011年7月1日
Influenza update 137
要約
 - 北半球の温帯地域は baseline inter-seasonal levels にある
 - 熱帯地域の感染伝播は全般的に低調だが、中米、南米北部、サハラ以南のアフリカ西部及び東部と、熱帯アジアの一部の国々で活動性が認められている
 - South Africa と Australia での活動性開始が認められている

● 多発性硬化症、ヒト以外の霊長類 米国(2件)
PRO/AH/EDR> Multiple sclerosis, non human primate - USA: (OR) virus susp. 20110701.1993
 情報源 Oregon Live、2011年6月28日
Monkey multiple sclerosis discovered in Oregon suggests virus may cause human disease
1986年、the Oregon National Primate Research Center in Hillsboro のサルの原因不明の死亡が始まった。発病したサルでは、不安定な歩行と急速に進行する四肢のマヒの症状が見られた。飼育者らは何もすることができず、発症から1週間以内にほとんどのサルが安楽死させられた。この病気について、今回研究者らから、サルの多発性硬化症 Multiple sclerosis に当たる病気であったと報告された。疾患の原因としてウイルスが示唆され、さらに、ヒトの多発性硬化症もウイルス感染を契機に発症する可能性があるとされている

PRO/AH> Multiple sclerosis, non human primate USA (02) 20110702.2015
 投稿者 Pamela Alley、2011年7月1日
20110701.1993 に関して。
およそ56検体中6検体でウイルスが確認された、とされている。
While interesting, it simply isn't statistically significant ...

● ヘンドラウイルス オーストラリア(2件)
PRO/AH/EDR> Hendra virus, equine - Australia (05): (NSW) human exposure 20110702.2012
 情報源 ABC.net.aus、2011年7月1日
Hendra virus horse death in NSW
ニューサウスウェールズ州政府 The New South Wales Government は、州北部沿岸の Wollongbar 近郊の1か所の農場における、the Hendra virus 感染による1頭のウマの死亡を確認した。このウマは、6月30日に獣医師により安楽死させられたもので、その後の検査機関での検査により、このウイルスの感染であることが判明した。獣医師のほかウマと接触のあった8人が、感染症状がないか厳重に観察されている

PRO/AH/EDR> Hendra virus, equine - Australia (04): (QL) 20110701.1997
 投稿者 Storm Stanford、2011年6月30日
40km 足らずの位置にある Bundall において、この2週間に a flying fox camp の撤去が行われた。flying fox が一晩で飛行できる距離である。Biosecurity Queensland の医師はこれまで(Bundall で起きたような)分散やその他のヒトによる行動が、Kerry で発生するなどのイベントの拡散につながったとの見解を示していた

● インフルエンザ A (H3N2) 2010、ネコ 韓国
PRO/AH/EDR> Influenza A (H3N2) 2010, feline: S. Korea 20110702.2011
 情報源 J Gen Virol. 2011 Jun 29.、2011年6月29日
Interspecies transmission of the canine influenza H3N2 virus to domestic cats in South Korea, 2010
要約
過去4年間、韓国及び中国などの国々の、Asian dogs の間で canine influenza H3N2 virus が関係する呼吸器疾患が、endemic もしくは epidemic である事例が報告されている。Canine species は同ウイルスの the new natural hosts と考えられている。しかし、2010年初のソウル Seoul の動物保護施設内で、イヌだけでなくネコにも、呼吸困難などのインフルエンザ様呼吸器症状が観察された。感染したネコは100%発病し、致死率は40%だった。死亡したネコから採取した肺の検体から、 embryonated chicken eggs を用いウイルスを分離することに成功した。8件のウイルス遺伝子が、the canine influenza H3N2 virus とほとんど同じものであったことから、種を超えてネコに感染したことが示唆された。さらに、経鼻的に canine/Korea/GCVP01/07 (H3N2) に感染させた3匹のペットのネコ全てで、直腸温の上昇、鼻腔からのウイルス排出、化膿性気管支肺炎などの重篤な肺病変が確認された 

● 炭疽 カザフスタン,アルゼンチン(2件)
PRO/AH/EDR> Anthrax, human - Kazakhstan: (SK) susp. 20110701.1996
 情報源 News portal RBK、2011年6月23日
the Ordabasinkstaya rayon [Ordabasy District、the South Kazakhstan oblast] において、皮膚炭疽 Anthrax が疑われる3人の患者が報告されていると保健省が発表した。3人はいずれも、自宅での家畜の処分後に医療機関を受診している。家畜にはワクチンが接種されていた。
[Mod.MHJ- ... カザフスタンの家畜用のワクチンは強力であるため、ワクチンが接種されていた事実により(皮膚炭疽感染との)初期診断は、やや疑わしい]
地図 Ordabasy District

PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Argentina (02): (BA) 20110701.2005
Bovine anthrax -- Buenos Aires, Argentina
 投稿者 アルゼンチン・Laboratorio Azul Diagnóstico SA 、Dr Ramon Noseda、2011年6月30日
General Alvear Province, Buenos Aires のウシ農場は、Cuenca del Rio Salado の豊かな土壌にある。280頭の 2-year-old heifers の群れで炭疽感染が発生し、1頭が突然死亡した ... 開口部からの出血、剖検による脾種の所見、培養による炭疽菌陽性が認められた

● ペスト 米国,イヌ
PRO/AH> Plague, animal - USA (04): (NM) canine 20110701.1999
 情報源 Alamogordo Daily News、2011年6月28日
州科学検査部 The New Mexico Department of Health's Scientific Laboratory Division は、今週、Rio Rancho のイヌ1頭のペスト Plague 感染を確認した。このイヌが、市の北端の野原で、病気あるいは死亡したウサギやネズミなどと接触し感染したと見られている

● Devil facial tumor、タスマニアデビル オーストラリア
PRO/AH/EDR> Devil facial tumor, Tasmanian devil - Australia (02): (TS) update 20110701.1998
 投稿者 Dr Julia Sykes BVSc MRCVS、2011年6月30日
20110629.1983 に関して。
ProMED-mail's post に引用された the "New Scientist" の一節から
"ヒトはこの件については苦手 had a heavy hand である。入植者が持ち込んだ dingoes によって、the devils はまず初めにオーストラリア本土から絶滅した。その後、Tasmania に残ったデビルが害獣として駆除された。遺伝学的多様性が狭められ、病気に罹りやすくなった"。Dingoes は mainland Australia に native である。

● 口蹄疫 韓国
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - S. Korea (17): (CJ) vaccination 20110701.1995
 情報源 The Jeju Weekly、2011年6月29日
Foot-and-mouth disease vaccination certificates to become compulsory from July [2011]
口蹄疫ワクチン foot-and-mouth disease (FMD) vaccination の接種証明証を持たない畜産農家は、畜産市場への参入ができず、食肉処理場への出荷も許可されない。26月26日の Jeju Special Self-Governing Province の報告によると、証明書を要求する新たな指示は、6月24日に発効した。ウシとブタ以外にヤギにも適用される ...
[Mod.AS- 済州島 Jeju-do (transliterated Korean for Jeju Province, short form of Jeju Special Autonomous Province or Cheju Island)は、韓国でただ1か所の特別自治領で Jeollanam-do (South Jeolla) Province の南西に位置する。(maps) 2010年11月から2011年4月まで、韓国本土を席巻した the major FMD epizootic (155 outbreaks) の発生中、the Cheju island は清浄状態が保たれていた。韓国政府当局は、従来の "stamping out, vaccination forbidden" の口蹄疫対策から、 "modified stamping out, vaccination in response to the outbreak(s)" に変更した。最後に発生した 2件の outbreaks の開始は 19 and 21 Apr 2011 で、the North Gyeongsang province (south east Korea) で発生している]

● イネの病気,Panicle blight コロンビア
PRO/PL> Panicle blight, rice - Colombia: update 20110701.1994
 情報源 Radio Nacional de Colombia [in Spanish]、2011年6月30日
Bacteria may reduce rice production by nearly 40 percent
イネ栽培協会の会長は、国内各地のイネの生産高が、細菌 _Burkholderia glumae_ 感染により40%減少する可能性があると述べた。2010年から同菌の感染が広がりはじめ、Meta and Tolima [departments] の複数の農家から不安の声が寄せられていると説明した。
[Mod.DHA- _Burkholderia glumae_ により、bacterial panicle blight of rice や 他の多くの作物の bacterial wilts が発生する。1995年に日本で確認された後、世界中の稲作を行う国々から報告されている]