2011年7月20日-21日

原因不明の疾患 メキシコ

● 原因不明の疾患 メキシコ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed illness - Mexico: (SL) RFI
Archive Number: 20110720.2190
 投稿者 墨・Universidad Autonoma San Luis Potosi (UASLP)、Christian A. Garcia-Sepulveda MD PhD、2011年7月16日
San Luis Potosi, Mexico においてコウモリやその堆積した排泄物 bats and their guano に接触した、19歳から21歳までの 6人の若い技術員 young Mexican mestizo (mixed European and Native American) civil engineers のうち、筋肉痛けいれんを伴う熱性疾患を発症した3人は今も入院中である。このエンジニアたちは Rayon と Tamasopo を結ぶハイウェイ (roughly 21 deg 51'50.74" N, 99 deg 29'34.09" W) の側溝、排水口・管の清掃業務に当たっていた。3人は州都 San Luis Potosi the Zonal General Hospital IMSS [Mexican Social Security Institute] no 2 で現在も隔離されている。ほかの3人の男性の状況は明らかにされていない。
[Mod.ML- 排水管の掃除を行った患者らのネズミとの接触については記載がないが、おそらくあったものと考えられる。原因不明の急性発熱性疾患の原因は多岐にわたり、発生した地域によっても変わってくる。たとえば、レプトスピラ症、ハンタウイルス感染症、_Bartonella_ infection、野兎病、発疹熱などである。レプトスピラ症、ハンタウイルス感染症、_Bartonella_ infection にはコウモリも関係する。ヒストプラズマ症の原因となる the _Histoplasma capsulatum_ は,コウモリの排泄物 bat guano で汚染された土壌に存在する。その他、scrub typhus, dengue, chikungunya,malaria, brucellosis, enteric fever, and melioidosis などが挙げられる。ハンタウイルスとレプトスピラの感染は症状が非常に似ている。げっ歯類による _Bartonella_ は、米国南西部の免疫不全の成人に急性熱性疾患を発症させる。野兎病とレプトスピラ症は、感染宿主の尿に汚染された水から感染する可能性がある。類鼻疽 melioidosis も contaminated water から感染するが、通常は東南アジアとオーストラリア北部の常在疾患である; ただし、中南米から sporadic cases が報告されている。ツツガムシ病 Scrub typhus は、北は北日本とロシア極東部から、南はオーストラリア北部、西はパキスタンとアフガニスタンまでの地域に限局されている。コウモリとの接触後の Muscle spasm は狂犬病を想起せねばならない。コウモリなどによる咬傷に気づいていない可能性もある。曝露から発症まで数週間から1年以上であることが多いが、数日で発症した例もある]
地図 San Luis Potosi, one of the 31 states in North-Central Mexico.

●  日本脳炎など インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (04): (AS)
Archive Number: 20110721.2202
 情報源 The Assam Tribune、2011年7月19日
アッサム Assam 州において、2011年7月初めから、脳炎により51人が死亡し、226人が発病したことが、19日に当局者から明らかにされた。感染が最も深刻な地域は、死者21人と100人の感染者が発生している、Sivasagar districtである。

●  鳥インフルエンザ、ヒト インドネシア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (51): Indonesia (AH) 20110721.2199
 情報源 H5N1 Pandemic Information News、2011年7月20日
Zainoel Abidin General Hospital (RSUZA), Banda Aceh において、鳥インフルエンザ Avian influenza 感染の疑いで1歳の男児1名が17日から入院して治療を受けていることが明らかになった。39℃に達する高熱の症状があり、トリとの接触の有無の確認と、ジャカルタ Jakarta への検体の送付が行われている。

● ハンタウイルス ペルー、パラグアイ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (32): Peru, Paraguay 20110721.2196
[1] ペルー (Lotreto)
 - 情報源 La Region [in Spanish]、2011年7月20日
 8日、29歳の女性1名が死亡し、ハンタウイルス感染が確定された。
 - 投稿者 ペルー ・ Hospital Regional de Loreto、Dr Juan Carlos Celis Salinas、2011年7月19日。
 上記と同じ症例だが、さらに詳しい情報 (職業 nature tourist guide near Iquitos city など) あり。
[2] Peru (Loreto)
 投稿者 ペルー・Hospital Regional de Loreto、Dr Juan Carlos Celis Salinas、2011年7月19日。
the Peruvian [Amazon], Iquitos, [Loreto region] Peru 初の The 1st case of hantavirus pulmonary syndrome (HPS) が確定診断 (ELISA and PCR) された。残念ながら患者は死亡した。Iquitos city.近郊の自然旅行ガイドとして働く、29歳の女性であった。 発病から20日後、the Hospital III Iquitos-EsSalud. で重症呼吸不全の状態となり,HPS が疑われたため、the National Institute of Health and the Center for Tropical Diseases Research of the US Navy based in Iquitos に検体が送付され、診断が確定した。 8 Jul 2011.に死亡した。これまでにも血清学的に証明された hantavirus [infection] の報告はあったが、confirmed case in Peru は今回が初めての症例となった
[3] パラグアイ (Presidente Hayes)
 情報源 La Nacion [in Spanish]、2011年7月16日。
公衆衛生省は、2011年に 9 hantavirus [infection] casesを確認している。現在入院中の患者らは、 residents of Villa Hayes Chaco である ... central Chaco areas に多く見られるげっ歯類、_Calomys laucha_ (写真) は Laguna Negra hantavirus のベクターの1つである ...

● 手足口病 ベトナム
PRO/MBDS> Hand, food & mouth disease - Viet Nam (08): alert 20110721.2194
[1] Severe hand-foot-mouth epidemic in country
 情報源 Sai Gon Giai Phong (SGGP) Daily、2011年7月17日
当局 the Preventive Medicine Department in Ho Chi Minh Cityは、17000例の手足口病 Hand, food & mouth disease 患者が報告されているとして、大規模流行への注意を呼びかけている。136000例が南部 South Viet Namからの報告だった ...
[2] 20 HCMC children die of hand-foot-mouth disease
 情報源 Sai Gon Giai Phong (SGGP) Daily、2011年7月16日
ホーチミン市 Ho Chi Minh City [HCMC] 内で手足口病 the hand-foot-mouth disease (HFMD)により死亡した小児の数が20人に達した

● マラリア インド
PRO/EDR> Malaria - India (15): (DL) 20110720.2188
 情報源 rediff news、2011年7月19日
Malaria threat in Delhi, 53 positive cases
モンスーンの季節に入り、53例のマラリア Malaria 検査陽性患者が報告されており、首都デリー Delhi で感染への不安が広がっている。わずか5人のデング熱患者を大きく上回っている。2010年同期のマラリア患者は13例だった
[Mod.EP- 保健省ウェブサイト上の、過去5年間のデータ : 2007 "182"; 2008 "253"; 2009 "169" 2010 "251" (preliminary and 2011 "45" including May.) 。インドの他の地域での感染者も含まれていて、必ずしも local transmission.を意味しない可能性もあるし、また、報告されていないスラム街の患者を把握できていないことも考えられる]

● 炭疽 米国
PRO/AH> Anthrax, human, 2001 - USA (04)
Archive Number: 20110721.2203
 情報源 CIDRAP News、2011年7月20日
司法省 The Department of Justice (DOJ) は、郵便テロ the 2001 anthrax letter attacks における、細菌学者 Bruce Ivins の関与に関する FBI による捜査結果を、当初は却下したと見られていたが、19日になって、犠牲者の死亡に関する民事裁判 the civil trial における裁判文書上の混乱を整理することとなった

●  ライム病 カナダ
PRO/AH/EDR> Lyme disease - Canada: (AB) 20110721.2195
 情報源 Calgary Herald、2011年7月20日
保健当局は、2011年になって感染ダニ5匹が発見されたことを受け、アルバータ州の住民らに対しライム病 Lyme disease に注意するよう呼びかけている。 カルガリーのある母親は、医師に要求したにもかかわらず、病気の娘がライム病の検査を受けられなかったと不満を述べている。ライム病の病原菌 the _Borrelia burgdorferi_ bacteria を持つ針先ほどのダニが、最近、イヌ4頭とネコ1匹から見つかった ...
"Lyme disease in Canada: Q & A forpaediatricians." Infectious Diseases and Immunization Committee, Canadian Paediatric Society (CPS) Paediatr Child Health 2009; 14(3): 103-5.
写真 遊走性紅斑

● White nose syndrome、コウモリ 米国
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - USA (07): (NC) 20110720.2191
 情報源 Mountain Xpress、2011年7月19日
white-nose syndrome と呼ばれる、コウモリの致死性疾患が、Buncombe County 内で発生している可能性があることが、the N.C. Wildlife Resources Commission により明らかにされた。 North Carolina 州内西部で、4か所目の郡での発生となる。2006年に a New York cave ではじめて発見されて以来、この真菌性疾患により、驚異的な数のコウモリが死滅している ... Buncombe County の住民の1人が、死亡した1頭のコウモリを発見し、同疾患を疑った当局者が、提出された検体の検査を行った ...
* Buncombe County is on the western border of North Carolina with Tennessee

● 原因不明の死亡,ウシ インド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, bovine - India: (MN, HR), RFI
Archive Number: 20110720.2189
[1] Manipur (Senapati)
Mysterious disease continues to claim cattle in Senapati village
 情報源 The Morung Express 7月17日
[2]Haryana (Kaithal)
Mysterious buffaloes deaths in Kaithal district
 情報源 The Times of India 7月17日