2011年8月13日-14日

◎ キノコ中毒-フランス

● チクングニア熱-インド
PRO/EDR> Chikungunya (20): India (GA)
Archive Number: 20110814.2466
 情報源 The Times of India、2011年8月14日。
保健当局 the directorate of health services (DHS) が示したデータによると、2011年、[ゴア Goa の] 39人がチクングニア熱 Chikungunya の検査で陽性となった。1月から8月12日までに検査を受けた 291人中39人が陽性だった。 monsoon and post-monsoon periods に発生した
[Mod.TY- インドに定着する Chikungunya virus による sporadic cases and outbreaks が発生しても  not surprising]

● 炭疽-ジョージア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, livestock - Georgia (03): (KK, KH) 20110814.2465
 情報源 News.Az、2011年8月13日。
過去2か月間にジョージア国内で多数のウシが炭疽 Anthrax に感染し、30人の感染患者が発生したと the Tbilisi Infectious Diseases Centerの専門家が述べた。多数のアゼルバイジャン人が住む地域にも波及しており,Dmanisi, Sagarejo, Marneuli and Gardabani からの患者が受診していると述べた。10-15日前にアゼルバイジャン人1名が死亡したと説明した。

● 麻疹 スペイン、エチオピア、インド、豪、ニュージーランド
PRO/EDR> Measles update 2011 (27) 20110814.2464
[1] スペイン (Asturias):La Voz de Asturias [in Spanish]、2011年8月10日
2011年5月、Asturias において麻疹 Measles 感染流行の発生が確認されたが、現在、終息している。10年以上、麻疹患者は確認されていなかった ... 23人の感染患者のうち、15人は男性で、初発患者が確認されたのは5月4日だった ... 5人が生後15ヶ月未満で、ワクチン接種前だった。16ヶ月から3歳までの3人は1回の接種を受けていた。4人は1982年より前に生まれたため、ワクチンを接種されていなかった。残る3歳から30歳までの11人中、4人はワクチンを接種されたことがなく、1人は接種歴不明、1人は1回のみ接種、残り(6人)はワクチンを接種されていたにもかかわらず感染した。患者が最も多かったのは Mieres で、発端となった患者は イースター期間中マドリード Madrid に滞在し、その後同胞に感染させた。
[2] エチオピア:AllAfrica.com、2011年8月6日。
The UN refugee agency (UNHCR) は6日、エチオピア南東部の the Dollo Ado camps で麻疹と見られる感染流行が発生したことを受け、難民ら環境の悪化への懸念を示した ... 公式には、the Kobe camp of 25 000 people において先週、麻疹と見られる47例の患者が発生し、3人が死亡したと発表されている。しかし、地域医療関係者らは、4日だけで25人が死亡し、このうち半数が麻疹感染による死亡と考えられる、と報告した
[3] インド (Karnataka):Deccan Herald、2011年8月12日。
Manemoole tribal hamlet in H D Kote [sub-district] の3.5歳の男児1名が、麻疹により死亡した。検査により確認された。この男児とほか3人の小児らがウイルス熱で入院したが、4日、男児は死亡した。
[4] オーストラリア Australia
 - (South Australia):Adelaide Now 、2011年8月12日。
アデレード Adelaide で新たに2人の麻疹患者が確認され、当局 South Australia (SA) Health は12日、8日にドバイからアデレードに到着した飛行機に搭乗していた男性との関連性があったことを明らかにした。患者のうちの1人は、Burnside shoe shop において2交代勤務で働いており、 Hindley Street bars で一夜を過ごしている。 ...
関連項目 20110717.2169
 - (New South Wales):PhilSTAR.com, Xinhua report 、2011年8月12日。
保健当局 The Australian New South Wales (NSW) health authorities は12日、シドニー Sydney における患者増加を受け、麻疹ワクチンへの注意を呼びかけている。7月はじめから NSW では7人の麻疹患者が報告されている。すべての患者が the Sydney metropolitan region,で感染しており、20歳代と30歳代の成人数名が感染している、として、ワクチン接種歴を確認するよう呼びかけている ... 2011年のこれまでに、州内でおよそ56人の麻疹感染が確認されているが、(過去の感染者数は) a total of 26 in 2010, 19 in 2009, 39 in 2008, and 3 in 2007 だった
[5] ニュージーランド New Zealand
 - (Auckland):Raion New Zealand News、2011年8月8日。
1週間前より10人増え、現在の(麻疹の)患者数は104人となった。過去6週間にわたり、毎週新たに10-14人の患者が確認されている、と当局者は説明している ...
 - (Auckland):Auckland Now、2011年8月8日。
2例の患者が確認された Auckland Girls' Grammar 校にも、麻疹感染が広がっている。the Auckland region で確認されている患者数は104人で、うち7人が入院となった ... 患者の大部分が west Auckland,で発生しているが、the North Shore, Manukau and central Auckland. にも感染は広がっている。7月に Waitakere Hospital を受診したオーストラリア人男性1名も、麻疹に感染した

● 東部ウマ脳炎、ヒト-米国
PRO/AH/EDR> Eastern equine encephalitis - USA (04): (NY) human 20110814.2462
 情報源 News 9 、2011年8月12日。
保健当局 The Oswego County Health Department は12日、小児1名の東部ウマ脳炎 eastern equine encephalitis (EEE) virus 感染を確認した。2011年になって初めての感染例となった。
1か月間で3例目となる新たな蚊族プールでの検査陽性も確認されている。陽性となったのは Oswego County: town of Albion, West Monroe's Toad Harbor Big Bay Swamp; the townships of Palermo, Volney, and Hastings; and the village of Central Square の各地域の蚊族プールである 
[Mod.TY- 2011年、New York の EEE virus transmission の活動性が高まっている。Oneida county, New York でも、8月の早い時期にウマの感染例が報告されていた]

◎ キノコ中毒-フランス
PRO/EDR> Mushroom poisoning - France 20110814.2461
[1] Satan's mushroom
 情報源 Connexion France、2011年8月9日。
フランス北西部の各病院から、食用キノコ以外を採取した人々の中毒患者が増えていることが報告されている。Aquitaine and the Midi-Pyrenees の保健当局者は、2011年の旬の走りのキノコ early mushrooms が数多く育ったことの恩恵に浴しながら、必要な注意を忘れた観光客らの間で多くの患者が発生していると述べた。the Tarn-et-Garonne ではこの数日間で約30人の中毒患者が報告され、The Lot でも21人の報告があった。腹痛、嘔吐、下痢などの症状が見られるものの、補液から24時間で速やかに回復する。最も多い原因は the bolet de Satan (Satan's mushroom) で、青白くくすんだ色のかさに、赤いもようの茎を持ち、食用の cepe de Bordeaux と間違われやすい。食べてよいかどうか自信がない場合は、薬剤師 pharmacist の意見を求めることが強く勧められている。また、早く痛んでしまうのでビニル袋に入れないことや、交通量の激しい道路付近では採取しないよう注意を呼びかけている。混ざり合わないよう、2つの違った種類のキノコは一緒にせず、よく洗ってから小さく切手20分以内に調理することが勧められている。
[2] cepes やboletus と間違って Satan's mushrooms を食べた
 情報源 Cerise Club.com [in French]、2011年8月9日。
天候に恵まれたことで early mushrooms がよく育ったため、当局はキノコの採取に際して中毒への注意を呼びかけている。7月1日以降388例の中毒患者が報告されている。休日にハイカーらが cepes や boletus と間違って Satan's mushrooms を食べた症例が、the Aquitaine, Midi-Pyrenees, and Rhone Alpes regions 各地の中毒センターから報告されている。嘔気、嘔吐、下痢などの症状があり、数時間の入院により脱水が予防される。 _Amanita phalloides_などの毒キノコは死亡につながることもあるため、薬剤師や菌学会などの専門家に鑑別を依頼することが強く勧められている。
写真1,2 Satan's mushroom

● 日本脳炎など-インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India (11): (UP) 20110813.2456
 情報源 MSN News、2011年8月11日。
the Purvanchal region of Uttar Pradesh で新たに4人が脳炎により死亡し、2011年の死者が143人となったと、11日保健当局者が述べた。現在 the Nehru Hospital of BRD Medical College、その他の病院で168人が治療を受けている。

● ランピースキン病-オマーン 2009
PRO/AH> Lumpy skin disease, bovine, 2009 - Oman: susp, vaccine 20110814.2463
An outbreak of lumpy skin disease in a Holstein dairy herd in Oman: clinical report
 情報源 Asian Journal of Animal and Veterinary advances 2011; l6(8): 851-9、2011年6月29日。
要約
ランピースキン病 Lumpy skin disease (LSD) はウシの急性感染症で、中東とアフリカに常在し深刻な経済的損失をもたらせる疾患である。2009年にオマーンの 3200頭のウシ Holstein animals を保有する農場でで発生した LSD outbreak について報告する。数千頭の Holstein cattle population での LSD 流行は今回が初めて報告となる。 the field outbreaks と異なり this farm LSD incidence では、成牛での高い致死率 a high mortality of the adult herd (12 %) が認められた。群れの乳生産量が数ヶ月にわたって 40-65 per cent 減少した。感染個体群と接触群の全数処分やベクター対策などの、LSD 対応策は実施不可能だった。ワクチン接種は一定の効果を示した。感染個体に対する治療の効果は乏しく、ベクターが爆発的に増えた原因は不明のままである
 
● 口蹄疫-カザフスタン OIE
PRO/AH> Foot & mouth disease - Kazakhstan (03): (AM) OIE, RFI 20110813.2457
Foot and mouth disease, Kazakhstan follow-up report no. 3 (final report)
 情報源 OIE-WAHID Weekly Disease Information Vol. 24 - No. 33、2011年8月11日。
感染開始時期 2010年6月9日
前回流行時期 2007年7月4日
原因ウイルス  foot and mouth disease virus Serotype: O
新たな感染流行 発生なし