◎ 結核 潜在性感染、院内感染

接触者の潜在性結核感染と医療従事者の定期健診

PRO/EDR> Tuberculosis, latent, nosocomial, infants - Italy: (Rome)
Archive Number: 20110825.2587
[1] 新生児室看護師の結核感染判明:Corriere Della Sera [in Italian]、2011年8月18日。
ローマ Rome の the Gemelli Polyclinic の新生児室の看護師1名が結核に感染していたことが判明し約1000人の乳児が結核に感染した可能性があり ...  Quantiferon 検査が行われている。
[Mod.ML- QuantiFERON-TB Gold はFDA 認可の結核菌 _Mycobacterium tuberculosis_ 感染を調べるための血液検査で、ツベルクリン反応の代わりに使われている。全血に結核菌に特異的に結合する蛋白を加えて24時間培養し、感作されたリンパ球から放出されるインターフェロン γ を計測する。24時間以内に結果が得られ以前に受けた prior BCG (bacillus Calmette-Guerin) vaccination の影響を受けない]
[2] 少なくとも10人の新生児が結核菌に曝露: La Gazzetta del Mezzogiorno 、2011年8月24日。
Rome's Gemelli hospital で出産された少なくとも10人の新生児が結核 tuberculosis [TB] に感染していたと Lazio 州当局により確認された。新生児病棟に勤務していた38歳の看護師の結核検査が陽性となったことを受け、新生児のスクリーニング検査が指示された。TB に対する予防接種を受けていたこの女性が、どこでどのようにして感染したかは分かっていない。 ... 
[Mod.ML- 結核 Tuberculosis (TB) は直径約 1-5 microns で1ないし2個の結核菌を含む aerosolized droplet nuclei により感染拡大する。飛沫核 Droplet nuclei は、活動性の肺感染、特に空洞形成型の患者が咳やくしゃみなどした時に撒き散らされる; the airborne particles は数時間にわたって空気中に存在し気流により移動する。看護師はおそらく活動性でおそらく空洞形成のある結核患者 active, most likely cavitary, TB で、乳児らは潜在性結核感染 latent TB infection (LTBI) だったと考えられる。しかし5才未満の LTBI は primary TB とその後遺症、粟粒結核、結核性髄膜炎に進展するリスクが高いため、active TB に曝露したすべての小児に対して直ちに LTBI の評価を行わなければならない。接触者の追跡等が困難であるため、2003年の a TB-infected nurse in New York City に関する CDC の報告 (MMWR) の中で、毎年医療従事者 healthcare workers (HCWs) の LTBI のスクリーニングのためにツベルクリン反応 tuberculin skin test (TST) または interferon gamma release assays (IGRAs) による検査を行うことの重要性が強調されている。HCWs が以前に BCG bacillus Calmette-Guerin (BCG) vaccination を受けている場合にも必要である。BCG vaccination は TB が蔓延する多くの途上国において小児の髄膜炎 TB meningitis と粟粒結核 miliary disease 予防の目的で実施されている。途上国出身の HCWs ではしばしば幼児期の BCG vaccination によるツ反陽性を経験する。しかし、結核に感染しなければ BCG によるツベルクリン反応は年々減弱するため、10年以上残存する可能性は低い。現在のガイドラインでは TST result が10mmを超える HCWs に対し、特に5年以内に TB の高蔓延国から移動してきた場合には、LTBI treatment 治療を検討することになっている。BCG を受けたことがあるか否かは LTBI の治療の決定には考慮されず、毎年の TB スクリーニングで職員が positive TST results であった場合に医療機関は積極的に LTBI treatment を行うべきである。いずれの場合でも TST の代わりに IGRAs を使用して差し支えない。IGRAS の結果は prior BCG vaccination の影響を受けない。
周産期の結核診断は,臨床症状が非特異的で、微生物学的確定診断を得ることが困難であり、ツベルクリン反応の信頼性が低いことなどから、難しい。The CDC は胸部 X 線検査に異常がない場合でも、5歳未満の TST-negative children に LTBI treatment を開始すべきとしている。3か月後に行う the 2nd TST の結果と他の医学的評価がそろうまで治療は継続される 。the 2nd TST result が negative であったなら治療を終了することができる。5才未満の小児に対する検査としては TST が優先される。これはこの年齢層に関する the use of IGRAs のデータが十分ではないためである (MMWR)]