◎ 炭疽 吸入炭疽の治療
◎ 脳嚢虫症 生活環
◎ アルコール メタノール中毒,エタノールによる治療◎ 炭疽 米国,インドネシア(2件)
米国
PRO/AH/EDR> Anthrax - USA (09): (MN) 20110831.2670
[1] Early diagnosis and treatment helped Florida man beat anthrax
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News、2011年8月30日
フロリダ Florida の男性1名が、まれであるが死亡する危険性のある、吸入炭疽から回復したのは、早期診断と治療が決めてであったと、治療に当たった Hennepin County Medical Center (HCMC) in Minneapolis の医師が述べた。St Petersburg, Florida の61歳のこの男性は、3週間の入院の後、8月29日に退院した。Montana, Wyoming, and the Dakotas を3週間にわたって旅行する間に、何らかの原因で炭疽に感染し、旅行の終わり間近のミネソタ Minnesota 州で発病した
[2] [1]の患者について:Star Tribune、2011年8月30日
[3] Inhalational anthrax
投稿者 英・Health Protection Agency、Dr Robert C Spencer、2011年8月31日
吸入炭疽 Inhalational anthrax はしばしば、セファロスポリン cephalosporin で治療されることが多い市中肺炎との鑑別が困難であり、この薬剤は炭疽菌 _Bacillus anthracis_ に無効である。今回の事例でも、正確な感染症診断に細菌学的検査が重要であることが示された。the inhalation anthrax cases of the New York stilt dancer(竹馬ダンサー?)やドラマー the Hackney [London] bongo drummer の症例でも同様であった。これらの2症例では、入院時の血液培養検査の結果が非常に早い段階で陽性と判明していた。トキシンによる負荷軽減のための胸水の持続吸引も有用であった。ヒト免疫グロブリン the human-derived anthrax immune globulin の実際の効果 The exact role については、まだ正確には分かっていない。しかし、さらにこの治療が行われた症例数が増えれば、次第に明らかにされることが期待できる。
[Mod.MHJ- ヒトの炭疽感染例の治療上重要なことは、感染臓器から絶えず多量のトキシンを含む血性浮腫液を除去し続けることである。免疫グロブリン注射によって、トキシンの一部は吸収されるがすべてではなく、この治療法が完全回復にどの程度寄与したかは不明である。ただし this moderator にとって1つだけはっきり判っていることがある: たとえ機械的に除去されても、様々なトキシンが患者を "vaccinate"(免疫を与え)、間違いなく(抗生物質の)ciprofloxacin の長期間使用の必要性は縮小される。各種機関が 60日間の服用の必要性を主張しているが、これは元々 aerosol exposures と芽胞の肺内停留の危険性に関連して提唱されたものである。この男性患者の芽胞は2011年 8月初旬に発生していて非菌血症の状態にあり、おそらく現在は免疫を有している。私は臨床医ではないが ciprofloxacin による治療を延々と続けることで risks が benefits を上回るのではないかと疑っている。長文となってしまったが (1) 肺炭疽の早期診断と治療の必要性 および (2) 詳細は明らかではないが、患者には元々の慢性肺疾患があり、それゆえ、男性の妻は感染していない点を確認しておきたい]
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News、2011年8月30日
フロリダ Florida の男性1名が、まれであるが死亡する危険性のある、吸入炭疽から回復したのは、早期診断と治療が決めてであったと、治療に当たった Hennepin County Medical Center (HCMC) in Minneapolis の医師が述べた。St Petersburg, Florida の61歳のこの男性は、3週間の入院の後、8月29日に退院した。Montana, Wyoming, and the Dakotas を3週間にわたって旅行する間に、何らかの原因で炭疽に感染し、旅行の終わり間近のミネソタ Minnesota 州で発病した
[2] [1]の患者について:Star Tribune、2011年8月30日
[3] Inhalational anthrax
投稿者 英・Health Protection Agency、Dr Robert C Spencer、2011年8月31日
吸入炭疽 Inhalational anthrax はしばしば、セファロスポリン cephalosporin で治療されることが多い市中肺炎との鑑別が困難であり、この薬剤は炭疽菌 _Bacillus anthracis_ に無効である。今回の事例でも、正確な感染症診断に細菌学的検査が重要であることが示された。the inhalation anthrax cases of the New York stilt dancer(竹馬ダンサー?)やドラマー the Hackney [London] bongo drummer の症例でも同様であった。これらの2症例では、入院時の血液培養検査の結果が非常に早い段階で陽性と判明していた。トキシンによる負荷軽減のための胸水の持続吸引も有用であった。ヒト免疫グロブリン the human-derived anthrax immune globulin の実際の効果 The exact role については、まだ正確には分かっていない。しかし、さらにこの治療が行われた症例数が増えれば、次第に明らかにされることが期待できる。
[Mod.MHJ- ヒトの炭疽感染例の治療上重要なことは、感染臓器から絶えず多量のトキシンを含む血性浮腫液を除去し続けることである。免疫グロブリン注射によって、トキシンの一部は吸収されるがすべてではなく、この治療法が完全回復にどの程度寄与したかは不明である。ただし this moderator にとって1つだけはっきり判っていることがある: たとえ機械的に除去されても、様々なトキシンが患者を "vaccinate"(免疫を与え)、間違いなく(抗生物質の)ciprofloxacin の長期間使用の必要性は縮小される。各種機関が 60日間の服用の必要性を主張しているが、これは元々 aerosol exposures と芽胞の肺内停留の危険性に関連して提唱されたものである。この男性患者の芽胞は2011年 8月初旬に発生していて非菌血症の状態にあり、おそらく現在は免疫を有している。私は臨床医ではないが ciprofloxacin による治療を延々と続けることで risks が benefits を上回るのではないかと疑っている。長文となってしまったが (1) 肺炭疽の早期診断と治療の必要性 および (2) 詳細は明らかではないが、患者には元々の慢性肺疾患があり、それゆえ、男性の妻は感染していない点を確認しておきたい]
インドネシア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Indonesia: (NT) 20110830.2657
情報源 Vivanews.com、2011年8月25日
炭疽 Anthrax 感染流行が発生中の Sabu Raijua District (East Nusa Tenggara) において住民6人が、感染により死亡したウシを摂取し、深刻な状態になっている。1週間あまりのうちに56頭のウシが炭疽感染により死亡している。政府の対策チームが Sabu island に派遣され、ワクチン接種などを実施することが、25日に明らかにされた
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, bovine - Indonesia: (NT) 20110830.2657
情報源 Vivanews.com、2011年8月25日
炭疽 Anthrax 感染流行が発生中の Sabu Raijua District (East Nusa Tenggara) において住民6人が、感染により死亡したウシを摂取し、深刻な状態になっている。1週間あまりのうちに56頭のウシが炭疽感染により死亡している。政府の対策チームが Sabu island に派遣され、ワクチン接種などを実施することが、25日に明らかにされた
[Mod.MHJ- 政府発表の数字と、ProMED-mail で報告される患者数との開きなど]
関連項目 20110825.2587
関連項目 20110825.2587
◎ 脳嚢虫症 メキシコ
PRO/AH/EDR> Cysticercosis - Mexico (02): correction 20110831.2669
投稿者 米・National Center for Import and Export、Thomas Letonja, DVM, MS, PhD、2011年8月30日。
20110828.2638 に関して。
成虫の腸管感染 The intestinal form adult _Taenia solium_ は,the tapeworm に至る成熟段階途中の the cysticercus に汚染された豚肉を、レアかミディアムで摂取した後に発生するものでこれ以外にはない。糞便などで汚染された食物 (野菜) を食べて体内に入った虫卵 Eggs of _Taenia solium_ は,the cysticercus に成長するものの成虫 the adult parasite にはならない。
成虫の腸管感染 The intestinal form adult _Taenia solium_ は,the tapeworm に至る成熟段階途中の the cysticercus に汚染された豚肉を、レアかミディアムで摂取した後に発生するものでこれ以外にはない。糞便などで汚染された食物 (野菜) を食べて体内に入った虫卵 Eggs of _Taenia solium_ は,the cysticercus に成長するものの成虫 the adult parasite にはならない。
生活環 The life cycle of Taenia solium は以下のように記述される:
保有宿主であるブタは cysticercus (旧名称 _Cysticercus cellulosae_) と呼ばれる中間段階 the intermediate stage を排出し、このような感染形態でヒトの体内に入ると小腸内において成虫 the adult stage tapeworm に成長する。The cysticercus は外膜 external membrane のある嚢 (? bladder) 、液体 liquid、および頭部 the scolex (head) of the tapeworm から成る。腸管に付着すると proglottid と呼ばれる多数の分節を持つ虫体に変化する。各成熟分節 proglottid には、孵化時間なしに直ちに保有宿主のブタ(及びその他の感染感受性のある動物種)やヒトへの感染性を有する数百個の卵が含有されている。ヒトの体内において,嚥下された卵から腸管内で胚 the embryo が放出され、粘膜を穿破し血流中に入って全身を移動しそのうちの多くが脳内にとどまり,neurocysticercosis と呼ばれる手術や薬剤による治療を必要とする重症の症候群の原因となる。より劇症型 more aggressive form of cysticercus の _Cysticercus racemosus_ と呼ばれる病態も報告されており、(虫体が)頭蓋腔内 spaces in the brain cavity にまで侵入する。ヒトにおいては自家感染も多く見られる。ヒトは the cysticercus (immature stage) and the _T. solium_ eggs のいずれの病型にも感染する。Cysticercus は生や半生 raw or medium-rare の豚肉から、eggs は _T. solium_ eggs を含む汚水で汚染された新鮮野菜から摂取される。
◎ アルコール エクアドル,不純物混入
PRO/EDR> Alcohol contamination, fatal - Ecuador: methanol
Archive Number: 20110830.2667
情報源 Associated Press、2011年8月29日
情報源 Associated Press、2011年8月29日
アルコールにより48人が死亡し500人以上が被害を受け、一部は永久に視力を失った。
[Mod.TG- Methanol (wood alcohol) は木の乾溜 the destructive distillation によって得られる。メタノールは車のウォッシャー液、 ガソリン添加物など広い用途で使われている。
[Mod.TG- Methanol (wood alcohol) は木の乾溜 the destructive distillation によって得られる。メタノールは車のウォッシャー液、 ガソリン添加物など広い用途で使われている。
メタノール中毒 methanol toxicity の集団発生は、メタノールが混入したウィスキー methanol-contaminated whiskey などのアルコール飲料の摂取により起きる。2種類の有毒代謝物 toxic metabolites, ホルムアルデヒド formaldehyde とホルム酸 formic acid が生成されメタノール中毒が発生する。除去率 elimination rate は葉酸プール the folate pool に依存し,一般に霊長類 (の葉酸プール) は小さく、ヒトを含めて霊長類は他の動物に比べてメタノール毒性への感受性が高い。40% 溶液を15ml(小さじ3杯)飲んで死亡した例が報告されているが、一般には最低致死量は30ml とされている。積極的な治療を行うことで 500-600 ml を飲んでも救命可能だが、わずか 10 ml でも失明することがあり、個人の耐用量に左右される。消化管からの吸収がよく、30-90分後に血中レベルがピークとなって各組織に分布し、硝子体液 the vitreous humor と視神経 optic nerve は高濃度となる。最も高濃度となるのは腎臓、肝臓、消化管で、脳と筋肉、脂肪は低い。メタノールの酸化はエタノールの10倍以上遅く、longer elimination half-life となる。発症の時期は摂取から40分後から72時間後までと幅広く、同時に摂取したものにより変わる。しかし症状がないことで重症を除外することはできない。通常の潜伏期間は12-24時間である。
臨床症状としては、頭痛、めまい、気力低下、意識混濁など、軽度から中等度のエタノール中毒と同じ症状である。重症例では脳浮腫によると考えられる昏睡やけいれんが見られる。エタノールと異なり多幸感は得られない。かすみ目 Blurred vision、視力低下 decreased visual acuity、光線過敏 photophobia などを訴えることが多い。視野狭窄、瞳孔固定と散瞳、網膜浮腫、視神経板の充血などの所見が認められる。直ちに治療を行うことが症状回復に必須であるが、視力障害 visual defects は重症例の最大 25%で永続する。メタノールは粘膜を刺激するため、嘔気、嘔吐、腹痛の原因となる。発症初期の段階では、催吐剤 ipecac による腸管からの異物除去 gut decontamination や胃洗浄も適応がある。しかし、メタノールとエタノールが混ぜられている場合、これらの治療が有効な早期の段階で患者が異変に気づく可能性はほとんどない。10%デキストロース dextrose 溶液にエタノールを加えた静脈注射が有効である可能性がある。エタノールは、メタノールの the elimination half-life を延長させるため、この治療は数日間かかり、その間患者は入院が必要となる。腎不全の回避のために透析も必要となる。血液透析は an effective treatment である]
● チクングニア熱 インド
PRO/EDR> Chikungunya (21): India (OR)
PRO/EDR> Chikungunya (21): India (OR)
Archive Number: 20110831.2671
情報源 IBN Live, Press Trust of India (PTI) report、2011年8月29日
オリッサ Orissa 州 Ganjam district のチクングニア熱 chikungunya [virus infection] の患者数が10人となった。Nimina, Sodaka, Gudialli, Gada Damodaraplli, Sinduripada villages の5人の患者の検査が陽性となった。村内の学生らが衛生活動に駆り出される一方、住民への啓蒙活動も行われている。
● 結核 イタリア情報源 IBN Live, Press Trust of India (PTI) report、2011年8月29日
オリッサ Orissa 州 Ganjam district のチクングニア熱 chikungunya [virus infection] の患者数が10人となった。Nimina, Sodaka, Gudialli, Gada Damodaraplli, Sinduripada villages の5人の患者の検査が陽性となった。村内の学生らが衛生活動に駆り出される一方、住民への啓蒙活動も行われている。
PRO/EDR> Tuberculosis, latent, nosocomial, infants - Italy (02): (Rome)
Archive Number: 20110830.2668
情報源 Regione.lazio.it [in Italian]、2011年8月29日
26 日と27日に結核検査を受けた300人の乳児のうち、新たに18人の乳児が検査陽性と判明した。これまでに検査を受けた917人の乳児のう ち、検査結果が判明しているのは729人で、52人 (7.13%) が陽性だった。新たに陽性であることが分かった18人のうち、2月生まれが5人、3月生まれが2人、4月生まれが2人、5月生まれが3人、6月生まれが5 人、7月生まれが1人だった
情報源 Regione.lazio.it [in Italian]、2011年8月29日
26 日と27日に結核検査を受けた300人の乳児のうち、新たに18人の乳児が検査陽性と判明した。これまでに検査を受けた917人の乳児のう ち、検査結果が判明しているのは729人で、52人 (7.13%) が陽性だった。新たに陽性であることが分かった18人のうち、2月生まれが5人、3月生まれが2人、4月生まれが2人、5月生まれが3人、6月生まれが5 人、7月生まれが1人だった
関連項目
Tuberculosis, latent, nosocomial, infants - Italy: (Rome) 20110825.2587
● コレラ ソマリア、ナイジェリア、チャド湖盆地各国
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2011 (28): Africa 20110830.2665
[1] ソマリア (Benadir region), internally displaced persons
情報源 Shabelle Media Network、2011年8月29日
28 日、Mogadishu 沿岸部の難民キャンプで、7人以上のソマリア人の小児が水様性下痢症により死亡した。このほかにも30人の小児が watery diarrhea (a euphemism for cholera) に苦しんでいる。ほとんどの小児らは、すでに栄養失調などの問題を抱えていた。
[2] ナイジェリア Nigeria
- (Yobe):Daily Trust 、2011年8月30日
Yobe state の保健当局責任者は、州全体で起きているコレラ Cholera 感染流行により、33人が死亡し、690人の患者が発生していることを認めた。Fika, Potiskum, Nengere, Gujba, and Gulani.の行政区で発生している。
- (Nasarawa):Daily Trust、2011年8月29日
Nasarawa State 当局者は、some communities of Lafia and Karu local government areas において、コレラ感染流行が報告されており、11人が死亡していることを明らかにした。6月から8月25日までの間に、少なくとも189人のコレラ感染が 確認されている。Makama ward, Ciroma ward, and a few streaks from Gayam ward,などからの患者が中心である、という。
- (Sokoto):Daily Trust 、2011年8月29日
Gandi town, Rabah Local Government Area of Sokoto State の胃腸炎感染流行において、70人のコレラ感染が報告され、小児2人が死亡している。入院中の患者は1名のみで、残りは治療後退院となっている。
[3] Lake Chad Basin countries:IRIN News 、2011年8月30日
チャ ド湖を囲む国々(カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア) で、2011年に1200人以上がコレラ感染により死亡した。この地域で38800人が感染し、さらに拡大が続いている。雨期のよい面は後回しにして、乾期にもいくつかのコレラ感染流行が報告されているが、多くの場合水源が汚染されることで雨によりコレラ感染は増加する。The unique Lake Chad Basin は、1100万人の住民にとって商業、漁業、農業などの経済活動の中心である。この衛生状況の悪い地域で人々は社会的経済的活動によりひっきりなしに移動する ... 2010年 UNICEF は the Lake Chad Basin region において、1991年以来最悪の58 000 cases of cholera, with 2300 deaths のコレラ感染流行を報告している。
カメルーン: As of 22 Aug 2011, 14 730 cases; 554 deaths.致死率 3.76 %
チャド: As of 22 Aug 2011, 10 314 cases; 314 deaths. 同 3.1%
ニジェール: As of 8 Aug 2011, 976 cases; 25 deaths. 同 2.5 %
ナイジェリア: As of 1 Aug 2011, 12 840 cases; 318 deaths. 同 2.5 %
Nasarawa State 当局者は、some communities of Lafia and Karu local government areas において、コレラ感染流行が報告されており、11人が死亡していることを明らかにした。6月から8月25日までの間に、少なくとも189人のコレラ感染が 確認されている。Makama ward, Ciroma ward, and a few streaks from Gayam ward,などからの患者が中心である、という。
- (Sokoto):Daily Trust 、2011年8月29日
Gandi town, Rabah Local Government Area of Sokoto State の胃腸炎感染流行において、70人のコレラ感染が報告され、小児2人が死亡している。入院中の患者は1名のみで、残りは治療後退院となっている。
[3] Lake Chad Basin countries:IRIN News 、2011年8月30日
チャ ド湖を囲む国々(カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリア) で、2011年に1200人以上がコレラ感染により死亡した。この地域で38800人が感染し、さらに拡大が続いている。雨期のよい面は後回しにして、乾期にもいくつかのコレラ感染流行が報告されているが、多くの場合水源が汚染されることで雨によりコレラ感染は増加する。The unique Lake Chad Basin は、1100万人の住民にとって商業、漁業、農業などの経済活動の中心である。この衛生状況の悪い地域で人々は社会的経済的活動によりひっきりなしに移動する ... 2010年 UNICEF は the Lake Chad Basin region において、1991年以来最悪の58 000 cases of cholera, with 2300 deaths のコレラ感染流行を報告している。
カメルーン: As of 22 Aug 2011, 14 730 cases; 554 deaths.致死率 3.76 %
チャド: As of 22 Aug 2011, 10 314 cases; 314 deaths. 同 3.1%
ニジェール: As of 8 Aug 2011, 976 cases; 25 deaths. 同 2.5 %
ナイジェリア: As of 1 Aug 2011, 12 840 cases; 318 deaths. 同 2.5 %
● 黄熱 オーストラリア
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Australia: vector 20110830.2660
情報源 ABC Radio Australia、2011年8月2日
新たな調査の結果、オーストラリアで最も多い蚊族が、黄熱を感染伝播させる能力を有していることが判明した。これまでこの致死性の疾患の発生は黄熱蚊 the so-called yellow fever mosquito -- _Aedes aegypti_(ネッタイシマカ) のいる、南米とアフリカだけに限られていた。オーストラリアでは、northern Queensland にネッタイシマカが生息し、デング熱感染流行の原因となっている。しかし研究者らは、オーストラリア全域で確認される原産の蚊族も、黄熱ウイルスや他の恐ろしい外来ウイルス nasty exotic viruses を感染伝播させることができることを発見した。
[Mod.TY- 蚊族は_Aedes notoscriptus_ である。the Department of Medical Entomology of the University of Sydney のファクトシートには "間違いなく南東部の主要な種 the major domestic pest species であり、イヌ糸状虫 dog heartworm のベクターで、マレーバレー脳炎 Murray Valley encephalitis の伝播や、実験室でのロスリバー・バーマー森林ウイルス Ross River and Barmah Forest viruses の感染が確認されている。アルボウイルスのベクター a vector of arboviruses としての役割は分かっていなかった。成虫は、日中の日陰のある場所でヒトを襲うが、吸血するのは夕方と夜間と明け方である。New South Wales, Victoria, South Australia, Tasmania, (also Queensland, Northern Territory, and Western Australia) で確認されている; domestic タイプのほか、tree-holes and/or rockpools のある森林地帯の sylvan タイプもいる" とある。
今回この蚊族について、実験的に感染伝播が確認されたウイルスのリストに黄熱ウイルスが加えられた。常在国からのウイルス血症の患者によってオーストラリア国内に黄熱ウイルス yellow fever virus (YFV) が決して持ち込まれないことを願う]
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Australia: vector 20110830.2660
情報源 ABC Radio Australia、2011年8月2日
新たな調査の結果、オーストラリアで最も多い蚊族が、黄熱を感染伝播させる能力を有していることが判明した。これまでこの致死性の疾患の発生は黄熱蚊 the so-called yellow fever mosquito -- _Aedes aegypti_(ネッタイシマカ) のいる、南米とアフリカだけに限られていた。オーストラリアでは、northern Queensland にネッタイシマカが生息し、デング熱感染流行の原因となっている。しかし研究者らは、オーストラリア全域で確認される原産の蚊族も、黄熱ウイルスや他の恐ろしい外来ウイルス nasty exotic viruses を感染伝播させることができることを発見した。
[Mod.TY- 蚊族は_Aedes notoscriptus_ である。the Department of Medical Entomology of the University of Sydney のファクトシートには "間違いなく南東部の主要な種 the major domestic pest species であり、イヌ糸状虫 dog heartworm のベクターで、マレーバレー脳炎 Murray Valley encephalitis の伝播や、実験室でのロスリバー・バーマー森林ウイルス Ross River and Barmah Forest viruses の感染が確認されている。アルボウイルスのベクター a vector of arboviruses としての役割は分かっていなかった。成虫は、日中の日陰のある場所でヒトを襲うが、吸血するのは夕方と夜間と明け方である。New South Wales, Victoria, South Australia, Tasmania, (also Queensland, Northern Territory, and Western Australia) で確認されている; domestic タイプのほか、tree-holes and/or rockpools のある森林地帯の sylvan タイプもいる" とある。
今回この蚊族について、実験的に感染伝播が確認されたウイルスのリストに黄熱ウイルスが加えられた。常在国からのウイルス血症の患者によってオーストラリア国内に黄熱ウイルス yellow fever virus (YFV) が決して持ち込まれないことを願う]
● 鳥インフルエンザ、ヒト 注意喚起
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (57): alert
Archive Number: 20110829.2654
情報源 Food and Agriculture Organisation of The United Nations (FAO) News Centre、2011年8月29日
FAO は本日 [29 Aug 2011] 、H5N1高病原性鳥インフルエンザ the H5N1 highly pathogenic avian influenza の再興と、アジアにおける a mutant strain 感染拡大の可能性とヒトの健康に対するリスクについて、注意喚起を行った。2003年に初めての患者が発生して以来、331人が死亡した H5N1 ウイルス感染の最も新しい 8月の患者は、2011年に8人の患者が発生しすべて死亡しているカンボジアで発生した。 2003年以降、H5N1 ウイルス感染により 40億以上の家禽が死亡 ・ 処分されたが、2006年のピーク時に発生のあった 63カ国のほとんどで排除されるに至った。しかし、6カ国では現在も endemic であり、2008年に 302件まで減少した家禽と野鳥の outbreaks の件数が、2010-2011 年にふたたび およそ 800 cases が記録されるまでに増加した。また、2008年には、家禽と野鳥双方の感染発生の地理的拡大が確認されていて、"Wild birds may introduce the virus, but peoples' actions in poultry production and marketing spread it" と指摘されている。最近感染が確認された地域は、イスラエルとパレスチナ自治区、ブルガリア、ルーマニア、ネパール、モンゴルである。さらに懸念される点 は、中国とベトナムにおける、現在の家禽用ワクチンが効きにくい a variant virus の出現である。加えて、2011年の springtime poultry vaccination campaign を中止したベトナムでは、H5N1 の侵淫地域である北中部のほとんどで、H5N1 - 2.3.2.1. とよばれる the new virus strain の感染が拡がっている。秋に a novel, targeted vaccination campaign が計画されている、と伝えられている。ベトナム国内のウイルス感染循環は、カンボジア、タイ、マレーシアや朝鮮半島から日本にも影響する。渡り鳥により、 他の大陸に感染が拡大する恐れもある。 "2004-2008 の減少傾向が終わり、今秋-冬 [2011-12] の再燃 a flare up of H5N1 の可能性が高まり、突然庭先でウイルス感染が始まるかもしれない, "現在も H5N1感染がつづく、バングラディシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、ベトナムは、最も深刻な状況にあるが、世界中のどの国も安全とは言えな い。 "This is no time for complacency. No one can let their guard down with H5N1."
[Mod.CP- WHO によると、ヒトへの感染に関する the primary risk factor は infected live or dead poultry or contaminated environments との直接/間接の接触だとされている。家禽の the H5N1 virus 感染対策がヒトへの感染を防ぐ上で最も重要である。the H5N1 virus が、調理された家禽や卵からヒトに感染したことを示す証拠はない。少数例の生血の料理 dishes made of raw, contaminated poultry blood. を介する感染報告があるが、特に自宅で行われる屠殺、羽むしり、処理作業と調理が risk factors と言える ... The H5N1 AI virus は今でも the influenza viruses with pandemic potential の1つである。H5N1 以外でヒトに感染したことが報告されているインフルエンザウイルスとして avian H7 and H9, and swine H1 and H3 viruses. がある。H2 viruses にも a pandemic threat があり、pandemic planning には様々な influenza subtypes from a variety of sources に備なければならない。 Avian influenza A/(H5N1) virus は the clade designation 2.3.2.1. でも示されているように、常に進化している ... カンボジアにおけるヒトの avian H5N1 influenza virus 感染に見られる致死率の高さは、a new or general phenomenon ではない]
情報源 Food and Agriculture Organisation of The United Nations (FAO) News Centre、2011年8月29日
FAO は本日 [29 Aug 2011] 、H5N1高病原性鳥インフルエンザ the H5N1 highly pathogenic avian influenza の再興と、アジアにおける a mutant strain 感染拡大の可能性とヒトの健康に対するリスクについて、注意喚起を行った。2003年に初めての患者が発生して以来、331人が死亡した H5N1 ウイルス感染の最も新しい 8月の患者は、2011年に8人の患者が発生しすべて死亡しているカンボジアで発生した。 2003年以降、H5N1 ウイルス感染により 40億以上の家禽が死亡 ・ 処分されたが、2006年のピーク時に発生のあった 63カ国のほとんどで排除されるに至った。しかし、6カ国では現在も endemic であり、2008年に 302件まで減少した家禽と野鳥の outbreaks の件数が、2010-2011 年にふたたび およそ 800 cases が記録されるまでに増加した。また、2008年には、家禽と野鳥双方の感染発生の地理的拡大が確認されていて、"Wild birds may introduce the virus, but peoples' actions in poultry production and marketing spread it" と指摘されている。最近感染が確認された地域は、イスラエルとパレスチナ自治区、ブルガリア、ルーマニア、ネパール、モンゴルである。さらに懸念される点 は、中国とベトナムにおける、現在の家禽用ワクチンが効きにくい a variant virus の出現である。加えて、2011年の springtime poultry vaccination campaign を中止したベトナムでは、H5N1 の侵淫地域である北中部のほとんどで、H5N1 - 2.3.2.1. とよばれる the new virus strain の感染が拡がっている。秋に a novel, targeted vaccination campaign が計画されている、と伝えられている。ベトナム国内のウイルス感染循環は、カンボジア、タイ、マレーシアや朝鮮半島から日本にも影響する。渡り鳥により、 他の大陸に感染が拡大する恐れもある。 "2004-2008 の減少傾向が終わり、今秋-冬 [2011-12] の再燃 a flare up of H5N1 の可能性が高まり、突然庭先でウイルス感染が始まるかもしれない, "現在も H5N1感染がつづく、バングラディシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、ベトナムは、最も深刻な状況にあるが、世界中のどの国も安全とは言えな い。 "This is no time for complacency. No one can let their guard down with H5N1."
[Mod.CP- WHO によると、ヒトへの感染に関する the primary risk factor は infected live or dead poultry or contaminated environments との直接/間接の接触だとされている。家禽の the H5N1 virus 感染対策がヒトへの感染を防ぐ上で最も重要である。the H5N1 virus が、調理された家禽や卵からヒトに感染したことを示す証拠はない。少数例の生血の料理 dishes made of raw, contaminated poultry blood. を介する感染報告があるが、特に自宅で行われる屠殺、羽むしり、処理作業と調理が risk factors と言える ... The H5N1 AI virus は今でも the influenza viruses with pandemic potential の1つである。H5N1 以外でヒトに感染したことが報告されているインフルエンザウイルスとして avian H7 and H9, and swine H1 and H3 viruses. がある。H2 viruses にも a pandemic threat があり、pandemic planning には様々な influenza subtypes from a variety of sources に備なければならない。 Avian influenza A/(H5N1) virus は the clade designation 2.3.2.1. でも示されているように、常に進化している ... カンボジアにおけるヒトの avian H5N1 influenza virus 感染に見られる致死率の高さは、a new or general phenomenon ではない]
● デング熱/デング出血熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update (35) 20110829.2652
[1] カンボジア:Xinhua News Agency、2011年8月22日
2011 年の7か月間で、合計40人のカンボジアの子どもがデング熱で死亡した。2010年1年間の死亡数を、37人上回ったことが、22日保健相から発表され た。1月から7月までの患者数は7867人で、2010年1年間の5479人を超えた ... カンボジア国内での流行は、例年、雨期である5月から10月に発生する。
[Mod.SCM- Western Pacific Regional Office (WPRO) of the World Health Organization's report on dengue situation dated 17 Aug 2011 では、a total of 7867 cases and 40 deaths due to dengue infection, with a case fatality rate (CFR) of 0.51 per cent と報告されている。 2010 年同時期は、a total of 5907 cases and 14 deaths, with a CFR of 0.24 per cent だった。2009年 WPRO 全体では、25カ国から 242 424 cases and 785 deaths due to dengue infection が報告されており、最も深刻な感染が発生した国の1つである Cambodia は 11699 cases and 38 deaths だった]
[2] 南北アメリカ:PAHO Epidemiological Alert and Reports、2011年8月19日。
[3] パキスタン Pakistan
- (Punjab province). 24 Aug 2011. 州内 762 人、うち確定診断 681.
- (Lahore, Punjab province). 28 Aug 2011. 24時間で 118 dengue fever cases from Lahore
- (Khyber Pakhtunkhwa, formerly known as the North West Frontier Province). 25 Aug 2011. 当局は、Nowshera の男性1名が先週 [week of 15 Aug 2011], デング出血熱で死亡したことをうけ、注意を呼びかけている。 The Khyber Pakhtunkhwa では、2009年に 43 cases and 7 deaths from dengue fever を記録している
- (Karachi, Sindh province). 22 Aug 2011. 2011年の州内で138 dengue viral fever cases
[4] インド India
- (Raipur, Chhattisgarh state). 28 Aug 2011. 2 dengue patients were admitted to Ekta Hospital.
- (Delhi). 26 Aug 2011. 3 fresh cases of dengue, taking the total number to 56.
- (Lucknow, Uttar Pradesh state). 22 Aug 2011. 市内で20人以上のデング熱検査が陽性となった
- (Orissa state). 26 Aug 2011. The death toll rise to 23 with 3 more deaths.
- (Angul Orissa state). 23 Aug 2011. the Nehru Centenary Central Hospital at Talcher で約40人がデング熱と診断された。非公式の患者数は600人。
[5] フィリピン Philippines
- (Eastern Visayas). 27 Aug 2011. dengue fever cases in Eastern Visayas in 2011. は、先週までで472人と、2010年同期の7000人を大きく下回っている。2010年は、 types 1, 2, 3 of dengue virus.により、12000人以上の感染と94人の死亡が発生した。
- (Metro Manila). 23 Aug 2011. dengue has killed 77 people in Metro Manila since January [2011]
- (Quezon City). 24 Aug 2011. The number of dengue cases in Quezon City had reached 3948 from January to 20 Aug 2011 compared with 1264 in the same period last year [2010].
- (La Union province). 23 Aug 2011. declare a dengue outbreak in 5 towns; San Fernando City, Bauang, Bacnotan, Balaoan, and Bagulin.
- (Mabalacat, Pampanga province). 21 Aug 2011. 104人のデング熱患者が報告されているが、 no dengue outbreak in this town と説明されている
[6] バハマ (New Providence). 27 Aug 2011. The Ministry of Health last week [week of 15 Aug 2011] confirmed that there have been more than 3000 cases of dengue fever in The Bahamas
PRO/EDR> Dengue/DHF update (35) 20110829.2652
[1] カンボジア:Xinhua News Agency、2011年8月22日
2011 年の7か月間で、合計40人のカンボジアの子どもがデング熱で死亡した。2010年1年間の死亡数を、37人上回ったことが、22日保健相から発表され た。1月から7月までの患者数は7867人で、2010年1年間の5479人を超えた ... カンボジア国内での流行は、例年、雨期である5月から10月に発生する。
[Mod.SCM- Western Pacific Regional Office (WPRO) of the World Health Organization's report on dengue situation dated 17 Aug 2011 では、a total of 7867 cases and 40 deaths due to dengue infection, with a case fatality rate (CFR) of 0.51 per cent と報告されている。 2010 年同時期は、a total of 5907 cases and 14 deaths, with a CFR of 0.24 per cent だった。2009年 WPRO 全体では、25カ国から 242 424 cases and 785 deaths due to dengue infection が報告されており、最も深刻な感染が発生した国の1つである Cambodia は 11699 cases and 38 deaths だった]
[2] 南北アメリカ:PAHO Epidemiological Alert and Reports、2011年8月19日。
[3] パキスタン Pakistan
- (Punjab province). 24 Aug 2011. 州内 762 人、うち確定診断 681.
- (Lahore, Punjab province). 28 Aug 2011. 24時間で 118 dengue fever cases from Lahore
- (Khyber Pakhtunkhwa, formerly known as the North West Frontier Province). 25 Aug 2011. 当局は、Nowshera の男性1名が先週 [week of 15 Aug 2011], デング出血熱で死亡したことをうけ、注意を呼びかけている。 The Khyber Pakhtunkhwa では、2009年に 43 cases and 7 deaths from dengue fever を記録している
- (Karachi, Sindh province). 22 Aug 2011. 2011年の州内で138 dengue viral fever cases
[4] インド India
- (Raipur, Chhattisgarh state). 28 Aug 2011. 2 dengue patients were admitted to Ekta Hospital.
- (Delhi). 26 Aug 2011. 3 fresh cases of dengue, taking the total number to 56.
- (Lucknow, Uttar Pradesh state). 22 Aug 2011. 市内で20人以上のデング熱検査が陽性となった
- (Orissa state). 26 Aug 2011. The death toll rise to 23 with 3 more deaths.
- (Angul Orissa state). 23 Aug 2011. the Nehru Centenary Central Hospital at Talcher で約40人がデング熱と診断された。非公式の患者数は600人。
[5] フィリピン Philippines
- (Eastern Visayas). 27 Aug 2011. dengue fever cases in Eastern Visayas in 2011. は、先週までで472人と、2010年同期の7000人を大きく下回っている。2010年は、 types 1, 2, 3 of dengue virus.により、12000人以上の感染と94人の死亡が発生した。
- (Metro Manila). 23 Aug 2011. dengue has killed 77 people in Metro Manila since January [2011]
- (Quezon City). 24 Aug 2011. The number of dengue cases in Quezon City had reached 3948 from January to 20 Aug 2011 compared with 1264 in the same period last year [2010].
- (La Union province). 23 Aug 2011. declare a dengue outbreak in 5 towns; San Fernando City, Bauang, Bacnotan, Balaoan, and Bagulin.
- (Mabalacat, Pampanga province). 21 Aug 2011. 104人のデング熱患者が報告されているが、 no dengue outbreak in this town と説明されている
[6] バハマ (New Providence). 27 Aug 2011. The Ministry of Health last week [week of 15 Aug 2011] confirmed that there have been more than 3000 cases of dengue fever in The Bahamas
● 下痢性貝食中毒 カナダ
PRO/AH/EDR> Diarrheal shellfish poisoning - Canada (02): mussels 20110829.2648
情報源 The Vancouver Sun、2011年8月29日
British Columbia (BC) 州で初めて A shellfish toxin が発生し、8月初旬に60人が中毒症状を発症し、養殖業への影響が懸念されている。7月19日から8月2日にかけて Cortes Island 沖で採取されたムール貝 mussels が原因と見られている。このムール貝は British Columbia, Alberta, Saskatchewan, Manitoba, and Ontario の各州に5つの商品名で出荷された。ムール貝は下痢性貝食中毒 diarrheal shellfish poisoning [DSP] の原因となる生物毒 biotoxin の1種に汚染されていた。カナダ国内ではこれまでに1990年代前半に Nova Scotia で発生したのが唯一の流行だった。死亡する可能性はないが、下痢、嘔気、嘔吐、腹痛、悪寒などの症状をおこす ...
[ModLL- Diarrheal shellfish poisoning の症状はあまり多くない。汚染のある魚介類の摂取から、30分ないし12時間以内に症状が現れる。下痢が最も多いが、嘔吐、腹痛、頭痛などの症状もある。DSP はしばしば Norwalk-like virus disease と間違われることが多い。脱水を補正すれば、たいがいは1-2日で回復する。欧州や日本の魚介類で発生することが多いが、世界中どこででも発生する]
British Columbia (BC) 州で初めて A shellfish toxin が発生し、8月初旬に60人が中毒症状を発症し、養殖業への影響が懸念されている。7月19日から8月2日にかけて Cortes Island 沖で採取されたムール貝 mussels が原因と見られている。このムール貝は British Columbia, Alberta, Saskatchewan, Manitoba, and Ontario の各州に5つの商品名で出荷された。ムール貝は下痢性貝食中毒 diarrheal shellfish poisoning [DSP] の原因となる生物毒 biotoxin の1種に汚染されていた。カナダ国内ではこれまでに1990年代前半に Nova Scotia で発生したのが唯一の流行だった。死亡する可能性はないが、下痢、嘔気、嘔吐、腹痛、悪寒などの症状をおこす ...
[ModLL- Diarrheal shellfish poisoning の症状はあまり多くない。汚染のある魚介類の摂取から、30分ないし12時間以内に症状が現れる。下痢が最も多いが、嘔吐、腹痛、頭痛などの症状もある。DSP はしばしば Norwalk-like virus disease と間違われることが多い。脱水を補正すれば、たいがいは1-2日で回復する。欧州や日本の魚介類で発生することが多いが、世界中どこででも発生する]
● レプトスピラ症 インド
PRO/AH/EDR> Leptospirosis, fatal - India: (GJ)
Archive Number: 20110829.2647
情報源 The Times of India 8月27日
Valsad と Navsari で合計2人が新たにレプトスピラ症 Leptospirosis で死亡し、27日までの死者が46人となった。27日に6人が感染し合計患者数は228人に達した。グジャラート Gujarat 州南部において、農場で働く人々の間でレプトスピラ症患者が報告されており、モンスーンと3ヶ月間の雨期に発生し、毎年100人以上の死者が出ている
[Mod.AS -leptospirosis は the genus _Leptospira_ 属の細菌により発生する感染症であるが、細菌の表面抗原によって識別される 200種類以上の pathogenic leptospiral serovars があることが分かっている。異なる leptospiral serovars ごとに特有の地域分布を持つ。野生動物のラット、イヌなどのペット、ウシやブタなどの家畜から、ヒトに感染する。これらの動物は感染しても無症状かほとんど症状を示さないまま renal carrier state の状態で、長期間尿中に病原体を排出する。ヒトはこれらの慢性感染状態の動物の尿で汚染された水、土壌、食品との接触により感染する。洪水への曝露により、Outbreaks of leptospirosis が発生することが多い。暖かい温水中や洪水のあった土壌では、数週間から何ヶ月間も生存する。細菌は、皮膚や粘膜から体内に侵入するが、特に傷がある場合は進入しやすくなる。汚染された水や食品を摂取することでも感染するが、ヒトからヒトへの感染はまれである。3-14日間の潜伏期間を経て発症する。臨床症状があまり特徴的でないため検査による確定診断を待たなければならない]
参考項目 20110709.2079
● ヘンドラウイルス オーストラリア
PRO/AH> Hendra virus, equine - Australia (26): (NSW) 20110830.2666
PRO/AH> Hendra virus, equine - Australia (26): (NSW) 20110830.2666
情報源 ABC.net.au 、2011年8月30日
ニューサウスウェールズ New South Wales (NSW) 州北岸地域で、新たに1頭のウマがヘンドラウイルス感染により死亡した。28日に Ballina 北部の農場で死亡して発見された。NSW 州内で同ウイルス感染で死亡したウマは、2ヶ月足らずの間で10頭となった。ヘンドラウイルスは、Queensland 州でも11頭のウマが死亡している
ニューサウスウェールズ New South Wales (NSW) 州北岸地域で、新たに1頭のウマがヘンドラウイルス感染により死亡した。28日に Ballina 北部の農場で死亡して発見された。NSW 州内で同ウイルス感染で死亡したウマは、2ヶ月足らずの間で10頭となった。ヘンドラウイルスは、Queensland 州でも11頭のウマが死亡している
● 馬ヘルペスウイルス 米国
PRO/AH> Equine herpesvirus, equine - North America (11): (USA) 20110830.2663
情報源 California Department of Food and Agriculture (CDFA) 、2011年8月29日
ウェブサイトより抜粋;
Mon 29 Aug 2011: no new EHV-1 cases
Wed 24 Aug 2011: 2 additional EHV-1 cases confirmed
PRO/AH> Equine herpesvirus, equine - North America (11): (USA) 20110830.2663
情報源 California Department of Food and Agriculture (CDFA) 、2011年8月29日
ウェブサイトより抜粋;
Mon 29 Aug 2011: no new EHV-1 cases
Wed 24 Aug 2011: 2 additional EHV-1 cases confirmed
● 東部ウマ脳炎 米国
PRO/AH> Eastern equine encephalitis - USA (09): (NY) equine 20110830.2664
情報源 North Country Now、2011年8月29日
Potentially deadly eastern equine encephalitis found in horse in Massena
Massena において、1頭のウマの東部ウマ脳炎 eastern equine encephalitis (EEE) の感染が確定診断されたと当局 the New York State Department of Health が発表した。22日に The St Lawrence County Public Health Department に報告され、安楽死させられている
Potentially deadly eastern equine encephalitis found in horse in Massena
Massena において、1頭のウマの東部ウマ脳炎 eastern equine encephalitis (EEE) の感染が確定診断されたと当局 the New York State Department of Health が発表した。22日に The St Lawrence County Public Health Department に報告され、安楽死させられている
● White nose syndrome 北米
PRO/AH> White nose syndrome, bats - North America (05) 20110830.2659
投稿者 Merritt Clifton、2011年8月28日
もし対処方法が発見されたなら、そのまま bat rabies の撲滅にも適用できるかもしれない。white nose syndrome はコウモリを絶滅ではなく進化させている。European bats は _Geomyces destructans_ に対する抵抗性を獲得し、生き延びている
PRO/AH> White nose syndrome, bats - North America (05) 20110830.2659
投稿者 Merritt Clifton、2011年8月28日
もし対処方法が発見されたなら、そのまま bat rabies の撲滅にも適用できるかもしれない。white nose syndrome はコウモリを絶滅ではなく進化させている。European bats は _Geomyces destructans_ に対する抵抗性を獲得し、生き延びている
● サルモネラ感染症 ニュージーランド、ヒツジ
PRO/AH> Salmonella, ovine - New Zealand 20110830.2658
情報源 ODT.co.nz 、2011年8月29日
ヒツジに流産を起こすサルモネラ菌感染症 _Salmonella [enterica_ serotype] Brandenburg [infection] について最近行われた調査で、改めてその重要性が強調されている。Southland and West Otago で行われた55件の依頼による調査で、38%の農家が流産を経験し、そのうち75%以上が _Salmonella_ Brandenburg が原因だった。調査の目的は、この地域の現状、ワクチンの接種とその効果のアウトラインを明らかにすることであった。この感染症は流産だけでなく親ヒツジにも重大な影響があり、複数の農家で100から180頭のメスのヒツジが死亡した ... 当初、Canterbury だけで確認されていた _Salmonella_ Brandenburg は、次第に南部に拡大していったが、北部への拡大は見られていない。その理由は分かっていない。群れを越えた感染も容易に起こり、その主な原因は black-backed gulls とされている。ワクチン接種を行った農家の大部分で感染は起きていない。ワクチン接種が推奨されているが、他の要素も関係するため、(予防効果が)100%信頼できるわけではない。リスクのある期間の1か月前、すなわち、多くの農家にとっては6-7月の接種が勧められている。
[Mod.TG- _Salmonella [enterica_ serotype] Brandenburg は動物の消化管に感染する細菌で、感染後に生き延びた動物は carriers となる。Salmonellas は湿った土壌、水中、排泄物、飼料などの中で9ヶ月間以上生存する。mid-Canterbury sheep farm ではじめて確認され、mid and South Canterbury, coastal Otago, and Southland の広い範囲で、流産や妊娠ヒツジの死亡を発生させた ... ウシでも、下痢や流産、子牛の死亡などの原因となる。そのほか、子ウマ、ヤギ、イヌなどに、下痢や生殖器感染をおこす。農家の家族や獣医師の健康上のリス クも指摘されている ... ヒトでは、6週間にわたる下痢、腹痛、発熱などがおきる可能性がある]
参考項目 20090919.3285
PRO/AH> Salmonella, ovine - New Zealand 20110830.2658
情報源 ODT.co.nz 、2011年8月29日
ヒツジに流産を起こすサルモネラ菌感染症 _Salmonella [enterica_ serotype] Brandenburg [infection] について最近行われた調査で、改めてその重要性が強調されている。Southland and West Otago で行われた55件の依頼による調査で、38%の農家が流産を経験し、そのうち75%以上が _Salmonella_ Brandenburg が原因だった。調査の目的は、この地域の現状、ワクチンの接種とその効果のアウトラインを明らかにすることであった。この感染症は流産だけでなく親ヒツジにも重大な影響があり、複数の農家で100から180頭のメスのヒツジが死亡した ... 当初、Canterbury だけで確認されていた _Salmonella_ Brandenburg は、次第に南部に拡大していったが、北部への拡大は見られていない。その理由は分かっていない。群れを越えた感染も容易に起こり、その主な原因は black-backed gulls とされている。ワクチン接種を行った農家の大部分で感染は起きていない。ワクチン接種が推奨されているが、他の要素も関係するため、(予防効果が)100%信頼できるわけではない。リスクのある期間の1か月前、すなわち、多くの農家にとっては6-7月の接種が勧められている。
[Mod.TG- _Salmonella [enterica_ serotype] Brandenburg は動物の消化管に感染する細菌で、感染後に生き延びた動物は carriers となる。Salmonellas は湿った土壌、水中、排泄物、飼料などの中で9ヶ月間以上生存する。mid-Canterbury sheep farm ではじめて確認され、mid and South Canterbury, coastal Otago, and Southland の広い範囲で、流産や妊娠ヒツジの死亡を発生させた ... ウシでも、下痢や流産、子牛の死亡などの原因となる。そのほか、子ウマ、ヤギ、イヌなどに、下痢や生殖器感染をおこす。農家の家族や獣医師の健康上のリス クも指摘されている ... ヒトでは、6週間にわたる下痢、腹痛、発熱などがおきる可能性がある]
参考項目 20090919.3285
● 原因不明の大量死、魚類 ドイツ
PRO/AH> Undiagnosed die-off, fish - Germany: (BW Baden-Wurttemberg), RFI 20110829.2653
情報源 Baden Online [in German]、2011年8月25日
8 月はじめから、the Wolf river in Oberwolfach において魚類の死亡が続いている。原因は分からず、漁業関係者らは困惑している。南西部のthe Oberwolfach-Kirche/Oberwolfach-Walke area の数kmにわたって確認されている。当初は grayling and trout だけに限られていたが、現在は他の種類の魚にも及んでいる。より上流でも死亡が確認されるようになっている。
PRO/AH> Undiagnosed die-off, fish - Germany: (BW Baden-Wurttemberg), RFI 20110829.2653
情報源 Baden Online [in German]、2011年8月25日
8 月はじめから、the Wolf river in Oberwolfach において魚類の死亡が続いている。原因は分からず、漁業関係者らは困惑している。南西部のthe Oberwolfach-Kirche/Oberwolfach-Walke area の数kmにわたって確認されている。当初は grayling and trout だけに限られていたが、現在は他の種類の魚にも及んでいる。より上流でも死亡が確認されるようになっている。
● 口蹄疫 アルメニア
PRO/AH> Foot & mouth disease, bovine - Armenia (03): (GR) susp 20110829.2644
情報源 Arka News Agency 、2011年8月24日
No cases of livestock foot-and-mouth disease in Armenia
アルメニア国内で現在、口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) に感染したり死亡したりしたウシはない、と19日、政府農業当局者が述べた。東部のアゼルバイジャンとの国境にある、Gegharkunik region の4か村で発生したウシの死亡に関する記者の質問に対し、検査により FMD は確認されなかったと答えた。Getik 村の症例は寄生虫によるもので、Vahan 村の症例は emkara による死亡だったと述べた。Emkara は "blackleg" とも呼ばれる、急性の非感染症性疾患で、ガス気泡性腫脹、跛行、と短期間の死亡を特徴とする。FMD はウイルス性疾患で、トルコ、イラン、アゼルバイジャン、グルジアで確認されている ...
[Mod.AS- Armenia's annual report for 2010 では、2010年に FMD の発生なし "not present during 2010"とされているが、最後に発生した時期については "unknown"となっている; "general and targeted surveillance"も行われていることになっている]
No cases of livestock foot-and-mouth disease in Armenia
アルメニア国内で現在、口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) に感染したり死亡したりしたウシはない、と19日、政府農業当局者が述べた。東部のアゼルバイジャンとの国境にある、Gegharkunik region の4か村で発生したウシの死亡に関する記者の質問に対し、検査により FMD は確認されなかったと答えた。Getik 村の症例は寄生虫によるもので、Vahan 村の症例は emkara による死亡だったと述べた。Emkara は "blackleg" とも呼ばれる、急性の非感染症性疾患で、ガス気泡性腫脹、跛行、と短期間の死亡を特徴とする。FMD はウイルス性疾患で、トルコ、イラン、アゼルバイジャン、グルジアで確認されている ...
[Mod.AS- Armenia's annual report for 2010 では、2010年に FMD の発生なし "not present during 2010"とされているが、最後に発生した時期については "unknown"となっている; "general and targeted surveillance"も行われていることになっている]
● キャッサバの病気,Brown streak and mosaic
PRO/PL> Brown streak and mosaic, cassava: combined outbreak risk 20110829.2643
情報源 New Agriculturist、2011年8月
Multiple pest and disease outbreaks threaten cassava
世界中の主要なキャッサバ生産地域で、whitefly, green mite, cassava mosaic, and cassava brown streak の同時流行が発生し、生産量が破綻して、途上国の食糧確保が脅かされる可能性があることが、the International Center for Tropical Agriculture (CIAT) から報告された ... 最も危険な知育は、アフリカの Rift Valley region、東南アジア、インド南部、ブラジルの Mato Grosso state および南米の北部地域である
[Mod.DHA- Cassava brown streak (or root rot) disease の原因は、_Cassava brown streak virus_ (CBSV; tentative member of genus _Ipomovirus_), であり、cassava mosaic disease (CMD) は、the genus _Begomovirus_ の中の a number of species and strains のウイルスで発生する。Both CBSV and the CMD viruses はともに、それ自体も害虫である whitefly vectors をもつ]
世界中の主要なキャッサバ生産地域で、whitefly, green mite, cassava mosaic, and cassava brown streak の同時流行が発生し、生産量が破綻して、途上国の食糧確保が脅かされる可能性があることが、the International Center for Tropical Agriculture (CIAT) から報告された ... 最も危険な知育は、アフリカの Rift Valley region、東南アジア、インド南部、ブラジルの Mato Grosso state および南米の北部地域である
[Mod.DHA- Cassava brown streak (or root rot) disease の原因は、_Cassava brown streak virus_ (CBSV; tentative member of genus _Ipomovirus_), であり、cassava mosaic disease (CMD) は、the genus _Begomovirus_ の中の a number of species and strains のウイルスで発生する。Both CBSV and the CMD viruses はともに、それ自体も害虫である whitefly vectors をもつ]