2011年9月1日-3日

インフルエンザ  ブタ由来 H3N2 再集合 MMWR

● インフルエンザ  ブタ由来 H3N2 再集合
PRO/AH/EDR> Influenza (51): swine-origin H3N2 reassortant, children
Archive Number: 20110902.2685
 情報源 MMWR Morb Mortal Wkly Rep 2011; 60(early release): 1-4、2011年9月2日
Swine-origin influenza A (H3N2) virus infection in 2 children
インフルエンザ A ウイルスは、ヒト、ブタ、野鳥などの多くの動物種に定着しており、散発的にヒトと動物の間で種を飛び越えた感染が生じることがある。その中には、鳥類由来 avian-origin influenza A viruses (すなわち, H5N1 and H7N7) やブタ由来 swine-origin influenza A viruses (すなわち, H1N1, H1N2, and H3N2) などがある。遺伝子解析 Genetic analysis を用いれば、毎年流行するヒトの季節性インフルエンザウイルスと、動物由来のウイルスは鑑別可能である。
今回われわれは2011年8月19日と26日の,発熱のある呼吸器疾患の患者 2例からブタ由来インフルエンザ A ウイルスが検出されたので報告する。この2症例には疫学的関連性はなく、現在調査中ではあるが同ウイルスに感染した他の患者は確認されていない。
このウイルスは,過去2年間にヒトでの感染 が確認された8種類の別のブタ由来インフルエンザ A (H3N2) viruses identified に類似していたが、遺伝子の8つのセグメントのうちの1つ (matrix [M] gene) が the 2009 influenza A (H1N1) virus 由来であった点が特徴的である。1998年以降に米国内のブタで感染循環する the swine-origin influenza A (H3N2) virus と、ブタからヒトに感染したとされている the 2009 influenza A (H1N1) virus の遺伝子を含んでいることから、分離された 2株の swine-origin influenza A (H3N2) viruses に the M gene が取り込まれていたことは、これらのウイルスが "再集合 reassortants " であることを示唆している。しかしながら,the 2009 influenza A (H1N1) virus と他の swine influenza A viruses の再集合についてはすでにブタにおいて報告されている。ブタとの接触が疑われるヒトのインフルエンザウイルス感染疑い患者を診察した医師は、鼻咽頭からのスワブ (ぬぐい)検体を採取して、適切なタイミングで診断し、ヒトの間での感染伝播を抑止するために抗ノイラミニダーゼ薬の使用を検討する必要がある ... 以下、症例報告、疫学 ・ 検査学的調査

● マラリア インド,ギリシャ ECDC(2件)
インド
PRO/EDR> Malaria - India (16): (HR)
Archive Number: 20110903.2693
 情報源 Tribune India、2011年9月2日
Malaria cases in Yamunanagar district
Yamunanagar district ではこの1か月間に各病院で約2900人のマラリア Malaria 患者が保健当局により確認されている。またコレラ治療を受ける患者も多数発生していると見られてい る。the Khijrabad belt in Pipli Majra, Bahadurpur, and Bambepur.で2日までにおよそ1450人のマラリア感染が確認されており、ほか、Naharpur と Sadhaura, で各300人、Bilaspur で125人、その他 Radaur and Mustafabad. などの地域で約 725人が記録された。洪水による浸水などが起きているため、蚊族が大量に発生した。隣接する UP [Uttar Pradesh] 州との州境に近く、完治しないまま州間を移動する住民が多い。

ギリシャ
PRO/EDR> Malaria, P. vivax - Greece (03): autochthonous 20110903.2692
 情報源 Eurosurveillance 2011;16(35): 1 Sep 2011、2011年9月2日
_Plasmodium vivax_ malaria in a Romanian traveler returning from Greece, Aug 2011
2011年8月、ギリシャへの旅行から帰国したルーマニア人旅行者1名が、三日熱マラリア _Plasmodium vivax_ malaria infection による患者であると診断された。今回の症例と、この10年間にギリシャ国内で自所内感染例が報告されていることを考慮すれば、ギリシャから帰国し発病した旅行者ではマラリアの鑑別にも注意すべきと考えられる。旅行者が新興ベクター媒介性疾患の前兆 sentinels となることもある。マラリアは1975年以降欧州の複数の国々で排除されたと考えられているが、ハマダラカ _Anopheles_ spp. mosquito vectors は依然として欧州南部から中央部に分布する。マラリア清浄化を宣言した国々の中で、過去10年間に地域住民の少数の自所内マラリア感染例を報告した国がある(ブルガリア、フランス、ドイツ、ギリシャ、イタリア、スペイン)。この中にはいわゆる airport malaria も含まれているものの、いずれも特定地域における域内感染伝播の継続が確かめられているものはない。今回 a case of malaria in a Romanian traveller returning from Greece について報告する ... 以下、症例報告、ギリシャの疫学状況、ルーマニアの疫学状況、議論及び結語。

● ハンタウイルス パラグアイ、ペルー
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2011 - Americas (39): Paraguay, Peru 20110903.2691
[1] パラグアイ(西部)
 情報源 ABC Digital [in Spanish]、2011年8月29日
公衆衛生省は 25日、地方当局からの報告として国内で9例のハンタウイルス Hantavirus 感染による死亡があったことを明らかにした。いずれも西部での発生である。現在合計21 例のハンタウイルス感染が確定診断されている。Presidente Hayes department [state or province equivalent] の 6 cases のほか、13 in Bloqueron [department] と非常在地域である Itapua の別の1例が報告されている。致死率は 43% となっている。死者はいずれも the Chaco axis of Presidente Hayes (3[deaths]) y Boqueron (6) で発生した ... 症状、対処法など。
[Mod.TY-  20110721.2196 ではPresidente Hayes department の HPS 患者が Leguna Negra hantavirus による感染であると報告されている]
[2] ペルー (Iquitos, Loreto)
 情報源 La Republica [in Spanish]、2011年8月27日
Iqitos で2例目のハンタウイルス感染による死者が確認された。この地域で死亡が確認された 2名の女性は全国唯一の死亡例である。"1人目は 7月初旬、2人目 は 8月12日に報告された。結果がすぐには示されなかった点が悔やまれるが、リマ Lima で行われた検査でハンタウイルス感染による死亡であることが確認された" と地域保健当局者が述べた

● ポリオ 中国、ケニア WHO
PRO/EDR> Poliomyelitis - worldwide (12): WHO China, Kenya 20110902.2683
[1] 中国: WHO confirmation
Wild poliovirus confirmed in China 1 Sep 2011
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR)、2011年9月1日
中国衛生省 The Ministry of Health in China は、7月3日から27日にかけて麻痺を発症した生後4か月から2歳までの4人の乳幼児から、野生株1型ポリオウイルスが検出されたことを WHO に報告した。4人はいずれも Hetian prefecture(新疆ウイグル自治区 Xinjiang Uygur autonomous region)の患者である。 分離されたウイルス株の遺伝子解析により、パキスタンで現在感染循環するウイルスと遺伝学的関連性を有していることが示された。1999年に報告された 中国で最後の WPV 症例は、インドから輸入されたウイルスによるものだった。中国で最後の国内感染によるポリオウイルス感染患者は1994年に発生している。医師や検査技師などが発生地域に派遣され対策に当たっている ... 衛生省はまず9月初旬に、発生の中心となった地域 the key affected outbreak area の 15歳未満と新疆自治区内の他の地域の5歳未満の乳幼児380万人を対象とした、初期対応のワクチン接種キャンペーンを計画している。
[2] 世界各国: 2011年8月31日現在
 情報源 Global Polio Eradication Initiative 、2011年8月31日
 -ケニア西部 Nyanza province の a case of WPV1 症例の遺伝子解析が続けられている。このため "事前通知症例 advance notice case" とされていて正式な報告は行われていないが、the Horn of Africa の地域でのポリオ排除に対して重要な意味を持つ。the greater Horn of Africa において確認されている最も新しい WPV の患者は、ウガンダから報告された2010年11月15日に麻痺を発症した症例である。このときは2009年のケニア北部の the Turkana region でのアウトブレイクに引き続いて発生している
以下、アフガニスタン (前週、新たに5例)、インド (2011年は1例のみ)、ナイジェリア (前週1例、2011年合計26例 (19 WPV1, 7 WPV3))、パキスタン (前週5例、すべて WPV1、2011年合計77例 (76 WPV1 cases and one WPV3 case))、アンゴラ (前週なし、2011年合計4例)、チャド (前週9例、2011年合計109例 (106 WPV1, 3 WPV3))、コンゴ民主共和国 (前週なし、2011年合計75例 (all WPV1))、Horn of Africa (The total number of cases officially reported in 2011 remains zero)、西アフリカ (前週5例: コートジボワール3例、マリ1例、ニジェール1例、2011年合計46例;上記 3カ国+ブルキナファソ)

● 鳥インフルエンザ、ヒト H5N1 2.3.2.1 clade, WHO
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (58): H5N1 2.3.2.1 clade, WHO 20110902.2682
[1] WHO 報告
Evolution of H5N1 avian influenza virus does not increase risk to public health
 情報源 WHO press statement 、2011年8月30日
The World Health Organization は、インフルエンザウイルスの変化について詳細な監視を行っており、アジアの一部の家きんで感染循環する (H5N1 clade 2.3.2.1 と呼ばれる) 新たなH5N1 ウイルス発生の情報を得ている。得られた情報に基づけば、この H5N1 virus の発生 (進化) は公衆衛生上のリスク増加にはつながらない。インフルエンザウイルスは、特に家きんでの感染循環が常態化している地域では、常に進化していることから、(今回の変化は)unusual なことではない。The WHO Global Influenza Surveillance and Response System はヒトの健康に影響を与える可能性のある動物とヒトのインフルエンザウイルスの研究を行っている専門家グループであるが、2011年 2月に this new clade について確認していた。WHO もまた、すべての動物のインフルエンザウイルスによる公衆衛生リスクについての評価を絶えず行っている。与えられた情報によると、this newly reported H5N1 virus clade に対し、これまでのH5N1鳥インフルエンザウイルスに対する公衆衛生対策を変更する必要はない。ヒトの H5N1 ウイルス感染は依然としてまれで、散発的なイベントであり、多くの場合、家禽で常に H5N1 ウイルスが感染循環する地域で発生している。ヒトの感染例は、家禽での感染があるところであればどこでも発生し、ヒトが感染のある鳥類や、汚染された環境に曝露した時に感染が起きる。
[2] CIDRAP News report
WHO, OIE downplay importance of new H5N1 variant
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News、2011年8月31日
The World Health Organization (WHO) and the World Organisation for Animal Health (OIE) は、another major international organisation [FAO] が今週、 a new H5N1 avian influenza variant を重大であるとした発表について、懸命にその火消しに回っている
[the HPAI outbreaks in 34 commercial ostrich farms があったとされている]

● ムンプス ボスニア・ヘルツェゴヴィナ
PRO/EDR> Mumps - Bosnia & Herzegovina: ongoing outbreak
Archive Number: 20110901.2679
 情報源 Eurosurveillance 2011; 16(35)、2011年9月1日
原著 Ongoing large mumps outbreak in the Federation of Bosnia and Herzegovina, Bosnia and Herzegovina, December 2010 to July 2011
要約 
2010年12月から2011年7月末に至るまでに、the Federation of Bosnia and Herzegovina 国内で 5261例のムンプス mumps 患者が報告された。人口 10万人当たり 225.8人の発生となり、15歳から19歳までの年齢層での発生が最も多かった(43%)。血清検査が行われた患者の約70%で、ムンプス特異IgM抗 体が確認され、入院患者81人中41%で合併症が報告されている。患者の多くが、予防接種を受けていないか、または接種歴が判らない患者で、内戦と戦後 (1992-1998).のワクチンが実施できない時期があったことが原因と考えられる。2010年12月、Zenica-Doboj (n=40) and Central Bosnia (n=34) 各地で、ムンプス感染例が増加していることが、ボスニアヘルツェゴヴィナ保健省に報告された。その後報告数は増加し続け、さらに多くの地域から報告される ようになった ... 以下、背景、流行の詳細、ワクチン接種状況、検査学的所見、対応策、議論と結語

● 結核 イタリア
PRO/EDR> Tuberculosis, latent, nosocomial, infants - Italy (03): (Rome) 20110901.2677
[1] 20110830.2668 に関して。
 投稿者 Senior Public Health Nurse、Linda Latelle, RN, BSN、2011年8月31日
活動性結核に曝露した乳児は "if infected" でなかったとしても、ツ反結果に関わらず window therapy を行うべきである。the CDC guidelines では the window period 中に陽転した場合は、treatment of LTBI [latent TB infection] を継続するとされている。5才未満の小児に The IGRA [interferon gamma release assay] は推奨されていない
[2] 新たに22人の患者確認される
 情報源 Regione Lazio [in Italian]、2011年8月31日
8 月31日、新たに22人の患者 [of latent TB infection in infants born at Rome's Gemelli Hospital] が確認された。22人の生まれた月は、1月1人、2月10人、3月4人、4月3人、5月2人、6月1人、7月1人である。これまでに 1197人が検査を受け、996人の結果が得られ、79人(7.9%)が陽性だった。
関連項目 20110825.2587

● 鳥インフルエンザ 変異・ワクチンの有効性、OIE(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza (56): mutation, vaccine efficacy, OIE 20110901.2678
 情報源 OIE press release、2011年8月31日
Avian influenza H5N1 clade 2.3.2.1
OIE [the World Organisation for Animal Health] は、世界中の家畜及び野鳥の鳥インフルエンザの変化 the evolution of を詳細に追跡する中で、最近 clade 2.3.2.1. と表現される H5N1 virus を確認した。インフルエンザ A ウイルスにおいて、常に小さな遺伝学的変化が起こっていることはよく知られているが、中には動物やヒトにも影響を与えることがある。clade 2.3.2.1 のような H5N1 ウイルスの出現はそのような変化の1つで、ウイルスの自然な進化の一部である。このような変化を直ちに警告として捉える必要はないが、どのようなものであっても新しいウイルス株 new strain が出現した場合には動物の間のウイルス活動の注視を怠らないことで、自然界で循環するウイルスに起きる変化を最も早い段階に検出し、最適の疾病対策戦略を選択して、動物衛生と公衆衛生を最大限保護することにつながる。OIE は鳥類に対する active surveillance の継続を推奨し、動物の重大疾患が隠されていたりヒトの健康へのリスク増大につながる恐れのある異常な動物の疾病発生事例に関して、政府獣医学当局による速やかな報告を求めている。毎年構成成分の更新が必要なヒトのインフルエンザワクチン同様、鳥インフルエンザワクチンについても感染循環するウ イルスに効果的に対処できるよう定期的なチェックが必要である。OIE Reference Laboratories とパートナーとなる研究機関は、常にサーベイランスと問題となっているウイルスにマッチする高品質ワクチンの開発に取り組んでいる。中国・哈爾浜 Harbin の The OIE Reference Laboratory は、実験上家禽の the identified H5N1 virus clade 2.3.2.1. への感染を防御する新型ワクチンの開発に成功した。同ワクチンは、一旦フィールドでの使用が実用化されてお,今後 H5N1 virus clade 2.3.2.1 の発生が確認された国々で使用可能となる。the new seed strain のワクチンの登録と製造が現在進行中である
[Mod.AS-  記事にあるとおり、the novel H5N1 clade 2.3.2.1 virus に対するワクチンはすでに中国で治験段階 the testing phase にある。H5N1の発生が今も継続 still "firmly entrenched" する、バングラデシュ、中国、エジプト、インド、インドネシア、ベトナムに加え、2010年には11カ国 (ブータン、ブルガリア、カンボジア、イスラエル、日本、韓国、ラオス、ミャンマー、ネパール、ルーマニア、ロシア)で感染流行が発生した。2011年のこれまでに新たな感染流行が報告されているのは、カンボジア、イスラエル、日本、モンゴル、ミャンマー、パレスチナ自治区、および南アフリカである。ほとんどの国で流行は散発性であり、モンゴルやブルガリアのように1ないし数羽の野鳥の感染や、野鳥による農場への導入事例である。日本(71件)と韓国(58件)の2カ国は家きんと野鳥の双方が関係し、the epizootics との認識も検討しなければならない。両国においては、2010年12月に感染流行の発生が開始し、2011年初の1か月間流行が継続したがワクチン接種を行わず処分作業によって終息させた。2011年2月に開始した南アフリカの現在のアウトブレイクは34 commercial ostrich farms において臨床症状を現すことなく発生している。これらの国々や、endemicでない国々では、ヒトの感染例は報告されていない。2011年1月以降49 human cases が the WHO に報告された: Bangladesh (2), Cambodia (8), Egypt (32), and Indonesia (7) 。以前の相当する期間での数字 : 2007: 88, 2008: 44, 2009: 73, and 2010: 48 である。他の地域 --バルカン地域(ブルガリア、ルーマニア)、中東(イスラエル、PAT) で記録されたアウトブレイクは野鳥による導入と見られている。the Israel/PAT outbreaks においては発生地域が限定され,stamping out without vaccination で正常化された。原因となったウイルスは、隣国のエジプトのウイルス株と近い関係にあることが分かっている。主な懸念要因の矛先はアジアであり、中でも南アジアと東南アジアに特別な注意が必要と考えられる。H5N1鳥インフルエンザウイルスは現在もパンデミックとなりうるウイルスであり、各国当局の長期的な参加や、関係する動物衛生と公衆衛生各局の緊密な協力を必要とし続けている]
関連項目 20110829.2654

PRO/ERR> Avian influenza (56): mutation, vaccine efficacy, OIE, corr 20110903.2688
 投稿者 Dr Annelie Cloete、2011年9月2日
20110901.2678 について
これは公式な対応 an official response ではなく、南アフリカにおける the NAI outbreak に関する事実確認のリクエスト a request である。知りうる限りでは、南アのダチョウでの the outbreak は、指摘されているような H5N1 によるものではない。解明されたい。
[Mod.AS- 上記の投稿のコメントの第 2 節で、2011年に new outbreaks of HPAI H5N1 が報告された国のリストを提示した。このリストには、South Africa (HPAI in ostriches; sentence 6) が入っているが、訂正が必要だと思われる: 南アフリカからの OIE への報告では2011年2月以降 avian influenza virus H5N2 による

● アーモンドの病気,Alternaria leaf spot 米国
PRO/PL> Alternaria leaf spot, almond - USA: (CA) spread 20110901.2676
 情報源 The Almond Doctor、2011年8月26日
Alternaria found within Merced County
比較的発生がまれな the northern San Joaquin Valley であるが、26日に alternaria leaf spot が発生した果樹園を確認した。_Alternaria alternata_ を病原体とし、夏の中旬に落葉させる病気で、 the southern San Joaquin Valley and northern Sacramento Valley での感染発生が深刻な状況にある。消毒薬 strobilurin fungicides への耐性が発生していることから、薬剤を変更しながら消毒薬を使用することが必要だと思われる
[Mod.DHA- Almond leaf spot による California 州でのアーモンド栽培への大打撃が報告されている。2001年、 3 species in the _Alternaria alternata_ complex (_A. alternata_, _A. arborescens_, _A. tenuissima_) がこの病気に関係すると報告されている]

● 口蹄疫 ナミビア
PRO/AH> Foot & mouth disease - Namibia: RFI 20110901.2675
 情報源 Allafrica 、2011年8月30日
口蹄疫 foot-and-mouth disease (FMD) alert のあと、80ヵ所以上の農場で21日間の検疫体制が実施されている。the Otjozondjupa region(the Ekwenye area of the Okakarara Constituency)で16日、FMD のキャリアとして知られている the African buffaloes が2頭目撃されたため、注意喚起が行われた
[Mod.AS- ナミビアは、ワクチン接種なしで FMD free zone とされる9カ国の OIE member countries のうちの1つである ... the 2 African buffaloes(_Cyncerus caffer_, picture)が感染していないことが確認されることを望む]

● 大量死、鳥類 ロシア
PRO/AH> Die-off, avian - Russia: (KX) wild bird, RFI 20110901.2674
 情報源 Komsomolskaya Pravda [machine trans.]、2011年8月26日。
lake Tagar (Minusinsk District of Krasnoyarsk) で鳥類が大量死した原因についての調査が行われている。湖岸で100羽以上の野生のカモが死亡しているのが発見された。弱った鳥も確認されている。Rosselkhoznadzor 当局の専門家らが、弱ったり死亡したりした鳥類から検体を採取した。この湖では2010年9月にも500羽以上のトリが死亡している。
関連項目 20101001.3566 (このときのProMED-mail からの結果問い合わせに対する回答はない)