◎ 原因不明の脳疾患 ウガンダ
PRO/EDR> Undiagnosed cerebral disease - Uganda: (PD) nodding disease
Archive Number: 20111215.3605
情報源 All Africa、2011年12月15日
Uganda: Nodding Disease Death Toll in Pader At 66
原因不明の点頭疾患 the nodding disease により、Pader District でわずか6ヶ月の間に 66人の小児らが死亡し,1500人以上が学校を欠席した。NGO 団体の Trans-Cultural Psychosocial Organisation の報告によると、3ヶ月間に新たに1800人の患者が報告されており、この地域でさらに多くの小児の生命の危険性が指摘されている。
Uganda: Nodding Disease Death Toll in Pader At 66
原因不明の点頭疾患 the nodding disease により、Pader District でわずか6ヶ月の間に 66人の小児らが死亡し,1500人以上が学校を欠席した。NGO 団体の Trans-Cultural Psychosocial Organisation の報告によると、3ヶ月間に新たに1800人の患者が報告されており、この地域でさらに多くの小児の生命の危険性が指摘されている。
Nodding disease は、2008年にこの地域で初めて報告された風土病 peculiar health problem で、点頭 head nodding, 精神遅滞 mental retardation, 発育不全 stunted growth, 失明blindness, 身体のこわばり body stiffness, 絶え間ない鼻漏と流涎 endless running nose and saliva, 発作時の排便排尿 occasional defecation and urination during attack of the infected person などの症状を特徴とする。食事が発作を誘発するため、患児の多くが栄養不良の状態となり、抗てんかん薬が発作のコントロールに用いられているが、治癒にはむすびついていない .....
"特に children aged between 3-18 years の子どもに症状が強く現れやすく、all sub-countiesで発生が確認されている" と述べ、予防薬を使用しているが、感染の拡大が止まらない、と医師は説明している。治療薬はなく,症状を抑える Phenobarbitoin and Carbamaxpine の薬剤の患者負担が重くなっていると話し、さらに observing hygiene で予防できると説明した。
[Mod.EP- 1962年、複数の小児の "nodding head" 発作が、タンザニア南部の Mahenge 村で報告された (Aall L. Epilepsy in Tanganyika. Transcult Res Mental Hlth Prob 1962;13:54-7)。今も原因は明らかにされていないままであるが、40%以上に認知機能障害 cognitive impairment があったと推定されている (Clinical characteristics of people with head nodding in southern Tanzania. Trop Doct. 2010;40:173-5)。
Nodding Disease はオンコセルカ症 onchocerciasis との関連が示唆されている (Onchocerciasis and epilepsy in Uganda. Lancet 1994;343:183-4; and Kipp W et al. Improvement in seizures after ivermectin. Lancet 1992;340:789-790)。
しかし1編のレビューで、てんかんとオンコセルカ症との確固たる関連の証拠はないと結論付けられた (Druet-Cabanac M et al. Review of epidemiological studies searching for a relationship between onchocerciasis and epilepsy. Neuroepidemiology. 2004;23:144-9)。
7人の Nodding Disease (Head Nodding Syndrome) の患者について行われた MRI 検査を含む研究では、4人が a normal scan であり、残りの患者のうち1人は frontal release signs [?] が、他の3人には海馬の病変 hippocampus pathologies (2人は両側性) が認められた。2人の患者には、別のグリア病変 additional gliotic lesions も見つかっている。CT を用いたもう1つの研究では、タンザニア農村部でのてんかんの主な原因が、神経嚢虫症 neurocysticercosis であるとの結果が得られている (Epilepsy and neurocysticercosis in rural Tanzania-An imaging study. Epilepsia. 2009;50:987-93)。
このように、この疾患についてはっきりしたことは分かっていない remains elusive 。
しかし、現在の感染流行についていえば、neurocysticercosis と onchocerciasis のいずれについても関係する可能性は低いだろう。両疾患の潜伏期間は長く、寄生虫の影響は徐々に現れるのであって、今回のような急速な流行拡大に合致しない。感染症による可能性も低い。
たとえば、トキシンによる食中毒があったのかもしれない。複数のトキシンが myoclonus の症状を主体とする脳症 encephalopathies の原因となる。その中には,ビスマス bismuth, 臭化メチル methyl bromide, アニリン含有食用油 cooking oil containing anilines, 四エチル化鉛 tetraethyl lead 等が含まれる。多くの患者に、低酸素後遺症性脳症による動作性ミオクローヌス症候群 the action myoclonus syndrome of posthypoxic encephalopathy に類似する臨床症状が認められる (Toxic myoclonus. Adv Neurol. 1986;43:225-30)、また the Spanish Oil Syndrome も考えられる (Spanish adulterated oil matter. An important discovery by Spanish toxicologists: the toxicity of anilides of unsaturated fatty acids. Toxicol Eur Res. 1982;4:107-12)]
● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト,香港(2件)
● 鳥インフルエンザ、ヒト エジプト,香港(2件)
エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (71): Egypt, WHO 20111215.3604
情報源 World Health Organisation (WHO), Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2011年12月15日
Avian influenza situation in Egypt - WHO update 58
エジプト保健人口省は、2例のヒトでの鳥インフルエンザ Avian influenza A (H5N1) ウイルス感染について、WHO に報告した。Dakahlia Governorate の母親とその幼い子どもの2人である。両者は11月26日に発症し、母親は12月1日に入院となり,oseltamivir による治療を受けた。子どもは同2日に入院し、同じく入院時より oseltamivir による治療を開始された。母親は妊娠24週で、12月3日に死亡した。子どもの状態は安定している。
Avian influenza situation in Egypt - WHO update 58
エジプト保健人口省は、2例のヒトでの鳥インフルエンザ Avian influenza A (H5N1) ウイルス感染について、WHO に報告した。Dakahlia Governorate の母親とその幼い子どもの2人である。両者は11月26日に発症し、母親は12月1日に入院となり,oseltamivir による治療を受けた。子どもは同2日に入院し、同じく入院時より oseltamivir による治療を開始された。母親は妊娠24週で、12月3日に死亡した。子どもの状態は安定している。
感染源の調査により、2名は共に、病死した庭先飼育の家きん (ニワトリとシチメンチョウ) との接触が確認された。the Egyptian Central Public Health Laboratories, a National Influenza Centre of the WHO Global Influenza Surveillance Networkで感染が確認された。
エジプトではこれまでに155例の患者が確認され、53人が死亡した。
[Mod.CP- エジプトでは2011年全体で、36人の鳥インフルエンザA (H5N1)ウイルス感染が発生し、13人が死亡した]
香港
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (70): Hong Kong, avian conf., human susp. 20111215.3602
情報源 Hong Kong's Information Department, via news.gov.hk、2011年12月15日
Woman ill after touching bird with virus
black-headed gull 1羽の鳥インフルエンザ avian A/(H5N1) influenza virus infection の検査が陽性となり、接触のあった女性1名の体調が悪化している。
Woman ill after touching bird with virus
black-headed gull 1羽の鳥インフルエンザ avian A/(H5N1) influenza virus infection の検査が陽性となり、接触のあった女性1名の体調が悪化している。
保健当局者 Centre for Health Protection Controller は15日、この48歳の女性が素手で病鳥を拾い上げた翌日の昨日、インフルエンザの症状を訴えていると説明した。この女性と11歳の息子は Princess Margaret Hospital 病院に搬送され検査を受け、16日朝に結果が判明する予定だという。他の家族の健康状態に問題はない。
環境当局 The Agriculture, Fisheries & Conservation Department は付近にある4か所の養鶏場を調査したが、不自然な死亡は確認されていない。養鶏業者らに対し、感染予防策の徹底が指示された
[Mod.CP- a sick black-headed gull から、女性1名とその息子への鳥インフルエンザウイルス感染伝播については、今のところ状況証拠のみである。この女性と息子にインフルエンザの症状が現れたのは,病鳥との接触から24時間以内であることから,偶然の一致である可能性もある。検査結果の判明が待たれる。情報源では black-headed gulls のビデオも閲覧できる]
[Mod.CP- a sick black-headed gull から、女性1名とその息子への鳥インフルエンザウイルス感染伝播については、今のところ状況証拠のみである。この女性と息子にインフルエンザの症状が現れたのは,病鳥との接触から24時間以内であることから,偶然の一致である可能性もある。検査結果の判明が待たれる。情報源では black-headed gulls のビデオも閲覧できる]
● メタノール中毒 インド
PRO/EDR> Methanol poisoning, fatal - India 20111215.3600
[1] India toxic alcohol kills 50 in West Bengal
情報源 BBC 、2011年12月14日
西ベンガル West Bengal state で50人以上が有毒アルコールの摂取により死亡したと警察が発表した。the Magrahat, Usthi and Mandirbazar areas (South 24 Parganas district) の住民らが、13日にアルコール飲酒後に死亡した。4人が逮捕されている。このほかにも100人が病院で治療中で、死者の数がさらに増える恐れもある。有毒アルコールによる死亡はインド国内で常に発生しており、先週 グジャラート the state of Gujarat で toxic alcohol の不法製造・販売に対し死刑を含む刑を科す、新法が成立した
[2] Gujarat introduces death penalty for toxic alcohol
情報源 BBC 、2011年12月6日
情報源 BBC 、2011年12月14日
西ベンガル West Bengal state で50人以上が有毒アルコールの摂取により死亡したと警察が発表した。the Magrahat, Usthi and Mandirbazar areas (South 24 Parganas district) の住民らが、13日にアルコール飲酒後に死亡した。4人が逮捕されている。このほかにも100人が病院で治療中で、死者の数がさらに増える恐れもある。有毒アルコールによる死亡はインド国内で常に発生しており、先週 グジャラート the state of Gujarat で toxic alcohol の不法製造・販売に対し死刑を含む刑を科す、新法が成立した
[2] Gujarat introduces death penalty for toxic alcohol
情報源 BBC 、2011年12月6日
● 大量死、ゴマフアザラシ 米国
PRO/AH/EDR> Die-off, harbor seals - USA (02): New England, influenza 20111215.3607
情報源 JAVMA News、2011年12月15日
Flu virus identified in "unusual" New England seal deaths
9月以降、ニューイングランド the New England coast において発見された146頭のゴマフアザラシの死因の調査で、5頭のインフルエンザ A ウイルス感染が確認されたことから、国立海洋大気局 The National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) は、さらに詳しく調査することにしている
Flu virus identified in "unusual" New England seal deaths
9月以降、ニューイングランド the New England coast において発見された146頭のゴマフアザラシの死因の調査で、5頭のインフルエンザ A ウイルス感染が確認されたことから、国立海洋大気局 The National Oceanic and Atmospheric Administration (NOAA) は、さらに詳しく調査することにしている
● 炭疽 ザンビア
PRO/AH/EDR> Anthrax, human, hippopotamus - Zambia (04): (LU) 20111215.3603
情報源 Zambia National Broadcasting Corporation、2011年12月14日
Anthrax hits Luangwa
Luangwa district で炭疽 Anthrax 感染が発生し the lower Zambezi national park が最も深刻な状況となっている。多くの動物、とりわけカバが死亡した。当局者は住民らに対し、河川に浮遊する死体に触ったり肉を食べたりしないよう呼びかけている。また、国境を越えた隣国からの業者のカバ肉の売買も行わないよう求めている。
Anthrax hits Luangwa
Luangwa district で炭疽 Anthrax 感染が発生し the lower Zambezi national park が最も深刻な状況となっている。多くの動物、とりわけカバが死亡した。当局者は住民らに対し、河川に浮遊する死体に触ったり肉を食べたりしないよう呼びかけている。また、国境を越えた隣国からの業者のカバ肉の売買も行わないよう求めている。
関連項目 20111117.3392
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2011; 24(50)、2011年12月12日
Equine infectious anemia, Germany immediate notification
感染開始時期 2011年11月7日前回流行時期 2011年8月17日
原因ウイルス Equine infectious anemia virus
新たな感染流行
発生地 Vacha, Wartburgkreis, [Thuringia] 農場
感染した種 ウマ Equidae
Susceptible: 1
Cases: 1
Deaths: 0
Destroyed: 1
Slaughtered: 0
感染開始時期 2011年11月7日前回流行時期 2011年8月17日
原因ウイルス Equine infectious anemia virus
新たな感染流行
発生地 Vacha, Wartburgkreis, [Thuringia] 農場
感染した種 ウマ Equidae
Susceptible: 1
Cases: 1
Deaths: 0
Destroyed: 1
Slaughtered: 0