2012年2月26日

マイコプラズマ感染症-フランス、イスラエル ECDC
Candidatus Neoehrlichia mikurensis-デンマーク ECDC

● デング熱/デング出血熱 (09)
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (09)
Archive Number: 20120226.1052635
[1] エルサルバドル El Salvador. 24 Feb 2012. [in Sp.] 18 Feb までに検査陽性となった患者数が、2011年の2倍以上の587人となった。
[2] コロンビア Colombia [in Spanish]
 - (national). 22 Feb 2012. 2011年の死者は 42人であったが、2012年は死者2人で、5174 cases のうち、51 がserious dengue だった。11 departments [state of province equivalents]: Huila, Meta, Valle, Caqueta, Tolima, Norte de Santander, Santander, Antioquia, Casanare, Cordoba and Cundinamarca で74%の患者が発生した。
 - (Valle del Cauca department). 23 Feb 2012. 国内で3番目に患者数の多い Valle del Cauca でこれまでに403 cases, 23 of which are serious.が報告されている。
 - (Huila department). 22 Feb 2012. Huila では、国内最多の 5174 dengue cases が報告されている。
[3] パラグアイ Paraguay. Feb 2012. [in Sp.] 481 confirmed dengue cases in the 1st 2 months of the year
[4] アルゼンチン Argentina (ex Brazil and Bolivia). 25 Feb 2012. [in Sp.] 1 Jan 2012 から現在までの全国の患者数は、合計 541 [suspected dengue] patients に達したが、検査で確定されたのは6例のみであり、うち3例がthe northern province of Salta の患者だった。他の2例は the Buenso Aires province and the other from Buenos Aires city である。いずれも、ボリビアとブラジルへの渡航歴があった。
[5] マレーシア Malaysia (Selangor). 24 Feb 2012. 2011年比で40%の増加となっている。Selangor において、2011年は1126人であったところ、2012年のこれまでに1581人の感染が確認された; Petaling (479), Hulu Langat (430), Klang (328) and Gombak (173)。

● 麻疹 (09)
PRO/EDR> Measles update 2012 (09)
Archive Number: 20120226.1053357
[1] 英国 UK
 - (HPA):Measles cases in England and Wales: update to end-January 2012
 情報源 HPA (Health Protection Agency (HPA) Weekly Report [abbreviated & edited]
2012年1月発症の England and Wales における麻疹流行による患者は、2011年末から引き続き減少傾向にある:11月66例、12月57例、1月は37例だった。1月の患者の多くが the South East region の患者だった ... 2011年、 England and Wales では合計 1086 laboratory confirmed measles cases が報告された;380 in 2010 and 1,144 in 2009 だった。最も患者数が多かったのは London and South East regions であった。年長児童 older children (>14 years) と成人へのシフトが見られ; 2010 and 2011 年はともに 40% であった一方、2009年は20%以下だった。2011年、14%の患者に海外への渡航歴が確認された。
 - (Wales):Measles outbreak at Porthmadog school reaches twelve
 情報源 Caernarfon and Denbigh Herald、2012年2月23日。
Ysgol Eifionydd in Porthmadog でこれまでに12人の生徒の麻疹感染が、臨床診断されており、学校関係者は教師生活20年で初めてのことと述べている。当局によると、この12人の生徒らは、ワクチンを全く受けていなかったか、1回だけ接種されていた ..... an outbreak of measles in Porthmadog の発生後に、The take-up of the MMR jab (ワクチンを受ける例)が "very popular(非常に多い)" ことが分かった。
 - (Sussex):British authorities fear measles outbreak in Sussex
 情報源 VaccineNewsDailysDaly.com 、2012年2月24日。
保健当局 British health authorities は Sussex における感染流行が大規模化する恐れがあるとして、懸念している。2011年の同郡の麻疹感染は172例で、2010年は10例未満だった。2012年もこれまでに16例が確認されており、ほとんどがワクチンを接種されていない学童school-age children だった ..... the seaside resort of Brighton and Hove などのワクチン接種率が約80%と国内で最も低く、流行の要因となったと見られている
[2] アフガニスタン Afghanistan
 - (West):Measles outbreak kills at least 20 Afghan children
 情報源 Los Angeles Times、2012年2月21日。
保健当局は21日、西部農村地帯における麻疹感染流行の発生について報告した。Ghor and Badghis provinces において、少なくとも20人の小児が死亡した。当局は、生後9ヶ月と15歳のワクチン接種を強く勧めているが、保護者らに、注射に対する誤解があり、接種に消極的である。
-Afghanistan UN:Vaccinations for Children Urgent after Afghan Measles Outbreak
 情報源 SOS Chilren's villages、2012年2月2月25日。
[3] インド India (Bhopal):Measles outbreak in Nalkheda village
 情報源 Times of India, Bhopal、2012年2月26日。
Nalkheda village in Berasia から麻疹感染発生の報告があり、50人の小児が入院となっている。以前のワクチン接種[おそらく1回のみ]により、重症の患者はいない、と説明されている。
[4] 米国 USA
 - (Indiana):Measles Cases Rise to 14 in Indiana
 情報源 Indiana Dept. of Health, press release 、2012年2月20日。
- (Indiana):Measles cases reach 15 in central Indiana
 情報源 13 WTHR Indianapolis、2012年2月21日。
- (Indiana):16 Confirmed Cases of Measles in Central Indiana
 情報源 Indiana State Department of Health, in.ggov 、2012年2月24日。

● 鳥インフルエンザ、ヒト(23)-ベトナム
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (23): Viet Nam (BD)
Archive Number: 20120226.1053320
Binh Duong reports first human bird flu case
 情報源 Saigon-gpdaily, English edition、2012年2月26日。
南部 province of Binh Duong では初めての、鳥インフルエンザ [avian A/(H5N1) influenza virus infection] 患者が確認され、治療のため、ホーチミン市 Ho Chi Minh City に移送された。患者は1990年生まれの Phu Loi Ward (Thu Dau Mot Town) の住民である。1月の旧正月 the Lunar New Year holidays に合わせ、 province of Thanh Hoa の自宅に帰ったあと、仕事のため Binh Duong 省に戻っていた。17日に高熱と呼吸障害を発症し、現地病院を受診後、23日に the Ho Chi Minh City Hospital for Infectious Diseases and Tropical Diseases に搬送された。

● マイコプラズマ感染症-フランス、イスラエル ECDC
PRO/EDR> Mycoplasma infection – France, Israel: increasing incidence
Archive Number: 20120226.1053193
[1] フランス
Increased detection of _Mycoplasma pneumoniae_ infection in children, Lyon,
France, 2010 to 2011
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 8、2012年2月23日。
北ヨーロッパ各国からの報告によると、過去2年間、5-15歳の小児を中心に、マイコプラズマ _Mycoplasma pneumoniae_ 感染数が増加している。検査学的データベースでも同様のパターンが示されており、5-15歳の小児科患者の気道分泌物の real-time PCR 検査で、高い割合で _M. pneumoniae_ が陽性となっている。フランスは、2010年と2011年に、2005年以来のマイコプラズマ感染流行のピークを経験した。感染者数の増加は、デンマーク、ノルウェー、フィンランド、スウェーデン、オランダ、イングランドなどの、北ヨーロッパから近年報告されていたが、現在のフランスの状況を含め、他の南ヨーロッパでのサーベイランスデータが無かった。210万人の地域住民を管轄する、The Lyon Laboratory of Virology の検査データを解析し、マイコプラズマ感染数増加の有無を健闘したところ、ノルウェーと同じ特徴的なパターンが確認され、現在、小児で流行が起きていることが分かった。_M. pneumoniae_ は、5-15歳の小児を中心に飛沫感染し、その20%が無症候性感染となり、最も多い小児の市中肺炎の病原体である ... 以下、検査データ解析、議論。
[2] イスラエル
Ongoing epidemic of _Mycoplasma pneumoniae_ infection in Jerusalem, Israel, 2010 to 2012
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 8 、2012年2月23日。
2011年後半に、欧州の数か国でマイコプラズマ感染 epidemic of _Mycoplasma pneumoniae_ infection が報告された。エルサレム Jerusalem で始まった流行が、現在も続いている ... 2010年2月、エルサレムでマイコプラズマ感染流行が開始し、2012年1月31日現在、合計156例の患者確認されている

● Candidatus Neoehrlichia mikurensis-デンマーク ECDC
PRO/AH/EDR> Candidatus Neoehrlichia mikurensis - Denmark: tick-borne path.
Archive Number: 20120226.1053159
First detection of tick-borne “Candidatus Neoehrlichia mikurensis” in Denmark 2011
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 8 、2012年2月23日。
デンマークにおける、ダニ媒介性の人獣共通感染細菌_Candidatus Neoehrlichia mikurensis_ に関し初めて報告する。国内58か所の2625体のダニ _Ixodes ricinus_ ticks を採取し _Ca. Neoehrlichia mikurensis_ について検査を行った。A nested PCR 検査により、独立した3か所の地域で細菌の存在が確認されたことから、広い範囲のダニに定着していることが示唆された 。2009年以降、スウェーデン、ドイツ、スイス、チェコから、合計6例の免疫不全患者の_Ca. Neoehrlichia mikurensis_ 感染が報告されている。ドイツでは術後患者の感染も報告された。ヒトの感染例では、反復する発熱、丹毒erysipelas 様発疹、関節痛、血栓塞栓症などの症状が認められ、ドキシサイクリン doxycycline による治療が著効を示した。血管内皮細胞への向性 tropism が病原性に関与することが示唆されている ... サンプリング方法、結果、議論、原文参照願います。
参考項目 20111028.3207

● アデノウイルス 55-中国、訂正
PRO/EDR> Adenovirus 55 - China: (Hebei) severe respiratory disease: corr.
Archive Number: 20120226.1053085
20120225.1052511 の見出しは、発生地を誤って Hubei 湖北省としていたが、正しくは Hebei 河北省であった。

● 口蹄疫-中国 ウシ、OIE
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - China (Ningxia) bovine, OIE
Archive Number: 20120226.1053235
Foot and mouth disease, China (People's Rep. of)、Reoccurrence of a listed disease
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(08)、2012年2月22日。
感染開始時期 2012年2月19日
前回流行時期 0212年1月9日
原因ウイルス Foot and mouth disease virus Serotype O
新たな感染流行
発生地 Gucheng, Pengyang, Guyuan, NINGXIA、農村
感染した種 ウシ Cattle
Susceptible 22
Cases 4
Deaths 0
Destroyed 22
Slaughtered 0

● 赤潮、redhead ducks-米国 
PRO/AH/EDR> Red tide, redhead ducks - USA: (TX)
Archive Number: 20120226.1053079
 情報源 The Brownsville Herald、2012年2月23日。
South Padre Island の漁師らが最近、5羽のダック redhead duck が建物に突っ込んで死亡するのを目撃した。過去6査収間で、約120羽のダックの死亡が確認されている。死亡したトリの検査により、組織内から、赤潮に関係する強力な神経毒の brevetoxin が検出された

● 狂犬病-米国 
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (03): (FL, NH) canine, human exposure
Archive Number: 20120226.1052830
[1] Teenager Fights Off Rabid Coyote Attack
N.H. Wildlife Expert: Attack On Human 'Highly Unusual'
 情報源 The Boston Channel、2012年2月24日。
ニューハンプシャー New Hampshire 州当局者によると、Hopkinton でイヌを散歩させていたティーンエージャーが、1頭のコヨーテに襲われ、狂犬病の予防接種を受けている。コヨーテがヒトを襲うことは "highly unusual(極めて不自然)" で、狂犬病に感染していたと考えられる、と専門家は述べている。今週はじめに Hopkinton のイヌを襲ったのも、同じコヨーテと考えられている ...
[2] Canine, human exposure - Florida
Dog put down after biting 4; rabies tests awaited
 情報源 News- Journalonline.com、2012年2月24日。
West Palm Beach, Florida -- 3歳の女児や消防士など、4人を襲った1頭のイヌが安楽死させられた ...
[3] Canine, human exposure - Florida
 情報源 The Gainesville Sun、2012年2月24日。
Archer, Newberry and Bronson 間の地域では、Levy County の家族のペットのイヌが狂犬病検査で陽性となり、予防接種を受ける事態の後、注意喚起が行われている。今後60日間、around Forest Park and University Oaks の地域で、狂犬病に注意するよう呼びかけられている

● ブルセラ症-米国、シカ科
PRO/AH/EDR> Brucellosis, cervids - USA (MT)
Archive Number: 20120226.1052828
Livestock disease found in elk southeast of Dillon
 情報源 NECN.com、2012年2月23日。
ディロン Dillon 南東部で捕獲されたエルクの血液検査で、5頭のブルセラ症感染が判明した。これまで、この地域の家畜の感染が確認されたことはない .....国内の他の地域では清浄化されているが、Yellowstone National Park 周辺地域の野生動物の間だけに、今も感染が続いている