2012年2月3日-4日

黄色ブドウ球菌 MRSA 英国 USA 300

● 黄色ブドウ球菌 MRSA 英国 USA 300
PRO/EDR> Staph. aureus (MRSA), USA300 - UK
Archive Number: 20120203.1031875
 情報源 Mail Online、2012年2月2日
公共交通機関において健常人の間で容易に感染伝播する、人食い細菌感染型の黄色ブドウ球菌が英国内全体に拡がりつつあることが専門家から指摘されている。USA300 と呼ばれる致死性の耐性黄色ブドウ球菌 MRSA [methicillin-resistant _S. aureus_] は、皮膚と皮膚の接触によって簡単に伝播される。環境表面上で生存できるため、混み合ったバスや地下鉄の中で感染する可能性もある。米国で初めて発見されたが、英国内において、病院だけでなく、市中でも報告されている。the University of Bath の研究者によると、同菌や PVL [Panton-Valentine Leukocidin toxin]-positive community-acquired strains と呼ばれる類似菌には、特別な注意が必要とされている。USA300 は第一線で使用される複数の抗生物質に耐性を有し、皮膚に大きな潰瘍を形成する。致死性の敗血症や肺炎につながることもある。

● 麻疹
PRO/EDR> Measles update 2012 (06)
Archive Number: 20120204.1033118
[1] Measles control 2000-2010
Progress in Global Measles Control
, 2000–2010
 情報源 Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR) Weeekly 2 / 61(04);73-78、2012年2月
世界中で麻疹ワクチンが広く使用されるようになる前の1980年、全世界でおよそ260万人が麻疹感染により死亡していた。2001年、ワクチン接種による麻疹感染減少を加速させるため、the World Health Organization (WHO) and the United Nations Children's Fund (UNICEF) が、全ての小児に、定期および追加接種を通じて 2 doses of measles-containing vaccine (MCV) の実施する計画を進めた結果、世界全体の麻疹感染による死者は、 733,000 in 2000 から 164,000 in 2008 に減少した。2010年、the World Health Assembly は2015年までに達成すべき以下の目標を承認した。
 1) 1歳時の routine coverage with the first dose of MCV (MCV1) を、全国で 90%以上、いずれの地域でも ≥80% にまで押し上げる
 2) 1年間の人口100万人あたりの麻疹感染発生数を5未満に低下させ維持する
 3) 麻疹死亡を、the 2000 estimate から95%以上減少させる。
2000-2010年の間に、10億人の小児に対する supplementary immunization activities (SIAs) により、global MCV1 coverage は 72% から 85% に上昇した。麻疹感染患者数は、2000年から2008年までは減少したが、2009年には変化がなく、2010年には増加した。2011年末の時点で、40% の国で、 the incidence target of <5 cases per million が達成されていない。the 2015 objectives 達成のために克服すべき問題として、
 1) political and financial commitments to measles controlの減少
 2) failure to reach uniform high coverage with 2 doses of MCV through routine services or SIAs
 3) inadequate monitoring subnationally of coverage with the 1st and 2nd dose of MCV to guide interventions to increase coverage.がある。
以下、予防接種活動(47 high-burden priority countries [Afghanistan, Angola, Bangladesh, Benin, Burkina Faso, Burundi, Cambodia, Cameroon, Central African Republic, Chad, Congo, Côte d'Ivoire, Democratic Republic of the Congo, Djibouti, Equatorial Guinea, Eritrea, Ethiopia, Gabon, Ghana, Guinea, Guinea-Bissau, India, Indonesia, Kenya, Lao People's Democratic Republic, Liberia, Madagascar, Mali, Mozambique, Myanmar, Nepal, Niger, Nigeria, Pakistan, Papua New Guinea, Rwanda, Senegal, Sierra Leone, Somalia, Sudan, Timor-Leste, Togo, Uganda, United Republic of Tanzania, Vietnam, Yemen, and Zambia.] )、サーベイランス活動(2009-2010年に大規模流行を経験した国、Malawi (118,712 cases), Burkina Faso (54,118), Iraq (30,328), Bulgaria (22,004), South Africa (18,356), Zambia (15,754), Zimbabwe (9,696), Viet Nam (9,391), Nigeria (8,491), Namibia (7,214), the Philippines (6,368), DRC (5,407), France (5,048), and Ethiopia (4,235).)、MMWR Editorial Note ... 
[2] ロシア Russia (Murmansk):Measles arrives in Murmansk -- capital of the Arctic
 情報源 Komsomolskaya Pravda [In Russian]、2012年1月31日。
麻疹感染流行は、これまでに、Podolsk, Novosibirsk and Tambov regions, and in Moscow で発生している。Murmansk -- the capital of the Arctic のように、外から持ち込まれて発生することが多い。発端の患者は、2012年1月16日に train number 22 St. Petersburg - Murmansk で Murmansk に到着した23歳の男性で、同じ列車の 22adults and one a child がリストアップされ、経過観察が行われている
[3] ロシア Russia (St Petersburg):Measles outbreak in St. Petersburg
 情報源 INFOX.re [In Russiane、2012年2月1日。
St Petersburg で数十年ぶりに麻疹感染流行が発生した。市内で26人の小児と5人の成人の感染が確認されている。発端となった患者は、他の地方からの16歳の少女だった ...
[4] 米国 (Delaware):Rare local case of measles identified
 情報源 Dover Post、2012年1月30日。
Clayton の6歳の少女1名が、1月はじめに麻疹に感染した。少女は、麻疹のワクチンを接種されており、最近の旅行歴はなかった ...
[5] ニュージーランド New Zealand (Porirua):Porirua measles cases prompt alert
 情報源 The Dominion Post、2012年2月2日。
ウェリントン保健当局 Wellington health officials は、2012年になりすでに Porirua で3人の麻疹感染が発生していることを受け、注意を呼びかけている。全ての the Porirua cases は South Auckland と関係があると見られている

● サルモネラ感染症 欧州 serotype Newport、フランス(2件)
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Newport - Europe: watermelon
Archive Number: 20120204.1033025
 情報源 Daily Mail、2012年2月3日
ブラジルから輸入されたスイカ watermelons が関係すると見られるサルモネラ感染症で、1人が死亡し、少なくとも50人の患者が発生している。2011年12月から始まったこの感染流行は、パック入りのカット済みスイカ ready-to-eat sliced watermelon が原因と見られている。スイカのサンプルの検査で _Salmonella [enterica_ serotype] Newport が陽性となった。患者の70% が女性で、生後6か月の乳児から年金受給者の患者も含まれている。
これまでに確認された患者:England - 26, Wales - 3, Northern Ireland - 1, Scotland - 5, Republic of Ireland - 5, Germany – 15. 

PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype I 4,[5],12:i:- - France: sausage 
Archive Number: 20120203.1031014
 情報源 Eurosurveillance edition 2012; 17(5)、2012年2月2日
Nationwide outbreak of _Salmonella enterica_ serotype 4,[5],12:I:- infection associated with consumption of dried pork sausage, France, November-December 2011
2011年12月7日、国立サルモネラ研究センター the National Reference Centre for _Salmonella_ (NRC) は、公衆衛生研究所 the French Public Health Institute (InVS) に対し、11月第1週からサルモネラ菌 _Salmonella enterica_ serotype 4,[5],12:i:- に2倍に増加していることに関する注意喚起を行った。2011年10月31日から同12月18日まで (week 44 to week 50) の間に、合計 337 cases が確認された (Figure 1 [see source URL])。
平均年齢は10歳 (range: 0-90 years) で、約30%が5歳未満の幼児だった。
患者は、フランス全土から報告されていた (Figure 2)。
サルモネラ菌感染流行 epidemic of _Salmonella enterica_ 4,[5],12:i:- は、今回の outbreak から遡って3か月前から確認されていた。2011年8月1日から同10月9日までの間に、682例が報告されていた(Figure 1)。100人については common vehicle は同定できなかったが、212人については、2010年の同期に同菌が分離されていた。これらの連続して起きた2件の outbreaks は、欧州全域のヒトや動物及び食品で、monophasic variants of _S._ Typhimurium が新興した流れの中で発生したもので、フランス当局 the French Agency for Food, Environmental and Occupational Health and Safety (Anses) の疫学データによれば、この 4,[5],12:i:- variant は、ブタ肉や牛肉など複数の動物や食品サンプルから検出されていた。
この血清型 serotype は、1990年代中盤まで検出されることは、まれであったが、現在では、the European Union で最も多く報告される型 _Salmonella_ serotype となっている。フランス国内において、serotype 4,[5],12:i:- は、豚肉産業界(pork carcasses, pork meat and processed pork meat products ("charcuterie"))で検出される[サルモネラ?]菌の第3位を占めている

● A 群連鎖球菌、猩紅熱 英国
PRO/EDR> Streptococcus, group A, scarlet fever - UK (Guernsey)
Archive Number: 20120204.1032404
 情報源 Channelonline.tv、2012年2月2日
ガーンジー Guernsey の保健当局は、猩紅熱患者数の増加を報告した。最近5例が確認されているが、流行の原因は分かっていない。かつては死亡することも多かったが、現在では抗生物質により簡単に治療できる。連鎖球菌が原因で、典型例では、発疹と咽頭炎が認められる
写真 "Strawberry tongue" in a 3-year-old boy with scarlet fever

● インフルエンザ WHO、スペイン(2件)
 PRO/EDR> Influenza (08): WHO Update
Archive Number: 20120204.1032238
 情報源 World Health Organisation (WHO), influenza surveillance monitoring, update 、2012年2月3日
Influenza update number 152
要約 
 -北半球温帯地域:全般的に低調だが、北米、西欧、中国北部で限局的な活動性増加
 -熱帯地域:例外的に、中国南部、カンボジア、エクアドルの活動性増加
 -南半球温帯地域:inter-seasonal levels.チリと豪のA(H3N2) 活動性も消失
 -全般的に A(H3N2) が優位だが、例外として中国のB およびメキシコの A(H1N1)pdm09 

スペイン
PRO/EDR> Influenza (07): Spain (CN) 
Archive Number: 20120203.1031736
 情報源 La Provincia, Diario de Las Palmas (DLP), Canary Islands, Spain [in Spanish]、2012年2月2日
保健省は1日、前週に比べインフルエンザ患者数が倍増し、流行閾値の10万人あたり198例が発生したことを明らかにした。今後も3-4週間は流行が継続すると見られている。H3亜型[H3N2のことと思われる]だけが検出されている 

● コレラ、下痢症、赤痢
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2012 (04): Africa, Asia, Americas
Archive Number: 20120203.1031859
[1]  ミャンマー Myanmar-China border 難民キャンプ: Mizzima、2012年2月2日
国境 the Sino-Burmese border にある難民キャンプ Kachin refugee camps の子どもと高齢者らが、安全でない飲料水によりコレラに感染していることが分かった。the Pajau Refugee Campであh、30人以上の小児がコレラに感染し、1人が死亡した。山岳地帯にある 3 refugee camps in Mansi Township and the Pajau Camp in Waimaw Township in Kachin State はいずれも衛生的な飲料水が不足している。中国側の、Kachin State に隣接する the Ruili District でもコレラ感染流行が発生している ...
[2] カンボジア (Kandal province)、下痢症 難民:The Phnom Penh Post、2012年2月1日
Borei Keila [プノンペン Phnom Penh にある都市部の大貧困地域] から Kandal province に移住した数百人の難民らが、長雨のあと、下痢症、皮膚病、発熱に苦しんでいることが、1月30日に NGO doctor から報告された。 Borei Keila residents は、1月初旬に Ponhear Leu district's Srah Po village に移動させられたことで、マラリアやコレラの感染リスクも高まっていると説明されている。
[3] コンゴ民主共和国 Congo DR:Agence France-Presse (AFP)、2012年1月28日
数週間に国内のコレラ患者数が急増している、と1月27日に国連機関が報告した。1年間に及ぶ感染流行により、死者584人、患者22000人が発生した。2011年1月以降、全国11州のうち8州に大きな被害が出ている ...
[4] エルサルバドル、ホンジュラス 下痢症:El Nacional [machine transl.]、2012年2月1日
エルサルバドル保健副大臣は、1月の下痢症 common diarrhea により全国で7人が死亡したと述べたが、詳細は明らかにされなかった。この間の下痢症患者は 46 761 cases で、2011年1月は 27 583 だった。ホンジュラス保健当局は、エルサルバドルおよびニカラグアとの国境において、同国でロタウイルス感染流行が発生したとして、警戒態勢を宣言した。
[5] 米国 (Kentucky)、赤痢:Courier-Journal、2012年1月30日。
Louisville の赤痢 dysentery 患者の増加が続いており、先週も、1週間あたりとして最多の18人の患者が確定診断された。13週間で84人の診断が確定されている ... 過去5年間の平均は63人だった

● ツツガムシ病 インド
PRO/AH/EDR> Scrub typhus - India (03): (MH)
Archive Number: 20120203.1031108
 情報源 The Times of India, Times News Network (TNN)、2012年2月2日
1月 Pune [Maharashtra] の3か所の病院で、4人の、通常の抗生物質に反応しない、発熱、全身の発疹、筋肉痛の患者の治療が行われた。このうちの1人の患者で、大腿部のタバコによる焦げのような黒色の痂皮 black scar が認められた。血液検査によりツツガムシ病 scrub typhus fever であることが確認された。市内で毎月1ないし2例の rickettsial infections が発生する。
'tsutsugamushi fever' (2つの日本語: 'tsutsuga' 小さくて危険なもの、と 'mushi' 生き物、からの語)とも呼ばれる scrub typhus は、特殊な抗生物質 (tetracycline) でなければ治療できず、診断が遅れたり一般的な抗生物質 more routine antimicrobial [such as a penicillin] で治療されたりした場合、治療できないことがある。森林に住むが今では都市部の低木でも見つかる chiggers の刺咬により、微生物 _Rickettsia [_Orientia に変更された] tsutsugamushi_ がヒトの体内に侵入することで感染が起きる

● レジオネラ症 スペイン
PRO/EDR> Legionellosis - Spain (02): (AN) hotel 
Archive Number: 20120203.1031069
[1] 情報源 Sky.com、2012年2月1日
スペインのホテルに宿泊した英国人年金受給者6人が、レジオネラ肺炎 Legionnaires' disease の治療を受けていることが報告された。76歳の男性1名は the Benidorm Clinic の集中治療室に収容されており; 他2名も一般病棟に入院されている。4人は肺炎の症状で入院となり、検査で Legionnaires' disease でが確認された。ほかにも5人が、スペインから帰国後に発病し、英国の病院で治療を受けた。全ての患者が、4つ星ホテルの AR Diamante Beach hotel (Calpe, on the Costa Blanca) で休暇を過ごした後に発病している
[2] 情報源 Google News、2012年2月3日
スペインの海岸を望むホテルに宿泊した英国人旅行者3人が、レジオネラ症に感染し死亡した。このホテルは、さらなる感染拡大防止のため、当局により閉鎖されている。"73歳から78歳までの、この英国人旅行者らは、レジオネラ症 Legionnaires' [disease] による肺炎であることが判明した" と、 Valencia 州当局が2日の声明で明らかにした。14人の感染患者 -- 10 British tourists and 4 Spaniards -- が確認されたのは、スペイン東岸のリゾート the resort of Calpe であった

● 黄熱 カメルーン、ガーナ
PRO/AH/EDR> Yellow fever – Africa: Cameroon, Ghana WHO 2011 
Archive Number: 20120203.1032090
[1] カメルーン
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR)、2012年2月3日
2011年12月、カメルーン保健省は the North Region における黄熱 a yellow fever outbreak 発生について WHO に報告した。2011年10月以降、死者7人を含め、合計23人の患者が Guider, Bibemi, Gaschiga, Lagdo, Mayo Oulo and Golombe districts で発生した 
[2] ガーナ Yellow fever in Ghana
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR)、2012年2月3日
2011年12月20日、ガーナ保健省は、国内中西部の3地区 Builsa and Kassena-Nankana-West in the Upper East Region and Kitampo-South in the Brong Ahafo Region で発生した黄熱 yellow fever (YF) outbreak について WHO に報告した。3例の感染が確定診断され、うち2人が死亡した。the Kassena-Nankana-West district から報告された発端となった12歳の少年は、父と共にブルキナファソとの国境にある森林にある農場に行っていた。10月11日に発症し、同18日に Sandema Hospital で死亡した。この地域における、他の患者は確認されていない

● ボツリヌス症 米国
PRO/EDR> Botulism, uneviscerated fish - USA: risk, recall, ex China 
Archive Number: 20120203.1031109
[1] FDA recall: uneviscerated sardine anchovies
 情報源 US Food and Drug Administration (FDA) 、2012年2月1日
W & International Import Inc. 社は、 "Rely" Sardine Anchovies の内臓が除去されていなかったことが判明したとして、商品の回収を行っている。プラスティック容器入りの中国産の製品である。魚類の内臓は他の部位に比べてボツリヌス菌芽胞 _Clostridium botulinum_ spores による汚染の可能性が高いため、内臓が除去されていないものの販売が禁止されており、これまでにもボツリヌス中毒に関係する事例が発生している。
[2] FDA recall: uneviscerated dried yellow croaker
 情報源 US Food and Drug Administration (FDA) 、2012年2月1日
W & International Import Inc. 社は、内臓が除去されていない製品が確認されたとして、"Rely" Dried Yellow Croaker の回収を行っている。The recalled "Rely" Dried Yellow Croaker は全米に流通しており、中国で生産されている

● 炭疽菌入り小包 パキスタン
PRO/AH/EDR> Anthrax parcel - Pakistan (04): (IS)
Archive Number: 20120203.1032182
 情報源 Dawn.Com、2012ね2月2日
Police want custody of anthrax
警察が炭疽菌であることを証明した手順の公開が求められている

● 原因不明の死亡、ウシ メキシコ
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, bovine - Mexico: urea suspected
Archive Number: 20120204.1033184
 情報源 E-consultation [in Spanish]、2012年2月3日
SAGARPA confirms death of livestock by poisoning in Actopan
家禽のエサには、動物の胃内でアンモニアに変換され、過量中毒の原因となるアミノ酸やタンパクを合成する、尿素が大量に含まれている。農業畜産当局 the Ministry of Agriculture, Livestock and Fisheries (SAGARPA) 代表によると、 Actopan 市で600頭のウシが死亡した原因は、安価で低品質の "pollinaza" [manure] と呼ばれるエサの摂取と見られている。

● シュマーレンベルグウイルス 欧州
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (14): update
Archive Number: 20120204.1033086
[1] オランダ:3rd cattle farm infected with Schmallenberg virus
 情報源 Agrarisch Dagblad - AGD [Dutch]、2012年2月2日
[2] 英国 (England):BVA stresses ‘desperate’ need for Schmallenberg test
 情報源 Farmers Guardian、2012年2月3日
[3] ドイツ:Current Information on Schmallenberg virus, last updated 3 Feb 2012
 情報源 FLI web-site 、2012年2月3日
 
● 鳥インフルエンザ 研究、スリランカ H5N2、米国 LPAI、中国 H5N1(4件)
PRO/AH> Avian influenza (10): H5N1 research controversy
Archive Number: 20120204.1032857
 情報源 CIDRAP News、2012年2月3日
Live debate airs major divisions in H5N1 research battle
潜在的な危険性のある H5N1 ウイルスの研究に関する論争は、昨夜のニューヨーク New York 市において2時間にわたって行われた、想定されるリスクとベネフィットについての意見交換でヒートアップした

PRO/AH/EDR> Avian influenza (09): Sri Lanka (NW) LPAI, conf., H5N2, OIE
Archive Number: 20120203.1031876
 情報源 OIE WAHID Interface, Weekly Disease Information Vol. 25, No. 5、2012年2月3日
Low pathogenic avian influenza (poultry), Sri Lanka 1st occurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年1月20日
原因ウイルス Low pathogenic avian influenza virus Serotype: H5N2
新たな感染流行
発生地 Kurunegala (Panawewa, Bingiriya, Kurunegala) 、農場
感染した種 Layer poultry in 2 nearby farms
Species/ Susceptible/ Cases/ Deaths/ Destroyed/ Slaughtered
Birds/ 14 600/ 100/ 100/ 0/ 0

PRO/AH/EDR> Avian influenza (08): USA (MA Massachusetts) LPAI, swan 
Archive Number: 20120203.1031447
 情報源 Worcester Telegram & Gazette、2012年1月31日
Mill Pond で死亡して発見された12羽のハクチョウの検査を行ったところ、4羽が低病原性鳥インフルエンザに感染していた事が分かった

PRO/AH> Avian influenza (07): China (HK) H5N1, gull, peregrine falcon 
Archive Number: 20120203.1031448
 投稿者 米・University of Minnesota、Patrick T Redig DVM, PhD、2012年2月2日
20120202.1029495 に関し
H5 亜型インフルエンザウイルスが分離された、香港で死亡して発見された1羽のハヤブサ peregrine falcon について、the peregrine は、特に沿岸部の鳥類 shore birds を好んで捕食する obligate predator ことを知っておく必要がある。営巣地のペアの the home range は25km程度だが、越冬するトリwintering birds は、 the wandering falcon, の名の通り、広範囲を飛び回る。今回の症例が 極付近一帯に分布する wintering arctic or tundra peregrine の可能性は十分ある。過去にも Peregrines は 香港で、H5 influenza の犠牲になっている。

● 住血線虫 Angiostrongylus vasorum,、イヌ スイス
PRO/AH/EDR> Angiostrongylus vasorum, canine - Switzerland
Archive Number: 20120204.1032698
 情報源 The Local (Switzerland's News in English)、2012年2月1日
Lethal parasite killing dogs in Switzerland

イヌの肺や心臓に障害を与える致死性の寄生虫の感染が、スイス国内で拡がりつつあることが、研究者により明らかにされた。the Zurich region 及び北西部地域を中心に、中央部全域で感染が確認されている。2009年の6例から、2011年には14例に増加した。 _Angiostrongylus vasorum_と呼ばれるこの寄生虫は、この寄生虫の幼虫を保有するカタツムリを、キツネやイヌが摂取することで感染する

● 犬ジステンパー 米国(2件)
PRO/AH/EDR> Canine distemper, wildlife - USA (03): (CA) desert kit fox 
Archive Number: 20120203.1031833
 情報源 KCET public television、2012年1月31日
ジステンパー outbreak of distemper に苦しんでいる the Genesis Solar Energy Project 付近の desert kit fox の群れは[この群れを]この場所から追い払う試みとして[使用された] コヨーテの尿に曝露していた。コヨーテもこの感染力の強い致死性疾患に感染し、、尿などの体液により、ウイルスが伝播される

PRO/AH/EDR> Distemper, canine - USA: (AZ Arizona) alert
Archive Number: 20120203.1031449
 情報源 Phoenix Pet News Examiner、2012年1月29日
感染力が強く、時に死亡につながることもあるジステンパー Distemper が、この地域としては例年より早い時期から発生が始まった。当局は地域のペットの飼い主に注意を呼びかけている 

● 住肉胞子虫症 米国 2011年、鳥類
PRO/AH/EDR> Sarcocystis calchasi - USA: (MN) 2011, avian, 1st report
Archive Number: 20120203.1031789
 情報源 Scientific American 、2012年1月31日
2011年4月、1羽の飛べなくなった野生のオスの Rock Pigeon を診察したところ、運動失調と斜頚 torticollis に気づいた[ビデオ]。the University of Minnesota (UMN) Diagnostic Lab (D-Lab) において、骨格筋で_Sarcocystis calchasi_が確認された