2012年3月29日

手足口病-米国 CDC
シガテラ魚中毒-中国

● A 型肝炎-米国
PRO/EDR> Hepatitis A exposure risk - USA: (AL) alert
Archive Number: 20120329.1084879
 情報源 WFSA.com, from WBRC-TV 、2012年3月28日。
2000 McFarland Blvd, Northport (Tuscaloosa County) にあるマクドナルド McDonald's の利用客らについて、従業員を通じて A 型肝炎 hepatitis A virus に曝露した疑いがもたれている。3月14日中、あるいは16日の朝食時間に this McDonald's を訪れた客は、できるだけ早くかかりつけ医に相談した方がよい。州保健当局者によると、"ワクチン Hepatitis A vaccine と免疫グロブリン immune globulin により、A 型肝炎 hepatitis A virus infection の感染が予防される可能性があるが、それは曝露から14日以内に限る." と説明されている。 14 or 16 Mar 2012 に曝露した人は、遅くとも30日までに治療を受ける必要がある。以前にワクチンを接種されたことがある場合は、防護されると考えられる。2月28日から3月14日までの間に同店を訪れた客は、ウイルスに暴露し発病する可能性がある。A 型肝炎ウイルスに感染すると、曝露の 2-6週間後に発病し、微熱、食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、疲労感、上腹部痛、褐色尿、白色便? light stools、黄疸などの症状が見られることが多い。 重症度は様々で、2週間以内に治癒する軽症例から、4-6週間以上長引く重症例まである。A 型肝炎ウイルスは、汚染された食品や水の摂取、汚染物質への暴露などにより感染が広がる。感染患者との接近した持続的な接触、特に家庭内での接触などで感染のリスクが高まる。20秒間の石鹸と温水による手洗いが感染予防に重要である。手の甲、手首、指の間、爪の中まで洗うことが必要 (Source:Department of Public Health).
[Mod.CP- A 型肝炎ウイルスは、気温の上昇やpHの低下に強く、環境や物体表面で長時間生存する。米国内では、生後12ヶ月以上に使用できるA 型肝炎ワクチンが認可されている。A 型肝炎感染リスクのある人は、感染が重篤化することが予想される人への摂取が勧められている .... どのような状況なのか、this MacDonald's の客以外で感染のある従業員に接触したあるいは接触するリスクはあるのか、などが記載されていない]

● 手足口病-米国 CDC
PRO/EDR> Hand-foot & mouth disease - USA: (multistate) Coxsackievirus A6
Archive Number: 20120329.1084829
Severe Hand, Foot, and Mouth Disease Associated with Coxsackievirus A6 -- Alabama, Connecticut, California, and Nevada, November 2011 to February 2012
 情報源 Morbidity and Mortality Weekly Report (MMWR), Weekly, Notes from the Field, March 30, 2012 / 61(12);213-214、2012年3月29日。
5才未満の小児を中心とした、エンテロウイルス感染による一般的なウイルス感染症である、手足口病 Hand, foot, and mouth disease (HFMD) は、米国内では例年夏から秋にかけて流行する。最も多い原因ウイルスは、enterovirus serotype coxsackievirus A16 である。多くは無症状であるが; 典型的な症状として、微熱に、手掌、足底の発疹と口腔内の有痛性潰瘍 sores が認められる。HFMD 発症から数週間後の爪甲脱落症 nail dystrophies (e.g., Beau's lines or nail shedding) とも関連付けられている。2011年11月7日から2012年2月29日の間に、CDC には HFMD の症状、もしくは発熱と異型発疹のある 63例の症例が報告されている: アラバマ Alabama 州 (38 cases), California (7), Connecticut (1), and Nevada (17). ....患者63人中34人から臨床検体が採取され、このうち 25人(74%)で、 reverse transcriptase-polymerase chain reaction により Coxsackievirus A6 (CVA6) が確認された。あとの9人からはエンテロウイルスは検出されなかった。63例の患者のうち、43人(63%)が2歳未満で、15人(24%)が成人または18歳以上の患者だった。典型的な HFMD よりも、発疹および発熱の程度が強く、入院患者が多かった。症状として、発熱(76%)、発疹については手足口のいずれか (67%)、手または足だけ (46%)、顔面(41%)、臀部 (35%)、躯幹 (19%) の割合だった ... 爪甲脱落症が認められたのは2人(4%)だった。脱水や痛みなど様々な理由で入院を必要としたは12人で、死者は報告されていない。患者の年齢層、重症度、季節性、CVA 16の検出など、これまでの米国内のHFMD 感染とは違っていた。2008年以降海外では、CVA 16 による、他のエンテロウイルスに比べ重症のHFMD 感染流行が報告されていたが、米国内での流行は報告されていなかった ...
[Mod.CP- 途上国では、手足口病は軽症で、outbreaks of Coxsackie A16 virus infection によることも多い。近年の東アジア諸国では、outbreaks of Enterovirus 71 infection が関係し、神経学的合併症や時に死亡例の発生もある、より重症の感染流行が発生している ... ]

● マラリア-ネパール
PRO/EDR> Malaria - Nepal: (MP)
Archive Number: 20120329.1084805
 情報源 The Himalayan Times、2012年3月29日。
2012年の夏を目前に迎え、Banke district ではすでに15人の熱帯熱マラリア _Plasmodium falciparum_ と三日熱 _Plasmodium vivax_ 患者が確認されている。モンスーン開始と共に、患者数の増加することが懸念されている ....2006年 20061106.3189 にも同じ様にマラリア患者が増加し、Fattehpur, Gangapur, and Holia VDCs of the district.で33人の命が奪われている ....
[Mod.EP- 2010年、ネパールのマラリア陽性の血液塗抹標本数は3335件で、575件が熱帯熱マラリアで、1706件が三日熱マラリアと診断されている。129例の入院患者と8例の死者が記録された (World Malaria Report 2010)]

● シガテラ魚中毒-中国
PRO/AH/EDR> Ciguatera fish poisoning - China: (HK)
Archive Number: 20120329.1084658
 情報源 Hong Kong Department of Health、2012年3月27日。
保健当局 The Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health は27日、 coral reef fish を摂取した5人のシガテラ中毒 ciguatoxin poisoning に関する調査を開始した。初めに、20歳から56歳までの女性3人と男性1名が自宅での夕食後、腹痛や足のしびれ、下痢などのシガテラ毒中毒の症状を発症した。1人が Pamela Youde Nethersole Eastern Hospital を受診し、入院となった。もう1件は、自宅で魚を食べて3時間後に下痢や下をと四肢のしびれ、温度覚逆転、頭痛などのシガテラ中毒症状を発症した、48歳の女性の1例である ...
CDC: Cluster of ciguatera fish poisoning - North Carolina, 2007. MMWR 2009; 58: 283-5 (original citation numbering retained)

● 狂犬病-マケドニア ネコ
PRO/AH/EDR> Rabies - Macedonia: feline, human exposure, RFI
Archive Number: 20120329.1084830
 情報源 Epi South Weekly Report eWeb 210、2012年3月29日。
26日、旧ユーゴスラビア the Former Yugoslav のマケドニア共和国 Republic of Macedonia's (FYROM) 農業省は Radovis (east of the country, cf. map 3) のペットのネコ 1匹の狂犬病 Rabies について OIE に報告した。国内のネコの狂犬病の報告は初めてである。感染源については報告されていない。ネコはヒトに近く、狂犬病ウイルスが感染循環していることから、ヒトへの感染リスクが高い。マケドニアで最後に狂犬病が報告されたのは、2011年8月のことである 。 (cf. eWEB n176).
The OIE notification of 26 Mar 2012,
[Mod.AS- OIE の報告には、以下の疫学的コメントが付けられている: 
"ネコでは初めての公式報告である。3月2日午後、このネコは飼い主を襲った。陽性の検査結果が得られた。飼い主には Shtip の感染症医療機関で適切な曝露後接種が行われ、同じ庭でこのネコと接触のあったイヌとネコは処分された。"2000年12月以降、マケドニアの飼育動物で狂犬病が報告されたことはなかった; イヌには接種義務があるが、ネコにはない。野生動物の感染も数年間報告されていなかったが、the country's report for the months July-December 2011には、6例が報告されている。 (the Rabies Information System of the WHO Collaboration Centre for Rabies Surveillance and Research による) the web-site "Rabies - Bulletin - Europe " によれば、2009年の欧州(東欧の東部および南部が中心) で記録された家畜動物の内訳 : dog 684, cat 495, cattle 283, sheep & goat 61, equine 28, pig 5.。ネコの狂犬病感染では、大脳辺縁系 the limbic system への感染による the furious form が多く、多動 restlessness、徘徊 wandering、咆哮 howling、多呼吸 polypnea、流涎 drooling、他への攻撃性が認められる]

● 炭疽-アルゼンチン、ベルギー・訂正
PRO/AH/EDR> Anthrax, bovine - Argentina (04): (BA)
Archive Number: 20120329.1084831
 投稿者 亜・Laboratorio Azul Diagnostico S.A.、Ramon Noseda、2012年3月29日。
古い牧草地帯で放牧されていた230頭の肉牛の群れで、3頭が出血して突然死した。Maria Ignacia, Vela に近く、以前に炭疽感染が流行した地域である上、ワクチンを接種されていなかった

PRO/AH> Anthrax - Belgium: 2001, wool-processing factory risk, corr 2011
Archive Number: 20120329.1084789
20120329.1084660 に関し:2011年に訂正

● リーシュマニア症-スペイン
PRO/AH> Leishmaniasis, human, canine - Spain (02): background
Archive Number: 20120329.1084736
20120328.1083656 に関し。
 情報源 GIDEON (Global Infectious Disease & Epidemiology Network) 、2012年3月29日。
Time and place

内臓リーシュマニア症 Visceral leishmaniasis は南部に最も多く、特に Andalusia, Palma de Mallorca, Valencia, and Catalonia で著しい。
 - イヌの陽性率は、4月が最低、10月にピーク
 - the Piorat region of northeastern Spain.に限局
 - Menorca で1例の自所内感染