2012年3月30日-31日

ムンプス スペイン

● ハンタウイルス パナマ、チリ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Americas (11): Chile, Panama
Archive Number: 20120331.1086864
[1] パナマ Panama (Cocle)
 情報源 TVN 2 [in Spanish]、2012年3月30日
Nata de los Caballeros (Cocle province) で新たに1例のハンタウイルス Hantavirus 感染患者が確認された。El Cano de Nata 在住の教師で、現在危険な状態を脱し the Rafael Estevez Hospital in Aguadulce に入院中である。2012年のこれまでに、州内で3例の患者が確認されており、このうち1名が死亡している。
[Mod.TY-  Choclo virus と考えられる。20081027.3389 で報告されているとおり、パナマ国内の hantaviruses (and their rodent hosts) として、 Rio Segundo (_Reithrodontomys mexicanus_), Choclo (_Oligoryzomys fulvescens (costaricensis)_), and Calabazo (_Zygodontomys brevicauda (cherriei)_) が確認されているが、ヒトへの病原性を有し、死亡する可能性の高い HPS の原因となるのは Choclo だけである]
[2] チリ Chile
 情報源 Nacion [in Spanish]、2012年3月25日
68歳の男性1名が、the Clinica Santa Maria (Santiago) に入院中で、2012年の31人目のハンタウイルス感染者となった ...

● ムンプス スペイン
PRO/EDR> Mumps - Spain: (GA) 
Archive Number: 20120331.1086759
 情報源 Medicinatv.com [In Spanish]、2012年3月31日
Outbreak of mumps infects 106 persons in GIrona
Girona [northern Spain] における、2011年12月以来のムンプス Mumps 感染流行により、106人の患者が発生し、現在も流行は続いている。1994年から1996年の間に3価ワクチン the triple vaccine [MMR] を受けた全員に対し、再接種を呼びかけている。2011年12月後半に the Primary Care Centers in Girona から3例が報告された後、1月、2月そして3月にも患者の発生が報告されている。いずれも合併症なく回復している。最も多く患者が発生している地域は、Baix Emporda and Selva だが、他の地域でも患者は確認されている。再接種が勧奨されている理由は、1994年から1996年の間、 the Rubini strain of mumps virus を含む MMR ワクチンが使用されていたためである。患者の 50 percent が16-18歳の患者であるが、年齢層としては 17歳から42歳の成人まで感染した。

● サルモネラ感染症 米国 
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, multiple serotypes - USA: pet turtles
Archive Number: 20120331.1086557
 情報源 CDC 、2012年3月30日
ペットのカメの飼育に関連して、同時に発生中の感染流行: The 1st is an outbreak of human _Salmonella [enterica_ serotype] Sandiego infections, the 2nd is an outbreak of human _S._ Pomona infections, and the 3rd is an outbreak of human _S._ Poona infections.

● レプトスピラ症 オランダ、ドミニカ共和国から
PRO/AH/EDR> Leptospirosis - Netherlands ex Dominican Republic, 2011
Archive Number: 20120331.1086285
 情報源 Eurosurveillance, Volume 17, Issue 13 、2012年3月29日
Severe leptospirosis in a Dutch traveller returning from the Dominican Republic, October 2011
2011年10月、ドミニカ共和国 the Dominican Republic への旅行から戻ったオランダ人旅行者1名のレプトスピラ症感染 leptospirosis が確認された。この51歳の男性は、9月29日に the Chavon river ,_La_Romana の泥水を飲んでいた。20日後、発熱、嘔気、嘔吐、下痢、関節痛、頭痛、結膜充血 conjunctival suffusion 、黄疸を発症した。検査の結果、10日後に _Leptospira_ serovar Icterohaemorrhagiae or Australis infection であることが判明した。ドミニカ共和国への旅行者のレプトスピラ症感染の報告は少ないものの、同国への旅行者の中で発熱した患者の鑑別診断に加える必要がある ... 以下、症例報告、背景、結語。

● ボツリヌス食中毒 米国
PRO/EDR> Botulism - USA: (NYC), tofu susp., alert
Archive Number: 20120331.1086556
 情報源 New York Daily News、2012年3月31日
フラッシング Flushing の店で豆腐を購入した2人が、ボツリヌス食中毒 Botulism を発症した。当局 The NYC Health Department が30日に明らかにしたところによると、1例は確定診断され、もう1例も疑われている。いずれも中国語を話す Queens の住民で、Flushing market の冷蔵されていない豆腐を購入していた。このマーケットで製造されたものではなく、現在製造元について調査されている。
"ふたのない水槽で売られている豆腐が最も疑われるが、確定されていない" としている。新鮮で冷蔵されていない豆腐は、発酵させ、中華料理として人気のある chou doufu, or stinky tofu に使われる。当局は、いずれの患者も生存しているとしているが、病状は明らかにされていない。豆腐を売った店についても発言を避けた。NYC で発生した食中毒によるボツリヌス症の発生は、15年間でこのほかに1例しかない。

● インフルエンザ
PRO/EDR> Influenza (21): update
Archive Number: 20120330.1085988
[1] WHO: Global activity
Influenza virus activity in the world

 情報源 World Health Organisation (WHO), Global Influenza Surveillance and Response System (GISRS), update、2012年3月30日。
2012年第10-11週
欧州 outbreaks of influenza A(H3N2)
北アフリカ アルジェリアのみで A(H3N2)
米国 influenza A(H3N2) 優位
カナダ influenza B (A を上回る)
メキシコとグアテマラ A(H1N1)pdm09
アジア  A(H3N2) and B 活動性増加
中国、香港、韓国では B 優位
日本では、A(H3N2) と一部 B
カタール A(H1N1)pdm09
南半球 low
[2] ECDC weekly report
Main surveillance developments in week 12/2012 (19-25 Mar 2012)
 情報源 European Centre For Disease Control, Weekly Surveillance Report、2012年3月30日。
[3] USA (DE) - Tamiflu resistance
Antiviral-resistant flu confirmed in Delaware 
 情報源 Newsradio WGMD.com、2012年3月29日。

● 赤痢 英国
PRO/EDR> Shigellosis, flexneri serotype 3a - UK: MSM
Archive Number: 20120330.1085814
 情報源 Eurosurveillance Edition 2012, 17(13) 、2012年3月29日
Ongoing outbreak of _Shigella flexneri_ serotype 3a in men who have sex with men in England and Wales, data from 2009-2011
英国内の赤痢感染 _Shigella flexneri_ infection 症例の多くは、インド亜大陸、北アフリカ、東アフリカ、南米などの侵淫地への旅行者やその接触者である。検査データの解析により、2010年11月のロンドン London において、国内で感染した症例数の増加が判明した。その後、2011年5月にはマンチェスター Manchester でも英国内での感染例 UK-acquired _S. flexneri_ cases の増加が確認された。初発患者は主に serotype 3a の感染で、ほとんどが30-50歳の男性同性愛者 men who have sex with men (MSM) 間での発生で、一部は HIV positive だった。便検体の検査 Pulsed field gel electrophoresis (PGFE) で、一部の検体が同じ(菌) indistinguishable であると判断されたが、共通の感染経路や感染源は特定されていない

● 口蹄疫 エジプト
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Egypt (12): st SAT2, update
Archive Number: 20120331.1086807
[1] Egypt, update:GreenProphet.com 、2012年3月31日
Egypt's Foot-and-Mouth Disease Outbreak has Already Killed 10 000 Animals
[2] Egypt, import restrictions, camels:Egypt Independent, translated from Al-Masry Al-Youm、2012年3月31日
Foot-and-mouth disease traps camels at Sudanese border
[3] FAO situation review, Egypt, Libya & region
Foot-and-mouth disease caused by serotype SAT2 in Egypt and Libya: A Regional concern for animal health in North Africa and the Middle East
 情報源 FAO -- Empres Watch Vol 25, Mar 2012, Review on FMDV SAT 2 in Egypt & Libya、2012年3月31日

● 鳥インフルエンザ イスラエル H5N1
PRO/AH/EDR> Avian influenza (27): Israel (HD Hadarom), turkey, H5N1, RFI
Archive Number: 20120331.1086593
 情報源 The Times of Israel、2012年3月30日
Health officials plan 20 000-turkey cull after bird flu found
Moshav Zavdiel で3例目が確認された。鳥インフルエンザが確認されたことを受け、当局は2万羽のシチメンチョウの処分を決めた。ラキシュ Lachish in the lower Judean plain 近郊の Moshav Zavdiel にあるこの農場は、最近イスラエル国内で確認されている、3例目の鳥インフルエンザ発生農場となった

● 狂犬病 ボリビア
PRO/AH/EDR> Rabies - Bolivia (05): (SC), canine
Archive Number: 20120330.1086068
 情報源 La Razon [in Spanish]、2012年3月29日
保健当局 Departmental Health Services (El Servicio Departamental de Salud; SEDES) は2012年のこれまでに、30例のイヌの狂犬病 positive canine rabies cases を報告している。19例が農村部、11例が都市部で報告された。6月9-10日にワクチン接種キャンペーンを行うため、準備に入った。サンタクルズ Santa Cruz [department; state equivalent] には、イヌのほかネコ、サルを合わせておよそ713759頭がいて、41万頭あまりが都市部に、30万頭が農村部で登録されている ...
[Mod.TY- なぜ2か月も先の6月までワクチン接種を始めないのか?野犬と飼い犬の割合も分からない]

● White nose syndrome 米国
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - North America (09): USA (MO) susp
Archive Number: 20120330.1085190
 情報源 The Republic, Associated Press (AP) report、2012年3月28日
Springfield [southwest Missouri] 近郊の洞窟 Sequiota Cave に棲む、絶滅危惧種の 44頭の gray bats を捕獲した大学の研究者は、感染症状は見られないものの、羽根の脱色などから、致死性の真菌感染 white nose syndrome (WNS) が疑われる、と述べた。

● サンゴ礁 死滅 世界的
PRO/AH/EDR> Coral reef kill - worldwide: viruses?
Archive Number: 20120330.1085191
 情報源 Physorg.com, Oregon State University (OSU) report、2012年3月28日
Viral disease -- particularly from herpes -- gaining interest as possible cause of coral decline
世界中でサンゴの数が減り続けており、研究者らはこれまでほとんど調査されたことがない、ウイルス性疾患に目を向けようとしている 

● 蜂群崩壊症候群、ハチ
PRO/AH> Colony collapse disorder, apis (03): pesticide link?
Archive Number: 20120330.1085129
[1] Field research on bees raises concern about low-dose pesticides. Science 2012; 335(6076): 1555 doi: 10.1126/science.335.6076.1555
 情報源 Science Magazine, American Association for the Advancement of Science (AAAS) [subscription required for full article]、2012年3月30日
要約
5年前、colony collapse disorder と呼ばれる原因不明の病気により、米国各地のミツバチの群れに大きな被害が発生したことが大きく取り上げられた。今回、一般に使用されている植物防除用の合成の殺虫剤が、花粉媒介者に有害であるとの証拠が浮かび上がり、再びハチが話題になろうとしている ... マルハナバチ bumble bees がそのような化学物質に曝露すると、女王バチが劇減し、これが昆虫の減少の原因であるとの説明が可能となる。ミツバチ honey bees では、別の殺虫剤が、ミツを集めに出たハチの、帰巣経路を探索する能力に影響を与えた ...
[2] Pesticides hit queen bee numbers
 情報源 BBC News、2012年3月29日
世界中で最もよく使用されている殺虫剤の一部によって、ハチの航行能力が傷害され死滅し、女王バチでは数の減少につながっていることが、研究結果から示唆されている。英国とフランスの科学者らの研究グループが、世界中の100か国以上の農場や庭園で使用されている、neonicotinoids の影響を調査したところ、この殺虫剤は、女王バチの出産能力? queen production を85%低下させた ...
関連項目(02) 20120320.1075187