百日咳－チリ
鳥インフルエンザ、ヒト 変異による感染伝播性の変化
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2012 (10): Haiti
Archive Number: 20120404.1090431
情報源 The Washington Post, Associated Press (AP) report、2012年4月3日。
カリブ海のハイチ Haiti では雨期に入り、コレラ Cholera 感染患者数が急増していることが、3日、国連機関. The UN's Office for the Coordination of Humanitarian Affairs により明らかにされた。月報によると、新たな感染が確認されているのは西部および北部地域で、保健省当局は、雨期が開始した3月初旬に、全国で 1日当たり 77人の新たな患者を報告している .... 政府内の混乱で対応策の実施が進んでいないことなど。
● 百日咳－チリ
PRO/EDR> Pertussis - Chile: increased morbidity & mortality 20120404.1090350
情報源 nacion.cl [in Spanish]、2012年4月2日。
1月1日から3月24日までの間の、チリ国内の百日咳 whooping cough (pertussis) 患者数は、昨年同期の338例より50%多い、643例が記録されている。保健省の発表によると、43%に当たる274例が1歳未満の小児で、1歳未満の人口10万人当たり108.7例となっている。この数週間に最も患者数の増加が著しい地域は、The [Santiago Metropolitan] and O' Higgins regions で、最も患者数が多かったのは、 Antofagasta, Coquimbo, Valparaiso, Maule, Los Rios, and Los Lagos である。小児5例の死亡が、Antofagasta, 3 in Valparaiso, and 1 in Coquimbo から報告されており、うち4例が生後2ヶ月未満の乳児で、あと1例が4か月の乳児だった。百日咳は、生後6ヶ月までの小児にとって、危険な病気である。チリ国内で毎年約7人の乳児が、百日咳で死亡する。
● ロッキー山紅斑熱－米国
PRO/EDR> Rocky Mountain spotted fever - USA: (MO), early susp. cases 20120404.1090349
情報源 Columbia (MO) Daily Tribune, Associated press (AP) report 、2012年4月3日。
セントルイス郡 St Louis County [Missouri] において、ダニに媒介されるロッキー山紅斑熱 Rocky Mountain spotted fever [RMSF] が疑われる複数の患者が報告されている。当局 the Missouri Department of Health and Senior Services が2人の患者について調査を行っていると報じられた .... 季節はずれの暖かな天候のため、早くもダニのシーズンが始まり、9月まで続く。
写真1 ダニ The female _Dermacentor variabilis_ (the American dog tick)
写真2 発疹
● 鳥インフルエンザ、ヒト (42) 変異による感染伝播性の変化
PRO/AH> Avian influenza, human (42): mutations affecting transmissibility 20120404.1090306
H5N1 mutations unveiled at H5N1 meeting
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News 、2012年4月3日。
新たな H5N1 感染伝播に関する詳細な研究結果が、ロンドン London の会議 Royal Society conference 上で公表されたが、オランダの輸出制限のため、1つの研究グループが共有する情報はブロックされた。問題となっている2つの研究を主導した研究者らは、2日間の会議の初日に揃って登壇し、この話題に関する基礎的な研究から倫理に至る様々な問題を議論した。議論のある2つの研究についての新たな情報が、the National Science Advisory Board for Biosecurity (NSABB) が、変更が加えられたH5N1ウイルスの事故や恣意的な流出の懸念から研究結果の発表を行わないよう勧告するとした方針を転換してからわずか数日後に公開された。
H5N1 mutations unveiled at H5N1 meeting
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News 、2012年4月3日。
新たな H5N1 感染伝播に関する詳細な研究結果が、ロンドン London の会議 Royal Society conference 上で公表されたが、オランダの輸出制限のため、1つの研究グループが共有する情報はブロックされた。問題となっている2つの研究を主導した研究者らは、2日間の会議の初日に揃って登壇し、この話題に関する基礎的な研究から倫理に至る様々な問題を議論した。議論のある2つの研究についての新たな情報が、the National Science Advisory Board for Biosecurity (NSABB) が、変更が加えられたH5N1ウイルスの事故や恣意的な流出の懸念から研究結果の発表を行わないよう勧告するとした方針を転換してからわずか数日後に公開された。
the University of Wisconsin, Madison の河岡教授らのグループは、フェレットでの H5N1ウイルスの実験結果を詳細に検討し、グループによって生み出された 4種類の変異に注目したところ、このうち1種類は自然界で起きていることが判明した。3つの変異はウイルスの HA [haemagglutinin protein] の頭部 head (先端 ?) で、もう1つは茎 the stalk の部分で起きていた。この研究結果は近く Nature に掲載予定である。同教授はグループに対し、 H5N1 と the 2009 H1N1 virus のハイブリッドを作成し、ヘマグルチンの部分に注目するよう指示していた。この変異株は動物に対する致死性を示さず、the 2009 pandemic virus より病原性が低いとの説明を行っている。変異を含むウイルスは、抗ウイルス薬に高い感受性を示し、H5N1ワクチンを接種されたヒトから採取された血清に反応した。公衆衛生の政策立案者にも参考となるデータであろうと述べている。"われわれの情報により、備蓄ワクチンの生産に必要なウイルス the right virus の選定も可能になる " と述べた。自然界で発見された変異では糖鎖付加 glycosylation 部位が欠損しており、同氏によればヒトでの感染伝播に関係する特徴であり、H5N1のヒトへの感染が繰り返されているエジプトなどの地域での発見が増えつつあるパターンだと言う ....
一方、 オランダの Erasmus University の Ron Fouchier らのグループは、別のウイルスを使ってフェレットでの実験を行っている。河岡は "we found striking similarity -- mechanistically, a very interesting finding" と述べている。しかし Fouchier は3日、オランダ政府が海外への情報提供に対する制限を解除していないため、研究結果の一部のみ the redacted version of his study の報告に留まったと話している。変異についての情報は明らかにできなかったものの、これら2つの研究が H5N1 の脅威と闘う国々に対するより多くの専門家からのアドバイスをもたらせるだろうと語った。この研究結果は次号の Science に掲載される予定である。the NSABB's の態度の変化が2つの雑誌への掲載に道を開いたことになるが、H5N1 に関する研究の自粛がどうなるのかについては明らかにされていない。2012年2月、WHO の専門家会議では研究の自粛を含む一連の対策が推奨されたが、研究機関でのバイオセーフティ対策の総括は行われないままとなっている。
● 鳥インフルエンザ、ヒト (41) －カンボジア、エジプト
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (41): Cambodia (KC), Egypt, (DA, GA)
Archive Number: 20120403.1089377
[1] カンボジア：Cambodian girl dies from bird flu: WHO
情報源 Business Recorder, Agence France-Presse report、2012年4月2日。
カンボジアの6歳の女児1名が鳥インフルエンザ Avian influenza により死亡したことが、2日、the World Health Organisation (WHO) から発表された。2012年の 2人目の死者となった。 Kampong Chhnang province 中央部の小児が3月22日に発症し、同30日に死亡した。病院での検査でH5N1ウイルスの感染が確認されている。発病前の病死した家きんとの接触、が報告されている。2003年以降、カンボジア国内で20人目のH5N1ウイルス感染患者で、うち18人が死亡した。国内の2012年初の死者は、1月に死亡した2歳男児であった。2011年12月に中国で18ヶ月ぶりの死者が報告されて以来、国内の鳥インフルエンザに対する不安が高まっていた。
Archive Number: 20120403.1089377
[1] カンボジア：Cambodian girl dies from bird flu: WHO
情報源 Business Recorder, Agence France-Presse report、2012年4月2日。
カンボジアの6歳の女児1名が鳥インフルエンザ Avian influenza により死亡したことが、2日、the World Health Organisation (WHO) から発表された。2012年の 2人目の死者となった。 Kampong Chhnang province 中央部の小児が3月22日に発症し、同30日に死亡した。病院での検査でH5N1ウイルスの感染が確認されている。発病前の病死した家きんとの接触、が報告されている。2003年以降、カンボジア国内で20人目のH5N1ウイルス感染患者で、うち18人が死亡した。国内の2012年初の死者は、1月に死亡した2歳男児であった。2011年12月に中国で18ヶ月ぶりの死者が報告されて以来、国内の鳥インフルエンザに対する不安が高まっていた。
[2] エジプト：Avian influenza situation in Egypt -- WHO update
情報源 World Health Organisation (WHO), CSR, Disease Outbreak News、2012年4月2日 FORTH より
4月2日に公表されたWHOの情報によると、エジプト保健 ・ 人口省は、新たに鳥インフルエンザA（H5N1）患者2例を報告した。1例目は Demiatta 県に住む 2歳の女児で、3月19日に発症し、3月20日に入院となったが、オセルタミビルによる治療を受け、現在も治療中であるが状態は良好である。患者は自宅の庭先で死んだ家きんとの接触があったことが判明している。2例目は Giza 県に住む15歳の少女で、3月25日に発症し、3月29日に重篤な状態で入院となり、オセルタミビルによる治療を受けたが、3月31日に死亡した。感染源の疫学調査が続いている。エジプトでは、現在までに166例の患者が確認され、そのうち59例が死亡している。
情報源 World Health Organisation (WHO), CSR, Disease Outbreak News、2012年4月2日 FORTH より
4月2日に公表されたWHOの情報によると、エジプト保健 ・ 人口省は、新たに鳥インフルエンザA（H5N1）患者2例を報告した。1例目は Demiatta 県に住む 2歳の女児で、3月19日に発症し、3月20日に入院となったが、オセルタミビルによる治療を受け、現在も治療中であるが状態は良好である。患者は自宅の庭先で死んだ家きんとの接触があったことが判明している。2例目は Giza 県に住む15歳の少女で、3月25日に発症し、3月29日に重篤な状態で入院となり、オセルタミビルによる治療を受けたが、3月31日に死亡した。感染源の疫学調査が続いている。エジプトでは、現在までに166例の患者が確認され、そのうち59例が死亡している。
● レジオネラ症－ニュージーランド オークランド
PRO/EDR> Legionellosis - New Zealand: (Auckland) 20120404.1090247
[1] 情報源 Nelson Mail 、2012年4月3日。
オークランド Auckland の the CBD [Central Business District] を中心とした、およそ300の建物に、レジオネラ症 Legionellosis 流行の危険性がある。ビルのオーナーらに、冷却塔を含めた機械式換気システムのオーバーホールが求められている。オークランドでは、6週間で9例のレジオネラ症患者が報告されている。通常、6週間に報告される患者は1－2例程度である ...
[2] 情報源 stuff.co.nz、2012年4月4日。
オークランドで10人がレジオネラ症により入院治療を受けた
オークランドで10人がレジオネラ症により入院治療を受けた
● サルモネラ感染症－米国
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Bareilly - USA: possible sushi link 20120404.1090246
[1] 情報源 CNN 、2012年4月4日。
The CDC は19 states and the District of Columbia の90人が、サルモネラ菌 _Salmonella [enterica_ serotype] Bareilly 感染により発病した、と報告している。初発報告は2012年1月28日であり、最新の報告が行われたのは4月2日である。"CDCは各州当局及び the FDA と協力し、multi-state outbreak of _Salmonella_ serotype Bareilly infections の調査を進めている"と CDC spokeswoman が発表した。食中毒が原因と見て調査が行われている、との情報もある。
[2] 情報源 eFoodAlert、2012年4月4日。
サルモネラ感染症 _S._ Bareilly 感染流行で確認されている、19州とワシントン DC の 90人以上の多くが、発病前に各地ですしや刺身などの食品を摂取していたと申告している。当局は、原因となった食品は特定されていないとしている
● 鳥インフルエンザ－アイルランド H5N2 LPAI、OIE（2件）
PRO/AH/EDR> Avian influenza (29): Ireland (CK), pheasant, H5N2, LPAI, OIE 20120404.1090249
Low pathogenic avian influenza (poultry), Ireland、reoccurrence of a listed disease
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(14) 、2012年4月4日。
感染開始時期 2012年3月17日
前回流行時期 1998年
原因ウイルス low pathogenic avian influenza virus Serotype: H5N2
新たな感染流行
発生地 Cork (Clonakilty)
感染した種 / 個体数 / 感染 / 死亡 / Destroyed / Slaughtered
Birds / 153 / 8 / 3 / 150 / 0
Epidemiological comments: キジ Pheasants reared in open pens （柵）
Low pathogenic avian influenza (poultry), Ireland、reoccurrence of a listed disease
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(14) 、2012年4月4日。
感染開始時期 2012年3月17日
前回流行時期 1998年
原因ウイルス low pathogenic avian influenza virus Serotype: H5N2
新たな感染流行
発生地 Cork (Clonakilty)
感染した種 / 個体数 / 感染 / 死亡 / Destroyed / Slaughtered
Birds / 153 / 8 / 3 / 150 / 0
Epidemiological comments: キジ Pheasants reared in open pens （柵）
PRO/AH/EDR> Avian influenza (28): Ireland (CK), pheasant, H5, LPAI, RFI 20120403.1089283
No public health risk despite bird flu outbreak
情報源 InsideIreland、2012年4月2日。
農業当局は、Cork で鳥インフルエンザ Avian influenza の流行が発生したが、公衆衛生上のリスクはない、と説明している。3月26日に判明した最新の検査結果によれば、クロナキ Clonakilty 近郊の複数のキジから採取された検体から検出されたのは、低病原性ウイルスだった。H5N1ウイルスによる感染は否定されている。
No public health risk despite bird flu outbreak
情報源 InsideIreland、2012年4月2日。
農業当局は、Cork で鳥インフルエンザ Avian influenza の流行が発生したが、公衆衛生上のリスクはない、と説明している。3月26日に判明した最新の検査結果によれば、クロナキ Clonakilty 近郊の複数のキジから採取された検体から検出されたのは、低病原性ウイルスだった。H5N1ウイルスによる感染は否定されている。
● インフルエンザ (23) サーベイランス方針
PRO> Influenza (23): surveillance policy 20120404.1090248
20120402.1086648 に関し。
投稿者 David Thomson、2012年4月4日。
20120402.1086648 に関し。
投稿者 David Thomson、2012年4月4日。
PRO/PL> Huanglongbing, citrus - USA: (CA) 20120404.1089672
APHIS confirms citrus greening in California
投稿者 US Department of Agriculture、Mark Powell、2012年4月4日。
動植物衛生監視局 the Animal and Plant Health Inspection Service (APHIS) により3月29日、カンキツグリーニング病 citrus greening, 別名 huanglongbing が、Los Angeles County, California の住宅地において、1件の Asian citrus psyllid (ACP、キジラミ) sample と、1本の lemon/pummelo tree の樹から採取された複数の植物組織サンプルから検出された。カリフォルニア州で確認されたのは初めて ...
[Mod.DHA－ Huanglongbing (HLB), or citrus greening は、 the fastidious phloem-inhabiting bacterium _Candidatus_ Liberibacter asiaticus を原因とし、アジアのほとんどの地域に発生する]
APHIS confirms citrus greening in California
投稿者 US Department of Agriculture、Mark Powell、2012年4月4日。
動植物衛生監視局 the Animal and Plant Health Inspection Service (APHIS) により3月29日、カンキツグリーニング病 citrus greening, 別名 huanglongbing が、Los Angeles County, California の住宅地において、1件の Asian citrus psyllid (ACP、キジラミ) sample と、1本の lemon/pummelo tree の樹から採取された複数の植物組織サンプルから検出された。カリフォルニア州で確認されたのは初めて ...
[Mod.DHA－ Huanglongbing (HLB), or citrus greening は、 the fastidious phloem-inhabiting bacterium _Candidatus_ Liberibacter asiaticus を原因とし、アジアのほとんどの地域に発生する]
● 狂犬病－米国、2009年
PRO/AH/EDR> Rabies, human, presumed abortive, 2009 - USA: (TX) unresolved, RFI 20120403.1088994
Houston rabies case poses new questions about age-old illness
情報源 The Austin American-Statesman、2012年4月2日。
[Mod.CP－ the "Texas wild child" case was published in MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2010 Feb 26; 59(7): 185-90; . Entitled " Presumptive abortive human rabies - Texas, 2009," the abstract is reproduced below.]
Houston rabies case poses new questions about age-old illness
情報源 The Austin American-Statesman、2012年4月2日。
[Mod.CP－ the "Texas wild child" case was published in MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2010 Feb 26; 59(7): 185-90; . Entitled " Presumptive abortive human rabies - Texas, 2009," the abstract is reproduced below.]