2012年6月17日-18日

デング熱/デング出血熱 (25)

● クリミアコンゴ出血熱-イラン
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever - Iran (02): background 
Archive Number: 20120618.1172086
Congo fever kills 14 in Iran over 2 years
 情報源 Trend News Agency、2012年6月17日。
この2年間に、イラン国内で14人が散発性のクリミアコンゴ出血熱 Crimean-Congo haemorrhagic fever (CCHF) により死亡している。東部の国境を越えて国内に輸入される家畜が原因となっており、これまでに感染が確認された患者は114人で、このうち14人が死亡している。最も多くの患者が報告されているのは Sistan-Baluchestan Province である。During 1999-2011 の期間に、約 610 cases が報告され、60人が死亡する結果となっている。ウイルス感染症である CCHF は Yazd, Fars, and Sistan-Baluchestan provinces で発生が確認されている。
関連項目 20120612.1165263

● サルモネラ感染症-スペイン、レストラン
PRO/AH/EDR> Salmonellosis - Spain: (MU) restaurant source 20120618.1171992
 情報源 La Verdad [in Spanish]、2012年6月17日。
医療施設 La Union and Cartagena urgent healthcare centers において、約 30 人の患者らが中等症の胃腸炎に対する治療を受けており、いずれの患者も、有名な Minero bar in La Union を訪れていた。培養検査でサルモネラ菌 _Salmonella_ が検出されている。ウェーターやコックも受診した

● デング熱/デング出血熱 (25)
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (25) 20120617.1170689
[1] ブラジル Brazil in Portuguese
 - (Cuiaba, Mato Grosso state). 16 Jun 2012. 市内で 4 型ウイルスが確認されており、556検体の 95% を占めていた。 30年間発生がなかった
 - (Piracicaba, Sao Paulo state). 14 Jun 2012. Piracicaba では 5年ぶりの規模の流行が発生し、 1531 cases (during the 1st 5 months of 2012) が確認されている。 2007年には市内で 5666 人が検査陽性となった。
 - (Salvador, Bahia state). 12 Jun 2012. 2012年、931 cases of classical dengue fever with 13 residents with DHF が確認され、3人が死亡した。
[2] コロンビア Colombia (Neiva, Huila department [state equivalent]). 12 Jun 2012. in Spanish [12 Jun 2012] Neiva で5人のデング熱による死者と 1800人の感染が確認されている。
[3] プエルトリコ Puerto Rico. 15 Jun 2012. in Spanish 患者数の増加が続いており、 1836 suspected dengue cases は、昨年より 350例以上増えている。
[4] ジャマイカ Jamaica. 13 Jun 2012. Kingston and St. Andrew and 2 other parishes で数例
[5] ベトナム Viet Nam (Dong Nai province and national). 14 Jun 2012. 南部 Dong Nai province では14日現在、1800 people from 154 communes が感染。全国の年初 5か月の感染者は 13 200 人
[6] フィリピン Philippines
 - (Davao city, Davao region). 12 Jun 2012. Davao City 病院は満床を理由に、これ以上の Davao del Sur からの患者を受け付けられなくなっている。 5月だけで12人が死亡した。
 - (Iloilo city, Western Visayas region). 11 Jun 2012. 市保健当局は、5ヶ月間で 7 deaths and 529 registered cases を報告している。 2011年の 1年間では、 8 deaths and 425 cases だった。
[7] インド India
 - (Tamil Nadu state). 14 Jun 2012. 合計 2566 人が感染し、36人が死亡
 - (Bangalore, Karnataka state). 13 Jun 2012. monsoons となり、3例の死亡と15例の感染が確認されている
 - (Hassan, Karnataka state). 16 Jun 2012. Hassan で 11 cases of dengue
[8] スリランカ Sri Lanka. 12 Jun 2012. 保健省は、死者 74 人、感染患者 11 795 dengue cases を発表。 the Western Province が最も多く、26 dengue deaths and 2976 dengue cases from Colombo district, 14 deaths and 2197 dengue cases from the Gampaha district, and 6 deaths and 788 dengue cases from the Kalutara district が報告されている。感染による死者の 24%が 5-15歳だった。
[9] オーストラリア Australia (Townsville, Queensland state). 13 Jun 2012. 先週 2例が確認された Townsville, in north Queensland で、新たに 2例の感染が確認された。当局 Queensland Health によると、3 cases が国内で a 4th resident は Bali で感染したと見られている。

● 狂犬病-イスラエル
PRO/AH/EDR> Rabies - Israel: travel alert 20120618.1172172
 情報源 Zeenews.india.com、2012年6月17日。
保健省は、インドへの旅行を予定している国民に対し、事前に狂犬病 Rabies ワクチンを接種するよう呼びかけた。インドからイングランドに帰国した女性が、インド国内で狂犬病のイヌの咬傷を受け死亡したことがきっかけとなった。同時に、すぐに予防措置を受けられないジャングルやトレッキングなど、辺境地域に立ち入る旅行者にも、同じアドバイスが求められている。また、Moshav Odem (the northern Golan Heights ゴラン高原北部) 近郊の村の南西部地域で、1頭のイヌの狂犬病検査が陽性となったことから、国内の全てのペットのイヌにワクチンを接種するよう、飼い主らにも指示されている。

● インフルエンザ 北半球 2012-2013 CDC
PRO/EDR> Influenza (46): northern hemisphere 2012-2013 vaccine 20120618.1172105
 情報源 Centers for Disease Control and Prevention (CDC), Seasonal Influenza (Flu)、2012年6月18日。
... 2月23日、 the WHO は the northern hemisphere's 2012-2013 seasonal influenza vaccine について、次の 3 vaccine viruses を使用するよう勧告した
 - an A/California/7/2009 (H1N1)pdm09-like virus;
 - an A/Victoria/361/2011 (H3N2)-like virus;
 - a B/Wisconsin/1/2010-like virus (from the B/Yamagata lineage of viruses).
the 2012-2013 flu vaccine に使用される the H1N1 virus は the 2011-2012 vaccine と変わっていないが、the recommended influenza H3N2 and B vaccine viruses については the 2011-2012 influenza vaccine for the northern hemisphere から変更となっている

● Q 熱-米国、ヤギ
PRO/AH/EDR> Q fever - USA: (ID) caprine 20120618.1171283
Q fever confirmed in Idaho livestock
 情報源 KTVB 、2012年6月16日。
アイダホ Idaho 州農業当局 the State Department of Agriculture [ISDA] は、ヤギの集団の1つで Q fever が確定診断されたため調査を行っており、この群れは隔離されている ... 2011年11月、 Dietrich の女子バスケットボールのコーチが感染したことが報じられているが、この男性は現在も治療を受けている。
[Mod.TG- Q 熱の原因菌である _Coxiella burnetii_ は、かなり広い範囲に存在する fairly ubiquitous 。ヒトを含むほとんどの動物が影響を受ける。ウシ、ヒツジ、ヤギが菌を保有する。動物の世話をする人々は、出産中に曝露することが多い。ヒトは、ダスト内粒子 dust particles を介し曝露する。_C. burnetii_ が、ヤギの流産の重要な因子であるとの認識が高まっている。ヒツジでも、時折 Occasional outbreaks が発生する。妊娠後期の流早死産 Late-term abortions, stillbirths や、弱った子ヤギが出産されることが多い。群れの最大 50%が感染する可能性がある。胎盤が灰褐色の滲出物に被われ、子葉間 the intercotyledonary areas に肥厚が認められる。鏡検では、胎盤の壊死性血管炎と、多数の絨毛上皮細胞に、充満する 1mm 未満の小型球菌微生物が確認される。胎盤のみに感染し、胎盤所見がなければ診断はできない。免疫染色法による _C. burnetii_ の同定、または菌の分離により診断される。 _Coxiella_ は人獣共通感染を起こし、ヒトでは Q fever の原因となる。感染リスクが最も高いのは獣医師、畜産、酪農、食肉処分に関わる人々で、職場で繰り返し菌のエアロゾル化が発生するためである。家畜が感染しても、軽症であるため飼育者に気づかれなかったり、全く症状が現れなかったりする。気道保護 Respiratory protection ならびに衛生基準遵守 strict code of hygiene が感染予防に最も重要である。ヒトの急性感染症 _C. burnetii_ は、曝露から 2-3週間後に発症することが多い。ただし、_C. burnetii_ に感染したヒトの半数は、何ら症状を示さない (CDC)。
以下に急性感染 acute Q fever でよく見られる症状を列記するが、個人によって症状の組み合わせが大きく異なる点に留意しなければならない:
高熱、激しい頭痛、全身倦怠、筋肉痛、悪寒 and/or 発汗、乾性咳嗽、嘔気・嘔吐、下痢、腹痛、胸痛
多くの急性感染例は回復するが、中には、肺炎、肉芽腫性肝炎 granulomatous hepatitis (inflammation of the liver)、心筋炎、中枢神経合併症などを伴った、重篤な疾患となることがある。妊娠女性が感染した場合、早産や流産の危険がある。致死率は低いと考えられており、入院患者の 2% 未満である。適切な抗生物質による治療により、病悩期間を縮めることができる]

● 石果の病気、Fireblight-スイス
PRO/PL> Fireblight, pome fruit - Switzerland: (TG) 20120618.1171322
18 000 trees cut in Thurgau due to fireblight
 情報源 Top Online [in German]、2012年6月8日。
the canton of Thurgau の果樹栽培地域全体で多少の違いはあるものの、 2012年に the tree disease fireblight が発生し、 6 hectares の土地の 18 000 trees が伐採される結果となっている ...
[Mod.DHA- Fireblight は細菌の _Erwinia amylovora_ を原因とし、世界中でバラ科の植物 members of the _Rosaceae_ だけに感染する the most destructive disease of pome fruit trees と考えられている]