2012年6月1日-4日

原因不明の疾患 ベトナム、ヒ素

● 原因不明の疾患 ベトナム
PRO/EDR> Undiagnosed illness - Viet Nam (06): (QG) toxin susp. RFI 20120601.1153587
 情報源 uoitrenews.vn、2012年5月31日
中央部クアンガイ省 Quang Ngai Province で発生している原因不明の皮膚病により、 Ba To District において 3日間で新たに 2人が死亡し、これまでの死者の数が 23人となった。Reu Hamlet (Ba Dien Commune) の 34歳の女性 1名が 5月30日に病院 the provincial General Hospital で死亡し、同じ地域の 9歳の男児も同28日に死亡している。男児から採取された毛髪の検体から許容量の 100倍の砒素が検出されたと当局者 head of the Health Ministry's Department of Medical Examination and Treatment が述べた。Ba To district では、Ba Dien, Ba Ngac, Ba Xa, Ba Vinh and Ba To の 5つの地区で発生し、このうち Ba Dien で最も多くの患者が確認されている。初めて発生が確認されたのは 2011年 4月 19日で、四肢の拘縮 stiffness の原因となる手掌と足底の皮膚の肥厚 (keratosis) と、火傷のような手足の潰瘍が特徴的な症状である。この地域で見られるものと同じ病気は、これまで世界中のどこにおいても確認されたことがない。患者の多くで肝酵素が上昇するが、(日本の) 長崎大学で行われた患者の血液検体の結果、感染の徴候は認められていない。発生地域の調査で、200種類以上のダニ、ノミ等の昆虫が発見されているが、病気との関連性は見つかっていない。科学委員会では。有毒物質が原因で、栄養不良から免疫が低下した状態となったのではないかと見ている。
[Mod.ML- the Bo To district of Quang Ngai province の数か所の村で起きている集団発生に関係する記事で、ProMED-mail でもこれまでに報告されてきた。患者は、急性の発熱があり、食欲の低下と呼吸器症状を伴い、その後に "palmoplantar keratoderma " と呼ばれる手足の発疹を発症するとされている。さらに、肝機能異常があり、一部の患者では多臓器不全と死亡に至ることがある。手足口と背中と腹部の潰瘍、眼病変、四肢の固縮 stiffness 、流産なども報告されている。小児と若年成人を中心に患者が発生している。報告され始めたのは 2011年 4月と言われ、2011年 11月から2012年 2月までの間は一旦小康状態にあったが、2012年 3月と 4月に再び増加し始めた。患者数は報告によりまちまちであるが、最大で2011年は150人、合計179人となっている。 2012年の死者の合計は、以前 27人と報告されていたが、今回は 23人になっている。早期の "治療” が有効とされているが、どのような治療か説明されたことはない。一方、一部の患者は、初期治療に反応した後に再発したとされている。
今回の記事には、死亡した 9歳男児の患者の毛髪の検体で許容量の 100倍の砒素が確認されたと報じられている。砒素への曝露により、手掌と足底の、皮膚の色素沈着や多発性、不整形、疣贅性角化病変が、単独または通常は対象性に分布する結節を伴なって形成される。これらの皮膚病変は、典型的には慢性的な砒素摂取後に発生する [20120423.1110507]。慢性肺疾患 (慢性気管支炎や慢性閉塞性肺疾患、気管支拡張症)、肝疾患 (非硬変性門脈繊維症 non cirrhotic portal fibrosis) やその他の疾患 (多発性神経炎、末梢性血管疾患、高血圧、虚血性心疾患、糖尿病、非圧痕性浮腫、筋力低下、貧血 )、や皮膚や他臓器 (肺および膀胱)のがんなどの、全身性の様々な症状の原因となる。慢性砒素中毒の皮膚病変 。毛髪 (> 1 mg/kg of hair) や爪 (> 1.5 mg/kg of nail) の砒素濃度の上昇は、9ヶ月前からの高濃度の砒素への曝露を示唆する (WHO, A field guide for detection, management and surveillance of arsenicosis cases. Caussy D, editor. Technical Publication No 30. New Delhi: WHO, SEARO; 2005. p. 5- 18.) 。ヒトの砒素への曝露様式として、基本的には空気中、食品中、水からの曝露となる。飲料水は、砒素殺虫剤、自然堆積、砒素化合物の不適切な処理などにより、砒素で汚染されていることがある。しかし、世界中の砒素中毒の主要原因は、飲料水中の砒素濃度の上昇にある]
関連項目 20120502.1120880

● 日本脳炎など インド
PRO/AH/EDR> Japanese encephalitis & other - India: (BR)
Archive Number: 20120604.1155306
 情報源 Two Circles, Indo Asian News Service (IANS) 、2012年6月2日
脳炎と見られる疾患により、ビハール州 Bihar 's Muzaffarpur and Gaya districts で先週 15人の小児が死亡したと2日当局者が発表した。蚊族媒介性の疾患 [恐らく日本脳炎ウイルス] により、2011年にも150人近い命が奪われているが、[2012年もまた] 11 children in Muzaffarpur and 4 in Gaya が死亡した。 Patna から約 70km 離れた Muzaffarpur では、 23人の小児が入院している

● 鳥インフルエンザ、ヒト 中国 H5N1(2件)
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (54): China (HK ex GD) update 20120604.1155286
 情報源 Xinhua News Agency、2012年6月3日
香港の保健当局は3日、2日にインフルエンザ influenza A (H5N1) 感染が確認された2歳男児は、現在も Princess Margaret Hospital に入院中であり、依然として厳しい状態であることを明らかにした。保健当局の調査によると、5月20日-22日の間は、両親と共に安徽省 Anhui province に滞在していたが、家きんとの直接の接触はなかった。5月中旬に広州市の自宅付近にある生きた家きんを扱う市場を訪れている。当局は接触者の調査を続けているが、両親のほか、治療を受けていた旺角 Mong Kok の私立病院、救急車、Caritas Medical Center (CMC) の医療従事者など、合計約 80人である。このうち、CMC の医療従事者 2人が何らかの呼吸器症状を示したため、鼻咽頭吸引検体を採取し influenza A (H5) の検査が実施されたが陰性だった。これ以前に、男児の両親、医療従事者や同じ医療機関の入院患者らについても検査が行われているが、すべて influenza A (H5) 陰性だった。
男児が鼻水や発熱の症状を発症したのは 5月23日の広東省で、同26日に香港に移動し、旺角 Mong Kok の私立病院を受診し、その後熱性けいれんを発症したため 同 28日に the Accident and Emergency Department of Caritas Medical Center に転院した。
[Mod.TY- 男児の時間的空間的経緯に関し。the WHO fact sheet では "鳥インフルエンザ H5N1 avian influenza の潜伏期間は、季節性インフルエンザの 2-3 日間に比べ延長する可能性がある。現在ある H5N1 infection のデータによると、 incubation period は 2-8 days の幅があり、最長で 17日間に及ぶ可能性もある。 WHO では、調査 field investigations や接触者の監視においては、incubation period を7日間とすることを推奨する" とされている。従って、男児の市場の家きん poultry in the wet market との接触が感染につながった可能性がある]

PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (53): China (HK ex GD), confirmed 20120602.1154521
 情報源 Government of Hong Kong、2012年6月2日
検査により、広州市 Guangzhou の 2歳男児の H5N1 インフルエンザA ウイルス感染が確認されたことが、当局 the Centre for Health Protection から 2日明らかにされた。状態は安定しているとされていた男児が重体に陥ったことも付け加えられた。 Princess Margaret Hospital の集中治療室に入院中で、閉塞性水頭症を合併している。両親も隔離されているが、鳥インフルエンザの検査は陰性だった。
関連項目 20120601.1153732

● デング熱/デング出血熱
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (23) 20120603.1154583
[1] エルサルバドル El Salvador. 30 May 2012. in Spanish 先週のデング熱患者数は144例で、合計1950例となった。
[2] エクアドル Ecuador. 29 May 2012. in Spanish 17人が死亡し、8399人が感染。
[3] ブラジル Brazil in Portuguese
 - (Roraima state). 1 Jun 2012. 人口10万人あたり300例の発生。 Sao Luiz do Anaua, Sao Joao da Baliza, Caracarai, Caroebe, Pacaraima, Iracema and Rorainopolis の7市で流行発生: Sao Luiz do Anaua leads with 2653 cases followed by Sao Joao da Baliza (2175 cases), Caracaraí (882) and Caroebe (723). ...
 - (Rio Grande do Norte state). 31 May 2012. 13 724 dengue cases with 31 deaths
 - (Angra dos Reis, Rio de Janeiro state). 30 May 2012. just 42 cases confirmed and no dengue deaths.
 - (Rio de Janeiro state). 29 May 2012. 112 143 suspected dengue cases reported from 1 Jan - 26 May [2012]
 - (Rio de Janeiro city, Rio de Janeiro state). 28 May 2012. the Rio municipality up to now has 82 68 dengue cases. Of these, 87 per cent are registered as dengue virus type 4 cases.
 - (Fernando de Noronha, Pernambuco state). 18 May 2012. Fernando de Noronha, in the northeast part of the country, is registering the 1st dengue outbreak in its history. Since January [2012], 130 dengue cases have been registered with just 17 confirmed.
 - (Fortaleza, Ceara state). 29 May 2012. 21 000 dengue cases.
[4] パラグアイ Paraguay. 1 Jun 2012. in Spanish the deaths of 47 people this year [2012], 26 000 suspected dengue cases of which 20 000 are confirmed with a dengue clinical picture.
[5] タイ Thailand (Phuket province). 1 Jun 2012. from 1 Jan - 29 May [2012] is 11 202 patients, added that 8 patients have died this year.
[5] パキスタン Pakistan (Punjab province). 1 Jun 2012. In the last 3 months, 299 suspected cases of dengue have been reported throughout the Punjab out of which 5 have been confirmed so far.
[6] インド India
 - (tamil Nadu state). 31 May 2012. in the southern districts of Tamil Nadu の死者 37人
 - (全国). 28 May 2012. the total number of dengue cases till April across the country is 1635, Tamil Nadu with 674 cases, followed by 561 cases in Kerala, 150 in Puducherry, 66 in Karnataka and 64 in Gujarat among others.

● クリプトスポリジウム症 英国
PRO/AH/EDR> Cryptosporidiosis - UK (02): multiple areas 20120602.1154339
 情報源 The Telegraph、2012年6月2日
Large outbreak of a Cryptosporidia linked to contaminated water and food
食品や水質の汚染に関係する胃腸の病気の原因菌 [cryptosporidia] の大規模流行について、専門家らが調査を行っている。イングランドの4つの地域 the North East, Yorkshire, West and East Midlands で、5月11日以降 267例の患者が報告されており、通常の 2倍以上の発生となっている。寄生虫の Cryptosporidium はプールや湖でのスイミング、サラダなどと関係することが多いが、今回の流行の原因は特定されていない

● ハンタウイルス カナダ
PRO/AH/EDR> Hantavirus update 2012 - Americas (18): Canada (AL) 20120602.1154025
 情報源 CTV、2012年5月31日
アルバータ州保健当局 Alberta Health Services は、Edmonton 北部農村地域の住民 1名の重症のハンタウイルス肺症候群 hantavirus pulmonary syndrome 患者が確認されたことを受け、市民に注意を呼びかけている。周辺地域のみではなく、州全域の住民に対しても、注意して齧歯類の巣を一掃することを勧めている
[Mod.TY-Alberta 州全体で、1989年以来 29例のハンタウイルス感染患者が確認されている。東隣の Saskatchewan 州でも報告されている]

● 鳥インフルエンザ、ヒト 中国
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (52): China (HK ex GD)
Archive Number: 20120601.1153732
 情報源 Government of Hong Kong 、2012年6月1日
当局 the Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health (DH) は、2歳男児 1名が感染したインフルエンザ influenza A H5 [N1?] infection についての調査を行っており、1日、警戒レベルが引き上げられている。5月23日、広東省 Guangdong province で発熱と鼻水の症状があり、Mong Kok 旺角 の私立病院を受診した後に熱性けいれんを発症したため、同 28日に the Accident and Emergency Department of Caritas Medical Centre に転送された。脳炎の疑いがあるが、現在状態は安定している。鼻咽頭から吸引された検体の検査の結果、 Influenza A (H5) が陽性だった。詳しい検査が続けられている。調査により、患児は両親と母方の祖母と同居しており、潜伏期間中の曝露暦については明らかにされていない。接触者の中に症状のあるものはいない

● オウム病 英国
PRO/AH/EDR> Psittacosis - UK (02): (Scotland), poss. person-to-person spread 20120601.1153095
 情報源 Eurosurveillance Edition 2012, 17(22)、2012年5月31日
Psittacosis outbreak in Tayside, Scotland, December 2011 to February 2012
オウム病 Psittacosis はクラミジア菌 _Chlamydophila psittaci_. 感染による全身性の感染症で、発熱、倦怠感、喀痰を伴わない咳、頭痛、非定型肺炎の形をとることが多い。潜伏期間は 1-4週間で、1879年に初めて報告されたが、感染流行が発生したのは、20世紀になってからのことである。人獣共通感染症で、主に鳥類の感染によるが、必ずしもオウムとは限らない。たとえば、家きん産業労働者の間で大規模な流行が発生している。その後、家きん飼育衛生 avicultural hygiene の改善により発生は、まれとなっている。スコットランドでは、過去 10年間、毎年最大で 10件の散発例 (非流行性) が報告されている。これまでにオウム病のヒトからヒトへの感染が報告された例はなく、疑われてはいたが、証明されたことはなかった
関連項目 20120315.1070385

● ペスト 米国
PRO/AH/EDR> Plague - USA: (NM) 20120601.1153277
 情報源 Examiner、2012年5月31日
ニューメキシコ州 Torrance County , New Mexico の78歳の男性1名が、2012年の米国内初のペスト患者となった。当局者によると、現在入院中であるが、状態は安定している。31日の州当局の発表で、この男性患者のペスト菌感染が確認されたことが明らかにされた

● 発疹熱 米国
PRO/AH/EDR> Murine typhus - USA (02): (CA) 20120601.1153052
 情報源 NBC Los Angeles、2012年5月29日
カリフォルニア州 Orange County [California] 保健当局は、単発の発疹熱が感染流行とならないよう努めている。Santa Ana [Orange County, California の行政の中心地、人口第2位] の小児1名が4月に同疾患により入院となったが、回復している。2012年の郡内で 2例目の感染である

● ボツリヌス中毒 米国
PRO/EDR> Botulism - USA (06): (CA) canned soup, risk, recall 20120601.1153382
 情報源 California Department of Public Health、2012年5月24日。
カリフォルニア州保健当局 California Department of Public Health (CDPH) 長は5月24日、Taste of Roux, LLC jarred soups の製造工程に問題があり、ボツリヌス菌 _Clostridium botulinum_ により汚染されている疑いがあるとして、摂取しないよう呼びかけている ....
Taste of Roux, LLC of Valley Village, California 社が自主回収を行っているのは jarred soups の以下の商品:
Lentil, Black Bean, Tomato, Carrot Ginger, Vegetarian Chili, and Detox.
販売されていたのは以下の店舗のみだった。
 - Malibu Farmers Market, 23555 Civic Center Way, Malibu, CA 90265, beginning on 20 Nov 2011
 - Autry Farmers Market, 4700 Western Heritage Way, Los Angeles, CA 90027, beginning on 5 May 2012.

● 炭疽 ジンバブエ
PRO/AH> Anthrax, livestock - Zimbabwe: (MN) vaccine demand 20120604.1156131
 情報源 Newsday、2012年6月4日
Tsholotsho の住民らが、炭疽ワクチンを入手するために資源を動員し始めている。住民と獣医学当局者ら the Veterinary Services Department の緊密な協力により炭疽への監視が行われているため、昨年のような大きな被害は出ていない、と当局者は述べている

● トリパノソーマ症 イスラエル、ウマ
PRO/AH/EDR> Trypanosomiasis, equine - Israel 20120604.1156132
 情報源 Research in Veterinary Science、2012年6月4日
Prevalence of _Trypanosoma evansi_ in horses in Israel evaluated by serology and reverse dot blot
要約
_Trypanosoma evansi_ は、ウマ、ラクダ、その他の家畜のスーラ病 surra の原因であり、2006年にイスラエルで初めてウマとラクダのスーラ病 the 1st outbreak of surra が発生して以来、ウマ the Israeli horse population の間の寄生虫の蔓延率についての血清検査 The CATT/_T. evansi_ kit 、 PCR とそれに続く the reverse dot blot (RDB) technique and blood smear microscopy による確認によって、調査が続けられてきた。合計 614 horses from 7 regions から検体が採取された。the 1st outbreak が発生した the Arava and Dead Sea region のウマについては、1年後に再度検体を採取した。全国の抗体陽性率 The country-wide seroprevalence は 4.6 % (28/614) であった。、the Arava and Dead Sea region では、最初の検体採取時の抗体陽性率は 6.5 percent (9/139) だったが、2回目には 4.1 percent (5/122) に変化した。ところが、the prevalence of RDB-positivity を見ると、1回目の 18.7 percent (26/139) に対し、2回目はわずか 0.8 percent (1/122) だった。1頭を除く全てのウマに臨床症状は認められなかった。 the Arava and Dead Sea region の1頭だけが、surra の症状を示すと共に、血清検査 and RDB ともに陽性だった。この結果から、全国各地にsurra は蔓延しており、イスラエル国内のウマや家畜で、慢性的な体重減少や浮腫、神経学的症状が認められた場合の、重要な鑑別すべき疾患と考えられた。

● タイレリア オーストラリア、ウシ
PRO/AH/EDR> Theileria, bovine - Australia (02): (VI) 20120604.1155307
 情報源 ABC News (Australian Broadcasting Corporation) 、2012年5月31日
ウシのタイレリア症 [theileriosis] 研究を行っているメルボルン Melbourne の寄生虫学者が、NSW [New South Wales] からビクトリア州 Victoria に移動させられたウシについて、感染拡大防止のため隔離する必要がある、と警告している。同研究者によると、現在ビクトリア州内で約 100頭のウシが、ダニ bush ticks 媒介性の寄生虫が原因のタイレリア症により死亡している ....
[Mod.TG- Theileriosis は、the genus _Theileria_ の偏性細胞内感染性原虫 obligate intracellular protozoa による感染症で、主な 2種類の重要種として、East Coast fever, Corridor disease, and Zimbabwean theileriosis の原因となる _T. parva_ と、tropical theileriosis (Mediterranean theileriosis) の原因の _T. annulata_ がある。ほか多数の _Theileria_ species が反芻動物に感染する可能性があるが、ほとんどが軽症または無症候性感染となる]

● 赤潮 メキシコ
PRO/AH/EDR> Red tide, fish - Mexico: (OA) 20120604.1155670
 情報源 Ciudadania Express [in Spanish]、2012年5月30日
the Chachahua lagoon system (Tututepec de Melchor Ocampo, Oaxaca の自然保護区内の) 潟で、この数日間に多数の魚類が死亡しているのが確認されている。藻類 the algae _Cochlodinium polykrikoides_ による "red tide"が発生し、酸欠に至ったためと見られている

● 潰瘍性皮膚壊死症、魚類 英国
PRO/AH/EDR> Ulcerative dermal necrosis – UK: (Scotland) 20120602.1154426
 情報源 BBC News 、2012年5月31日
Deadly wild salmon disease found in River Spey fish
1970年代にスコットランドの河川の野生のサーモンに壊滅的な被害を与えた疾患が、the River Spey で捕獲された1匹の魚類で確認された。当局によると、今回確認された this particular strain of Ulcerative Dermal Necrosis (UDN) の感染性の程度については、まだ確かめられていないと言う。UDN は自然界に存在する皮膚疾患で、サケに症状が現れ、感染性を有する可能性がある ...
[Mod.PMB- UDN は、主に the British Isles の河川域原産のサケ科魚類の頭部表皮 the head skin of salmonid fish に認められる病態であるが、the Baltic, northwest France やその他の地域でも発生する可能性がある ... 出典 the review article “Ulcerative dermal necrosis (UDN) in wild salmonids”, Fisheries Research 17: 3-14 (1993) By R Roberts]

● シュマーレンベルグウイルス 欧州、ドイツ  終息
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (44): Germany update, OIE, resolved 20120602.1154134
[1] 7 countries, OIE, event declared resolved
Final follow-up reports from Netherlands, UK, France, Luxembourg, Belgium, Italy, Spain
 情報源 OIE interface WAHID, Weekly Disease Information Vol. 25 - No. 23、2012年6月1日。
1. オランダ Netherlands: (Follow-up report No. 21)
Morbidity: 1 (scale 0 - 5)
Mortality: 1 (scale 0 - 5)
2. 英国 UK: (Follow-up report No. 16)
Morbidity: 0.87 percent
Mortality: 0.87 percent
フランス France: (Follow-up report No. 7)
Morbidity: 3 percent
Mortality: 3 percent
ルクセンブルグ Luxembourg: (Follow-up report No. 4)
Morbidity: 0.95 percent
Mortality: 0.95 percent
ベルギー Belgium: (Follow-up report No. 3)
Morbidity: 2.71 percent
Mortality: 2.71 percent
イタリア Italy: (Follow-up report No. 2)
Morbidity: 1 (scale 0 - 5)
Mortality: 1 (scale 0 - 5)
スペイン Spain: (Follow-up report No. 1)
Morbidity: 0.15 percent
Mortality: 0 percent
[2] ドイツ Germany, OIE, event continuing
Germany: (Follow-up report No. 21)
 情報源 OIE interface WAHID, Weekly Disease Information Vol. 25 - No. 23、2012年6月1日

● 魚類の大量死 米国、コメント
PRO/AH> Fish die-off - USA (02): (GA) comment 20120601.1153265
 投稿者 香港・Vet Path Asia Laboratory、Brad Chadwick、2012年6月1日
20120531.1152141 に関し。
the columnaris disease case in Georgia に関係する情報

● インフルエンザ カンボジア H1N1、H3N2、ブタ
PRO/AH/EDR> Influenza (43): Cambodia, H1N1, H3N2, porcine ex human 20120601.1152800
[1] Study: Antibodies to human flu viruses common in Cambodian pig
 情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research & Policy) News, Flu News Scan、2012年5月30日
カンボジアのブタで行われた血清学的調査で、国内のブタの間に、ヒトインフルエンザAウイルスへの曝露が比較的多いことが、29日に初めて報告された ....
[2] Serologic evidence of human influenza virus infections in swine populations, Cambodia. Influenza Other Respi Viruses. 2012 May 30. doi: 10.1111/j.1750-2659.2012.00382.x. [Epub ahead of print]
 情報源 Influenza & Other Respiratory Viruses -- early view (Article first published online: 29 May 2012) 、2012年5月31日
.... 結果、ヒトインフルエンザAウイルス抗体は、2006年から2010年にかけてカンボジアで採取された1147件のブタの血清検体の 14.9%に認められた。 A(H1N1)pdm09 virus が最も多く (23.1 %) 、次いで human H1N1 (17.3 %) と H3N2 subtypes (9.9 %) だった。鳥インフルエンザ avian H5 influenza viruses が陽性だったブタは確認されなかった。 human H1N1 and H3N2 influenza viruses の抗体陽性率のピークは 2008年であった伊一方、 A(H1N1)pdm09 は、2010年がピークだった。

● 原因不明の疾患、マンゴー バングラデシュ
PRO/PL> Undiagnosed disease, mango - Bangladesh: (RP) 20120601.1152657
 情報源 The Daily Star (including photo of symptoms)、2012年5月25日
Mysterious 'crack disease' affects mangoes
Dinajpur [Rangpur Division] のマンゴーが、 black spots の症状の後、割れる症状が発生している

● ライム病 カナダ
PRO/AH> Lyme disease - Canada (02): (NS) canine, feline, comment 20120601.1152625
 投稿者 、2012年6月1日
20120530.1149745 に関し。
"ペットのダニを見つけたら、摂子でつかみ反時計回りに取り除く"とあるが、そうではなく、なるべく皮膚に近いところでつかみ、まっすぐ引き抜くのがよい。

● ヘンドラウイルス オーストラリア、ウマ
PRO/AH/EDR> Hendra virus, equine - Australia (04): (QL) vaccine research 20120601.1152600
[1] 情報源 The Australian、2012年5月31日
クイーンズランド Queensland 州の 2か所の農場の合計 11人が、この冬初めてのヘンドラウイルス感染流行により暴露した。研究者らが、新型のウマ用ワクチンの緊急使用 the "emergency use" の許可を待っている中での出来事だった ....
[2] Hendra virus horse vaccine research
 投稿者 豪 ・ CSIRO、Emma Wilkins、2012年6月1日
CSIRO maintains a significant program of research on bat-borne viruses, including Hendra virus research. ....
[3] 情報源 ABC News (Australian Broadcasting Corporation)、2012年6月1日
The CSIRO が現在も Hendra virus vaccine の開発に取り組む中、先週末 [26-27 May 2012]、 Queensland 州で同時に 2件 (properties near Rockhampton in central Queensland and Ingham in the state's north.の simultaneous outbreaks of Hendra virus) が発生した。
関連項目 20120531.1151213