2012年7月10日

炭疽-ドイツ
コレラ-キューバ

● 百日咳-英国
PRO/EDR> Pertussis - UK (03) 
Archive Number: 20120710.1196457
 情報源 Daily Mail、2012年7月10日。
2012年のこの時期までの百日咳 Pertussis の患者数は、2010年同期と比べ10倍多いことが、保健当局 the Health Protection Agency から明らかにされた。これまでに、成人と小児合わせて約 1800人が感染し、最近急激な患者数増加が確認された2008年一年間の2倍近くとなっている
関連項目 UK (02): background 20120608.1161130

● 病原大腸菌 EHEC-カナダ O157
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - Canada: (NB), O157, 2nd outbreak 20120710.1196419
 情報源 CBC (Canadian Broadcasting Corporation) News、2012年7月9日。
the Fredericton において、 4 例の死亡する可能性もある種類の大腸菌に感染した患者が確認されていることが、保健当局者の話で分かった。この大腸菌 _E. coli_ O157:H7 により、2000年に Walkerton, Ontario で 7人が死亡している。急速に増殖する同菌の感染源については、まだ分かっていない
[Mod.LL- Miramichi での感染流行との関連性については、不明である]
関連項目 Canada (03): (NB) lettuce 20120629.1184946

● 炭疽-ドイツ
PRO/AH/EDR> Anthrax - Germany (07): (Berlin) early self treatment 20120710.1196322
 投稿者 独・Bundeswehr Institute of Microbiology、
Dr med Dimitrios Frangoulidis, LtCol, MC, MD、2012年7月9日。
生存中の3人目の患者 [20120705.1191168] は、ババリア Bavaria の (他の) 2人の患者とは異なっており、敗血症兆候を伴った重篤な組織感染という、新たな臨床分類には該当しない。この 3人目の患者は、広義の症例定義である、ヘロインや薬物の使用者で、痂皮 eschar が認められるもの、が適用された患者で、PCR 法では炭疽菌 _Bacillus anthracis_ が陽性となったが、病院を受診するまでに抗生物質の治療が行われていた --恐らく助かりたいという本能がそうさせたのだろう。

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (53): WHO update 20120710.1196224
[1] WHO: influenza virus activity in the world
 情報源 WHO, Laboratory confirmed data from the Global Influenza Surveillance and Response System (GISRS)、2012年7月6日。
要約
During weeks 24 and 25 in 2012 (10-23 June 2012)、南半球では A(H3N2) viruses を優位とする活動性増加が続いている。北半球では概して低調なままである。南半球の中で、オーストラリアとニュージーランドでは、A(H3N2) が the predominant circulating subtype となっている。アフリカでも着実に活動性が高まっており、ガーナ、南アフリカでは co-circulation of A(H3N2) and influenza B viruses が、マダガスカルでは local outbreaks of A(H3N2) の報告が続いている。 Influenza A(H1N1)pdm09 virus については、ルワンダ Rwanda で低レベルの感染循環が継続している。中南米では A B ウイルスとも感染循環があり、ボリビア (Plurinational State of)、エルサルバドル、パラグアイでは influenza A(H1N1)pdm09 viruses の流行が見られる一方、ブラジルチリでは A(H3N2) が、エクアドルでは influenza B が優位となっている。
[2] WHO: influenza update 63
 情報源 WHO, Surveillance and Monitoring, Influenza updates、2012年7月6日。

● 結核-米国
PRO/EDR> Tuberculosis - USA: (FL) fatal, homeless shelter 20120710.1196037
 情報源 The Palm Beach Post、2012年7月8日。
CDC 当局からフロリダ州保健当局 Florida health officials に対し、Jacksonville における結核 Tuberculosis の感染流行は、過去20年間で最悪の事例で、13人の死亡と99人の発病に関係し、このうち6人が小児であり、何らかの対策が必要であるとして、多大なる注意を促した。4月5日に報告されていたもので、the Department of Health の縮小と 60年以上にわたり困難な結核患者の治療を担ってきた the AG Holley State Hospital in Lantana の閉鎖を決めた法案の署名からちょうど9日後のことだった

● コレラ-キューバ
PRO/EDR> Cholera, diarrhea & dysentery update 2012 (28): Cuba 20120710.1195962
 情報源 Boston Herald, Miami Herald report 、2012年7月10日。
キューバ東部で感染が確認されたコレラ患者数は、週末 [7-8 Jul 2012] を挟んで、30人から 85人に急増したが、死者の数は依然として 3人のまま変わっていないことが、保健当局者の話で分かった。しかし、死者の数が 15人に上っているとの情報もある。これとは別に、非公式ながらハバナ Havana で 5人の患者が確認されていると報告されており、東端に近いグアンタナモ Guantanamo の反体制派から、米軍基地の境界にある Caimanera 村でコレラ様患者の発生があったと報告された。最も深刻な被害を受けている Granma province の政府系報道機関は、住民らが地域外への旅行を控えており、トラックの拡声器からくり返し、水の煮沸や手洗いを呼びかけられている様子を伝えている ...
[Mod.LL- 情報筋により患者数が大きく異なっている。多くのコレラの感染流行において、感染が疑われる患者数に比べて、確定される患者数は比較的少ない。350人の疑い例と"general" diarrhea (普通の下痢) とされる 約 4000人の患者数については、かなりの数の患者がコレラ菌_V. cholerae_感染が原因である可能性がある]

● 内臓リーシュマニア症-コロンビア
PRO/AH/EDR> Visceral leishmaniasis - Colombia: (HU), alert 20120710.1195692
Seven cases of visceral leishmaniasis in Neiva, Colombia
 情報源 La Nacion [in Spanish]、2012年7月6日。
Neiva [Huila Department] で現在発生中のリーシュマニア症 The current outbreak of visceral leishmaniasis は、住民らの環境および社会的条件により変化する、その疾病予防と対策に、世界やラテンアメリカ、政府保健当局の関心が集まっている。districts 8, 9, and 10 でこれまでに小児 7人が感染したが、死者は発生していない。内臓リーシュマニア症は森林で発生する病気であるが、容易に都市の条件に適応する、と WHO のブラジルの専門家が述べた 

● 大量死、アザラシ-オランダ 
PRO/AH/EDR> Die-off, seal - Netherlands: RFI 20120710.1196844
 情報源 The Telegraaf [In Dutch]、2012年7月3 日。
Grevelingen では例年に比べて死亡するアザラシの数が多くなっている。通常であれば 5-10頭程度であるところ、すでに 28頭の gray seals の死亡が確認されている。フィンランドでも多数の死亡が確認されている。

● ブルセラ症-ベルギー
PRO/AH/EDR> Brucellosis, porcine - Belgium (02): serovar 2, wild boar, bovine 20120710.1196658
Brucella suis biovar 2 in cattle
: Follow up
 投稿者 白・Veterinary & Agrochemical Research Center、David Fretin、2012年7月10日。
ベルギーのウシの間で発生した、_Brucella abortus_ によるブルセラ症 Brucellosis 感染流行は、 3月5日に初めて報告され、現在感染拡大を防止するため実施されている、貯蔵ミルク bulk tank milk のスクリーニング検査において、Florennes (Province of Namur) 近郊の 1か所の農場の 1件のサンプルについて、検査陽性 (ELISA positive by the local 1st-line laboratory (ARSIA)) の結果が得られている。続いて、搾乳された全頭 (155) の血清学的検査を行い、(この農場で生まれ育った、妊娠のない) 4歳のウシ 1頭で、ELIZA and sero-agglutination 検査が陽性だった。_Brucella suis biovar 2_ (_B. suis bv2_) が確認された

● 炭疽-カナダ、バイソン
PRO/AH> Anthrax, bison - Canada (03): (NT) 20120710.1196294
 投稿者 加・Department of Environment & Natural Resources、Terry Armstrong、2012年7月10日。
少なくとも 2か所の他の地域 (Caen, 11/28) and the ferry crossing (10 and counting of an estimated 25-30) でも、高い致死率が認められているが、おそらく狭い地域に密集していいる事と関係するのではないか。
関連項目 (02): (NT) 20120709.1194889