2012年9月13日-14日

NDM-1 腸内細菌 中国
インフルエンザ パンデミック 1918 ウイルス
● NDM-1 腸内細菌 中国
PRO/EDR> NDM-1 carrying Enterobacteriaceae - China (02): (HK) ex Guangdong 
Archive Number: 20120914.1291460
 情報源 Government of Hong Kong、2012年9月11日
保険保護センター The Centre for Health Protection は新たに 1名の、 New Delhi metallo-beta-lactamase-1 (NDM-1) carbapenemase producing Enterobacteriaceae に感染した、基礎疾患を有する 76歳の男性患者を確認した。中国本土・仏山 Foshan 在住のこの男性は、7月23日に発病し、同地域の病院に入院となった。8月4日香港 Hong Kong に移送され Prince of Wales Hospital に入院となった後、9月10日に United Christian Hospital に転院となったが、現在症状は落ち着いている。 NDM-1 carbapenemase producing Enterobacteriaceae の検査で陽性であることが分かった。香港では the 12th case of NDM-1 carbapenemase producing Enterobacteriaceae の患者となった。

● 野兎病 オーストラリア 2011年
PRO/AH/EDR> Tularemia, human, possum, 2011 - Australia: (TS Tasmania) 20120914.1290255
 情報源 Emerging Infectious Diseases 、2012年9月12日
野兎病 Tularemia は、ほ乳類、鳥類、両生類、節足動物など、幅広い野生動物種に感染する人獣共通感染症である。3種類 3 subspecies 野兎病菌 _Francisella tularensis_ に、ヒトへの病原性を有することが知られている : ssp. _tularensis_ (type A tularemia), ssp. _holarctica_ (type B tularemia), and ssp. _novicida_。 Type B tularemia は北半球の風土病で、北緯 30 度から 71 degrees N までの地域で発生がある。今回、(南緯 42度の) タスマニア Tasmania , Australia において、a ringtail possum (_Pseudocheirus peregrinus_) の咬傷により野兎病を発症した患者 1名について報告する

● ウエストナイルウイルス 米国
PRO/AH/EDR> West Nile virus - USA (16)
Archive Number: 20120913.1293167
 情報源 The Augusta Chronicle、2012年9月12日
現在発生中のウエストナイルウイルス感染流行 The current West Nile virus outbreak は、米国内に出現して以来、最も深刻な the "most serious" 事態となっている、と 12日保健当局者が述べた。11日までに 2636 confirmed human cases うち 1405 cases of neuroinvasive disease (神経侵襲性疾患) が確認されており、1999年の米国内発生以来、9月第 2週の時点としては、最も高い数字となっている ...
関連項目 USA (15) 20120910.1289182

● レジオネラ症 米国
PRO/EDR> Legionellosis - USA (05): (PA) hotel 20120913.1293109
 情報源 travelerstoday.com、2012年9月11日
ペンシルベニア州のホテル The Comfort Suites hotel in Grantville , Pennsylvania は、宿泊者らの間に感染者が発生した、レジオネラ肺炎流行 an outbreak of legionnaires' disease への対応に追われている。 8月23日のホテルの水質検査で、the hotel's water system が検査の結果、病原菌のレジオネラ菌 _Legionella_ が陽性であることが判明した .... 最近、the JW Marriott [hotel] in downtown Chicago [20120823.1259486] や Quebec City in Canada [20120909.1287573] でも、感染流行の発生が認められている。
参考項目 Spain (05): Madrid 20101115.4142

● インフルエンザ パンデミック 1918 ウイルス
PRO/AH/EDR> Influenza pandemic 1918 virus: further insight 20120913.1291873
 情報源 Infection Control Today、2012年9月11日
世界中で 5000万人の死者を出した the 1918 influenza virus の遺伝子塩基配列解析 sequencing と再構築により、インフルエンザの生物学の理解は深まり、将来のパンデミックの予防や対策に関する重要な情報が得られた、との研究者 scientists (at the U.S. National Institute of Allergy and Infectious Diseases (NIAID), part of the U.S. National Institutes of Health, and several other institutions) のコメントが発表された。 sequencing the 1918 virus により、 influenza pandemics in 1957, 1968, and 2009 それぞれの原因となったインフルエンザウイルスは全て、 一部が the 1918 virus の子孫であることが分かった。the 2009 pandemic virus は the 1918 virus と構造的相同性 structural similarities を有していることが示され、the 1918 virus またはそれ以後の子孫のウイルスへの曝露がなかった若い患者らが、最も感染しやすかった理由が明らかにされた [Reconstruction of the 1918 influenza virus: Unexpected rewards from the past. mBio DOI: 10.1128/mBio.00201-12 (2012)] ... 加えて、動物の間で確認された関連性のあるインフルエンザウイルスと the 1918 virus を比較した結果、動物からヒトの宿主に適応するためには、インフルエンザウイルスの何らかの変化が必要であることが分かった。より一般的なこととして、the 1918 influenza virus の再構築により、新型インフルエンザウイルスの新興や進化に関する理解が深められた。また、the 1918 influenza virus を詳しく調べた結果、ウイルス感染に対するヒト免疫システムの反応が与える重大な影響、およびインフルエンザウイルス感染後にしばしば発生する細菌性の同時感染の重要性、がさらに解明された ...
原著 Reconstruction of the 1918 influenza virus: Unexpected rewards from the past. mBio DOI: 10.1128/mBio.00201-12 (2012)

● シュマーレンベルグウイルス スイス
PRO/AH/EDR> Schmallenberg virus - Europe (58): Switzerland, spread to mountains 20120914.1294622
 情報源 Blich.CH [German, transl.]、2012年9月12日
Schmallenberg virus spreads to the mountain area
シュマーレンベルグウイルス Schmallenberg virus [SBV] が、山岳地帯では初めて、Puschlav [in Italian, Valposchiavo; a southern, Italian speaking, part of the Swiss canton Graubunden] の、標高 1000m以上の農場 1か所での複数頭の感染として確認された

● 流行性出血病 米国、シカ科
PRO/AH/EDR> Epizootic hemorrhagic disease, cervids – USA (15)
Archive Number: 20120914.1294529
[1] New Jersey: suspected
 情報源 NJ.com、2012年9月7日
今週 3頭のシカの原因不明の死亡が報告され、Harmony Township で、ニュージャージー New Jersey 州内で最も新しい流行性出血病 epizootic hemorrhagic disease (EHD) が発生したのではないか、と専門家は見ている ...
[2] Pennsylvania
 情報源 The Wellsboro Gazette、2012年9月7日
Pennsylvania 南西部 Beaver County の 2件の検体で、Epizootic hemorrhagic disease (EHD) が確認された
[3] Ohio
 情報源 HudsonHubTimes.com、2012年9月12日
州内の 8か所の郡で localized outbreaks of a common white-tailed deer disease が確認された;in 8 Ohio counties, including Ashtabula, Columbiana, Geauga, Holmes, Paulding, Portage, Ross and Summit

● Blue-green algae 藍藻 英国
PRO/AH/EDR> Blue-green algae, open water - UK 20120914.1293738
 情報源 Warfedale Observer、2012年9月9日
Warning issued for toxic algae discovery
Yeadon Tarn において、有毒藻類となる危険性のある the blue-green algae species _Anabaena_ が発生していることが、当局 the Environment Agency により確認された。この微小生物は、触れたものすべてに被害をもたらせる神経毒 toxic neurotoxins を産生する能力を持つ。the Parks and Countryside Department of Leeds City Council は市民に対し、the Tarn 周辺の水辺に近づかないよう、注意を呼びかけている

● 東部ウマ脳炎 米国 ウマ、鳥類
PRO/AH/EDR> Eastern equine encephalitis - USA (19): (FL, ME) equine, avian 20120914.1293737
[1] EEE, equine - Florida:Leon County horses test positive for mosquito-borne illness
 情報源 Tallahasee.com、2012年9月12日
the Fort Braden area near Highway 20 の、1マイル離れた場所にいた 2頭のウマが、東部馬脳炎 Eastern equine encephalitis virus (EEE) の検査で陽性となったことが、州保健当局 the Florida Department of Health (DOH) から発表された ...
[2] EEE, avian - Maine
 情報源 WMTW.com、2012年9月12日
Lebanon で11日に死亡した、メーン Maine 州で数年ぶりとなる東部馬脳炎 Eastern equine encephalitis の、 1羽のキジについて、当局は調査を行っている。最近、私立飼育場で死亡した 30羽のうちの 1羽だった

● ウマ伝染性貧血 カナダ
PRO/AH/EDR> Equine infectious anemia, equine - Canada (05): western 20120914.1293736
 投稿者 加・Canadian Food Inspection Agency、Dr. Carolyn James、2012年9月13日
20120910.1287614 に関し。
"EIA の症例数の正確なデータがない" というのは誤りで、われわれの公開ウェブページを紹介する

● 狂犬病 米国 、ビーバー
PRO/AH/EDR> Rabies - USA (20): (VA) beaver 20120913.1293599
 情報源 The Washington Post、2012年9月12日
警察 Fairfax County Police によると、後に狂犬病感染 rabid が判明した 1匹のビーバー a beaver が、 West Springfield の自然センター内で小児らを追い回した。 8日 the Hidden Pond Nature Center での水泳大会が終わったばかりの子供らが、 1匹のビーバーが泳いで桟橋に近づいてくるのを見つけた。桟橋で水から上がったビーバーは、攻撃性を見せながら子どもたちを追いかけ回したため、動物管理当局者が現場で射殺した。狂犬病検査を行ったところ、陽性となった。先週は Lake Barcroft で 83歳の女性が a rabid beaver に襲われている。

● 原因不明の死亡、ウシ スワジランド
PRO/AH/EDR> Undiagnosed mortality, bovine - Swaziland: RFI 20120913.1293445
 情報源 Observer (Swaziland) 、2012年9月12日
19日のテレビインタビューで、過去数日間に多くの住民らのウシが死亡したが原因が分からない述べていた。The Mbelebeleni area in the Manzini region もその 1つで、約 25頭のウシが原因不明の病気で死亡した。11日大臣は、原因不明の疾患によるウシの死亡が全国的に発生していることを認めた