2012年10月10日-11日

マラリア アルバニア

● マラリア アルバニア
 PRO/EDR> Malaria - Albania (02) 20121010.1333855
 投稿者 アルバニア ・ Institute of Public Health、Silvia Bino MD, PhD、2012年10月9日
20121009.1333456 に関し; Clarification about malaria cases in Albania
[正確な期間は不明だが] アルバニアの輸入マラリア患者は 43例で、このうち 5人がアルバニア国民である。アジア、中国、インド (57%)、アフリカ (35%)、南米 (2.3%) の患者で、4.76%のアルバニア人の患者は、アフリカ、中東およびアジアに渡航し感染した。大半が 1964-1971 年の患者で、大部分が三日熱マラリア _Plasmodium vivax_ の患者である。
2010年以降、アルバニアで 7 malaria imported cases が登録されている。2010年の 17歳の三日熱マラリアの患者は、ギリシャで 7ヶ月間滞在歴のある、ギリシャからの不法移民の輸入感染例であった。他の 6人は、2012年 2月以降の患者で、アルバニアの会社が赤道ギニア Equatorial Guinea 各地に予防投薬なしで派遣した、19-36歳の若年男性で、いずれも湾岸の citizens of Vlora だった。3人は卵形マラリア _P. ovale_ であとの 3 other は熱帯熱マラリア _P. falciparum_ と診断された。IPH laboratories in Tirana で診断され、Tirana University Hospital Infectious Diseases Clinic で治療された。ほとんどの患者の診断について、ISS, Rome, Italy が確定診断を行った。 2 other probable cases についても承知しているが、今回の患者には入っていない。 1人がイタリアで治療を受けており、も う 1人は赤道ギニアで治療されたと聞いているが、詳細は不明である。

● 原発性アメーバ髄膜脳炎 パキスタン
PRO/EDR> Amebic meningoencephalitis, primary - Pakistan 20121011.1338110
 情報源 BBC、2012年10月9日
パキスタンのカラチ Karachi で最近、少なくとも 10人が脳を冒すまれなアメーバにより死亡した。どこからこの寄生虫に感染したのかは判っていないが、鼻腔を洗浄する際に使用された水から感染した可能性があると考えられている。暖かい水中に生息するアメーバの _Naegleria fowleri_ は、感染した患者の脳組織を破壊し死に至らしめる。当局は現在、公共水道に加える塩素の量を増やしている。患者が発生しているのは、パキスタン最大の都市カラチの全域で、保健省によると、死亡したうちの 9人が男性で、 1人は 4歳の小児とされている。このほかにも確認されていない患者がいると診られている。当局はアメーバに対し重大な関心を持っている "very concerned" と述べている。汚染されたプールや湖でアメーバが検出されることは多いが、死亡した患者のうち遊泳を行っていたのは 1人のみだった。このため当局は、南アジアでは一般的に行われている、鼻腔内の洗浄の際に感染した可能性を重点的に調査している
関連項目 Pakistan 20120802.1226562

● アスペルギルス髄膜炎 米国(2件)
PRO/EDR> Aspergillus meningitis - USA (09): Exserohilum 20121011.1337615
[1] CDC: _Exserohilum_ predominant mold
 情報源 CDC、2012年10月11日
10日現在、真菌検査室 CDC's fungal disease laboratory では 10例の髄膜炎患者から the fungus exserohilum が確認されており、アスペルギルス the fungus aspergillus が確認されたのは1人の髄膜炎患者だった ... 発症日は、典型例では注射後 1-4週間であるが、それ以下または以上の潜伏期間も報告されている。
 Status: ongoing investigation
 Infection: fungal meningitis
 Facility type: outpatient setting
 Case count: 170
 States: 11
 Deaths: 14
[2] Tennessee health commissioner: Exserohilum predominant mold
 情報源 Examiner.com、2012年10月9日
テネシー州保健当局者 Tennessee Health Commissioner は、主な病原真菌 the primary fungus in Tennessee は、ヒトに感染することはまれな exserohilum である、と述べた。植物などで、特に草本や土壌に生息する、世界中で見られる真菌である。同医師によると、この真菌に対して有効な抗真菌薬が治療に用いられている、と説明した。また、潜伏期間が予想を大幅に超える可能性もあると述べ、当初 1ヶ月とされていた (注射による曝露から発症までの) 期間は、現在 3ヶ月に達する可能性があると信じられている。
[3] CDC: Septic arthritis and suspect case definitions added
Case definitions for meningitis (髄膜炎) and septic arthritis (関節炎)
 情報源 CDC、2012年10月10日
[4] 無症候性患者への抗真菌薬の予防投与の意義
 情報源 CDC、2012年10月10日
現時点で CDC は、症状が見られていない注射後の患者に対する、抗真菌薬の予防投与の開始を推奨しない。これらの患者に対しては、注意深く症状の発現について観察することが勧められ、患者に症状が認められた場合には、腰椎穿刺の実施基準を緩和する必要がある。加えて、脳脊髄液の検査所見が正常であった場合、症状の見られた患者に抗真菌薬の経験的投与 empiric antifungal therapy を開始することも勧めない。これらの患者に対しても注意深い観察を行い、症状の悪化が見られた場合に再度評価すべきである。症状が進行した場合には、直ちに腰椎穿刺を再度行う必要がある。
関連項目 (08) 20121011.1335715

PRO/EDR> Aspergillus meningitis - USA (08) 20121011.1335715
[1] At-a-glance
情報源 Centers for Disease Control and Prevention [CDC]、2012年10月10日。
Status: ongoing Investigation
Infection: fungal meningitis
Facility type: outpatient setting
Case Count: 137
States: 10
Deaths: 12
[2] Interim guidance for CNS and/or parameningeal infections associated with injection of potentially contaminated products
 情報源 CDC、2012年10月10日。
関連項目 (07) 20121010.1333926

● ポリオ インド
PRO/EDR> Poliomyelitis - worldwide (10): India, susp, RFI 20121011.1337616 
 情報源 Ministry of Health and Family Welfare, Press Information Bureau, Government of India、2012年10月11日
One suspected case of polio reported in Bihar under investigation

Darbhanga district of Bihar で1人の患者のポリオ感染が疑われて suspected case of poliovirus おり、現在詳しい調査が行われている。28 districts of Bihar で来週 [week of 15 Oct 2012] はじめから、予防接種活動 immunization drive が開始される。
この患者は、野生株ポリオ 3型ウイルス wild poliovirus type 3 (WPV3) の感染が疑われており、ビハール Bihar 州では 2010年1月以降、3型の患者は確認されていない。インドでは 2011年1月13日を最後に、ポリオ患者は報告されていない。The WPV3 strain は、ナイジェリアおよびパキスタンで発生している。
[Mod. MPP- ... The date of most recent onset of WPV3 associated polio was 12 Aug 2012 in Nigeria and 18 Apr 2012 in Pakistan]
* 20121012.1338396 で否定されました

● ツツガムシ病 インド
PRO/AH/EDR> Scrub typhus - India (10): (HP) fatal 20121011.1337614
 情報源 The Times of India, Times News Network (TNN)、2012年10月10日
Himachal Pradesh 州で、過去 2ヶ月間に 28人がツツガムシ病 scrub typhus により死亡した。正確には感染 (したこと自体) による死亡ではなく、治療が遅れたことが死亡の原因であり、ツツガムシ病は錠剤のドキシサイクリン a doxycycline tablet で治療することが可能な病気である。9日にも新たに 1人がツツガムシ病で死亡した ... 州内でこれまでに 1000人を超える患者が報告されている
参考項目 20120906.1282795

● 狂犬病 インドネシア(2件)
PRO/AH/EDR> Rabies - Indonesia (04): canine, human 20121010.1334997
 情報源 The Jakarta Post、2012年10月8日
狂犬病 Rabies が全国の 24 of the nation's 33 provinces に感染が拡大していると保健省高官 a top Health Ministry official が述べた。発生が確認されていない地域は、Bangka Belitung, Central Java, East Java, Jakarta, and Yogyakarta のみであると年次総会 the annual meeting of the Asian Rabies Expert Bureau (AREB) で発表した。最も発生が多い地域は、Bali, East Nusa Tenggara, North Sumatra, and North Sulawesi で、年間およそ 2万1千例の狂犬病が発生していると述べた。野犬による感染が最も多い
[Mod.CP- 発生のない地域は全てジャワ島 the island of Java である。それ以外のインドネシアは、狂犬病ウイルス感染の危険が伴う]

PRO/AH/EDR> Rabies - Indonesia (05): corrections & AREB meeting 20121011.1338173
 投稿者 仏・AREB coordinator、Betty Dodet, PharmD, PhD、2012年10月10日
20121010.133499 の訂正
2011年のインドネシア国内の狂犬病 Rabies 患者数は 184人で、21000人ではない。咬傷を受けた 84010人の患者のうち、71843人が曝露後接種を受けている。2011年に狂犬病感染が確認された動物は 1259頭である。21 000 rabies cases の数字は、インドを指している ... Press release: 9th AREB meeting in Yogyakarta, Indonesia

● チクングニア熱 パプアニューギニア
PRO/EDR> Chikungunya (20): Papua New Guinea
Archive Number: 20121010.1335814
 情報源 Post Courier、2012年10月10日
チクングニア熱 chikungunya と呼ばれる疾患の感染患者数が、600人を超えている。ニューカレドニア New Caledonia での確認後、つい最近、Vanimo's urban area, in the West Sepik Province でも確認された。2012年6月に初めての患者が報告され、6月から 9月までの間に、マラリアに似た症状の患者が続いた。医科学研究所 the Institute of Medical Research (IMR) で、14 out of 52 samples が chikungunya 陽性であることが確認された。Vanimo hospital から合計 633人の患者の感染が疑われると報告されている。
[Mod.TY- This is the 1st ProMED-mail report of chikungunya virus infections on Papua New Guinea]

● エボラウイルス病 コンゴ(民)
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - Congo DR (18): (OR) WHO 20121010.1335231
 情報源 WHO Global Alert and Response (GAR), Disease Outbreak News、2012年10月8日 FORTH より。
Ebola outbreak in Democratic Republic of Congo - update
2012年10月7日時点でエボラウイルス病の患者49人(確定患者は31人、可能性の高い患者は18人)が報告されている。このうち 24人 (10 confirmed, 14 probable) が死亡

● アスペルギルス髄膜炎 米国
PRO/EDR> Aspergillus meningitis - USA (07) 20121010.1333926
 情報源 CDC、2012年10月9日
Status: ongoing investigation
Infection: fungal meningitis
Facility type: outpatient setting
Case count: 119
States: 10
Deaths: 11
関連項目 (06): CDC advice 20121009.1333004

● 健康上の危険,ハッジ サウジアラビア
PRO> Health hazards - Saudi Arabia: updated Hajj advice 20121011.1338172
The Hajj: updated health hazards and current recommendations for 2012
 情報源 Eurosurveillance 2012; 17(41), 11 Oct 、2012年10月11日
2012年のハッジ the Hajj は [24-29 Oct 2012 の] 期間で実施される。ウガンダとコンゴ民主共和国で最近発生したエボラ出血熱 outbreaks of Ebola haemorrhagic fever、シエラレオネのコレラ、サウジアラビアとカタールの新型コロナウイルス coronavirus の発生により、the health recommendations of the 2012 Hajj の見直しを迫られた。現在のガイドラインは、全ての巡礼者に対する 4価髄膜炎ワクチン quadrivalent meningococcal vaccine と、ハイリスク国からの巡礼者に対する黄熱およびポリオの各ワクチン yellow fever and poliomyelitis vaccine を接種するよう、義務 mandatory vaccination づけている。季節性インフルエンザワクチンも、強く勧められている。毎年実施されるハッジ The annual Hajj は、世界最大の人類の祭典の 1つであり、サウジアラビア Saudi Arabia のメッカ Mecca で開かれる the Hajj には、300万人のイスラム教徒 Muslims が参加する。このうち海外から訪れるサウジアラビア人以外の 180万人のほとんど (160万人、89%) は飛行機を利用する。世界 180カ国以上から巡礼者が集まり、欧州 the European Union からも、毎年約 4万5千人がサウジアラビアに到着する ... ハッジ期間中の予防対策、ハッジ渡航前後の注意、髄膜炎菌性疾患、黄熱、呼吸器感染のリスク、新型コロナウイルス感染、食中毒およびコレラ、ポリオ、エボラ感染流行について

● インフルエンザ ヒトと動物間の影響
PRO/AH/EDR> Influenza (98): human-animal interface, WHO 20121011.1337739
 情報源 WHO, Programmes and Projects、2012年10月1日
A. Human infection with avian influenza A(H5N1) virus and associated animal health events
B. Human infection with other non-human influenza viruses; A(H3N2) variant virus infection、A(H1N1) variant virus infections

● IBR/IPV,ウシ アイスランド
PRO/AH> IBR/IPV - Iceland: 1st rep (AL) OIE 20121011.13
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(41)、2012年10月10日
Infectious bovine rhinotracheitis/infectious pustular vulvovaginitis, Iceland、1st occurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年7月4日
原因ウイルス Bovine herpesvirus 1
新たな感染流行 Total outbreaks: 1
発生地 Nord Ur-Mula (Egilsstadir) [Eastland]
感染した種 /全体頭数 / 感染頭数 / 死亡/ 廃棄 / 処分
ウシ Cattle / 275 / 33 / 0 / 0 / 1
疫学コメント スクリーニング検査の中で、a bulk tank sample [ミルク?] から検出された

● 小反芻獣疫 アンゴラ
PRO/AH> Peste des petits ruminants - Angola: (CB) ex DRC, OIE 20121011.1337451
 情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2012; 25(41)、2012年10月8日
Peste des petits ruminants [PPR], Angola、1st occurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年7月26日
病原ウイルス Peste des petits ruminants virus
新たな感染流行 Total outbreaks: 1
発生地 Cabinda (Sao Pedro, Cabinda)、農場
感染した種 /全体頭数 / 感染頭数 / 死亡/ 廃棄 / 処分
ヒツジとヤギ Sheep & goats / 55 / * / 0 / 0 / 0

● シュマーレンベルグウイルス 英国
PRO/AH> Schmallenberg virus - Europe (63): UK, update 20121011.1335963
 情報源 BBC News、2012年10月9日
Schmallenberg virus: Scottish farmers put on high alert

イングランド北部 northern England でウシとヒツジのシュマーレンベルグウイルス Schmallenberg virus (SBV) 感染が確認されたことを受け、スコットランドの畜産農家に対し、より一層の注意が呼びかけられた

● 狂犬病 メキシコ、アルバニア(2件)
PRO/AH> Rabies - Mexico (05:) (TA) bovine 20121010.1335893
 情報源 Metro Noticias [in Spanish]、2012年10月8日
畜産当局 The Reynosa Livestock Association は、ウシの麻痺型狂犬病 Rabies が疑われる症例に特別な注意が必要、と農畜産部門に注意を促している。the Mendez and Burgos municipalities 両市から発生が報告されているとして [the Reynosa area において] 注意を怠らないよう呼びかけた。the Palo Honda ejido [community lands] で数件の流行 some outbreaks of the epidemic が確認されていることを明らかにした
[Mod.TY-2012年、Tamaulipas state から少なくとも 2件の狂犬病感染流行 outbreaks of bovine paralytic rabies が起きている。近隣各市での発生があることから、the Reynosa area のウシに対するワクチン接種を行うことは賢明である。bovine paralytic rabies は、南北アメリカの熱帯および亜熱帯地域に最も多い吸血コウモリの_Desmodus rotundus_ に伝播される]
関連項目 (04): (TA) bovine 20120820.1252037

PRO/AH> Rabies - Albania: canine, OIE, correction 20121010.1335561
20121009.1331344 に関し。
 投稿者 アルバニア ・ Food Safety and Veterinary Institute、Kujtim Mersini, DVM, MSc、2012年10月9日
2番目のイヌが咬傷を受けたのは 9月2日である。9月17日は、獣医学当局に届けた農夫がイヌを安楽死処分した日である。

● ヒツジ痘、ヤギ痘 ロシア OIE
PRO/AH> Sheep pox & goat pox - Russia: (CR) OIE, RFI 20121010.1335877
 情報源 OIE's WAHID interface, Weekly Disease Information 25 (41)、2012年10月10日
Sheep pox and goat pox, Russia、reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年9月26日
前回流行時期 2年1月13日
原因ウイルス Capripoxvirus
新たな感染流行
発生地 Zabajkalskij Kray (Kluchevskoye, Borzunsky raion Ust-Imalka, Ononsky raion)
感染した種 /全体頭数 / 感染頭数 / 死亡/ 廃棄 / 処分
ヒツジ Sheep / 603 / 38 / 0 / 0 / 1
Sheep & goats [see comment] / 2153 / 74 / 0 / 0 / 2

● 流行性出血病 米国、ウシ
PRO/AH> Epizootic hemorrhagic disease, bovine - USA (04): (WY) 20121010.1334173
 情報源 Star Tribune、2012年10月5日
ワイオミング Wyoming 州北東部でシカ white-tailed deer を死亡させている疾患、流行性出血病 epizootic hemorrhagic disease [EHD] に、同じ地域のウシが感染している。生き延びたウシからウイルスが検出された