2012年11月27日

黄熱 (27) (28) -スーダン
エボラウイルス病-コンゴ DR
サルモネラ感染症-ノルウェー 

● 黄熱-スーダン(2件)
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (28): Sudan (Darfur)
Archive Number: 20121127.1426895
[1] Vaccination campaign status
 情報源 Examiner、2012年11月25日。
ダルフール Darfur の 220万人を対象とする、黄熱ウイルス the yellow fever virus に対するワクチン接種活動に進展が見られた。多数の地域住民らが、接種所 vaccination points に集められ、1日間で、Geneina, Kerinik, Habila, and Beidha in West Darfur に住む対象人口の 13%が接種を完了したことが、a World Health Organization Situation Report of 22 Nov 2012 で報告された。12日間 the 12-day emergency response vaccination campaign で、12カ所 prioritized localities の some 2.2 million population を対象にワクチン接種が行われることになっている。24日に the Northern Darfur localities of Saraf Omra and Seref で始まったこのキャンペーンは、必要とされる各地域を回って実施されるが、黄熱患者の感染と死亡は、今も増え続けている。the WHO, as of 21 Nov [2012] は、the total number of reported cases has reached 537, including 127 deaths (case fatality rate of 23.6 per cent) と発表した。The outbreak は現在、30 localities in Central, South, West, North, and East Darfur で発生が確認されており、わずか 4日前の 459 cases and 116 deaths からの増加である ... 感染すると、ウイルスが体内に 3-6日間潜伏した後、1 ないし 2相性の経過の感染症を発症する。第 1急性期では、発熱、激しい背部痛を伴う筋肉痛、頭痛、悪寒、食欲不振、悪心 ・ 嘔吐が見られるが、多くの患者では 3-4日で症状が消失し回復する。
[2] Logistical challenges
 情報源 The Guardian、2012年11月27日。
Sudan's Darfur region で黄熱 yellow fever outbreak に対するワクチンの接種を行うチームは、アフリカで最も不便で開発が進んでいない複数の地域における困難に立ち向かっている。240万人を対象とするワクチンキャンペーンは、このような地域で始まった。Darfur は、2003年に始まった内戦による深刻な政情不安に今も脅かされている -- 多数の難民が発生し、この地域は貧困と最低限のインフラしかない状態に置かれている。最も大きな問題の 1つは the 'cold chain' を適切な状態に保つことである; Darfur の気温はしばしば 40℃を超え、2-8℃を保つことができなければ、ワクチンは失活してしまう

PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (27): Sudan (Darfur) 20121127.1425742
 情報源 Sudan Vision、2012年11月27日。
保健大臣は、ハルツーム Khartoum state やダルフール以外の州 any other state except in Darfur における、一切の黄熱患者 any cases of yellow fever の発生を否定した ... 黄熱の患者数 the number of cases of yellow fever は 578人に達しており; およそ 129人が死亡し、致死率は 28.3 %となっている。Central Darfur は 死者が 156人と最も深刻で、一方、just 3 in East Darfur にすぎない。チャド、南スーダン、中央アフリカ共和国との連携を明らかにし、周辺国への感染拡大の可能性を否定した ...
[Mod. TY-保健相は、以前に発生が報告されている the reported 2 cases of yellow fever (YF) in Khartoum を否定している refutes ようである]
関連項目 (26): Sudan (Darfur) 20121125.1423977

● ボツリヌス症-米国
PRO/EDR> Botulism - USA (14): (AZ) prison brew 20121127.1426677
 情報源 Reuters、2012年11月26日。
アリゾナ Arizona 州内で最もセキュリティの高い収容所 maximum-security prison で、合計 8名の受刑者が、自家製アルコールの摂取によるボツリヌス症と見られる疾患で入院となったことが、26日当局から発表された。このうち 7人は集中治療室で抗毒素 a special antitoxin による治療を受けている。現在、麻痺のために自力での呼吸ができない状態にあるとされている。8人目の患者の容態は明らかにされていない

● エボラウイルス病-コンゴ DR
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - Congo DR (23): (OR) 20121127.1426608
 情報源 The New Age (TNA), Agence France-Presse report、2012年11月27日。
コンゴ民主共和国 the Democratic Republic of Congo の最新のエボラ感染流行 The latest outbreak of Ebola [virus disease] は、34人の生命を奪って終息した、と 26日保健相が発表した。最新の数字によると、8月中旬に北東部 the northeastern Orientale Province で流行が宣言された今回の流行で、62人が感染し、11月23日に公式に終息が宣言された、と述べた ... The DRCでは、1976年に疾患名の由来となった河川の近くで初めて報告されて以来、これまでに 8件の、世界で最も恐ろしい疾患の 1つである outbreaks of Ebola virus disease が発生している。
関連項目 Congo DR (22): (OR) WHO 20121026.1366709

● 真菌感染-米国 (14) 汚染薬剤
PRO/EDR> Fungal infection, contaminated drug - USA (14) 20121127.1426436
 情報源 CDC、2012年11月26日。
Status: ongoing investigation
Infection: fungal
Facility type: outpatient setting
Case Count: 510
States: 19
Deaths: 36
関連項目 (13) 20121115.1407788

● サルモネラ感染症-ノルウェー serotype Mikawashima
PRO/AH/EDR> Salmonellosis, serotype Mikawashima - Norway 20121127.1424956
 情報源 Folkehelseinstituttet (Public Health Institute) [in Norwegian]、2012年11月26日。
11月、ノルウェー公衆衛生研究所 the Norway Public Health Institute において、まれな菌種である _Salmonella [enterica_ serotype] Mikawashima に感染した、10人の患者が確認された。これらの患者はノルウェーで感染したもので、国内各地 (Oslo, Akershus, Vestfold, Aust-Agder, Vest-Agder, Oppland, Hordaland, and Nordland) に居住していた。20-50歳のすべて成人であった。サルモネラ感染症が重症化することは少ない usually not serious ... 共通の感染源について調査が行われているが、時間を要する可能性があり、感染源が特定されない場合もある。これまでの年間の報告数は 0-3 cases of _S._ Mikawashima で、半数が海外で感染した患者だった。国内で感染した少数の患者も、海外で感染した患者の接触者であることが多かった。

● ブルータング-エストニア、リトアニア、ポーランド
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (10):Estonia, Latvia, Lithuania, Poland, BTV-14, susp., RFI 20121127.1426885
[1] Bluetongue virus serotype 14 detected in Estonia, Latvia, Lithuania and Poland
 情報源 EurocarneDigital [Spanish]、2012年11月27日。
11月中に、エストニア Estonia、ラトビア Latvia、リトアニア Lithuania から欧州委員会 the European Commission に対し、ウシを中心に多数の動物の血清検査でブルータングウイルス bluetongue virus 陽性が確認されたとの報告がなされた。これらの 3カ国では、the framework of the bluetongue surveillance の枠組みの中で、血清検査が行われていた。血清検査で陽性だった検体 Serologically positive samples について、RT-PCR による解析が行われ、リトアニアの 15頭が判定保留となった以外は、すべてが陰性であった。ポーランドは、同じ調査の中で同様の結果を報告しており、ウシ農場 3 cattle farms で、血清および RT-PCR のいずれの検査も陽性となった家畜も確認されている。続いて行われた遺伝子解析 sequencing で、 BTV serotype 14 と非常に相同性が高いウイルスが 1 件確認されている。Positive farms は、ベラルーシ Belarus and Lithuania との国境地帯に位置している ...
[2] Bluetongue disease can halt Estonian cattle export
 情報源 Baltic-Course、2012年11月27日。
エストニア国内の検査施設での検査結果を根拠に、獣医学食品委員会 the Estonian Veterinary and Food Board は、the Saaremaa island の肉用牛 a beef cattle animal がブルータング bluetongue disease に感染した疑いがあるとみており、確定されれば輸出停止 the export of Estonian cattle につながる可能性がある、と報じられている。

● 炭疽-ジンバブエ
PRO/AH/EDR> Anthrax, livestock - Zimbabwe (03): inadequate vaccine supplies 20121127.1426765
 情報源 Bernama.com Malaysian National News Agency、2012年11月27日。
Zimbabwe Government Misses Anthrax Vaccination Target
資金不足を理由に、政府当局は 2012年、ウシに対する炭疽ワクチンの接種 vaccinating cattle anthrax が実施できないでいる、と 26日当局者が述べた。80万頭のウシへの接種が必要とされているが、これまでに接種されたのは半数に過ぎない ...

● ウシ結核-ドイツ
PRO/AH/EDR> Bovine tuberculosis - Germany: (BY) susp, RFI 20121127.1426225
 情報源 Vorarlberg-News (Austria) [in German]、2012年11月20日。
Allgeau [Southern Bavaria] で再び、Oberstdorf の農場 1カ所で結核のウシ 1頭 A case of tuberculosis in cattle の発生が確認された。このウシからのミルクが Vorarlberg [in neighbouring Austria] に出荷されていた。17頭のウシはすべて、23日に処分されることになっている。消費者 consumers にリスクはない: このミルクは、ハードチーズ hard cheese のみを製造する Vorarlberg の工場に運ばれている; 結核菌は (チーズの) 製造過程で死滅する。

● サンゴの死滅-米国
PRO/AH> Coral reef kill - USA (02): (HI) clarification 20121127.1426018
 投稿者 米・Wildlife Disease Specialist、Thierry M Work、2012年11月21日。
20121120.1416225 に関し。
1. カウアイ corals in North Kauai で発生
2. 米 ・ 当局 The US Geological Survey National Wildlife Health Center Honolulu Field Station とハワイ大学 the University of Hawaii が、8月と10月に 2 reefs on Kauai (Anini and Makua) で行った現地調査で、いずれにも藻の過剰発生 heavily overgrown by algae の影響が見られた。Makua では主に _Montipora patula_ 、Anini では _M. capitata_ が原因となっていた ... 組織学的に、病変部では広範囲の凝固壊死 massive coagulation necrosis が認められ、ときに cyanobacteria の著明な浸食と形態学的に真菌感染に矛盾しない所見を伴っていた ... 3. 、4. 、5. 、 ... 6. Kauai の affected corals が認められた地域で、ウミガメの腫瘍 Sea turtles with tumors が確認されているが、この腫瘍はヘルペスウイルスの 1種 a herpesvirus によるもので、サンゴに起きていることとは無関係である。Anini and Makua でも、皮膚病変のあるフグ Puffer fish with skin lesions が発見されているが、サンゴの問題との関連性の有無について調査されたことはない。