2012年12月9日ー10日

腸チフス ジンバブエ

● 狂犬病 ネパール
PRO/AH/EDR> Rabies - Nepal (02): (SR Shiraha) human fatality 
Archive Number:  20121210.1445414
 情報源 The Himalayan、2012年12月9日
Lahan 市内のムスリムのコミュニティの 1つ、 Gothtole では、狂犬病 Rabies の治療は、医療機関ではなく、伝統治療者を受診している。感染流行 the outbreak [?] が発生した後、感染を恐れて医療者らが姿を消してしまった。住民らは、再三要求しても地域内に医療従事者が来ないため、現地のシャーマン shaman に相談するほかない、と話している。
12月5日、18歳の狂犬病患者が死亡して以来、地域内に緊張感が張り詰めている

● 腸チフス ジンバブエ
PRO/EDR> Typhoid fever update 2012 (12): Zimbabwe (HA) 20121209.1443859
[1] 情報源 Zimeye、2012年12月5日
首都からおよそ 10kmの、ハラレ Harare's Dzivaresekwa high-density suburb およびその周辺地域で、生命に関わる腸チフス感染流行の発生が報告されている。the Harare Residents Trust から 4日、地域住民らに注意が呼びかけられた。Nhamburiko Primary School の小学生らを中心に感染が報告されている。当局 Harare city council authorities が、安全な上水道の供給を怠っていることが原因とされている。首都でこの細菌 [_Salmonella enterica_ serotype Typhi] が確認されるのは初めてではなく、2012年のこれまでにも市内の至るところの水源で、下水の混入による発生が確認されていた ... Dzivarasekwa で腸チフス感染流行が発生し、先週は現地医療機関から毎日15-16人が Beatrice Infectious [Diseases] Hospital に送られていた。最も感染者が多かったのは Nhamburiko Primary School の生徒らであった、と報じられている ... 典型的な症状は、最初の 1週間は間欠的だがやがて持続的で時に非常に高熱となる発熱で、頭痛、体力低下、関節痛、腹痛 (特に虫垂領域)、) 下痢 diarrhoea (manyoka) よりむしろ便秘 (kufufutirwa) がちになるなどの、曖昧な症状を伴う。ほとんどの腸チフス患者は、頭痛薬のアスピリン aspirin の効果があまり見られない。また、 in a generalised outbreak should be restricted [?]。発症の第 1週に、圧迫により消退する紅斑 Rose spots が胸部と上腹部に生ずる; most Zimbabweans では同定は難しい。
[2] 情報源 Allafrica.com、2012年12月7日
現在発生中の腸チフスにより、10月以降 Harare で少なくとも 5人の死亡が報告されている。最新の死亡例は 10月に新たな感染流行の発生が報告された the Glenview suburb で発生しており、2011年の Harare での流行以来 1年ぶりの発生となっている ...
関連項目 (11): Zimbabwe (Harare) 20120614.1168345

● インフルエンザ WHO
PRO/EDR> Influenza (112): WHO update 20121210.1445344
 情報源 WHO Surveillance and Monitoring, Influenza update、2012年12月7日
関連情報 厚生労働省検疫所 FORTH より
Influenza update - number 174
要約
北半球の温帯地域の多くの国、特に北米では、インフルエンザウイルスの検出数が増加。カナダと米国では、季節性の流行閾値を超えたが、活動性は米国南部で最も高い。ヨーロッパでは、インフルエンザの活動性は、依然として低いが、わずかに増加し続けている。南アジアと東南アジアでは、カンボジアを除き、インフルエンザの活動性は低い水準にあると報告されている。サハラ以南のアフリカでは、インフルエンザの活動性は低い水準にあると報告されている。南半球の温帯地域では、インフルエンザの活動性はシーズンオフの水準である 

● デング熱/デング出血熱 南北アメリカ、アジア大洋州(2件)
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (65) Americas 20121210.1443572
[1] メキシコ Mexico [in Spanish]
 - Jalisco state. 3 Dec 2012. Dengue 451 cases; DHF/serious 49 cases. Municipalities most affected: Guadalajara 103 cases, Puerto Vallarta 75 cases, Tlaquepaque 54 cases, Magdalena 53 cases, and Zapopan 28 cases.
 - Madero, Tamaulipas state. 4 Dec 2012. Dengue (conf.) 250 cases.
 - Veracruz state. 8 Dec 2012. Dengue 10 972 cases; DHF/serious 4000.
[2] エルサルバドル El Salvador (national). 7 Dec 2012. [in Spanish] Dengue as of 21 Nov 2012 (susp.) 42 379 cases, (conf.) 12 124 cases; DHF/serious 744; deaths at least 5. Declining.
[3] ニカラグア Nicaragua (national). 3 Dec 2012. [in Spanish] Dengue 4744 cases; deaths 1.
[4] プエルトリコ Puerto Rico. 7 Dec 2012. [in Spanish] Dengue 11-17 Nov 2012 (susp.) 402 cases; DHF for 2012, 25 cases; deaths for 2012, 6. Dengue viruses type 1 (84 per cent), type 4 (16 per cent).
[5] ドミニカ共和国 Dominican Republic [in Spanish]
 - Dominican Republic (national). 4 Dec 2012. Dengue more than 7000 cases; deaths more than 40.
 - Robert Reid Cabral Hospital, Santo Domingo. 4 Dec 2012. Dengue 401 cases; DHF/serious 6 cases.
 - Jicome district, Valverde province. 7 Dec 2012. Dengue 50 cases.
[6] ジャマイカ Jamaica (national). 4 Dec 2012. Dengue as of 17 Nov 2012 (susp.) 3830 cases; Deaths 7. Declining.
[7] ペルー Peru [in Spanish]
 - Peru (national, December 2012). 5 Dec 2012. Dengue 23 383 cases. Of 15 regions with dengue, the most affected with new cases last week are: Loreto 118 cases, San Martin 40-50 cases, and Huanuco and Junin 22 cases.
 - Madre de Dios region. 7 Dec 2012. Dengue 1800 cases. Increasing.
 - Ucayali region. 7 Dec 2012. Dengue 5348 cases; DHF/serious 43 cases; deaths 11 (susp.) 2. Increasing.
[8] ボリビア Bolivia (national). 9 Dec 2012. [in Spanish] Dengue 5824 cases. Most affected department Santa Cruz, 4066 cases. Increasing.
[9] パラグアイ Paraguay (national). 5 Dec 2012. [in Spanish] Dengue (conf.) 30 000 cases.

● デング熱/デング出血熱 アジア、大洋州
PRO/EDR> Dengue/DHF update 2012 (64): Asia, Pacific 20121209.1443556
[1] インド India
 - India (National). 4 Dec 2012. Dengue as of 27 Nov 2012, 37 070 cases; Deaths 227. Most affected states: Kerala over 3760 cases, Karnataka 3640 cases, Delhi (mid-November 2012) 1980 cases, Tamil Nadu 60 deaths, Maharashtra 59 deaths, Delhi 4 deaths.- India (Madurai area, Tamil Nadu state). 3 Dec 2012. Dengue cases hospitalized on 2 Dec 2012, 72 cases, on 1 Nov 2012, 217 cases; Increasing.- India (Karnataka state). 7 Dec 2012. Dengue (conf.) 3640 cases; Deaths 21; Increasing.- India (Pune, Maharashtra state). 4 Dec 2012. Dengue 886 cases; Deaths 9.
[2] スリランカ Sri Lanka.6 Dec 2012. Dengue 39 700 cases; Deaths, as of August 2012, 82.
[3] パキスタン Pakistan (Karachi, Sindh province). 8 Dec 2012. Dengue 678 cases; Deaths 3.
[4] フィリピン Philippines (Central Mandana). 3 Dec 2012. Dengue January-November 2012, 3726 cases; Deaths 43; Most affected municipalities: General Santos City 767 cases, 19 deaths; North Cotabato 1235, 13 deaths: Cotabato City 427 cases, no fatalities; South Cotabato, 825 cases, 6 deaths; Sarangani 269 cases, 4 deaths; Sultan Kudarat 203 cases, one death.
[5] ニューカレドニア New Caledonia.  Dengue 161 cases; Dengue virus type 1.
[6] ミクロネシア Federated States of Micronesia.  Dengue just under 500; Dengue virus type 4.
[7] オーストラリア Australia (Cairns, Queensland). 7 Dec 2012. Dengue 2 cases.

● 原因不明の疾患 ナイジェリア
PRO/AH/EDR> Undiagnosed fatalities - Nigeria (02): (AD) RFI 20121209.1444163
 投稿者 サウジアラビア 保健省、Shamsudeen Fagbo, DVM, MSc、2012年12月9日
鑑別すべき疾患としてリフトバレー熱 Rift Valley fever がある。かつての勤務経験から、ナイジェリアに RVFV circulation があることは明白である
関連項目 20121207.1442547

● 麻疹 英国、ナイジェリア、中国、ミャンマー
PRO/EDR> Measles update 2012 (44) 20121209.1444147
[1] 英国 UK
 - UK (England, Lancashire)
 情報源 BBC News Lancashire、2012年12月7日
10倍増; 保健当局 the Health Protection Agency (HPA) は麻疹感染者数 confirmed cases of measles across Lancashire が、6人から 59人に増加し、感染流行 an outbreak に該当する、と述べた。2012年の the North West の患者数は 600 cases を超え、Merseyside and west Lancashire が最も多い
 - UK (England, Bolton)
 情報源 The Bolton news、2012年12月8日
Bolton secondary school and a nursery において、麻疹感染流行が発生した。 Harper Green School, Farnworth の生徒らと、 Bromley Cross の保育園の乳児ら babies が感染した ...
 - UK (Wales, Swansea Bay)
 情報源 South Wales Evening Post、2012年12月6日
先週新たに12例の小児と若年者の麻疹感染が確認された。3人が入院治療となったが、いずれも回復して退院した。the Swansea Bay area 全域の 6校で発生が報告されている ...
[2] ナイジェリア Nigeria (Kebbi)
 情報源 The Daily Times、2012年12月6日
the Ambursa/Kardi Development Area (in Kebbi State) の麻疹感染流行 An outbreak of measles により、小児 5人が死亡し、187 others が隔離されている
[3] 中国 China (Yunnan)
 情報源 Yunnan Daily [in Chinese]、2012年12月24日
2012年の麻疹の患者数は、2011年より少ないものの、Hubei, Xinjiang, Guangdong, Qinghai, and Sichuan の各省では、昨年を上回っている。特に、11月22日現在の雲南省 Yunnan province の状況は深刻で、年初以来 336 confirmed cases が報告されている。2011年同期 (109 cases) から 208% 増となっている ...
Notes on vaccination:
 (1) fainting 失神を避けるため、飢餓や疲労のある小児には接種しない
 (2) 接種後の小児の安静を保ち、十分な水分を摂取させ、体を冷やさないようにする。
 (3) 少ない割合で、接種部位の腫脹、発熱、アレルギー反応が認められることがあり、接種後 30分の観察が必要。
 (4) 接種当日は入浴しない。
[4] ミャンマー Myanmar (Kachin)
 情報源 Mizzima News [in Burmese]、2012年11月29日
the Kachin Independence Organisation (KIO) の関係者によると、中国との国境にある難民キャンプ a Kachin refugee camp at area No. 6 の、12歳未満の小児らの間で麻疹感染流行が発生している。11月初旬の時点で 1-2名だった患者が、現在 40名を超えている。the health department from KIO は先週、キャンプの小児らにワクチン接種を行った。現在のところ、死者は発生していない。小児らはこれまで、ワクチンを接種されていなかったと見られる、と説明した。現在このキャンプには、住居のあった村での内戦を逃れてきた 800人以上が生活している。このため、小児らはワクチンを受けたことがなく、感染が拡がったとみられている。2012年3月に、全国で、UNICEF and WHO の支援によるワクチン接種 A 10-day measles vaccination campaign が行われた。
[Mod.QCN- Up to 5 Nov 2012, there have been 1973 confirmed measles cases in Myanmar reported to the World Health Organization]

● レジオネラ症 カナダ
PRO/EDR> Legionellosis - Canada (09): (AB) 20121209.1443608
[1] 情報源 Edmonton Journal、2012年12月7日
アルバータ州保健当局 Alberta Health Services [AHS] は、レジオネラ症感染流行 Legionnaires' disease in the Calgary area の調査を開始したことを明らかにした。これまでに 6例が報告されている。 Legionnaires' disease の原因となる、レジオネラ菌 _Legionella_ の感染経路の調査を行っている、と述べた  
[2] 情報源 Metronews.ca、2012年12月7日
カルガリーのレジオネラ感染流行 an outbreak of legionellosis in Calgary について、当局 Alberta Health Services の調査が続いており、 southwest Calgary の半径 16km圏内の地域で、6 cases of legionellosis, also known as Legionnaires' disease が報告されている。感染したのは 51-78歳の男女で、いずれもこの地域に住所があるか、勤務していた 

● ニューカッスル病 ニカラグア
PRO/AH/EDR> Newcastle disease, poultry - Nicaragua: OIE
Archive Number: 20121210.1445468
 情報源 OIE、2012年12月10日
Newcastle disease, Nicaragua、
Reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2012年11月6日
前回流行時期 2011年12月23日
原因ウイルス Newcastle disease virus
新たな感染流行 (1)
発生地 Granada, Los Jirones, Palo Quemado, Diria, Granada
感染種/頭数/症例数/死亡/廃棄/処分
鳥類 Birds / 1780 / 310 / 280 / 0 / 4
Affected population: 899羽の鳥類が飼育されていた、the Community Los Jirones において The outbreak が発生。報告した所有者の話によると、神経学的症状 : 斜頸 torticollis and 運動失調 motor incoordination; 緑色で悪臭のある下痢 greenish fetid diarrhea と食欲低下などの消化器症状を示し、鼻から分泌物が確認された後に死亡した。抗生物質を使用したが、死亡は続いた。11日間に 111羽が死亡した。the community Palo Quemado, next to Los Jirones, では、881羽いる鳥類のうち、170羽が上記と同じ症状で死亡した。

● 鳥インフルエンザ インド
PRO/AH/EDR> Avian influenza (67): India (GJ) follow-up 20121210.1444730
 情報源 The Times of India、2012年12月2日
Victor Dam (near Rajula in Amreli district) では、少なくとも 40 demoiselle cranes の死亡が確認されている。初期の調査から、これらの渡り鳥は呼吸困難で死亡したとみられているが、鳥インフルエンザにより死亡した可能性も否定できない。剖検により明らかになる、と当局者が述べた。

● BSE ブラジル
PRO/AH> BSE, bovine - Brazil (02): (PR)
Archive Number: 20121209.1444250
 投稿者 ベネズエラ ・ Animal Health & Production Consultant、Pedro E. Pinate MV, MSc、2012年12月9日
OIE が報告を行った、ブラジルで初めての BSE の症例が診断されるまでの 2年間という長期間に、多数のウシが処分 ・ 精肉され、知らないうちに国内外に出回っていた。これはブラジル国内で真の BSE 検査が行われていなかったことによる。一方、ベネズエラなどの輸入国は、実際には2010年12月からこれまで発生が続いていたにも関わらず、ブラジルが a "BSE-free" country であるとの偽りの証明にだまされて、ブラジルからウシを購入してと畜したり、大量に牛肉を購入し続けていた。これらすべての結果、OIE が与えるブラジルの the BSE status には、すでに大きな疑問が影を落としている ...

● 炭疽 アルメニア
PRO/AH/EDR> Anthrax - Armenia (09): possible vaccine failure, RFI 20121209.1444064
 投稿者 Tomas Torok、2012年月8日。
アルメニアからの最新情報によると、炭疽菌_Bacillus anthracis_ 検査が陽性となった家畜のうちの 4頭は、以前にワクチンを接種されていた。特殊な例ではないかもしれないが、ワクチン、接種スケジュール、または接種記録のいずれかに問題があるのかもしれない。

● 鳥インフルエンザ ネパール 訂正、否定
PRO/AH/EDR> Avian influenza (66): Nepal (KT) corr. NOT 20121209.1443943
 投稿者 Barun Sharma、2012年12月8日。
20121207.1441858 に関し。
6日付の NZweek [Health & Lifestyle] で更新されたネパールの首都における鳥インフルエンザ感染例の報告は、2011年のニュースの内容である。2011年11月に発生したもので、OIE にも報告されている。現在、感染流行の発生はない。
[Mod.AS-お詫びして訂正する]