2013年2月14日

重症熱性血小板減少症候群-日本

● 髄膜炎菌性髄膜炎-エチオピア
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Ethiopia: (SN)
Archive Number: 20130214.1543084
 情報源 Foreign & Commonwealth Office (FCO)/Health、2012年1月24日。
エチオピア政府当局 The Ethiopian government ならびに the World Health Organisation より、南部 Arba Minch and Shebdino の周辺地域で髄膜炎菌性髄膜炎 an outbreak of meningococcal meningitis が発生したことが報告された。 Arba Minch town で1例の発生が報告されている。
[Mod.ML-患者数については分からない。エチオピアは the "meningitis belt " に含まれる国の1つである]

● 鳥インフルエンザ、ヒト (07)-中国
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (07): China (GZ) fatal outcome
Archive Number: 20130214.1542947
 情報源 People's Daily online, Xinhua report 、2013年2月15日。
当局により確認されていた2名の鳥インフルエンザcontracted avian influenza A/(H5N1) virus infection 患者のうちの1名が、13日、南西部 southwest China's city of Guiyang の the Guizhou Provincial People's Hospital 病院で死亡した。患者は21歳の女性で、多臓器不全により死亡した。この女性と、もう1人の31歳の男性患者はともに Guiyang residents であった。それぞれ、2日と3日に発症し、the H5N1 virus の検査で陽性であることが確認された。疫学調査では、鳥類との接触や患者双方の関連性は確認されていない ...
関連項目 20130211.1538795

● 黄熱-チャド
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Africa (09): Chad
Archive Number: 20130214.1543009
 情報源 Afrique Jet、2013年2月14日。
チャド保健省 The Ministry of Health of Chad は 22日から黄熱に対する緊急一斉ワクチン接種キャンペーン an emergency mass-vaccination campaign を開始する。 12月に国内で laboratory confirmation of 2 cases が確認されたことを受けての措置であることが、14日 the World Health Organisation (WHO) から報告された。 スーダンのダルフール Darfur, Sudan に隣接する3つの地区 Goz Beida, Guereda, and Adre の住民および難民 100万人を対象として実施される。 Goz Beida and Guereda districts において 2例の患者の感染が確認されている (by a WHO regional reference laboratory for yellow fever, Institut Pasteur in Dakar, Senegal)。スーダンの黄熱流行 the outbreak of yellow fever in neighbouring Sudan's Darfur region 発生をきっかけに、全国調査 the national surveillance programme for yellow fever in Chad が実施され、139 suspected cases and 9 deaths が報告されている。
[Mod.TY- 2012年12月の発生にもかかわらず、発表までになぜこれほどの時間がかかったのか不明である。また、the 139 suspected cases and 9 fatal cases の感染が、今回報告された 2例の患者 the 2 fatal [?] cases が発生した、チャド国内の the Darfur border の同じ地域で起きたものなのか、についてもはっきりしない。これらの患者は、 the YF outbreak in western or northern Darfur から波及した可能性が高い。同地域の金鉱には、他国からの労働者が働いており、一部にチャドからの労働者が含まれていた可能性が高く、それらが黄熱ウイルスに感染して帰国し、自国内で死亡したとも考えられる]
関連項目 (08): Sudan (Darfur) 20130211.1538895

● 梅毒-カナダ
PRO/EDR> Syphilis - Canada: (NU) RFI
Archive Number: 20130214.1542486
 情報源 CBC News、2013年2月13日。
ヌナブト保健当局 Nunavut's Department of Health は、昨年 [2012] 来の梅毒感染流行 an outbreak of syphilis が、現在も継続していることを確認している。昨年5月以降、 Iqaluit において 30名以上が梅毒と診断されており、他の地域にも広がりを見せている。梅毒は、潰瘍病変 a syphilis sore との直接の接触により、ヒトからヒトに感染伝播する。症状として発疹や潰瘍が見られることもあるが、多くの患者は無症状である。妊娠女性では、早期治療を行わない場合に胎児に感染する恐れもある。早期であれば抗生物質により容易に治療可能であるが、治療されずに放置すると、心臓、血管、脳に深刻な障害をきたし、死亡することもある。
参考項目 20120912.1291334

● 重症熱性血小板減少症候群-日本
PRO/AH/EDR> Severe fever w/ thrombocytopenia synd. - Japan: (EE) fatalities
Archive Number: 20130214.1542725
 情報源 The Japan Times Kyoto、2013年2月14日。
厚生労働省 The Health Ministry は13日、新たに 2名の死亡の原因が、ダニ刺咬 a mite [tick?] bite によるウイルス感染症であることを確認した、と発表し、全国の死者の数が3人となった。いずれも男性の、愛媛県と宮崎県の患者だった。重症熱性血小板減少症候群 severe fever with thrombocytopenia syndrome [SFTS] とよばれるこの感染症で死亡したのは昨年秋 [2012] のことである。いずれの患者にも、海外渡航歴はなかった。同省は1月に山口県の成人女性1名が、昨秋に同じ症候群で死亡したことを確認している。各自治体での再調査により新たに確認されたもので、全国的に感染が拡大していると懸念するには当たらないとしている。ウイルス感染を予防するワクチンはない。2009年に中国で初めて確認されているが、遺伝子検査で、ウイルス感染があったのは日本国内で、中国ではないことが確認されている、と同省は説明している。
[Mod.CP- 上記記事では、日本で起きた死亡の原因となったウイルスについて直接的な記載は行われていないが、f山東省での感染流行 the outbreak of severe fever with thrombocytopenia syndrome [SFTS、Emerging Infectious Disease, Volume 18, Number 6, June 2012] in Shandong Province の原因ウイルスと考えられる。 Severe fever with thrombocytopenia syndrome (SFTS) は致死率 12% の重症感染症で、中国北東部および中央部の 6つの地域 rural provinces から報告されている。 SFTS の原因は新種のブニヤウイルス a novel bunyavirus, severe fever with thrombocytopenia syndrome virus (SFTSV) である。 主な症状として、発熱、血小板減少、白血球減少、血清中肝酵素レベルの上昇などがある。 SFTSV はブニヤウイルス科 the family _Bunyaviridae_, フレボウイルス属 genus _Phlebovirus_ に分類され、 _Haemaphysalis longicornis_ ticks においてウイルスが検出されていることから、ダニから感染伝播すると考えられている。しかし、感染した患者の血液や粘膜を介した、ヒトからヒトへの感染も知られている。血清中の抗体陽性率 SFTSV seroprevalence in the human population は分かっていない。また、自然界の保有宿主 the natural reservoir hosts of SFTSV も見つかっていない。中国政府当局が行った、 SFTS が endemic である Yiyuan County in Shandong Province の住民およびヤギの血清調査 a SFTSV serosurvey を行った結果、臨床症状として現れない、もしくは軽症の subclinical SFTSV infections or a relatively mild form of SFTS illness の発生の可能性が示唆されている; 今後さらに検討が必要である]

● 大量死、鳥類-英国
PRO/AH/EDR> Die-off, avian - UK: (England) lubricant additive PIB susp.
Archive Number: 20130214.1542439
 情報源 The Guardian、2013年2月6日。
多数の海鳥 seabirds が死亡した粘着物質 A sticky substance は、潤滑油 lubricating oil の性能を向上させるために頻繁に使用される、ポリマーの1種である可能性がある。英国南部の海岸に打ち上げられたウミバト one of the guillemots を調査した、汚染の専門家は、シーラントの接着剤からチューイングガムにまで from adhesives to sealants and chewing gum 幅広く使用されている、PIB (polyisobutene) であるとの結論に至った。潤滑油の添加物 an additive in lubricating oil である可能性が高いとされている