2013年2月21日

新種のコロナウイルス-サウジアラビア、英国、ドイツ
鳥インフルエンザ、ヒト (10)-カンボジア

● 新種のコロナウイルス-サウジアラビア、英国、ドイツ
PRO/AH/EDR> Novel coronavirus - East. Med. (07): Saudi Arabia, UK, Germany
Archive Number: 20130221.1554109
[1] サウジアラビア、英国 - WHO update
Novel coronavirus infection - update -- 21 Feb 2013
 情報源 WHO GAR [Global Alert and Response]、2013年2月21日。
厚労省検疫所 FORTH より。
サウジアラビアで新種のコロナウイルス(NCoV)に感染した確定患者1名が新たに報告された。この患者は 2013年1月29日に入院し、2月10日に死亡した。2月18日に確定診断された。患者調査は継続されている。英国の健康保護局(HPA)は、同一家族内で発生したNCoVの感染者3人に関する調査を継続しており、この家族のうち、基礎疾患(持病)のあった1人が死亡した。これまでに、WHOに報告されたNCoVの確定患者は13人で、このうち7人が死亡している ...
[2] 英国 UK - 4th case in cluster suspected
There may have been a 4th case in UK coronavirus family cluster: WHO
 情報源 The Canadian Press via The Province、2013年2月21日
[* 20130222.1555507 において、HPA 当局者より、4th case の調査の事実は否定されている]
[3] 英国 UK - CIDRAP report, details on 3rd case
British man dies from novel coronavirus infection
 情報源 Center for Infectious Disease Research & Policy (CIDRAP)、2013年 2月19日。
a British family cluster of novel coronavirus (NCoV) infections の患者のうち、基礎疾患を有していた a 38-year-old man が死亡した。最近、軽症例が存在することが新たに報告され、ウイルスの感染経路やその脅威の及ぶ範囲について、あらたな疑問が浮上している。17日に死亡したこの男性は免疫状態に問題があり、パキスタンとサウジアラビアの旅行後にマンチェスターの病院に入院となった60歳の男性感染者との濃厚接触により、NCoV に長期間曝露し感染したと考えられている。男性は extracorporeal membrane oxygenation (ECMO) による治療を受けていた ...
以下、軽症例が生んだ、感染伝播に関する新たな疑問、保健当局者による脅威の再評価、NCoV の lung lining (肺細胞)への易感染性 ... 
[4] Case investigation, Germany, 2nd Qatari case - Eurosurveillance
Contact investigation of a case of human novel coronavirus infection treated in a German hospital, October-November 2012
 情報源 Eurosurveillance, Volume 18, Issue 8, 21 February 2013、2013年2月21日。
2012年10月5日発症の、原因不明の急性呼吸即迫症候群 acute respiratory distress syndrome の患者1名が、カタールからドイツの肺専門病院搬送された。後 [20 Nov 2012] に the novel Coronavirus (NCoV) が判明するまで、多数の医療従事者らが曝露する結果となった。123 identified contacts (120 hospital and 3 out-of-hospital contacts) に対する質問票による聞き取り調査と、85 contacts の血液検体の screening test、および確定検査を行った。123 identified contacts のうち、9 人はエアロゾルが生じる処置 aerosol-generating procedures を行っていたが、personal protective equipment の使用は、全くなし、またはまれだった。このうち 2人が acute respiratory illness を発症していた。 9人は全て血清検査では陰性だった。 Further 76 hospital contacts についても、 2件の血清検体がスクリーニング検査で反応したものの、すべて negative だった。今回の接触者調査で、第20病日以降の接触による感染伝播は否定された 
関連項目 Novel coronavirus - Eastern Mediterranean (06): UK, fatality 20130220.1552014

● 結膜炎-ニカラグア
PRO/EDR> Conjunctivitis - Nicaragua
Archive Number: 20130221.1553832
 情報源 Prensa Latina [in Spanish]、2013年2月20日。
今年 [2013] に入り7週間が経過した時点で、ニカラグア国内 Nicaragua で確認されている結膜炎 conjunctivitis の患者は、2012年同期と比べ 9 percent 増加していることが、21日保健省 the Ministry of Health から発表された ... Matagalpa, Jinotega, Leon, Managua, and Chinandega, で多くの患者が発生しており、4歳以下の患者が最も多くなっている。 2/3rds of the infectionsがウイルス感染によるもので、24%が他の原因によるもの、10%が出血性結膜炎 developing haemorrhagic conjunctivitis を発症していると説明されている
[Mod.CP-... ニカラグアの the outbreak の原因は詳しく説明されていないが、中米の他の地域では、長期化する砂やほこりの嵐などの気象条件による irritation and transmission of infection が報告されている]

● 鳥インフルエンザ、ヒト (10)-カンボジア
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (10): Cambodia
Archive Number: 20130221.1553693
 投稿者 カンボジア・World Health Organization、Sonny Inbaraj Krishnan, MSc.、2013年2月21日。
Ang Romduol village (Angkor Chey commune, Angkor Chey district in Kampot province) の生後20ヶ月の男児が、8例目の鳥インフルエンザ感染患者 The 8th human case of avian influenza A(H5N1) virus infection であることが確認された。19日、パスツール研究所 L'Institut Pasteur du Cambodge において、 influenza A(H5N1) virus の検査が陽性であることが確認された。この男児は6日、発熱と鼻漏の症状があり開業医の治療を受けていた。状態が悪化し、発熱、咳、呼吸困難が見られたため18日に Kantha Bopha Hospital に入院となったが、19日に死亡した。村内で家禽の死亡が確認されている。
関連項目 20130218.1548448 20130219.1549714

● ムンプス-スペイン
PRO/EDR> Mumps - Spain (02): (GA)
Archive Number: 20130221.1553506
 情報源 La Voz de Vigo [in Spanish]、2013年2月20日。
Galicia では5年周期 cyclic outbreaks で、ムンプスの患者数 the number of cases of mumps (流行性耳下腺炎) の増加があり、そのような例として、between 2001 and 2002 および between 2005 and 2006 がある。 another outbreak の発生が予想されており、Vigo, the most populated area of Galici では、今年 [2013] に入りこれまでに、どの地域よりも多い 193 persons が mumps に感染している ...
[Mod.CP-スペインにおけるムンプス感染流行の周期的な発生は興味深い現象で、おそらく以前の the MMR (measles, mumps, rubella) vaccines に組み込まれていたワクチン株の特性 the properties of the vaccine strains に起因すると考えられる。最近のある比較研究 (Vaccines for measles, mumps and rubella in children. Cochrane Database Syst Rev. 2012 Feb 15; 2:CD004407. doi: 10.1002/14651858.CD004407.pub3; abstract) によると、少なくとも1回のMMRワクチン接種による小児の臨床的ムンプス感染に対する予防効果は、Jeryl Lynn mumps strain のワクチンで 69 から 81%、 the Urabe strain を含むワクチンでは 70 から 75% と推定されている。MMR containing the Urabe strain では、73%の二次感染予防効果が示されている。 Jeryl Lynn containing MMR の、検査により確定診断される小児および青年の感染に対する予防効果は、between 64 percent to 66 percent for one dose and 83 percent to 88 percent for 2 vaccine doses と推定されている。しかし、これ以外の周期的発生の理由として、ワクチン接種人口の割合などの可能性もある。Vigo は人口約278万人の北部 Galicia 地方で、最も人口の多い市である]

● White nose syndrome-米国 コウモリ
PRO/AH/EDR> White nose syndrome, bats - North America (03): USA (KY)
Archive Number: 20130221.1552480
 情報源 WKU Public Radio, Associated Press (AP) report 、2013年2月15日。
ケンタッキー Kentucky 州東部の2カ所の公園 Carter Caves State Resort Park [Carter County] and Kingdom Come State Park [Harlan/Letcher counties] にある洞窟内で、White nose syndrome [WNS] の発生が確認された.死亡したコウモリの数は少ない

● 狂犬病-メキシコ、ウシ
PRO/AH/EDR> Rabies - Mexico: (SL) bovine
Archive Number: 20130221.1552450
 情報源 Pulso [in Spanish]、2013年2月19日。
Agua Buena [Tamasopo municipality, San Luis Potosi state] で発生したウシの狂犬病 cases of bovine rabies については、先週10例を超える感染が報告されており、ヒトにも感染の恐れがあり、危険な状況となっている ...
[Mod.TG-記載はないが、吸血コウモリによる感染と考えられる ... bovine paralytic rabies is transmitted by _Desmodus rotundus_]