2014年9月20日

エボラウイルス病 回復期血清、エアロゾル

● ビブリオ・バルニフィカス感染症 中国
PRO/EDR> Vibrio vulnificus - China (02): (HK)
Archive Number: 20140920.2790246
 情報源 Outbreak News Today、2014年9月19日
保健当局 The Centre for Health Protection (CHP) of the Department of Health は本日 [19 Sep 2014]、56歳男性の壊死性筋膜炎 necrotizing fasciitis (NF) の患者の調査を開始した。生来健康であったこの患者は、15日に発熱と左足の痛みと腫脹を発症し、Pamela Youde Nethersole Eastern Hospital (PYNEH) に 17日に入院となった。現在集中治療室に収容され、危険な状態にある。左下肢の NF と診断され、17日に切断手術を受けた。血液検査でビブリオ・バルニフィカス菌 _Vibrio vulnificus_ が確認された。男性には最近の渡航歴はなく、家族は無症状である。先週 the CHP は、70歳代女性 2人の _V. vulnificus_ necrotizing fasciitis cases を報告している ...
the "Bad Bug Book," Center for Food Safety and Applied Nutrition, US FDA (Food & Drug Administration)

● エボラウイルス病 西アフリカ、回復期血清、エアロゾル
PRO/AH/EDR> Ebola virus disease - West Africa (171): lockdown, serum, aerosol, team killed
Archive Number: 20140920.2789476
[1] シエラレオネ: lockdown begins
 情報源 Agence France-Presse、2014年9月18日
シエラレオネ政府当局は 18日、エボラウイルス封じ込めのために、かつて例のない、3日間の国内全土の移動禁止令 an unprecedented 3-day nationwide lockdown に向けての準備を開始した。専門家らは、論議の多い(人々の)移動が事態を深刻化させている、と述べている。600万人の(全)国民が、19日深夜 0時以降自宅からの外出禁止を命ぜられ、患者や秘匿されている遺体の発見を目的に、約 3万人のボランティアが戸別訪問を行う ... "Ose to Ose Ebola Tok" -- "house-to-house Ebola talk" in the widely-spoken Krio language -- では、4人 1組となった、7000以上の volunteer teams が全国の 150万軒を訪れる。(訪問チームは)石けんと感染予防に関する情報を提供するとともに、隣組による EVD 監視体制を構築する
[2] 回復期血清療法 Convalescent serum therapy
 情報源 Heather Lander, Pathogen Perspectives、2014年9月17日
アルゼンチン出血熱 Argentine hemorrhagic fever の原因ウイルスである、Junin ウイルスなど一部のウイルスについては、回復期血清 convalescent serum は著効を示し、一般的に使用 used on a regular basis (1-3) されている [20140910.2764881] が、EVD patients に対する、回復期の患者からの血漿もしくは血清の使用について、本当に明らかにされているのは何だろう。メディアにおいて、確固たるエビデンス hard evidence と謳われるようになったのは、回復期血清を投与された EVD 患者が生還した、2件の特異症例 specific instances である。これらの症例については、より詳細な検討を加えたい ... [clip]... この治療方針が有効ではない won't work と考える多数の根拠があり、その 1つとして: the Kikwit [Zaire] outbreak アウトブレイクの生存患者 EVD survivors からの回復期の血清を与えられたサル cynomolgus macaques に対し、ウイルス EBOV を実験的に感染させたところ、全く感染防御効果が示されなかった  (unpublished data C.J. Peters., 1995) ...回復期血清が有効であることを支持するエビデンスは多くないが、一方で有効でないとする証拠も極めて少ない。 ... 2007 paper (13) において見事にまとめられている: "しかしながら、霊長類の血中抗体を用いた今回の研究は、すでに発表されている数多ある実験結果が示唆するごとく、免疫療法が解決の近道にはならないとの同じ結論に至った。
このような残念な結果やウイルス感染伝播リスクを考慮すれば、たとえ絶望的な感染流行の中であっても、全血輸血 (による治療) は支持されないだろう seem unwarranted"。
[3] エアロゾルに関する議論 Aerosol controversy
 情報源 CIDRAP、2014年9月17日
コメント: 医療従事者には、適切な気道防御が必要 Health workers need optimal respiratory protection for Ebola
編集者注: 本日 [17 Sep 2014]、イリノイ州立大学の教授及び準教授である専門家から上記コメントが寄せられた。5月には、MERS-CoV についても同様のコメントが掲載された ... エボラ及びその他のフィロウイルス感染経路として、吸入はより効率的でない a less efficient route of transmission。エボラのエアロゾルによる感染 Ebola aerosol infectivity に関するヒト以外の霊長類での全ての研究において、肺の関与 lung involvement は報告されていない。とはいえ、気道も消化管もエボラウイルスに対して完ぺきなバリア機能を持っている訳ではない。感染実験では、non-human primates 及びその他の哺乳動物における、フィロウイルスを含んだエアロゾルによる感染の可能性が示されている。全てを考慮すれば、これらの疫学ならび実験データは、エボラウイルスや他のフィロウイルスが、場合によってはエアロゾル感染する可能性があることを支持する、十分な証拠を与えている。すなわち、それ以外の感染経路が最も重要であり可能性も高いが、条件が合えば、エアロゾルによる感染も起こりうるということである。the CDC and WHO のガイドラインでは医療従事者に対し、エボラウイルス疾患の患者への対応において、フェイスマスクを常時 routine care 使用し、エアロゾルが発生する処置を行う際には、(医療従事者の) レスピレータ使用を推奨している (興味深いことに、the 1998 WHO and CDC infection-control guidance for viral hemorrhagic fevers in Africa は今でも the CDC Web site で読むことができ、the use of respirators が推奨されている)。しかしながらフェイスマスクは、適切なフィルターがなく、顔面にきちんとフィットしないため、小型の感染性エアロゾルに対する防御効果はなく、より高レベルの感染防御が必要である ...
Implications for protecting health workers in Africa
... フェイスマスクやサージカルマスクの、感染性エアロゾル粒子に対する防御効果は皆無あるいは極めて小さい。エボラウイルスのような a risk group 4 organism には最低限 an N95 filtering facepiece respirator による防御が必要である。しかしこのタイプのレスピレータの使用が適切とされるのは、エアロゾルにほとんど曝露する可能性がない時のみである。感染流行の中で多数の患者に関わる医療従事者には、このタイプのレスピレータは an adequate level of protection とはならない ... a risk group 4 organism に対して、可能な限り、医療行為や消毒措置などの、体液をエアロゾル化させるような一切の行為を避けなければならない。Our risk assessment では、感染流行下の患者ケアのためのより良い選択肢は、a PAPR [Powered Air Purifying Respirator] with a full facepiece (APF = 50) or a hood or helmet (APF = 25) であろうと思われる。PAPRs には、いくつかの問題 logistical and infection-control problems があることが知られている。信頼できる電力確保のため何度もバッテリを充電しなければならず、使用の度に調和の取れた注意深い取り扱いと消毒が必要であり、高価でもある。一方で、フィッティングテストは不要であり、頭部保護カバーやゴーグルなど、他の PPE の着用が不要となり、さらに最も重要な点は、特に高温の環境下では、N95 のような陰圧レスピレータよりずっと快適である。シエラレオネの MSF からの最近の報告で、the required PPE を 40分以上着用することには耐えられないとされている。40分ごとに現場を離れ、 PPE を全部を脱ぎ、焼却処分しなければならない。PAPR ならもっと長時間耐えられるし、少ない数で済み ... より安価でできる。
Adequate protection is essential
 - Ebola virus は最大 90分間 viable in aerosols
 - All sizes of aerosol particles が、患者からの距離に関わらず容易に吸入される
 - 混雑、換気制限、患者との濃厚相互作用により、高濃度の強毒性の感染性エアロゾルを生む
 - Ebola は、すべての上皮組織にある免疫反応細胞を標的とし、この中には気道及び消化管も含まれる。
 - non-human primates での実験でaerosols による感染伝播が示唆されている
- a PAPR will be more protective, cost-effective, and comfortable than an N95 filtering facepiece respirator.
[Mod.JW-サージカルマスクは、particulate respirators 用には作られていないため、an N95 respirator のような働きはない。Most surgical masks は大気中の小型粒子を効果的にろ過できず、マスクの周りから入る(気流の)漏れを防ぐこともできない (CDC)
写真
N95 respirator with goggles
N95 respirator with eyeshield
PAPR respirator
Scientists see risk of mutant airborne ebolavirus as remote 19 Sep 2014: (Reuters)
19 Sep 2014: (Vox)
19 Sep 2014: (Virology):What we are not afraid to say about Ebola virus
[4] ギニア: outreach team killed:AllAfrica、2014年9月19日
Washington Post
[5] Media online
中国 offers more aid 18 Sep 2014: (AllAfrica)
マルタ Malta denies entry to ship amid EVD fears 19 Sep 2014: (World Maritime News)
ロシア Russian vaccine in test 19 Sep 2014: (Tass)
[Mod.JW- CDC has posted an 18 Sep 2014 update of the latest developments on EVD ]
関連項目 (170): WHO, volunteers, risk, training 20140919.2788195

● 梅毒、淋菌性疾患 オーストラリア
PRO/EDR> Syphilis & gonococcal disease - Australia: MSM, decreasing condom use
Archive Number: 20140920.2789253
 情報源 The Sydney Morning Herald、2014年9月18日
... 大学研究機関 UNSW [University in New South Wales]'s Kirby Institute for Infection and Immunity in Society の調査で、2013年の豪州内の性感染症患者数が過去最高であったことが明らかになった。1990年代に一旦は、もはや存在しないと考えられていたが、ゲイの男性、HIV 陽性ゲイの間で再び増加に転じた ... ペニシリン登場前の 1920年は現在よりも高率に感染があったと見られた。2013年の淋菌感染は 14947例 (2012年 13842例) で過去 5年間で 60%増加している。2013年、患者数最多の性行為感染症はクラミジアの 82537例だった。さらに 2014年第1四半期のデータによれば、クラミジア (5963例) と淋菌感染症 (1211例) の急激な増加が報告されている。より多くの検査が行われるようになったことが要因である可能性もあるが、梅毒には当てはまらず、理由は不明とされている ...

● ワクチン副反応、死亡 シリア  筋弛緩薬
PRO/EDR> Vaccine adverse event, fatalities - Syria (02): (ID, DY) muscle relaxant
Archive Number: 20140920.2790839
 情報源 The Daily Star (Lebanon) / Reuters、2014年9月19日
今週シリアで、麻疹ワクチンに、誤って筋弛緩薬 muscle relaxant が混入し15人の子供が亡くなったと見られる、と 19日 WHO が明らかにした。この種の事例としては最大規模であり、故意の妨害行為 sabotage である可能性も完全には否定できないため、調査完了まで予防接種キャンペーンを一時中止するとしている
関連項目 20140918.2784470

● ボツリヌス中毒 米国
PRO/EDR> Botulism - USA (10): dried fish, risk, recall
Archive Number: 20140920.2790079
 情報源 FDA、2014年9月19日
S&S Food Import Corp. 社が、全ての除臓されていない乾燥ローチ Uneviscerated Dried Roach (Vobla) の回収を行っている the package code: "Best Before 06.05.2015"。New York State food Laboratory の検査で、製造前の段階の内臓の除去が不十分であることが判明し、ボツリヌス菌 _Clostridium botulinum spores_ による汚染の可能性があった。これに関連した患者の発生は報告されていない

● 口蹄疫 チュニジア、アルジェリア マグレブ
PRO/AH/EDR> Foot & mouth disease - Maghreb (04): Tunisia spread, OIE, RFI, Algeria spread
Archive Number: 20140920.2790585
[1] チュニジア, follow-up report No. 11, OIE Foot and mouth disease, Tunisia
 情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2014; 27(38)、2014年9月19日
[2] アルジェリア: Polemic, further spread
 情報源 El Watan [in French]、2014年9月17日

● クリミア・コンゴ出血熱、家畜 インド
PRO/AH/EDR> Crimean-Congo hem. fever, livestock - India: (GJ)
Archive Number: 20140920.2790245
 情報源 Vector-Borne & Zoonotic Diseases Vol. 14, No. 9: 690-692、2014年9月
要約 
クリミア・コンゴ出血熱 Crimean-Congo hemorrhagic fever (CCHF) は、ヒトの致死性出血熱の原因となる、ダニ媒介性ウイルス性疾患である。動物においては無症状である。(インドにおいて?) 初めて CCHF が確認されたのは、2011年のグジャラート Gujarat State の院内感染流行だった。2013年7月にも Karyana Village (Amreli district, Gujarat State) で別のアウトブレイクが発生している。発生地域周辺の動物が CCHF に対する免疫 Anti-CCHF virus (CCHFV) immunoglobulin G (IgG) antibodies を持っており、かなりの家畜の抗体が陽性である可能性が示された

● ブルータング ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニア、ギリシャ
PRO/AH/EDR> Bluetongue - Europe (19): Bosnia-Herzegovina OIE RFI, Romania, Greece, update
Archive Number: 20140920.2789774
[1] Bluetongue, Bosnia and Herzegovina、Reoccurrence of a listed disease
 情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2014; 27(39)、2014年9月
[2] Romania review/update
 情報源 EU's Standing Committee on the Food Chain and Animal Health (SCFCAH) meeting, 12 Sep 2014. Romania's PPT presentation、2014年9月19日

● コリネバクテリウム、ウマ 米国
PRO/AH/EDR> Corynebacterium, equine - USA (02): (UT)
Archive Number: 20140920.2789198
 情報源 The Spectrum.com、2014年9月17日