MERS-CoV (57)－韓国、サウジアラビア、ウイルス遺伝子塩基配列、WHO
キャンピロバクタ症－米 (02) ヤギの生乳
急性脳炎症候群－印 など
● MERS-CoV (57)－韓国、サウジアラビア、ウイルス遺伝子塩基配列、WHO
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (57): South Korea, Saudi Arabia, viral sequencing, WHO
Archive Number: 20150606.3416003
[1] 韓国, 14 new cases, 1 fatality - MOH 7 Jun 2015
情報源 Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年6月7日。
過去 24時間に新たに 14人の患者 additional cases of MERS-CoV infection が確認され、合計患者数は死者 5人を含め 64人となった。患者は全て院内感染による。ウイルスへの曝露は、[？ 10人については] 5月 27-29日の期間に、#14 の患者が治療を受けた hospital D 救急室で発生した。ほか、発端患者と同じ hospital B の病棟に入院した 3人と、case #16 と hospital F の同じ病棟の 1人である。
[Mod.MPP 注－韓国のアウトブレイクが継続する中、新たに 14例の三次感染 3rd generation cases が確認され、確定患者は 64人、うち死者 5人に達した。現在の疑問の中心は、四次感染 4th generation cases が含まれているのか、それとも、感染への関心が高まり早めの対応が行われ感染が遮断されたのか、にある。機械語訳なので、正確でない部分があれば容赦願いたい。提供のあった報道記事 によると、新たな確定患者 14例のうち 10例がソウル Seoul の Samsung Hospital からの報告で、いずれも case no. 14 に関係していた。同記事には新たな死亡患者として、the Emergency department at Samsung Hospital で治療を受けていた、75歳の患者 case no.64 が報告されている。Samsung hospital の case no.14 に関連する患者は合計 17人となり、同患者もスーパースプレッダーであることが示唆される。Samsung hospital の 17人のうち 2人が医療従事者である]
[2] 韓国, ウイルス遺伝子塩基配列 viral sequencing - 報道
情報源 Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年6月6日。
PAR_MENU_ID=04&MENU_ID=0403&page=1&CONT_SEQ=323094
ウイルス遺伝子全塩基配列の解析が完了した。中東で分離され解析された従来のウイルス pre-existing MERS-CoV にほぼ完全に一致 an almost perfect match することが示された。the National Health Research Institute が、the Viral Society of Korea, the US Centers for Disease Control and Prevention (CDC), the Holland Biomedical Research Center (EMC -- Erasmus Medical Center) の協力を得て、case #2 の喀痰から得られた検体を Vero cells 上で培養し、遺伝子解析を行った ...
[Mod.MPP 注－韓国/中国 the Korea/China virus の検体を含むウイルスの系統発生樹が視覚的に呈示されている 1 。今回の韓国のウイルスは、 the Korea/China virus と同様、KSA_Hafr-Al- Batin_ 2013 に近いに違いない。提供された報道記事によると、the Korean National Institute of Health 所長は、韓国と中東のウイルス遺伝子の相違点は認められなかった
there was little difference と述べている。他の検査機関でも解析されているが、99%以上一致するのであれば、中東を感染循環するウイルスから変化していないと結論できる]
[3] 韓国 - WHO 6 Jun 2015
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Republic of Korea
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News (DON)、2015年6月6日。
5日、韓国の国立国際保健規約（IHR）担当者 the National IHR Focal Point of the Republic of Korea は WHO に対し、新たに 5 additional confirmed cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) を報告し、うち 1人が死亡した。
－症例の詳細情報:
1- A 49歳男性、23 May に発症。case n. 1 の同室者。
2- 62歳男性、[2 Jun 2015] に救急室受診。感染が確認されている 4 patients と同じ階に入院。
3- 24歳男性、22 May に発症。すでに感染が確認されている 2人の患者の同室者。
4- 70歳女性、31 May に発症。女性の夫の担当医がウイルス検査陽性。
5- 45歳男性、[4 Jun 2015] 発症。MERS-CoV cases と濃厚接触があり、自宅隔離されていた ...
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[Mod.MPP 注－6月5日までの最新の患者情報として、韓国で報告されている患者総数は 41例で、6日に報告された 9例と 7日の 14例は入っていない。これを含めると 64例となる。上記報告の 5例はすべて三次院内感染である]
[4] サウジアラビア 2 new cases - MOH
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年6月6日。
As of 6 Jun 2015, there have been a total of:
1026 laboratory confirmed cases of MERS-CoV infection, including 450 deaths,
563 recoveries and 13 currently active cases including 2 cases on home isolation.
過去 24時間に発生した患者は
2 newly confirmed cases,
0 fatalities and
0 recoveries reported
新たな患者の詳細情報:
1- Hufoof: 65-year-old Saudi male, currently in critical condition. 接触歴調査中。
2- Hufoof: 56-year-old Saudi male, currently in stable condition. 接触歴調査中。
[Mod.MPP 注－新たに確認された 2例はいずれも Hufoof からの報告である。4月20日以降、Hufoof から報告された患者は 28例となった]
[5] サウジアラビア - WHO 6 Jun 2015
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Saudi Arabia
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News (DON)、2015年6月6日。
[Between 1 and 4 Jun 2015]、サウジアラビア保健当局 the National IHR Focal Point for the Kingdom of Saudi Arabia が WHO に対し、新たに 5 additional cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection, including 1 death を報告した。
症例の詳細情報
1- A 64-year-old male from Hofuf city
2- A 50-year-old, non-national, male health professional from Hofuf city
3- A 45-year-old male from Hofuf city
4- A 50-year-old, male health professional from Hofuf city
5- A 54-year-old male from Hofuf city
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[6] Interesting media reports in recent past:
米軍基地の韓国軍兵士
Korean military individual at US base asymptomatic positive for MERS -- treated for orthopedic injury at hospital
富川 Bucheon 市初の患者
関連項目 (56): South Korea, China, Saudi Arabia, Oman, WHO 20150605.3413986
● キャンピロバクタ症－米 (02) CA ヤギの生乳
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis - USA (02): (CA) raw goat milk
Archive Number: 20150606.3415757
情報源 Orange County Breeze, Orange County Health Care Agency release、2015年6月5日。
カリフォルニア州 Orange County [California] でキャンピロバクタ症患者 3 cases of campylobacteriosis infection が確認され、Claravale Farm of San Benito County, California が配達するヤギの生乳 raw goat milk が関係していた。いずれも 5歳未満の患者だった。
● 出血性敗血症－カザフスタン アンテロープ
Haemorrhagic septicaemia, Kazakhstan、1st occurrence of a listed disease
PRO/AH> Hemorrhagic septicemia - Kazakhstan: saiga antelope, OIE
Archive Number: 20150606.3415543
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(24)、2015年6月5日。
感染開始時期 2015年5月20日
終息時期 2015年6月5日
病原体 _Pasteurella multocida_
新たな感染流行 (4)
発生地 Atambas system, Sunkarkiya area, Rural district Taupinsk, Irgiz, Aktyubinsk など
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
アンテロープ Saiga antelope: _Saiga tatarica_ (Bovidae) / 152 336 / 134 252 / 134 252 / 0 / 0
● 鳥インフルエンザ (51)－米 MN, IA HPAI H5N2 家きん
Further avian flu outbreaks confirmed in US; Nebraska cancels shows
PRO/AH/EDR> Avian influenza (151): USA (MN,IA) HPAI H5N2, poultry
Archive Number: 20150606.3414670
情報源 The Poultry Site、2015年6月5日。
● 口蹄疫－モザンビーク MP ウシ、血清型不明 OIE
Foot and mouth disease, Mozambique、reoccurrence of a listed disease
PRO/AH> Foot & mouth disease - Mozambique: (MP) bovine, st pending, OIE
Archive Number: 20150606.3414504
情報源 OIE WAHID weekly disease information 2015; 28(23)、2015年6月5日。
感染開始時期 2015年5月20日
前回流行時期 2014年10月
原因ウイルス foot and mouth disease virus、Serotype: pending
新たな感染流行 (1)
発生地 Mapulanguene-Sede, Mapulanguene, Magude, Maputo: village
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 15 000 / 35 / 0 / 0 / 0
● 鳥インフルエンザ (150)－トルコ BU 家きん、HPAI H5N1 確定
PRO/AH/EDR> Avian influenza (150): Turkey (BU) poultry, HPAI H5N1 conf
Archive Number: 20150606.3413987
情報源 Olaybursa [Turkish]、2015年6月5日。
Balabancik, district Mudanya, province of Bursa 近郊の養鶏場 a laying flock において、鳥インフルエンザ感染流行 An outbreak of avian influenza の発生により、ニワトリ 17万羽が処分された...
● 急性脳炎症候群－印 ビハール州 RFI
PRO/AH/EDR> Acute encephalitis syndrome: India (Bihar) RFI
Archive Number: 20150606.3413785
情報源 Z News、2015年6月3日。
Muzaffarpur district of Bihar における急性脳炎症候群 Acute encephalitis syndrome (AES) outbreak により小児 5人が死亡した。ほか 15人が入院治療中である。5月28日に初めての死者が発生し、今日までに 5人が死亡したと医師が述べた。小児 15人が Sri Krishna Medical College and Hospital (SKMCH) and Kejriwal Hospital in Muzaffarpur city の集中治療室 the paediatric intensive care unit (PICU) で治療中であることを明らかにした。"AES outbreak は East Champaran, Sitamarhi, Sheohar and Muzaffarpur districts の各地区から報告されている...
[Mod.LK 注－ acute encephalitis syndrome (AES) in India についての情報を以下に示す。原因の 1つとして、(患者の発生時期と) 5月下旬～ 6月初旬の収穫時期が一致する、ライチの実 litchee nuts の可能性があるとされている。
原著 Outbreaks of unexplained neurologic illness - Muzaffarpur, India, 2013-2014. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2015 Jan 30;64(3):49-53.
"要約. 1995年以降、the Muzaffarpur district of Bihar state から報告されている、原因不明の急性神経疾患の集団発生 Outbreaks of an unexplained acute neurologic illness により、小児が罹患し高い死亡率となっている。例年、発生のピークは 6月で、数週間後にモンスーン雨の開始とともに減少する。多数の疫学および検査学的調査が行われ、様々な原因が示されたが、その中には、感染症による脳炎や殺虫剤への曝露があげられている。病気とライチ litchi fruit との関係も想定されており、これは Muzaffarpur がライチの生産地であるためである。原因と予防につながる臨床および疫学上の病態像を明らかにするため、保健当局 the Indian National Centre for Disease Control (NCDC) and CDC は 2013および14年のアウトブレイクの調査を行った。2013年の調査の結果、何らかの毒素 a toxin が関与すると見られる、非炎症性脳症の 1種 a noninflammatory encephalopathy であることが示唆された。共通して認められた検査所見として、入院時の低血糖があり予後に関係していた; 全患者の 44%が死亡した。An ongoing 2014 investigation でも、病院としていかなる感染症の証拠も認められておらず、a toxin への曝露の可能性を支持する結果となっている。発生時期 The outbreak period が、 1ヶ月続くライチの収穫時期 the month-long litchi harvesting season in Muzaffarpur に一致している。特定の原因は同定されていないが、the 2014 investigation では低血糖性脳症と捉え、病因 a potential causative agent として環境中のトキシンの調査を継続している。この中には、動物の県級で低血糖を起こすことが知られ、ライチの種の中に含有される methylenecyclopropylglycine (MCPG) も含まれる..."
しかしながら、the etiology of AES には感染症、最も多いものとして日本脳炎ウイルス Japanese encephalitis virus がある。
原著 Acute encephalitis syndrome - a complex zoonotic disease. International Journal of Livestock Research 2013 3(2): 174-177.
"要約 Acute encephalitis syndrome (AES) は、広範囲のウイルスや細菌による神経症状群で、日本脳炎 Japanese encephalitis (JE) が a main viral aetiology of patients with AES と考えられているが、新たな原因としてレプトスピラ症 Leptospirosis がある。季節および地域により病原体が異なる。アウトブレイクの発生は、ベクターの大量発生につながる機構の変化の始まりに一致することが多く... 新たに導入されたウエストナイルウイルス West Nile encephalitis (WNE) virus also も原因となっている。致死率は高い."
さらにチクングニヤウイルス Chikungunya virus も時に an acute encephalitis syndrome に関与する可能性が示されている (Chikungunya virus infection amongst the acute encephalitis syndrome cases in West Bengal, India. Indian J Med Microbiol. 2015 Feb;33 Suppl:153-6.)]
キャンピロバクタ症－米 (02) ヤギの生乳
急性脳炎症候群－印 など
● MERS-CoV (57)－韓国、サウジアラビア、ウイルス遺伝子塩基配列、WHO
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (57): South Korea, Saudi Arabia, viral sequencing, WHO
Archive Number: 20150606.3416003
[1] 韓国, 14 new cases, 1 fatality - MOH 7 Jun 2015
情報源 Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年6月7日。
過去 24時間に新たに 14人の患者 additional cases of MERS-CoV infection が確認され、合計患者数は死者 5人を含め 64人となった。患者は全て院内感染による。ウイルスへの曝露は、[？ 10人については] 5月 27-29日の期間に、#14 の患者が治療を受けた hospital D 救急室で発生した。ほか、発端患者と同じ hospital B の病棟に入院した 3人と、case #16 と hospital F の同じ病棟の 1人である。
[Mod.MPP 注－韓国のアウトブレイクが継続する中、新たに 14例の三次感染 3rd generation cases が確認され、確定患者は 64人、うち死者 5人に達した。現在の疑問の中心は、四次感染 4th generation cases が含まれているのか、それとも、感染への関心が高まり早めの対応が行われ感染が遮断されたのか、にある。機械語訳なので、正確でない部分があれば容赦願いたい。提供のあった報道記事 によると、新たな確定患者 14例のうち 10例がソウル Seoul の Samsung Hospital からの報告で、いずれも case no. 14 に関係していた。同記事には新たな死亡患者として、the Emergency department at Samsung Hospital で治療を受けていた、75歳の患者 case no.64 が報告されている。Samsung hospital の case no.14 に関連する患者は合計 17人となり、同患者もスーパースプレッダーであることが示唆される。Samsung hospital の 17人のうち 2人が医療従事者である]
[2] 韓国, ウイルス遺伝子塩基配列 viral sequencing - 報道
情報源 Korean Ministry of Health [in Korean]、2015年6月6日。
PAR_MENU_ID=04&MENU_ID=0403&page=1&CONT_SEQ=323094
ウイルス遺伝子全塩基配列の解析が完了した。中東で分離され解析された従来のウイルス pre-existing MERS-CoV にほぼ完全に一致 an almost perfect match することが示された。the National Health Research Institute が、the Viral Society of Korea, the US Centers for Disease Control and Prevention (CDC), the Holland Biomedical Research Center (EMC -- Erasmus Medical Center) の協力を得て、case #2 の喀痰から得られた検体を Vero cells 上で培養し、遺伝子解析を行った ...
[Mod.MPP 注－韓国/中国 the Korea/China virus の検体を含むウイルスの系統発生樹が視覚的に呈示されている 1 。今回の韓国のウイルスは、 the Korea/China virus と同様、KSA_Hafr-Al- Batin_ 2013 に近いに違いない。提供された報道記事によると、the Korean National Institute of Health 所長は、韓国と中東のウイルス遺伝子の相違点は認められなかった
there was little difference と述べている。他の検査機関でも解析されているが、99%以上一致するのであれば、中東を感染循環するウイルスから変化していないと結論できる]
[3] 韓国 - WHO 6 Jun 2015
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Republic of Korea
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News (DON)、2015年6月6日。
5日、韓国の国立国際保健規約（IHR）担当者 the National IHR Focal Point of the Republic of Korea は WHO に対し、新たに 5 additional confirmed cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) を報告し、うち 1人が死亡した。
－症例の詳細情報:
1- A 49歳男性、23 May に発症。case n. 1 の同室者。
2- 62歳男性、[2 Jun 2015] に救急室受診。感染が確認されている 4 patients と同じ階に入院。
3- 24歳男性、22 May に発症。すでに感染が確認されている 2人の患者の同室者。
4- 70歳女性、31 May に発症。女性の夫の担当医がウイルス検査陽性。
5- 45歳男性、[4 Jun 2015] 発症。MERS-CoV cases と濃厚接触があり、自宅隔離されていた ...
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[Mod.MPP 注－6月5日までの最新の患者情報として、韓国で報告されている患者総数は 41例で、6日に報告された 9例と 7日の 14例は入っていない。これを含めると 64例となる。上記報告の 5例はすべて三次院内感染である]
[4] サウジアラビア 2 new cases - MOH
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年6月6日。
As of 6 Jun 2015, there have been a total of:
1026 laboratory confirmed cases of MERS-CoV infection, including 450 deaths,
563 recoveries and 13 currently active cases including 2 cases on home isolation.
過去 24時間に発生した患者は
2 newly confirmed cases,
0 fatalities and
0 recoveries reported
新たな患者の詳細情報:
1- Hufoof: 65-year-old Saudi male, currently in critical condition. 接触歴調査中。
2- Hufoof: 56-year-old Saudi male, currently in stable condition. 接触歴調査中。
[Mod.MPP 注－新たに確認された 2例はいずれも Hufoof からの報告である。4月20日以降、Hufoof から報告された患者は 28例となった]
[5] サウジアラビア - WHO 6 Jun 2015
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) - Saudi Arabia
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News (DON)、2015年6月6日。
[Between 1 and 4 Jun 2015]、サウジアラビア保健当局 the National IHR Focal Point for the Kingdom of Saudi Arabia が WHO に対し、新たに 5 additional cases of Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) infection, including 1 death を報告した。
症例の詳細情報
1- A 64-year-old male from Hofuf city
2- A 50-year-old, non-national, male health professional from Hofuf city
3- A 45-year-old male from Hofuf city
4- A 50-year-old, male health professional from Hofuf city
5- A 54-year-old male from Hofuf city
厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
[6] Interesting media reports in recent past:
米軍基地の韓国軍兵士
Korean military individual at US base asymptomatic positive for MERS -- treated for orthopedic injury at hospital
富川 Bucheon 市初の患者
関連項目 (56): South Korea, China, Saudi Arabia, Oman, WHO 20150605.3413986
● キャンピロバクタ症－米 (02) CA ヤギの生乳
PRO/AH/EDR> Campylobacteriosis - USA (02): (CA) raw goat milk
Archive Number: 20150606.3415757
情報源 Orange County Breeze, Orange County Health Care Agency release、2015年6月5日。
カリフォルニア州 Orange County [California] でキャンピロバクタ症患者 3 cases of campylobacteriosis infection が確認され、Claravale Farm of San Benito County, California が配達するヤギの生乳 raw goat milk が関係していた。いずれも 5歳未満の患者だった。
● 出血性敗血症－カザフスタン アンテロープ
Haemorrhagic septicaemia, Kazakhstan、1st occurrence of a listed disease
PRO/AH> Hemorrhagic septicemia - Kazakhstan: saiga antelope, OIE
Archive Number: 20150606.3415543
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(24)、2015年6月5日。
感染開始時期 2015年5月20日
終息時期 2015年6月5日
病原体 _Pasteurella multocida_
新たな感染流行 (4)
発生地 Atambas system, Sunkarkiya area, Rural district Taupinsk, Irgiz, Aktyubinsk など
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
アンテロープ Saiga antelope: _Saiga tatarica_ (Bovidae) / 152 336 / 134 252 / 134 252 / 0 / 0
● 鳥インフルエンザ (51)－米 MN, IA HPAI H5N2 家きん
Further avian flu outbreaks confirmed in US; Nebraska cancels shows
PRO/AH/EDR> Avian influenza (151): USA (MN,IA) HPAI H5N2, poultry
Archive Number: 20150606.3414670
情報源 The Poultry Site、2015年6月5日。
● 口蹄疫－モザンビーク MP ウシ、血清型不明 OIE
Foot and mouth disease, Mozambique、reoccurrence of a listed disease
PRO/AH> Foot & mouth disease - Mozambique: (MP) bovine, st pending, OIE
Archive Number: 20150606.3414504
情報源 OIE WAHID weekly disease information 2015; 28(23)、2015年6月5日。
感染開始時期 2015年5月20日
前回流行時期 2014年10月
原因ウイルス foot and mouth disease virus、Serotype: pending
新たな感染流行 (1)
発生地 Mapulanguene-Sede, Mapulanguene, Magude, Maputo: village
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 15 000 / 35 / 0 / 0 / 0
● 鳥インフルエンザ (150)－トルコ BU 家きん、HPAI H5N1 確定
PRO/AH/EDR> Avian influenza (150): Turkey (BU) poultry, HPAI H5N1 conf
Archive Number: 20150606.3413987
情報源 Olaybursa [Turkish]、2015年6月5日。
Balabancik, district Mudanya, province of Bursa 近郊の養鶏場 a laying flock において、鳥インフルエンザ感染流行 An outbreak of avian influenza の発生により、ニワトリ 17万羽が処分された...
● 急性脳炎症候群－印 ビハール州 RFI
PRO/AH/EDR> Acute encephalitis syndrome: India (Bihar) RFI
Archive Number: 20150606.3413785
情報源 Z News、2015年6月3日。
Muzaffarpur district of Bihar における急性脳炎症候群 Acute encephalitis syndrome (AES) outbreak により小児 5人が死亡した。ほか 15人が入院治療中である。5月28日に初めての死者が発生し、今日までに 5人が死亡したと医師が述べた。小児 15人が Sri Krishna Medical College and Hospital (SKMCH) and Kejriwal Hospital in Muzaffarpur city の集中治療室 the paediatric intensive care unit (PICU) で治療中であることを明らかにした。"AES outbreak は East Champaran, Sitamarhi, Sheohar and Muzaffarpur districts の各地区から報告されている...
[Mod.LK 注－ acute encephalitis syndrome (AES) in India についての情報を以下に示す。原因の 1つとして、(患者の発生時期と) 5月下旬～ 6月初旬の収穫時期が一致する、ライチの実 litchee nuts の可能性があるとされている。
原著 Outbreaks of unexplained neurologic illness - Muzaffarpur, India, 2013-2014. MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2015 Jan 30;64(3):49-53.
"要約. 1995年以降、the Muzaffarpur district of Bihar state から報告されている、原因不明の急性神経疾患の集団発生 Outbreaks of an unexplained acute neurologic illness により、小児が罹患し高い死亡率となっている。例年、発生のピークは 6月で、数週間後にモンスーン雨の開始とともに減少する。多数の疫学および検査学的調査が行われ、様々な原因が示されたが、その中には、感染症による脳炎や殺虫剤への曝露があげられている。病気とライチ litchi fruit との関係も想定されており、これは Muzaffarpur がライチの生産地であるためである。原因と予防につながる臨床および疫学上の病態像を明らかにするため、保健当局 the Indian National Centre for Disease Control (NCDC) and CDC は 2013および14年のアウトブレイクの調査を行った。2013年の調査の結果、何らかの毒素 a toxin が関与すると見られる、非炎症性脳症の 1種 a noninflammatory encephalopathy であることが示唆された。共通して認められた検査所見として、入院時の低血糖があり予後に関係していた; 全患者の 44%が死亡した。An ongoing 2014 investigation でも、病院としていかなる感染症の証拠も認められておらず、a toxin への曝露の可能性を支持する結果となっている。発生時期 The outbreak period が、 1ヶ月続くライチの収穫時期 the month-long litchi harvesting season in Muzaffarpur に一致している。特定の原因は同定されていないが、the 2014 investigation では低血糖性脳症と捉え、病因 a potential causative agent として環境中のトキシンの調査を継続している。この中には、動物の県級で低血糖を起こすことが知られ、ライチの種の中に含有される methylenecyclopropylglycine (MCPG) も含まれる..."
しかしながら、the etiology of AES には感染症、最も多いものとして日本脳炎ウイルス Japanese encephalitis virus がある。
原著 Acute encephalitis syndrome - a complex zoonotic disease. International Journal of Livestock Research 2013 3(2): 174-177.
"要約 Acute encephalitis syndrome (AES) は、広範囲のウイルスや細菌による神経症状群で、日本脳炎 Japanese encephalitis (JE) が a main viral aetiology of patients with AES と考えられているが、新たな原因としてレプトスピラ症 Leptospirosis がある。季節および地域により病原体が異なる。アウトブレイクの発生は、ベクターの大量発生につながる機構の変化の始まりに一致することが多く... 新たに導入されたウエストナイルウイルス West Nile encephalitis (WNE) virus also も原因となっている。致死率は高い."
さらにチクングニヤウイルス Chikungunya virus も時に an acute encephalitis syndrome に関与する可能性が示されている (Chikungunya virus infection amongst the acute encephalitis syndrome cases in West Bengal, India. Indian J Med Microbiol. 2015 Feb;33 Suppl:153-6.)]