デング熱/デング出血熱 (25)-メキシコ、ベリーズ、ホンジュラス、キューバ、ブラジル
ペルー、フィリピン、台湾、マレーシア、シンガポール、印、パキスタン
炭疽-中国 (04)
MERS-CoV
(105)-サウジアラビア、韓国
(104)-サウジアラビア、保有動物種、ラクダ 論争
狂犬病-シリア
チクングニア熱 (23)-WHO/PAHO、キューバ、メキシコ、ホンジュラス、ボリビア、ブラジル
仏領ギアナ、ペルー、スペイン、米国、論文
ブルセラ症-アルジェリア など
● デング熱/デング出血熱 (25)-メキシコ、ベリーズ、ホンジュラス、キューバ、ブラジル、ペルー、フィリピン、台湾、マレーシア、シンガポール、印、パキスタン
PRO/EDR> Dengue/DHF update (25): Americas, Asia
Archive Number: 20150810.3569950
[1] 南北アメリカ
WHO/PAHO report [no recent report available following the 29 Jul 2015 week 27 report posted in the update last week].
[2] メキシコ Mexico [in Spanish]
- Guerrero state. 5 Aug 2015. Dengue (reported) 1165 cases; DHF/serious 253 cases.
- Guaymas, Sonora state. 6 Aug 2015. Dengue (conf.) 198 cases; DHF/serious 69 cases.
- Tamaulipas state. 4 Aug 2015. Dengue (registered) 192 cases.
- Matamoros, Tamaulipas state. 4 Aug 2015. Dengue (reported) 34 cases; DHF/serious 1 case.
[3] ベリーズ 7 Aug 2015. Dengue (susp.) 384 cases, (conf.) 261 cases.
[4] ホンジュラス 4 Aug 2015. [in Spanish] Dengue (registered) as of week 29 (week ending 25 Jul 2015), 32 612 cases.
[5] キューバ (Holguin province). 7 Aug 2015. Dengue (reported) "dozens of cases" [no official or unofficial case numbers given]; Carnival suspended due to dengue cases.
[2014年11月、Holguin で深刻なデング熱感染流行の発生があった (20141129.2997254).]
[6] ブラジル Brazil [in Portuguese]
- National as of week 28 [ending 18 Jul 2015], (probable cases): 地域別発生状況、PDF ファイル参照
- Amapa state. 5 Aug 2015. Dengue (conf.) since September 2014, 3294 cases; Municipalities most affected: Macapa 1477 cases, Oiapoque 403 cases, Santana363 cases, Calcoene 298 cases.
[7] ペルー 11 Jul 2015 [in Spanish] Dengue (reported) 32 489 cases; DHF/serious 103 cases; Deaths 40.
[8] フィリピン (Puerto Princesa City, Palawan region). 7 Aug 2015. Dengue (susp.) 109 cases, 90 hospitalized; Deaths 1.
[9] 台湾 (Southern region ). 4 Aug 2015. Dengue (reported) 28 Jul - 3 Aug 2015, 124 cases of which 114 locally acquired; Locality most affected: Tainan 330 cases since May 2015, 102 new cases last week.
[10] マレーシア Malaysia . 6 Aug 2015. Dengue (reported) as of 3 Aug 2015, 71 001 cases; Deaths 192; State most affected: Selangor 40 058 cases, followed by Johor, Perak, Negri Sembilan and Penang.
[11] シンガポール 6 Aug 2015. Dengue (reported) 5422 cases.
[12] インド India :
- Delhi. 4 Aug 2015. Dengue (reported) as of 31 Jul 2015, 53 cases; Deaths 1.
- Hyderabad, Telangana state. 10 Aug 2015. Dengue (susp.) 5-7 patients reporting to outpatient clinics daily, half are dengue positive.
[13] パキスタン (Khyber Pakhtunkhwa, Balochistan) alert
情報源 Dawn、2015年8月6日。
[Wed 5 Aug 2015] 新たに 2名のデング熱患者 dengue fever cases が記録され、ハイリスク地域における対デング熱キャンペーンが強化されることとなった。the Rajaabad area of Mingora [a city in Swat district, Khyber-Pakhtunkhwa province] の住民 でデング熱が疑われた患者が 4日 the Saidu Teaching Hospital (STH) に入院となり、5日は the Amni area of Shangla district から 2人目の患者が搬送された。2例目の患者はバロチスタン州 Balochistan [province] の炭坑での労働中にデング熱に感染した。現地の医療機関を受診し、種々の注射を受けたが改善せず、家族により運ばれた the STH でデング熱と診断されたと述べている。1例目の患者の血液検体は、確定診断のためイスラマバードの検査機関 the National Institute of Health, Islamabad に送付されている。デング熱発生の知らせを受け患者宅に派遣された緊急対応チームは、自宅周囲の水桶 water pots 内で発生したボウフラを発見し駆除した、と説明されている。地域全体で、ボウフラ発生箇所をなくし、噴霧消毒が行われた。資金は十分にあるという。Swat で初めてのデング熱感染流行が発生したのは 2013年のことで、この時 9000人以上が感染した。公式統計では死者は 32人だった。2014年、Swat のデング熱患者はわずかに 310例で、死者はなかった。2013年の第 1例目の患者が報告されたのは 8月で、翌2014年は 6月だった。今回発生の Mingora のデング熱患者は、2015年の Swat の第 1例目の患者となった。
[Mod.SN 注-Mingora city in Swat district, Khyber-Pakhtunkhwa (KP) から 2例のデング熱患者が報告されたが、2例目の患者はバロチスタン州で感染し KP 州に移送されている。同地域で今年初の患者報告だが、さらに増加する可能性もあり、アウトブレイクの拡大防止のための対策が必要である。Mingora は、Khyber-Pakhtunkhwa province Swat district で最大の商業都市である]
● サイクロスポラ症-加
PRO/EDR> Cyclosporiasis - Canada
Archive Number: 20150810.3569701
情報源 Metro / The Canadian Press、2015年8月9日。
カナダ政府公衆衛生当局 The Public Health Agency of Canada は、カナダ全体で 83人の患者の発生について調べられている、消化管の病気 an outbreak of the intestinal illness [cyclosporiasis、サイクロスポラ症] に対し注意するよう呼びかけている。2人が入院中であるが、死者は報告されていない。 患者が確認されているのは、5月9日から7月18日までの期間で、オンタリオ Ontario 州の患者が多いものの、ブリティッシュコロンビア British Columbia、アルバータ Alberta and ケベック Quebec の各州からも患者が報告されている。当局は、感染源は明らかになっていないが、過去の [cyclosporiasis] 感染流行に関係したものとして、輸入された、パック済みサラダミックス、バジル、コリアンダー cilantro、ベリー類、レタス mesclun lettuce、サヤエンドウ snow peas などの様々な生鮮食料品であったと述べている。[サイクロスポラ症自体は] 基本的にローリスクの疾患で抗生物質が有効だが、免疫が低下した患者や小児、高齢者においては、合併症のリスクが高くなる。症状として、胃痛 stomach cramps、下痢、食欲不振などがある。フルーツや野菜の衛生的な保管に特に注意する必要がある]
参考項目 USA (03): 20150802.3553403
● 炭疽-中国 (04) SA ヒト、動物、対策
PRO/AH/EDR> Anthrax - China (04): (SA) human, animal, control
Archive Number: 20150810.3569587
情報源 China Daily News、2015年8月10日。
陝西省 Shaanxi province で 19人の患者が発生の炭疽感染流行 An anthrax epidemic は鎮静化 under control した、と省保健当局 the Health and Family Planning Commission of Shaanxi province が明らかにした。患者はすべて安定した状態にあるとしている。[9 Aug 2015] 現在、Ganquan county, Yan'an city で診断された 19人中 18人が病院で治療を受けている。あとの 1名は軽症のため自宅での治療が行われている ... 同郡 Yuanzhuang village では、原因不明の多数のシカ Several mules の死亡があり、炭疽感染が疑われる住民が病院を受診していた。シカ、ウシ、ヒツジなど 15頭の家畜の死亡が報告されている ...
● MERS-CoV (105)-サウジアラビア、韓国 RFI
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (105): Saudi Arabia, RFI
Archive Number: 20150810.3569375
[1] サウジアラビア, 4 new cases, RFI
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年 8月10日。
As of today (10 Aug 2015) there have been a total of:
1078 laboratory confirmed cases of MERS-CoV infection including
472 deaths
586 recoveries and
20 currently active cases including 3 cases on home isolation
過去24時間に発生した患者:
4 newly confirmed cases
0 newly reported fatalities and
1 newly reported recovery
[致死率 43.8 per cent]
Newly confirmed cases (4 cases):
1 - A 73 year old Saudi female, currently in critical condition. No known history of contact with other case(s).
2 - A 57 year old Saudi male, currently in stable condition. No known history of contact with other case(s).
3 - A 50 year old Saudi male, currently in critical condition. No known history of contact with other case(s).
4 - A 65 year old Saudi male, currently in stable condition. History of contact with other known case(s).
[Mod.MPP 注- モデレータのコメント (要旨) を再掲する。
20150809.3567654 : "リャド Riyadh の流行は継続中で悪化する可能性がある。確認された患者の中に a superspreader (or superspreaders) がいるのではないだろうか."
20150808.3566659: "7月21日以降、新たに確認された 30例中、27例 [90%] がリャドから報告されており、20例 (74.1%]) には、家族内や医療施設内での、患者 another known case of MERS-CoV infection との接触either had a definite history or had a possible history of contact with があった。サウジアラビアでは、感染伝播とくり返し院内感染アウトブレイクが発生して、もう 3年になる."
2015年 8月以降、リャドから 20例の患者が報告; a superspreader が関与しているのか? それとも、患者の大部分を占める、院内感染と家庭内感染が関係する患者なのか? 8月以降に報告されたリャドの患者のうちの 3人が医療関係者であったことに注意しなければならない]
[2] サウジアラビア Saudi Arabia retrospective serosurvey - reliable source, RFI
投稿者 a reliable source、2015年8月10日。
2012年の MERS-CoV 発生以前の研究のために保管されていた血清を用いた血清学的調査が行われ、MERS-CoV に対する抗体が存在することが明らかになっているとの、信頼しうる情報を得た。現時点でこれ以上の情報は持っていないが、より詳細な研究結果報告に重大な関心を持っている。
[3] 韓国, 0 new cases - MOH
情報源 South Korean MOH 9-10 Aug 2015 [in Korean]、2015年8月10日。
http://www.mw.go.kr/front_new/al/sal0301vw.jsp?PAR_MENU_ID=04&MENU_ID=0403&page=1&CONT_SEQ=324749
As of 10 Aug 2015, there have been:
186 laboratory-confirmed cases of MERS-CoV infection, including
36 deaths,
140 recoveries, and
10 currently active cases, including
3 in critical condition;
0 persons remain in isolation/quarantine related to contacts among the 186 confirmed cases, with
16 693 having been released from isolation/quarantine.
前回更新以降:
0 newly confirmed cases,
0 newly reported fatalities, and
0 newly reported recoveries.
[Mod.MPP 注-韓国の状況は、過去48時間変わっていない。現在も治療中の患者が 10名あり、うち 9人はすでに検査陰性 no longer PCR positive for MERS-CoV infection となっているが、残る 1名だけが現在も陽性 still PCR positive である。ProMED-mailとしては、発端となった韓国の患者が、バーレーン、サウジ、UAE、カタールの旅行中に、どこで感染した可能性があるかについて、より詳しい情報を提供して頂ければ幸いである]
関連項目 (103): Saudi Arabia 20150809.3567654
● 狂犬病-シリア DY ヒト、イヌ RFI
PRO/AH/EDR> Rabies - Syria: (DY) human, canine, RFI
Archive Number: 20150810.3569209
情報源 Syrian News Center [in Arabic]、2015年8月5日。
Dayr az Zawr https://en.wikipedia.org/wiki/Deir_ez-Zor_Governorate [governorate] 西部の農村部 the village of Algiaa で、1頭の狂犬病のイヌの咬傷を受け、狂犬病と診断されていた小児 1名が死亡し、不安が広がっている。この地域一帯では、医薬品やワクチンの不足が深刻な中、小児の親族の 1名も狂犬病に感染している。
● 潰瘍性皮膚壊死症、サケ-英 イングランド
PRO/AH> Ulcerative dermal necrosis, salmon - UK: (England)
Archive Number: 20150810.3569208
情報源 The Plymouth Herald、2015年8月8日。
Plymouth 近郊の河川 the River Dart で、潰瘍性皮膚壊死症 ulcerative dermal necrosis (UDN) が発生し、当局 The Environment Agency が、サケの緊急漁獲禁止の措置をとった。
● MERS-CoV (104)-サウジアラビア、保有動物種、ラクダ 論争
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (104): Saudi Arabia, animal reservoir, camel debate
Archive Number: 20150810.3569207
情報源 Maktoob News, Arab News report、2015年8月8日。
The World Health Organization (WHO) は、2ヵ月間で完全な封じ込めに成功した韓国と比較して、サウジアラビアでの control over the MERS coronavirus がうまく行かないのは、ラクダが原因であるとしている ... 20150807.3565074 [3] 8月7日分、とほぼ重複する内容
[Mod.AS 注-ヨルダンに初めて新興し、特にサウジアラビアに感染が拡大してから 3年以上が経過したが、ラクダと想定されている保有種 the MERS coronavirus reservoir や疫学については、未だはっきりと分からないことが多い yet to be definitely unravelled。次の論文は、とりわけ結論部分で、明示的内容となっている。
原著タイトル Lack of Middle East respiratory syndrome coronavirus transmission from infected camels. Emerg Infect Dis. 2015 Apr. http://dx.doi.org/10.3201/eid2104.141949.
"要約
ラクダからヒトへのウイルス感染伝播 Middle East respiratory syndrome coronavirus transmission を明らかにする目的で、感染のある 1群のヒトコブラクダ an infected dromedary herd と様々な程度の接触を持つ 191人から採取した血液の検査を行った。ヒトの感染を示す血清学的な証拠は認められなかったことから、ヒトコブラクダからの人獣共通感染伝播は、まれ rare であることが示唆された."
"結語
感染ラクダの群れから様々なレベルの曝露のあるヒトへの MERS-CoV 感染伝播は起こりにくい not highly transmissible ことが示された。他の 2編の論文でも、ヒトコブラクダに曝露した人々の間でウイルス感染の血清学的証拠が見られないことが報告されているが、いずれも、対象の動物 [ラクダ] のウイルス感染に関して記述されていなかった。屋外または処分場のヒトコブラクダから採取された鼻スワブ検体でのウイルス遺伝子 MERS-CoV RNA 陽性率の研究では、おとなのラクダでは 0-15% (by PCR)、こどものラクダ calves では 35%と報告されている(1編)。研究(成果)を制限する因子として、感染動物への曝露の個人レベルでの詳細な検証が困難であったことがある。その理由は、1ヵ月間に異なるラクダが異なる場所で感染するからである。(推定曝露から 4-6週後の)採血時期が望ましいが、無症候性もしくは軽症感染の場合の抗体価に関するデータは限られており、われわれの、ヒト感染例がないとの結論は、この点で反駁を受けるかも知れない。われわれが得た知見は、ヒトコブラクダがヒトの感染源ではない、事を意味する訳ではない。よりウイルス感染率が高い集団の動物にヒトが長期間曝露する設定では、ヒトへの感染 Spillover infection of humans が、より多く起きている可能性がある。例えば、広い地域から処分場に集められた、様々な免疫状態の動物により、ウイルスの増幅や存続が可能となり、これは生きた家きんを扱う市場の鳥インフルエンザウイルスに見られるのと同じ状況といえる。設定した研究期間 (December-February) は、出産シーズン the calving season に合わせるよう決定した。が、ヒトの患者発生のピークは 4-6月のようである。ただし、ヒト-ヒト感染による集団発生の影響を受けた可能性もある ...
われわれが得た、MERS-CoV のラクダからヒトへの感染伝播は起こりにくい poorly transmissible との結果は、ヒトでの同ウイルス感染の疫学所見、すなわちヒトの疾患発生が、ヒトコブラクダで見られる普遍的ウイルス感染への曝露に不釣り合いであること、に一致している。処分場等の環境においては常にヒトコブラクダの感染が報告されている; 従って、ウイルス感染のある家畜に曝露したヒトの数は、MERS-CoV 感染と診断された患者をはるかに超えるはずである。これとは逆に、一部の患者は、他の感染患者との接触についても否定されているにも関わらず、ラクダとの接触がほとんどあるいは全くないままに感染していると見られる。このような状況は、鳥インフルエンザウイルス avian influenza (H5N1) virus で観察される、生きた家きん市場ではウイルスが遍在するに関わらずヒトでの感染はまれ stochastic and rare な状況 (すなわち、not directly proportional to exposure) に類似する。avian influenza (H5N1) and MERS-CoV のいずれのウイルスについても、このような疫学パターンを示す生物学的根拠は明らかにされていないが、保有宿主の感受性の相違により説明可能との仮説がある ...]
関連項目 (101): Saudi Arabia, South Korea, WHO, RFI 20150807.3565074 [ [Mod.MPP 注を参照されたい]
● チクングニア熱 (23)-WHO/PAHO、キューバ、メキシコ、ホンジュラス、ボリビア、ブラジル、仏領ギアナ、ペルー、スペイン、米国、論文
PRO/EDR> Chikungunya (23): Americas, Asia, Europe
Archive Number: 20150810.3569206
[1] WHO/PAHO report、2015年8月7日。
原文参照願います。
[2] キューバ Cuba (Holguin province). 7 Aug 2015. (reported by local source) outbreak in the city [no official or unofficial case numbers given]; Carnival postponed because of outbreak.
[3] メキシコ Mexico [in Spanish]
- National. 3 Aug 2015. (conf.) as of week 29 ending 25 Jul 2015, 3306 cases: 16 of 32 states affected: Campeche 103 cases, Coahuila 1 case, Colima 171 cases, Chiapas 441 cases, Guerrero 1161 cases, Jalisco 14 cases, Mexico state 22 cases, Michoacan 461 cases, Morelos 69 cases, Nayarit 5 cases, Oaxaca 639 cases, Quintana Roo 1 case, Tabasco 2 cases, Tamaulipas 2 cases, Veracruz 249 cases, Yucatan 10 cases.
- Guanajuato state. 6 Aug 2015. (reported) 16 cases all imported ex Jalisco and Guerrero states.
- Guerrero state. 5 Aug 2015. (susp.) 18 436 cases, (conf.) 976 cases.
- Mexico state. 6 Aug 2015. (registered) 22 cases all imported from other states.
- Tamaulipas state. 4 Aug 2015. (conf.) 2 cases locally acquired.
- Nuevo Laredo, Tamaulipas state. 7 Aug 2015. (conf.) 2 imported cases.
- Cordoba sanitary district, Veracruz state. 6 Aug 2015. (conf.) 7 cases imported, 1 case locally acquired.
[4] ホンジュラス (national). 4 Aug 2015. [in Spanish] (registered) as of week 29 (week ending 24 Jul 2015), 60 741 cases.
[5] ボリビア (Tarija department). 7 Aug 2015. [in Spanish] (conf.) 27 cases, 2 of which are ex Santa Cruz department.
[6] ブラジル Brazil [in Portuguese]
- Amapa state. 5 Aug 2015. (conf.) since September 2014, 2813 cases. Municipalities most affected: Oiapoque 2480 cases, Macapa 245 cases
- Manaus, Amazonas state. 4 Aug 2015. (susp.) 245 cases locally acquired. Blood samples of 4 have been sent to the national reference laboratory.
[7] 仏領ギアナ French Guiana (national). 26 Jul 2015. [in French] (clinically diagnosed) 15 430 cases since September 2014; deaths: (susp.) 1, (conf.) 1. Declining.
[8] ペルー Peru [in Spanish]
- Piura region. 11 Jul 2015. (susp.) 5 cases, (conf.) 1 case.
- Tumbes region. 4 Aug 2015. (susp.) more than 40 cases, (conf.) 92 cases
[9] スペイン (Gandia province). 31 Jul 2015. [in Spanish] The Valencia Universal Health Department Public Health Service (conf.) 1 case locally acquired; 86 imported cases in all of Spain, 18 in Valencia province.
[10] 米国
- USA states from ArboNET
原文参照願います。
- プエルトリコ Puerto Rico (imported) 0 cases, (locally acquired) 96 cases
US Virgin Islands (imported) 0 cases, (locally acquired) 4 cases
[11] 発症機序 Pathogenesis
情報源 Clinical Rheumatology journal、2015年8月2日。
原著タイトル Hyperferritinemic syndrome: Still's disease and catastrophic antiphospholipid syndrome triggered by fulminant chikungunya infection: a case report of 2 patients. Clin Rheumatol. 2015 Aug 2.
要約
フェリチン高値、マクロファージ活性化症候群 the macrophage activation syndrome (MAS)、成人 (発症型) スティル病 (AOSD)、劇症抗リン脂質症候群 (CAPS)、および敗血症性ショックを特徴とする、4症例 medical conditions があり、いずれも同じ臨床像と検査所見を示したことから、共通の発症メカニズムであることが示唆された。この共通の疾患群 common syndrome entity を "the hyperferritinemic syndrome" と命名した。われわれは、チクングニア熱感染を契機とする 2 different cases of hyperferritinemic syndrome を経験した: SLE [systemic lupus erythematosus、全身性エリトマトーデス] の 21歳女性患者と、デングおよびチクングニアウイルスの重感染後に AOSD を発症した 32歳の男性患者であった。
[12] ウイルスの系統発生学的関連性、アジア
Virus phylogeographic relationships, Asia
情報源 Scientific Reports journal、2015年7月23日。
原著タイトル Independent emergence of the Cosmopolitan Asian Chikungunya Virus, Philippines 2012. Sci Rep. 2015 Jul 23; 5(12279). doi: 10.1038/srep12279
要約
アジア型チクングニアウイルス the Asian genotype chikungunya virus (CHIKV) が関与するアウトブレイクにより、南北アメリカにおいて最近 100万人以上が感染した。このアウトブレイクに先行して、フィリピンでも全国的な感染流行が発生していた。われわれは、2012年のフィリピンでのアウトブレイクで分離されたチクングニアウイルス representative CHIKV isolates と、世界中で得られた他のウイルス CHIKV isolates の、系統発生学および系統地理学的関連性について検討した。フィリピン、中国、ミクロネシア、カリブ海地域で分離された、アジア型ウイルス Asian CHIKV が非常に近い関係にあることが判明し、Cosmopolitan Asian CHIKV (CACV) と命名した。CACV には、3箇所の適応的アミノ酸置換 adaptive amino acid substitutions in nsP3 (D483N), E1 (P397L), and E3 (Q19R) が認められた。Compostela Valley において the nsP3-483N mutation 変異が獲得されたのに続き、Laguna では E1-397L/E3-19R が、フィリピンの全国的な感染拡大に先行して起きていた。中国で分離されたウイルスでは、nsP3-D483N and E1-P397L の 2個のアミノ酸置換が認められた一方、the Micronesian and Caribbean CHIKV は、3箇所のアミノ酸置換全てを受け継いでいた。これらのウイルスで特有のアミノ酸置換が確認されたことから、複数の独立したウイルス分散 (発生地域拡大) があったことが示唆される。ウイルスの急速な普遍化に伴う、特異的遺伝学的特徴の生物学上の重要性については不明であり、将来のより詳細な研究や疫学的フォローアップも担保されていない。しかしながら、分子学的証拠により、フィリピンのアウトブレイクから the CACV が生まれたとの可能性 the possible origin of が支持された。
[13] 失明、情報提供依頼
情報源 BMJ Case Reports journal、2015年7月28日。
原著タイトル Chikungunya fever presenting with acute optic neuropathy. BMJ Case Rep. 2015; 2015. pii: bcr2015210081. doi: 10.1136/bcr-2015-210081
要約
(チクングニア熱の一般的症状) ... 西インド諸島 the West Indies 旅行中のチクングニア熱感染の遅発性合併症 a delayed complication of chikungunya virus (CHIKV) infection として、急性片側性視神経症を来した、69歳女性の患者について報告する。この女性は、右眼の急性無痛性視野欠損と最近のインフルエンザ様疾患の訴えで、当眼科を受診した。女性の右眼に、片側視神経乳頭腫脹を伴う、相対的求心性瞳孔障害 relative afferent pupillary defect (RAPD) が認められた。血清学的に、最近のチクングニア熱感染も確定診断された。MRI 検査と血清検査の結果を待って、メチルプレドニゾロンの経静脈注射治療を実施した。5ヵ月間の経過観察を行ったが、 a persistent right RAPD と、視野下部の暗点 inferior scotoma に一致する著明な視神経萎縮 が残存した状態にある。
[Mod.TY 注-チクングニアウイルス感染に伴う眼病変に関する 1編のレビューがあり、感染による眼症状の頻度が高まっている become more prevalent ことが示されている。著者は、発熱期に眼症状が発生することもあり、数週間後に起きることもあると述べている。前ぶどう膜炎、視神経炎、網膜炎が最も多いとされている (Chikungunya and the eye: a review. J Ophthalmic Inflamm Infect. 2013; 3: 35; ) ... ]
関連項目 (22): Americas 20150803.3553764
● インフルエンザ (41) WHO、季節性
Influenza update 243, based on data up to 26 Jul 2015
PRO/EDR> Influenza (41): WHO global update, seasonal
Archive Number: 20150810.3569205
情報源 WHO, Influenza updates、2015年8月10日。
世界的に見て、インフルエンザの活動性は、北半球では低レベルが維持されており、南半球の一部地域では活動性が増加している。アフリカでは、セネガルを除き低レベルであり ... 東南アジアでは、ラオスとベトナムで活動性が増している ... オーストラリアとニュージーランドでは、 influenza A(H3N2) and B viruses の循環により活動性が増加している。
● ブルセラ症-アルジェリア BU ヒト、家畜
PRO/AH/EDR> Brucellosis - Algeria: (BU) human, livestock
Archive Number: 20150810.3569017
情報源 Echorouk online [in Arabic]、2015年8月8日。
7日新たに 3人の感染が判明し、Bouira province、特に Taghzout and Al Hachimia municipalities など、この数日間にブルセラ症の発生が確認された地域 a brucellosis focus においの住民および家畜所有者らに、不安が広がっている。1週間足らずの間に、ブルセラ症患者 brucellosis cases 数が 14人に達した ...
ペルー、フィリピン、台湾、マレーシア、シンガポール、印、パキスタン
炭疽-中国 (04)
MERS-CoV
(105)-サウジアラビア、韓国
(104)-サウジアラビア、保有動物種、ラクダ 論争
狂犬病-シリア
チクングニア熱 (23)-WHO/PAHO、キューバ、メキシコ、ホンジュラス、ボリビア、ブラジル
仏領ギアナ、ペルー、スペイン、米国、論文
ブルセラ症-アルジェリア など
● デング熱/デング出血熱 (25)-メキシコ、ベリーズ、ホンジュラス、キューバ、ブラジル、ペルー、フィリピン、台湾、マレーシア、シンガポール、印、パキスタン
PRO/EDR> Dengue/DHF update (25): Americas, Asia
Archive Number: 20150810.3569950
[1] 南北アメリカ
WHO/PAHO report [no recent report available following the 29 Jul 2015 week 27 report posted in the update last week].
[2] メキシコ Mexico [in Spanish]
- Guerrero state. 5 Aug 2015. Dengue (reported) 1165 cases; DHF/serious 253 cases.
- Guaymas, Sonora state. 6 Aug 2015. Dengue (conf.) 198 cases; DHF/serious 69 cases.
- Tamaulipas state. 4 Aug 2015. Dengue (registered) 192 cases.
- Matamoros, Tamaulipas state. 4 Aug 2015. Dengue (reported) 34 cases; DHF/serious 1 case.
[3] ベリーズ 7 Aug 2015. Dengue (susp.) 384 cases, (conf.) 261 cases.
[4] ホンジュラス 4 Aug 2015. [in Spanish] Dengue (registered) as of week 29 (week ending 25 Jul 2015), 32 612 cases.
[5] キューバ (Holguin province). 7 Aug 2015. Dengue (reported) "dozens of cases" [no official or unofficial case numbers given]; Carnival suspended due to dengue cases.
[2014年11月、Holguin で深刻なデング熱感染流行の発生があった (20141129.2997254).]
[6] ブラジル Brazil [in Portuguese]
- National as of week 28 [ending 18 Jul 2015], (probable cases): 地域別発生状況、PDF ファイル参照
- Amapa state. 5 Aug 2015. Dengue (conf.) since September 2014, 3294 cases; Municipalities most affected: Macapa 1477 cases, Oiapoque 403 cases, Santana363 cases, Calcoene 298 cases.
[7] ペルー 11 Jul 2015 [in Spanish] Dengue (reported) 32 489 cases; DHF/serious 103 cases; Deaths 40.
[8] フィリピン (Puerto Princesa City, Palawan region). 7 Aug 2015. Dengue (susp.) 109 cases, 90 hospitalized; Deaths 1.
[9] 台湾 (Southern region ). 4 Aug 2015. Dengue (reported) 28 Jul - 3 Aug 2015, 124 cases of which 114 locally acquired; Locality most affected: Tainan 330 cases since May 2015, 102 new cases last week.
[10] マレーシア Malaysia . 6 Aug 2015. Dengue (reported) as of 3 Aug 2015, 71 001 cases; Deaths 192; State most affected: Selangor 40 058 cases, followed by Johor, Perak, Negri Sembilan and Penang.
[11] シンガポール 6 Aug 2015. Dengue (reported) 5422 cases.
[12] インド India :
- Delhi. 4 Aug 2015. Dengue (reported) as of 31 Jul 2015, 53 cases; Deaths 1.
- Hyderabad, Telangana state. 10 Aug 2015. Dengue (susp.) 5-7 patients reporting to outpatient clinics daily, half are dengue positive.
[13] パキスタン (Khyber Pakhtunkhwa, Balochistan) alert
情報源 Dawn、2015年8月6日。
[Wed 5 Aug 2015] 新たに 2名のデング熱患者 dengue fever cases が記録され、ハイリスク地域における対デング熱キャンペーンが強化されることとなった。the Rajaabad area of Mingora [a city in Swat district, Khyber-Pakhtunkhwa province] の住民 でデング熱が疑われた患者が 4日 the Saidu Teaching Hospital (STH) に入院となり、5日は the Amni area of Shangla district から 2人目の患者が搬送された。2例目の患者はバロチスタン州 Balochistan [province] の炭坑での労働中にデング熱に感染した。現地の医療機関を受診し、種々の注射を受けたが改善せず、家族により運ばれた the STH でデング熱と診断されたと述べている。1例目の患者の血液検体は、確定診断のためイスラマバードの検査機関 the National Institute of Health, Islamabad に送付されている。デング熱発生の知らせを受け患者宅に派遣された緊急対応チームは、自宅周囲の水桶 water pots 内で発生したボウフラを発見し駆除した、と説明されている。地域全体で、ボウフラ発生箇所をなくし、噴霧消毒が行われた。資金は十分にあるという。Swat で初めてのデング熱感染流行が発生したのは 2013年のことで、この時 9000人以上が感染した。公式統計では死者は 32人だった。2014年、Swat のデング熱患者はわずかに 310例で、死者はなかった。2013年の第 1例目の患者が報告されたのは 8月で、翌2014年は 6月だった。今回発生の Mingora のデング熱患者は、2015年の Swat の第 1例目の患者となった。
[Mod.SN 注-Mingora city in Swat district, Khyber-Pakhtunkhwa (KP) から 2例のデング熱患者が報告されたが、2例目の患者はバロチスタン州で感染し KP 州に移送されている。同地域で今年初の患者報告だが、さらに増加する可能性もあり、アウトブレイクの拡大防止のための対策が必要である。Mingora は、Khyber-Pakhtunkhwa province Swat district で最大の商業都市である]
● サイクロスポラ症-加
PRO/EDR> Cyclosporiasis - Canada
Archive Number: 20150810.3569701
情報源 Metro / The Canadian Press、2015年8月9日。
カナダ政府公衆衛生当局 The Public Health Agency of Canada は、カナダ全体で 83人の患者の発生について調べられている、消化管の病気 an outbreak of the intestinal illness [cyclosporiasis、サイクロスポラ症] に対し注意するよう呼びかけている。2人が入院中であるが、死者は報告されていない。 患者が確認されているのは、5月9日から7月18日までの期間で、オンタリオ Ontario 州の患者が多いものの、ブリティッシュコロンビア British Columbia、アルバータ Alberta and ケベック Quebec の各州からも患者が報告されている。当局は、感染源は明らかになっていないが、過去の [cyclosporiasis] 感染流行に関係したものとして、輸入された、パック済みサラダミックス、バジル、コリアンダー cilantro、ベリー類、レタス mesclun lettuce、サヤエンドウ snow peas などの様々な生鮮食料品であったと述べている。[サイクロスポラ症自体は] 基本的にローリスクの疾患で抗生物質が有効だが、免疫が低下した患者や小児、高齢者においては、合併症のリスクが高くなる。症状として、胃痛 stomach cramps、下痢、食欲不振などがある。フルーツや野菜の衛生的な保管に特に注意する必要がある]
参考項目 USA (03): 20150802.3553403
● 炭疽-中国 (04) SA ヒト、動物、対策
PRO/AH/EDR> Anthrax - China (04): (SA) human, animal, control
Archive Number: 20150810.3569587
情報源 China Daily News、2015年8月10日。
陝西省 Shaanxi province で 19人の患者が発生の炭疽感染流行 An anthrax epidemic は鎮静化 under control した、と省保健当局 the Health and Family Planning Commission of Shaanxi province が明らかにした。患者はすべて安定した状態にあるとしている。[9 Aug 2015] 現在、Ganquan county, Yan'an city で診断された 19人中 18人が病院で治療を受けている。あとの 1名は軽症のため自宅での治療が行われている ... 同郡 Yuanzhuang village では、原因不明の多数のシカ Several mules の死亡があり、炭疽感染が疑われる住民が病院を受診していた。シカ、ウシ、ヒツジなど 15頭の家畜の死亡が報告されている ...
● MERS-CoV (105)-サウジアラビア、韓国 RFI
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (105): Saudi Arabia, RFI
Archive Number: 20150810.3569375
[1] サウジアラビア, 4 new cases, RFI
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年 8月10日。
As of today (10 Aug 2015) there have been a total of:
1078 laboratory confirmed cases of MERS-CoV infection including
472 deaths
586 recoveries and
20 currently active cases including 3 cases on home isolation
過去24時間に発生した患者:
4 newly confirmed cases
0 newly reported fatalities and
1 newly reported recovery
[致死率 43.8 per cent]
Newly confirmed cases (4 cases):
1 - A 73 year old Saudi female, currently in critical condition. No known history of contact with other case(s).
2 - A 57 year old Saudi male, currently in stable condition. No known history of contact with other case(s).
3 - A 50 year old Saudi male, currently in critical condition. No known history of contact with other case(s).
4 - A 65 year old Saudi male, currently in stable condition. History of contact with other known case(s).
[Mod.MPP 注- モデレータのコメント (要旨) を再掲する。
20150809.3567654 : "リャド Riyadh の流行は継続中で悪化する可能性がある。確認された患者の中に a superspreader (or superspreaders) がいるのではないだろうか."
20150808.3566659: "7月21日以降、新たに確認された 30例中、27例 [90%] がリャドから報告されており、20例 (74.1%]) には、家族内や医療施設内での、患者 another known case of MERS-CoV infection との接触either had a definite history or had a possible history of contact with があった。サウジアラビアでは、感染伝播とくり返し院内感染アウトブレイクが発生して、もう 3年になる."
2015年 8月以降、リャドから 20例の患者が報告; a superspreader が関与しているのか? それとも、患者の大部分を占める、院内感染と家庭内感染が関係する患者なのか? 8月以降に報告されたリャドの患者のうちの 3人が医療関係者であったことに注意しなければならない]
[2] サウジアラビア Saudi Arabia retrospective serosurvey - reliable source, RFI
投稿者 a reliable source、2015年8月10日。
2012年の MERS-CoV 発生以前の研究のために保管されていた血清を用いた血清学的調査が行われ、MERS-CoV に対する抗体が存在することが明らかになっているとの、信頼しうる情報を得た。現時点でこれ以上の情報は持っていないが、より詳細な研究結果報告に重大な関心を持っている。
[3] 韓国, 0 new cases - MOH
情報源 South Korean MOH 9-10 Aug 2015 [in Korean]、2015年8月10日。
http://www.mw.go.kr/front_new/al/sal0301vw.jsp?PAR_MENU_ID=04&MENU_ID=0403&page=1&CONT_SEQ=324749
As of 10 Aug 2015, there have been:
186 laboratory-confirmed cases of MERS-CoV infection, including
36 deaths,
140 recoveries, and
10 currently active cases, including
3 in critical condition;
0 persons remain in isolation/quarantine related to contacts among the 186 confirmed cases, with
16 693 having been released from isolation/quarantine.
前回更新以降:
0 newly confirmed cases,
0 newly reported fatalities, and
0 newly reported recoveries.
[Mod.MPP 注-韓国の状況は、過去48時間変わっていない。現在も治療中の患者が 10名あり、うち 9人はすでに検査陰性 no longer PCR positive for MERS-CoV infection となっているが、残る 1名だけが現在も陽性 still PCR positive である。ProMED-mailとしては、発端となった韓国の患者が、バーレーン、サウジ、UAE、カタールの旅行中に、どこで感染した可能性があるかについて、より詳しい情報を提供して頂ければ幸いである]
関連項目 (103): Saudi Arabia 20150809.3567654
● 狂犬病-シリア DY ヒト、イヌ RFI
PRO/AH/EDR> Rabies - Syria: (DY) human, canine, RFI
Archive Number: 20150810.3569209
情報源 Syrian News Center [in Arabic]、2015年8月5日。
Dayr az Zawr https://en.wikipedia.org/wiki/Deir_ez-Zor_Governorate [governorate] 西部の農村部 the village of Algiaa で、1頭の狂犬病のイヌの咬傷を受け、狂犬病と診断されていた小児 1名が死亡し、不安が広がっている。この地域一帯では、医薬品やワクチンの不足が深刻な中、小児の親族の 1名も狂犬病に感染している。
● 潰瘍性皮膚壊死症、サケ-英 イングランド
PRO/AH> Ulcerative dermal necrosis, salmon - UK: (England)
Archive Number: 20150810.3569208
情報源 The Plymouth Herald、2015年8月8日。
Plymouth 近郊の河川 the River Dart で、潰瘍性皮膚壊死症 ulcerative dermal necrosis (UDN) が発生し、当局 The Environment Agency が、サケの緊急漁獲禁止の措置をとった。
● MERS-CoV (104)-サウジアラビア、保有動物種、ラクダ 論争
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (104): Saudi Arabia, animal reservoir, camel debate
Archive Number: 20150810.3569207
情報源 Maktoob News, Arab News report、2015年8月8日。
The World Health Organization (WHO) は、2ヵ月間で完全な封じ込めに成功した韓国と比較して、サウジアラビアでの control over the MERS coronavirus がうまく行かないのは、ラクダが原因であるとしている ... 20150807.3565074 [3] 8月7日分、とほぼ重複する内容
[Mod.AS 注-ヨルダンに初めて新興し、特にサウジアラビアに感染が拡大してから 3年以上が経過したが、ラクダと想定されている保有種 the MERS coronavirus reservoir や疫学については、未だはっきりと分からないことが多い yet to be definitely unravelled。次の論文は、とりわけ結論部分で、明示的内容となっている。
原著タイトル Lack of Middle East respiratory syndrome coronavirus transmission from infected camels. Emerg Infect Dis. 2015 Apr. http://dx.doi.org/10.3201/eid2104.141949.
"要約
ラクダからヒトへのウイルス感染伝播 Middle East respiratory syndrome coronavirus transmission を明らかにする目的で、感染のある 1群のヒトコブラクダ an infected dromedary herd と様々な程度の接触を持つ 191人から採取した血液の検査を行った。ヒトの感染を示す血清学的な証拠は認められなかったことから、ヒトコブラクダからの人獣共通感染伝播は、まれ rare であることが示唆された."
"結語
感染ラクダの群れから様々なレベルの曝露のあるヒトへの MERS-CoV 感染伝播は起こりにくい not highly transmissible ことが示された。他の 2編の論文でも、ヒトコブラクダに曝露した人々の間でウイルス感染の血清学的証拠が見られないことが報告されているが、いずれも、対象の動物 [ラクダ] のウイルス感染に関して記述されていなかった。屋外または処分場のヒトコブラクダから採取された鼻スワブ検体でのウイルス遺伝子 MERS-CoV RNA 陽性率の研究では、おとなのラクダでは 0-15% (by PCR)、こどものラクダ calves では 35%と報告されている(1編)。研究(成果)を制限する因子として、感染動物への曝露の個人レベルでの詳細な検証が困難であったことがある。その理由は、1ヵ月間に異なるラクダが異なる場所で感染するからである。(推定曝露から 4-6週後の)採血時期が望ましいが、無症候性もしくは軽症感染の場合の抗体価に関するデータは限られており、われわれの、ヒト感染例がないとの結論は、この点で反駁を受けるかも知れない。われわれが得た知見は、ヒトコブラクダがヒトの感染源ではない、事を意味する訳ではない。よりウイルス感染率が高い集団の動物にヒトが長期間曝露する設定では、ヒトへの感染 Spillover infection of humans が、より多く起きている可能性がある。例えば、広い地域から処分場に集められた、様々な免疫状態の動物により、ウイルスの増幅や存続が可能となり、これは生きた家きんを扱う市場の鳥インフルエンザウイルスに見られるのと同じ状況といえる。設定した研究期間 (December-February) は、出産シーズン the calving season に合わせるよう決定した。が、ヒトの患者発生のピークは 4-6月のようである。ただし、ヒト-ヒト感染による集団発生の影響を受けた可能性もある ...
われわれが得た、MERS-CoV のラクダからヒトへの感染伝播は起こりにくい poorly transmissible との結果は、ヒトでの同ウイルス感染の疫学所見、すなわちヒトの疾患発生が、ヒトコブラクダで見られる普遍的ウイルス感染への曝露に不釣り合いであること、に一致している。処分場等の環境においては常にヒトコブラクダの感染が報告されている; 従って、ウイルス感染のある家畜に曝露したヒトの数は、MERS-CoV 感染と診断された患者をはるかに超えるはずである。これとは逆に、一部の患者は、他の感染患者との接触についても否定されているにも関わらず、ラクダとの接触がほとんどあるいは全くないままに感染していると見られる。このような状況は、鳥インフルエンザウイルス avian influenza (H5N1) virus で観察される、生きた家きん市場ではウイルスが遍在するに関わらずヒトでの感染はまれ stochastic and rare な状況 (すなわち、not directly proportional to exposure) に類似する。avian influenza (H5N1) and MERS-CoV のいずれのウイルスについても、このような疫学パターンを示す生物学的根拠は明らかにされていないが、保有宿主の感受性の相違により説明可能との仮説がある ...]
関連項目 (101): Saudi Arabia, South Korea, WHO, RFI 20150807.3565074 [ [Mod.MPP 注を参照されたい]
● チクングニア熱 (23)-WHO/PAHO、キューバ、メキシコ、ホンジュラス、ボリビア、ブラジル、仏領ギアナ、ペルー、スペイン、米国、論文
PRO/EDR> Chikungunya (23): Americas, Asia, Europe
Archive Number: 20150810.3569206
[1] WHO/PAHO report、2015年8月7日。
原文参照願います。
[2] キューバ Cuba (Holguin province). 7 Aug 2015. (reported by local source) outbreak in the city [no official or unofficial case numbers given]; Carnival postponed because of outbreak.
[3] メキシコ Mexico [in Spanish]
- National. 3 Aug 2015. (conf.) as of week 29 ending 25 Jul 2015, 3306 cases: 16 of 32 states affected: Campeche 103 cases, Coahuila 1 case, Colima 171 cases, Chiapas 441 cases, Guerrero 1161 cases, Jalisco 14 cases, Mexico state 22 cases, Michoacan 461 cases, Morelos 69 cases, Nayarit 5 cases, Oaxaca 639 cases, Quintana Roo 1 case, Tabasco 2 cases, Tamaulipas 2 cases, Veracruz 249 cases, Yucatan 10 cases.
- Guanajuato state. 6 Aug 2015. (reported) 16 cases all imported ex Jalisco and Guerrero states.
- Guerrero state. 5 Aug 2015. (susp.) 18 436 cases, (conf.) 976 cases.
- Mexico state. 6 Aug 2015. (registered) 22 cases all imported from other states.
- Tamaulipas state. 4 Aug 2015. (conf.) 2 cases locally acquired.
- Nuevo Laredo, Tamaulipas state. 7 Aug 2015. (conf.) 2 imported cases.
- Cordoba sanitary district, Veracruz state. 6 Aug 2015. (conf.) 7 cases imported, 1 case locally acquired.
[4] ホンジュラス (national). 4 Aug 2015. [in Spanish] (registered) as of week 29 (week ending 24 Jul 2015), 60 741 cases.
[5] ボリビア (Tarija department). 7 Aug 2015. [in Spanish] (conf.) 27 cases, 2 of which are ex Santa Cruz department.
[6] ブラジル Brazil [in Portuguese]
- Amapa state. 5 Aug 2015. (conf.) since September 2014, 2813 cases. Municipalities most affected: Oiapoque 2480 cases, Macapa 245 cases
- Manaus, Amazonas state. 4 Aug 2015. (susp.) 245 cases locally acquired. Blood samples of 4 have been sent to the national reference laboratory.
[7] 仏領ギアナ French Guiana (national). 26 Jul 2015. [in French] (clinically diagnosed) 15 430 cases since September 2014; deaths: (susp.) 1, (conf.) 1. Declining.
[8] ペルー Peru [in Spanish]
- Piura region. 11 Jul 2015. (susp.) 5 cases, (conf.) 1 case.
- Tumbes region. 4 Aug 2015. (susp.) more than 40 cases, (conf.) 92 cases
[9] スペイン (Gandia province). 31 Jul 2015. [in Spanish] The Valencia Universal Health Department Public Health Service (conf.) 1 case locally acquired; 86 imported cases in all of Spain, 18 in Valencia province.
[10] 米国
- USA states from ArboNET
原文参照願います。
- プエルトリコ Puerto Rico (imported) 0 cases, (locally acquired) 96 cases
US Virgin Islands (imported) 0 cases, (locally acquired) 4 cases
[11] 発症機序 Pathogenesis
情報源 Clinical Rheumatology journal、2015年8月2日。
原著タイトル Hyperferritinemic syndrome: Still's disease and catastrophic antiphospholipid syndrome triggered by fulminant chikungunya infection: a case report of 2 patients. Clin Rheumatol. 2015 Aug 2.
要約
フェリチン高値、マクロファージ活性化症候群 the macrophage activation syndrome (MAS)、成人 (発症型) スティル病 (AOSD)、劇症抗リン脂質症候群 (CAPS)、および敗血症性ショックを特徴とする、4症例 medical conditions があり、いずれも同じ臨床像と検査所見を示したことから、共通の発症メカニズムであることが示唆された。この共通の疾患群 common syndrome entity を "the hyperferritinemic syndrome" と命名した。われわれは、チクングニア熱感染を契機とする 2 different cases of hyperferritinemic syndrome を経験した: SLE [systemic lupus erythematosus、全身性エリトマトーデス] の 21歳女性患者と、デングおよびチクングニアウイルスの重感染後に AOSD を発症した 32歳の男性患者であった。
[12] ウイルスの系統発生学的関連性、アジア
Virus phylogeographic relationships, Asia
情報源 Scientific Reports journal、2015年7月23日。
原著タイトル Independent emergence of the Cosmopolitan Asian Chikungunya Virus, Philippines 2012. Sci Rep. 2015 Jul 23; 5(12279). doi: 10.1038/srep12279
要約
アジア型チクングニアウイルス the Asian genotype chikungunya virus (CHIKV) が関与するアウトブレイクにより、南北アメリカにおいて最近 100万人以上が感染した。このアウトブレイクに先行して、フィリピンでも全国的な感染流行が発生していた。われわれは、2012年のフィリピンでのアウトブレイクで分離されたチクングニアウイルス representative CHIKV isolates と、世界中で得られた他のウイルス CHIKV isolates の、系統発生学および系統地理学的関連性について検討した。フィリピン、中国、ミクロネシア、カリブ海地域で分離された、アジア型ウイルス Asian CHIKV が非常に近い関係にあることが判明し、Cosmopolitan Asian CHIKV (CACV) と命名した。CACV には、3箇所の適応的アミノ酸置換 adaptive amino acid substitutions in nsP3 (D483N), E1 (P397L), and E3 (Q19R) が認められた。Compostela Valley において the nsP3-483N mutation 変異が獲得されたのに続き、Laguna では E1-397L/E3-19R が、フィリピンの全国的な感染拡大に先行して起きていた。中国で分離されたウイルスでは、nsP3-D483N and E1-P397L の 2個のアミノ酸置換が認められた一方、the Micronesian and Caribbean CHIKV は、3箇所のアミノ酸置換全てを受け継いでいた。これらのウイルスで特有のアミノ酸置換が確認されたことから、複数の独立したウイルス分散 (発生地域拡大) があったことが示唆される。ウイルスの急速な普遍化に伴う、特異的遺伝学的特徴の生物学上の重要性については不明であり、将来のより詳細な研究や疫学的フォローアップも担保されていない。しかしながら、分子学的証拠により、フィリピンのアウトブレイクから the CACV が生まれたとの可能性 the possible origin of が支持された。
[13] 失明、情報提供依頼
情報源 BMJ Case Reports journal、2015年7月28日。
原著タイトル Chikungunya fever presenting with acute optic neuropathy. BMJ Case Rep. 2015; 2015. pii: bcr2015210081. doi: 10.1136/bcr-2015-210081
要約
(チクングニア熱の一般的症状) ... 西インド諸島 the West Indies 旅行中のチクングニア熱感染の遅発性合併症 a delayed complication of chikungunya virus (CHIKV) infection として、急性片側性視神経症を来した、69歳女性の患者について報告する。この女性は、右眼の急性無痛性視野欠損と最近のインフルエンザ様疾患の訴えで、当眼科を受診した。女性の右眼に、片側視神経乳頭腫脹を伴う、相対的求心性瞳孔障害 relative afferent pupillary defect (RAPD) が認められた。血清学的に、最近のチクングニア熱感染も確定診断された。MRI 検査と血清検査の結果を待って、メチルプレドニゾロンの経静脈注射治療を実施した。5ヵ月間の経過観察を行ったが、 a persistent right RAPD と、視野下部の暗点 inferior scotoma に一致する著明な視神経萎縮 が残存した状態にある。
[Mod.TY 注-チクングニアウイルス感染に伴う眼病変に関する 1編のレビューがあり、感染による眼症状の頻度が高まっている become more prevalent ことが示されている。著者は、発熱期に眼症状が発生することもあり、数週間後に起きることもあると述べている。前ぶどう膜炎、視神経炎、網膜炎が最も多いとされている (Chikungunya and the eye: a review. J Ophthalmic Inflamm Infect. 2013; 3: 35; ) ... ]
関連項目 (22): Americas 20150803.3553764
● インフルエンザ (41) WHO、季節性
Influenza update 243, based on data up to 26 Jul 2015
PRO/EDR> Influenza (41): WHO global update, seasonal
Archive Number: 20150810.3569205
情報源 WHO, Influenza updates、2015年8月10日。
世界的に見て、インフルエンザの活動性は、北半球では低レベルが維持されており、南半球の一部地域では活動性が増加している。アフリカでは、セネガルを除き低レベルであり ... 東南アジアでは、ラオスとベトナムで活動性が増している ... オーストラリアとニュージーランドでは、 influenza A(H3N2) and B viruses の循環により活動性が増加している。
● ブルセラ症-アルジェリア BU ヒト、家畜
PRO/AH/EDR> Brucellosis - Algeria: (BU) human, livestock
Archive Number: 20150810.3569017
情報源 Echorouk online [in Arabic]、2015年8月8日。
7日新たに 3人の感染が判明し、Bouira province、特に Taghzout and Al Hachimia municipalities など、この数日間にブルセラ症の発生が確認された地域 a brucellosis focus においの住民および家畜所有者らに、不安が広がっている。1週間足らずの間に、ブルセラ症患者 brucellosis cases 数が 14人に達した ...