2015年8月26日

髄膜炎菌髄膜炎 (02) -スウェーデン、英国 日本から、ボーイスカウト
エボラ (101)-WHO
手足口病-フィリピン (02)
化学兵器-シリア (02) マスタードガス疑い
ペスト-米 (12) CDC
大腸菌 (EHEC) 感染症-加 (03) O157
デング熱 ・ デング出血熱 (27)
 WHO/PAHO、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ブラジル
 台湾、フィリピン、タイ、マレーシア、印
MERS-CoV (117)-サウジアラビア  など

髄膜炎菌髄膜炎-スウェーデン、英国 日本から、ボーイスカウト 欧州 (02) 
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Europe (02): (Sweden, UK) ex Japan, Boy Scouts alert
Archive Number: 20150826.3604861
投稿者 日 ・ 感染研、Hajime Kamiya、2015年8月26日。
Between 8-19 Aug 2015、スウェーデンと英国から、7月28日- 8月8日まで日本の山口県で開催された the World Scout Jamboree (WSJ) 参加後の、8 (5 confirmed and 3 suspected) 例の髄膜炎菌性疾患の患者 cases of meningococcal disease の報告を受けている。2名の血液検体から髄膜炎菌  _Neisseria meningitidis_ serogroup W が分離されている。ECDC は 21日、本件に関する緊急リスク評価 the rapid risk assessment を公表している。日本国内では、厚生労働省が 14日、日本スカウト協会に対し、髄膜炎症状が見られた場合には直ちに医療機関を受診するよう、参加者ら the WSJ participants への注意喚起を求めた。現在まで、日本国内での WSJ 関連の患者は報告されていない。この件に関する詳細情報 。日本国内で、1999年から 2013年3月までの期間に報告のあった、1年間の髄膜炎菌性髄膜炎の患者は 7-21人である。2013年4月、髄膜炎菌性髄膜炎と髄膜炎菌性敗血症は統合され、新たに "invasive meningococcal infection 侵襲性髄膜炎菌性疾患" と分類されることとなった。 以後、2014年12月までに合計 60 cases が the national surveillance system に報告された。定期予防接種には組み入れられていないが、2014年7月に髄膜炎菌ワクチン meningococcal conjugate vaccine (MCV4) が認可された。
最近の日本で発生の侵襲性髄膜炎菌性疾患の疫学および血清型に関する情報 1 and 2


エボラ (101)-WHO 
PRO/AH/EDR> Ebola update (101): WHO update, susp. NGO, vaccines, funding
Archive Number: 20150826.3604518
[1] WHO Cumulative cases and deaths as of dates shown
情報源 WHO Ebola data and statistics、2015年8月26日。
厚労省検疫所 FORTH 
[2] WHO situation report 26 Aug 2015
情報源 WHO、2015年8月26日。
要約
8月23日までの1週間に、3例の患者 confirmed cases of Ebola virus disease (EVD)が報告され、いずれもギニアの患者であった。シエラレオネは 2週間連続して、新たな患者の報告がなかった。世界全体では、4週連続で 1週間あたりの患者数が 3人にとどまった。さらに、監視下にある接触者数も、16日の 800人以上から、23日には、ギニアの 4県 prefectures とシエラレオネの 2地区の、約 600人にまで減少した ...
23日までの 1週間に報告のギニアの 3例はすべて、首都コナクリ the Ratoma area of the capital, Conakry で確認されている。1人目の患者は、40歳代男性のタクシー運転手で、接触者には登録されておらず、症状があるにもかかわらず、短い期間、仕事に就いていたと見られている。接触の可能性のある乗客の追跡が試みられている。私立病院で、このタクシードライバーの治療に当たった際の接触者として登録された男性医療従事者が、その後の EVD 検査で陽性となった。同院ではこれまでに 40人以上の接触者が同定されている。残る 1例は、40歳代前半の女性で、コナクリで以前確認された患者の、接触者として登録されたが行方不明となっていた。調査により、この女性は死亡の前に、コナクリを離れ the prefecture of Dubreka の伝統施術者 traditional healer に相談していたと見られている。死後の検査で、市中発生のエボラ陽性死亡例 an EVD-positive community death と確認された。23日現在、4 western prefectures (Conakry, Coyah, Dubreka, and Forecariah) の 600人の接触者がフォローアップされている ... 以下、厚労省検疫所 FORTH 参照願います。

[3] Suspected, control, vaccine, research funding

26 Aug 2015 ナイジェリア: Ebola - Gombe raises alarm over S/Leone, Civ [Cote d'Ivoire] match in Lagos
24 Aug 2015 シエラレオネ: Sierra Leone's secret FGM [female genital mutilation] societies spread silent fear and sleepless nights
[女性の陰部切除 (female genital mutilation 割礼) を行う伝統施術者が、シエラレオネの文化と政治に深く根を下ろし、若い女性の間に恐れの文化を生み出し、この慣習に抵抗することへの大きな妨げとなっている。エボラ危機がきっかけ silver lining となり、FGM が一時的に禁止されている。アウトブレイク以前は、シエラレオネの少女の 88%が切除を受けていた。FGM を行っているアフリカ 28か国中、7番目に高い数値である。The World Health Organization は FGM を "医学的理由なく、女性外性器に対し、外陰部の部分または全部を切除するなどの傷害を与える、すべての行為 all procedures " と定義している ... -more]
24 Aug 2015 シエラレオネ: Sierra Leone's last Ebola patient released, but nation not yet Ebola-free
August 2015 シエラレオネ: Sierra Leone celebrates milestone on road to ending Ebola
24 Aug 2015 シエラレオネ: Manhunt for missing Ebola suspects
25 Aug 2015 米国 (Ohio): Columbus hospital monitoring possible Ebola case [NOT]

Non-governmental organization
24 Aug 2015: WHO Director-General addresses the Review Committee of the International Health Regulations focused on the Ebola response
[Dr Margaret Chan 事務長: the International Health Regulations が the Ebola outbreak and response (Geneva, Switzerland) に果たした役割を検討する委員会での冒頭の挨拶:  ... the "... アウトブレイクへの国際社会の対応が不適切i nadequate だったとの、半ば全会一致の合意がある nearly universal agreement" ことを認め、これほどの拡大を予見することに遅れを生じ、いくつもの警告を見逃した、とも述べた。さらに、指数関数的な患者増が、WHO 等の対応能力を超えていたとし、同委員会に、改善策と今後のアウトブレイクに備えたより良い対応策に関する意見を求めた ... more]
24 Aug 2015: Ebola virus disease: 麻酔医の教育 Anesthesiologists need to "better prepare and educate" themselves
24 Aug 2015: 腎障害と、脱水および電解質喪失 Targeting kidney injury, fluid loss, and electrolytes may reduce Ebola deaths
25 Aug 2015: Ebola training helps improve health care worker safety
出典: Lancet Infectious Disease, 2015, .
25 Aug 2015: Ebola virus can survive in wastewater
[出典: Persistence of Ebola Virus in Sterilized Wastewater, Environ. Sci. Technol. Lett. DOI: 10.1021/acs.estlett.5b00193. And see: 25 Aug 2015: Pitt, Drexel, and NIH team up to study persistence of Ebola virus in wastewater .]
26 Aug 2015: Ebola response panel is studying ways to enforce compliance with key UN legal health instrument

Vaccines, drugs
24 Aug 2015 シエラレオネ、ギニア: Guinea extends Ebola ring vaccine trial to Sierra Leone
26 Aug 2015: 英国: Now, an antiviral drug that could protect humans from Ebola virus
[抗ウイルス薬をベースとして、Ebola virus disease [EVD] の治療法を開発中。2015年 1-3月に、シエラレオネでの活動中に誤ってウイルスに曝露し、ロンドンの病院 the Royal Free Hospital in London, UK に緊急移送された、8人の英国人医療従事者について。針刺し事故のあった 4人には重大な感染リスクがあると考え、抗ウイルス薬 favipiravir, with or without monoclonal antibodies (モノクローナル抗体)の、曝露後予防投薬を行ったところ、EVD を発症した医療従事者は、いなかった。42日間追跡したが、8人の医療従事者は全員、エボラの症状や血液中のウイルス detectable levels of virus は確認されていない ... post-exposure prophylaxis が、発症を予防したかどうかは確かではないが、EVD 患者の新鮮血液に汚染された針刺し事故のあった 2人の感染リスクは、かなり高かったと考える、としている。家庭内でエボラ患者と接触があった場合、同様の方法により、主要な感染拡大の経路の 1つ (家族内感染) を遮断できる可能性がある、と結論している...more]
原著タイトル Post-exposure prophylaxis against Ebola virus disease with experimental antiviral agents: a case-series of health-care workers. The Lancet Infectious Diseases. DOI:
26 Aug 2015: Researchers test Ebola vaccine for wild apes

Funding

関連項目 (100): WHO, CIDRAP, susp. NGO, technology, funding 20150823.3597408

Small hive beetle infestation 小型甲虫寄生?、ミツバチ-コスタリカ GU 初報告 OIE
Small hive beetle infestation (_Aethina tumida_), Costa Rica
PRO/AH/EDR> Small hive beetle infestation, apis - Costa Rica: (GU) 1st report, OIE
Archive Number: 20150826.3603331
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月24日。
感染開始時期 2015年8月21日
病原体 _Aethina tumida_
新たな感染流行
発生地: La Garita, Santa Cecilia, La Cruz, Guanacaste: Apiary
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
Bees (hives) / 3 / 1 / 0 / 3 / 0
Affected population: The event has occurred in a sentinel apiary (3 hives) strategically located near the northern border with epidemiological surveillance purposes.
[see map in OIE summary of 1st report from Nicaragua http://www.oie.int/wahis_2/public/wahid.php/Reviewreport/Review/viewsummary?reportid=14888]

ヨーロッパ腐蛆病、ミツバチ-チェコ共和国 KR OIE
European foulbrood of honey bees, Czech Republic、reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> European foulbrood, apis - Czech Republic: (KR) OIE
Archive Number: 20150826.3603419
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月25日。
感染開始時期 2015年7月13日
前回流行時期 1996年
病原体 _Melissococcus plutonius_
新たな感染流行 (2)
発生地 : Trutnov, Kralovehradecky: apiary
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
Bees (hives) / 18 / 6 / 0 / 18 / 0

手足口病-フィリピン (02) 
PRO/EDR> Hand, foot & mouth disease - Philippines (02): alert
Archive Number: 20150826.3604388
情報源 The Visayan Daily Star、2015年8月25日。
Bacolod City [capital of Negros Occidental province] で過去数週間にわたり、小児及び成人の間で、手足口病感染 an increasing number of hand-foot-mouth disease (HFMD) cases が報告されている。2015年これまでに保健当局 the Department of Health は、前年 [2014] を a 175.7 percent 上回る HFMD cases を報告している。23.7 percent of cases came from Cagayan Valley, followed by 20.1 percent from Calabarzon, then 15.5 percent from Northern Mindanao, 9.6 percent from Metro Manila, and 5.4 percent from Mimaropa の住民らの感染が報告されている [% は総患者数に占める割合]。

水胞性口内炎-米 (14) WY 家畜
PRO/AH/EDR> Vesicular stomatitis - USA (14) (WY): livestock
Archive Number: 20150826.3604477
情報源 NY OOZ.com、2015年8月24日。
The 2015 vesicular stomatitis virus (VSV) outbreak が、4 counties in Wyoming: Goshen, Platte, Laramie and Sublette に拡大した。20 Jul 2015 以降、24ヶ所の飼育場のウマ、ラバ、ウシ、合計 25件の reports of VSV が、the Wyoming Livestock Board に報告された

レプトスピラ症-タスマニア、タスマニアデビル
PRO/AH/EDR> Leptospirosis, wildlife - Tasmania: Tasmanian devil
Archive Number: 20150826.3603912
情報源 Outbreak News Today、2015年8月24日。
らせん型菌のレプトスピラ菌 _Leptospira interrogans_ は、これまでタスマニアデビル the Tasmanian devil で確認されたことはなかったが、クイーンズランドの大学院生 to a PhD student from the University of the Sunshine Coast in Queensland が開発の検査法で、初めてタスマニアデビルの感染が確認された ...

コイヘルペスウイルス-英 イングランド
PRO/AH/EDR> Koi herpesvirus disease - UK: (England)
Archive Number: 20150826.3603420
情報源 Peterborough Telegraph、2015年8月24日。
コイヘルペスウイルス the koi herpesvirus (KHV) が確認されたことから、人気の釣りスポット Railway Lakes in Peterborough および周辺の全ての魚類の移動が禁止されている

鳥インフルエンザ (183)-ナイジェリア DE HPAI H5N1 拡大
PRO/AH/EDR> Avian influenza (183): Nigeria (DE) poultry, HPAI H5N1, spread
Archive Number: 20150826.3602516
情報源 Leadership Newspaper、2015年8月24日。
州農業当局 Delta State Ministry of Agriculture and Natural Resources は、鳥インフルエンザ感染が確認された、ニワトリ、シチメンチョウなど 750羽の処分し、州内の感染流行拡大阻止に踏み出した ...

化学兵器-シリア (02) マスタードガス疑い
PRO/EDR> Chemical weapons - Syria: (02) mustard gas susp
Archive Number: 20150826.3602420
情報源 The New York Times、2015年8月24日。
現地の反政府勢力及び国際支援団体によると、The Islamic State が先週 [Fri 21 Aug 2015]、シリア北部の民間人や対抗する武装勢力への攻撃で化学物質 chemical agents を使用した疑いが持たれている。21日の the city of Marea で、市民の居住区を中心に 50発以上の砲撃 shells が行われたと、人道支援団体の the Syrian American Medical Society (SAMS) が伝えている。今回の攻撃後、同団体の野戦病院は 50人以上の患者を受け入れたが、このうち小児を含む 23人が、咳、嘔吐、喘鳴、激しい痒みなど、化学物質への曝露の症状を呈していた。一部の患者には、マスタードガス mustard gas の関与を示す水疱 blisters が認められた。今回の報告は、the Islamic State, also known as ISIS or ISIL が制圧する、Marea の東の町、Isnibil からの砲撃であったとの、現地抵抗勢力からの証言により裏付けられている。"ISIS が放った the 50 mortar and artillery shells の少なくとも半数に、マスタードガス poisonous mustard gas が含まれていた" と、シリアの抵抗勢力の広報担当者が語った ... 原文 [Google 翻訳] 参照願います。
 [Mod.TG 注- ... Mustard gas, or sulfur mustard (Cl-CH2CH2)2S は、皮膚、眼、気道に重篤な障害 severe burning を生じる化学物質で、吸入、嚥下のほか、皮膚や眼球との接触により、体内に吸収される。第一次世界大戦で初めて使用され、大量の被害者が出た。Sulfur mustard は無色のガスであるが、淡い黄色や緑色を帯びることもある。典型的なマスタードのような臭い its trademark "mustardy" odoris で気付かれるが、ガーリック、わさび、あるいは硫黄の臭いと表されることもある。このガスは水疱形成性物質 a vesicant, or blister-agent であり、皮膚の発赤と掻痒を生じた結果、黄色の膿疱が形成される。マスタードガスにより、眼球、鼻、気道の粘膜が剥離するため、浴びた者は、眼の易刺激性 irritation、一過性の失明、鼻水、咳、息切れ、副鼻腔の痛みを経験する。消化管にも影響があり、腹痛、下痢、発熱、嘔吐の原因となる。有機リンやサリンガスなど、直ちに被害者を動けなくする神経性化学物質と違い、マスタードガスの被害者は通常、曝露から 12ないし 24時間後まで、中毒症状を示さない。しかし、より高濃度のガスであれば、1-2時間以内に症状が現れることがある。マスタードガスに曝露しても、通常は死亡することはなく、数週間以内に回復する。しかし一部の被害者では、化学的熱傷による変形が残ったり、永久的な失明に至ることもある。また一部では、慢性呼吸器疾患や感染症を発症し、死に至る場合もある。さらに、マスタードガスは、ヒト細胞内の遺伝子 the DNA を傷つけるため、生存者では、ある種のがんの発がんリスクが高まる。ガスに曝露した妊娠女性から生まれる児は、奇形や発がんのリスクが高くなる。気化ガス vapor として大気中に放出された場合、皮膚や眼球に触れたり、吸い込んだりすることで、マスタードガスに曝露する。Sulfur mustard vapor は風によって遠くまで運ばれる。水中に放出されると、汚染された水を飲んだり、皮膚に触れたりして曝露する。飲食や皮膚付着により、液化物 liquid sulfur mustard を取り込むこともある。環境中の Sulfur mustard は、一般的な気候条件下なら 1-2日間、非常な低温条件下であれば数週間から数ヵ月間、残存する。体内での分解が遅いため、くり返しの曝露による蓄積効果が現れることがある。有害反応は、(ガスの) 量、曝露期間、曝露経路により異なる。DNA へのダメージは、特に骨髄で著明で、血球産生能低下(再生不良性貧血)や白血球・赤血球・血小板数の減少(斑血球減少症) を引き起こす。Sulfur mustard vapor は空気より重く、低い場所に集まる。曝露しても通常は致死性を示さず、第一次世界大戦で使用された際の死者は、曝露して治療を受けたヒトの 5%以下だった。曝露しても臭いが強くなく、直ちに気付かれない場合がある ... 以下、各器官の詳細な症状と経過、出典 1 and 2 ... ]

ペスト-米 (12) CDC
PRO/AH/EDR> Plague - USA (12)
Archive Number: 20150826.3602201
情報源 MMWR 2015;64 (Early Release): 1-2、2015年8月25日。
2015年 4月1日以降、合計 11例のペスト患者 cases of human plague が、以下の 6州の住民で報告されている: Arizona (2), California (1), Colorado (4), Georgia (1), New Mexico (2), and Oregon (1)。ジョージア州とカリフォルニア州の患者は、シエラネバダ the southern Sierra Nevada Mountains of California のヨセミテ国立公園 Yosemite National Park およびその周辺地域に関連している。9人が男性で、年齢の中間値は 52歳 (range = 14-79 years) で、16, 52, and 79 years の患者 3人が死亡した。ペスト菌 the bacterium _Yersinia pestis_ を原因とし、ノミ媒介性の、まれであるが、生命の危険が及ぶことのある人獣共通感染症である。During 2001-2012、全米で 1年間に報告されたペスト患者数は、1-17人 (median = 3 cases) だった。the number of cases in 2015 が例年より増加した原因は明らかではない。ペストは、米国西部の rural and semirural areas において、野生の齧歯類とノミの間を循環している。ヒトへの感染は、感染性のノミの刺咬、または感染したヒトや動物 (飼い犬や飼い猫を含む) の感染性体液または組織との直接の接触、もしくは気道分泌物の吸入を介し、成立する。曝露から発症までの潜伏期間は通常 2-6日である。ヒトにおける典型的な症状は、突然発症の発熱と全身倦怠で、これに腹痛、嘔気、嘔吐が伴うこともある。感染経路により異なる、3種類の病型が存在する。
ノミの刺咬により起きる腺ペスト Bubonic plague が、患者のおよそ 80-85%を占める; 感染すると a "bubo 横痃 " (発症後数日間に増大する、1ないし複数の有痛性リンパ節腫脹) を生じる。
ノミ刺咬、または感染性体液との接触による敗血症性ペスト Septicemic plague が、約 10%の患者を占める; 血流を通じて感染が広がり、局所症状を示さない。
原発性肺ペスト Primary pneumonic plague は、患者の 3%程度で、エアロゾル化した感染性飛沫 infective droplets への曝露により生じ、劇症型の原発性肺炎の病型をとる。二次性肺ペストは、腺ペストや敗血症性ペスト患者に治療が行われないまま、感染が肺に及んだときに発生する。
治療が行われなかった場合のペストの致死率は、65~93%に及ぶが、抗生物質が使えるようになってから in the antimicrobial era、致死率は 16%にまで低下した。直ちに、アミノグリコシド系、フルオロキノロン系、ドキシサイクリンなどの抗生物質の治療を行えば、予後は著しく改善する。医療従事者が鑑別診断としてペストを考慮すべき患者とは、合致する症状や徴候があり、米国西部に居住または渡航歴があり、齧歯類の生息場所に近づいたり、齧歯類や病気の飼育動物との直接的な接触がある患者全てである。ペストが疑われた場合に直ちに行うべきことは、1) 採血、bubo からの吸引液、または喀痰を検体として、ペスト菌検査を実施; 2) 隔離と気道飛沫感染防止策の実施; 3) 抗生物質による治療開始 (検査で確定診断される前から、直ちに); and 4) 公衆衛生当局への通報である。推奨される検査法と抗生物質治療 Recommendations for diagnostic testing and antibiotic treatment http://www.cdc.gov/plague/healthcare/clinicians.html。自動化された細菌同定システム automated bacterial identification systems の使用により、ペスト菌 _Y. pestis_ が誤って_Pseudomonas luteola_ などの菌と診断された、との報告がある ... Additional information on prevention of plague ... ]

腸管出血性大腸菌 (EHEC) 感染症-加 (03) O157
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - Canada (03): O157
Archive Number: 20150826.3602244
情報源 CTV News、2015年8月24日。
カナダ政府公衆衛生当局 The Public Health Agency of Canada は、少なくとも 24人が感染し 5人が入院となっている、死亡の可能性のある大腸菌感染流行about an outbreak of a potentially deadly form of _E. coli_ に関する注意を呼びかけている。7月12日から 8月8日にかけて、24人の患者 cases of _Escherichia coli_ O157 が発生しており、7月25日に発生のピークがあったことが、当局から明らかにされている。感染源の調査が続けられている。発生は以下の 4 provinces: Alberta (1 case), Nova Scotia (2 cases), Ontario (7 cases) and Quebec (14 cases) ...

デング熱 ・ デング出血熱 (27)
 WHO/PAHO、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラス、ブラジル
 台湾、フィリピン、タイ、マレーシア、印
PRO/EDR> Dengue/DHF update (27): Americas, Asia
Archive Number: 20150826.3602302
[1] WHO/PAHO report [This report was posted in last week's update. The report for EW 29 is not yet available.]
情報源 12 Aug 2015
[2] メキシコ Mexico [in Spanish]:
- National. 14 Aug 2015. A national risk map for dengue virus infections is being developed by the Autonomous University of San Luis Potosi and the Mexican Space Agency.
- Quintana Roo state. 18 Aug 2015. Dengue (susp.) 12 cases, (conf.) 288 cases.
- Sonora state. 21 Aug 2015. Dengue (reported) 635 cases; Deaths 3.
- Guaymas and Empalme municipalities, Sonora state. 20 Aug 2015. Dengue (conf.) Guaymas 250 cases with around 100 DHF/serious cases, Empalme (susp.) 6 cases, (conf.) 9 cases.
[3] グアテマラ 24 Aug 2015. [in Spanish] Dengue (reported) The Ministry of Public Health and Social Assistance has declared a health emergency in the following health zones: Guatemala Central, Guatemala Sur, Guatemala Nor Occidente, Nor Oriente, Santa Rosa, Retalhuleu, Quetzaltenango, San Marcos, Peten Norte, Escuintla and Zacapa due to the presence of chikungunya and dengue [virus infections].
[4] ホンジュラス 18 Aug 2015. [in Spanish] Dengue (registered) more than 33 000 cases.
[5] ブラジル Brazil [in Portuguese]:
- National (by region and state); as of week 30 [ending 1 Aug 2015]
REGION 46 447 cases
State / probable case numbers / DHF-serious / Deaths
- Minas Gerais state. 15 Aug 2015. Dengue (susp.) 57 359 cases, (conf.) 111 867 cases; Deaths 43.
- Espirito Santo state. 14 Aug 2015. Dengue (reported) 21 446 cases; DHF/serious 537 cases; Deaths 19.
- Ceara state. 14 Aug 2015. Dengue (conf.) 41 885 cases; Deaths 48.
- Mato Grosso do Sul state. 12 Aug 2015. Dengue (notified) 29 100 cases; Deaths 11.
[6] 台湾 Taiwan (Tainan city). 23 Aug 2015. (recorded) 1552 cases, 1200 cases in past 20 days; Increasing.
[7] フィリピン Philippines  :
- National. 24 Aug 2015. Dengue (reported) as of 1 Aug 2015, 48 872 cases; Localities most affected: Calabarzon (15.3 per cent of total cases), Central Luzon
(12.8 per cent), Metro Manila (12 per cent), Northern Mindanao (9.3 per cent), Socsksargen (7 per cent).
- Negros oriental region. 25 Aug 2015. Dengue (recorded) 724 cases; Municipalities most affected: Bago City 99 cases, Silay City 78 cases, Victorias City 70 cases, La Carlota City 57 cases, Isabela 42 cases, La Castellana 28 cases, Cauayan 25 cases.
[8] タイ 23 Aug 2015. Dengue (registered) 51 500 cases; Deaths 37; Regions most affected: Central Plains Northern, Northeast and Southern regions; Vector most involved in transmission: _Aedes albopictus_ for 80 per cent of cases.
[9] マレーシア Malaysia
(National). 23 Aug 2015. Dengue (reported) as of 11 Aug 2015 in affected states: Selangor 43 555 cases, Johor 8579 cases with 212 deaths, Perak 6920 cases, Kuala Lumpur 4908 cases, Penang 3453 Sabah 1752 cases as of 11 Aug 2015, 8246 cases.
[10] インド India
- Delhi. 24 Aug 2015. Dengue (reported) at least 530 cases, 477 in August 2015; Deaths 2.
- Gurgaon, Haryana state. 21 Aug 2015. Dengue (susp.) 150 cases, (reported) 47 cases; Deaths 1.
- Karnataka state. 24 Aug 2015. Dengue (reported) 3026 cases; Municipality most affected: Bengaluru 966 cases.
- Punjab state. 23 Aug 2015. Dengue (conf.) 169 cases; District most affected: Bathinda (conf.) 103 cases in past 2 months; Increasing.
- Bhanwar village, Rajasthan state. 20 Aug 2015. Dengue (conf.) 27 cases; Increasing.
- Telangana state. 18 Aug 2015. Dengue (reported) nearly 276 cases; Districts most affected: Khammam 83 cases, Nizamabad 70 cases, Hyderabad 51 cases, Warangal 18 cases, Mahbubnagar and Medak 16 cases each, Ranga Reddy 10 cases, Karimnagar 9.
[A 22 Aug 2015  report now indicates that there are reported 80 dengue cases in Hyderabad]
- Bauhara village, Ghatampur tehsil, Kanpur Nagar, Uttar Pradesh state. 20 Aug 2015. Dengue (susp.) 517 cases, (conf.) 42 cases; Deaths 5.
[11] パキスタン Pakistan (Sindh province). 24 Aug 2015. Dengue (registered) 879 cases; Municipality most affected: Karachi 850 cases with 67 cases in past week, 3 deaths.

MERS-CoV (117)-サウジアラビア
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (117): Saudi Arabia
Archive Number: 20150826.3602455
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年8月25日。
As of (25 Aug 2015) there have been a total of:
1162 laboratory-confirmed cases of MERS-CoV infection including
498 deaths, 598 recoveries, and
66 currently active cases including 9 on home isolation
過去24時間に発生の患者:
8 newly confirmed cases
6 newly reported fatalities, and
6 newly reported recoveries
[致死率: 42.9 percent]
Newly confirmed cases (8 cases) の情報:
All newly confirmed cases were in Riyadh.
1- A 69-year-old Saudi female, reported as a fatality at time of initial report.
2- A 78-year-old Saudi male, currently in stable condition.
3- A 58-year-old Saudi male, currently in stable condition.
4- A 30-year-old expat female, healthcare worker, currently in stable condition. Gave a positive history of contact with other known cases in the 14 days preceding onset of illness.
5- A 68-year-old Saudi male, currently in critical condition.
6- A 51-year-old expat male, healthcare worker, currently in critical condition. History of possible contact with other known cases in the 14 days preceding onset of illness currently under review.
7- An 81-year-old Saudi male, currently in stable condition.
8- A 68-year-old Saudi female, currently in stable condition.
関連項目 (116): Saudi Arabia 20150825.3599982