● ビブリオ・バルニフィカス感染症 香港
PRO/EDR> Vibrio vulnificus - China: (HK)
情報源 Outbreak News Today、2015年8月24日
Hong Kong health officials recorded 2 cases of necrotizing fasciitis caused by _Vibrio vulnificus_ in early August 2015.
情報源 Outbreak News Today、2015年8月24日
Hong Kong health officials recorded 2 cases of necrotizing fasciitis caused by _Vibrio vulnificus_ in early August 2015.
[3 Aug 2015] The 1st case が報告され、患者は持病のある 85歳男性だった。7月30日に持病の定期受診で訪れた私立病院で発熱していることに気付かれ、同日入院となった。入院時に、左中指の腫脹があった。[1 and 2 Aug 2015] 切除デブリードマン Excisional debridement が行われ、壊死性筋膜炎 necrotizing fasciitis と診断された。抗生物質による治療が行われたが、深刻な病状だった。30日の血液検体で、ビブリオ菌 _Vibrio vulnificus_ が培養された。7月27日に鮮魚市場 a wet market を訪れた際に、魚に左中指を刺されていた。2例目の患者は 8月7日に報告された、持病のある 68歳男性である。7月31日に発熱と左足首の有痛性腫脹を訴え公立病院に入院となった。切除デブリードマンにより壊死性筋膜炎と診断された。術中に採取された筋膜組織と創部スワブから、 _Vibrio vulnificus_ が培養された。抗生物質で治療され、状態は安定している。発生まで何度も鮮魚市場を訪れていたが、創傷についての記憶はない。家族内に症状を示している者はいない。
● ペスト マダガスカル
PRO/AH/EDR> Plague - Madagascar (03): (AO) pneumonic, fatal
Archive Number: 20150827.3603984
情報源 France 24, Agence France-Presse (AFP) report、2015年8月26日
保健省当局者は 26日、毎年流行の発生があるマダガスカル the Indian Ocean island of Madagascar において、2日間で 8人が肺ペスト pneumonic plague で死亡したことを明らかにした。よく知られている腺ペスト bubonic strain と比べ、肺ペストはまれではあるが、抗生物質 (による治療開始) までの時間が短く、24時間以内に死に至ることもあるため、より危険 more vicious だと言える。疫学担当者は、2日間に 12人の肺ペスト患者が確認され、このうち 8人が死亡したと述べた。感染は、島東部の the city of Moramanga [Alaotra-Mangoro region, Toamasina province] から 20km以内の村 Antsahatsihanarina village に限定されている、と説明した。ペストの風土病感染状態にあるマダガスカルでは、1980年以降くり返し感染流行が発生しており、主な原因は、無計画な森林伐採によりラットとノミが増えたことによる ... The WHO は 2015年初めに、過去 3年間ペスト患者が着実に増えており、世界で最も感染が多い国がマダガスカルと報告している。2013年に 86人が感染し、39人が死亡した。また、2014年9月から 2015年2月までの間に、合計 263人が感染し、71人の死者が発生している。
[Mod.LL- ... Plague, a Reemerging Disease in Madagascar. Emerg Infect Dis 1998; 4(1): 101-4; より。
Between 1930 and 1990、効果的な害虫駆除と健康管理により、ペスト bubonic plague は "virtually disappeared (ほぼ消失していた)"。しかし 1990年以降、年間 200例の感染が報告され、特に the port of Mahajanga では毎年流行という形で報告されるようになった。首都アンタナナリボ Antananarivo でも、1990年以降、より多数の患者が報告されている。人口 1300万人 [2013年は 2292万人] のマダガスカルの患者が、アフリカのペスト全体の 45%を占めている。死亡の原因は、線ペストから血行感染による多臓器への感染拡大で、敗血症による血栓凝固によって形成される the "Black Plague" 期の紫斑や、肺に波及して起きる出血性肺炎がある。肺炎により、ヒト-ヒト感染を生じる。
マダガスカルは 1995年に多剤抗生物質耐性ペスト菌が検出された場所である (Multidrug resistance in _Yersinia pestis_ mediated by a transferable plasmid. N Engl J Med 1997; 337(10): 677-80; )。同菌株 The strain は、chloramphenicol, streptomycin, and tetracycline に耐性を示すが、 fluoroquinolones and trimethoprim as well as other aminoglycosides には感受性を示す。脅かすような推察かも知れないが、この自然発生の菌株が現在も継続して存在しあるいは拡大しているかどうか、はっきり分かっていない]
● ペスト マダガスカル
PRO/AH/EDR> Plague - Madagascar (03): (AO) pneumonic, fatal
Archive Number: 20150827.3603984
情報源 France 24, Agence France-Presse (AFP) report、2015年8月26日
保健省当局者は 26日、毎年流行の発生があるマダガスカル the Indian Ocean island of Madagascar において、2日間で 8人が肺ペスト pneumonic plague で死亡したことを明らかにした。よく知られている腺ペスト bubonic strain と比べ、肺ペストはまれではあるが、抗生物質 (による治療開始) までの時間が短く、24時間以内に死に至ることもあるため、より危険 more vicious だと言える。疫学担当者は、2日間に 12人の肺ペスト患者が確認され、このうち 8人が死亡したと述べた。感染は、島東部の the city of Moramanga [Alaotra-Mangoro region, Toamasina province] から 20km以内の村 Antsahatsihanarina village に限定されている、と説明した。ペストの風土病感染状態にあるマダガスカルでは、1980年以降くり返し感染流行が発生しており、主な原因は、無計画な森林伐採によりラットとノミが増えたことによる ... The WHO は 2015年初めに、過去 3年間ペスト患者が着実に増えており、世界で最も感染が多い国がマダガスカルと報告している。2013年に 86人が感染し、39人が死亡した。また、2014年9月から 2015年2月までの間に、合計 263人が感染し、71人の死者が発生している。
[Mod.LL- ... Plague, a Reemerging Disease in Madagascar. Emerg Infect Dis 1998; 4(1): 101-4; より。
Between 1930 and 1990、効果的な害虫駆除と健康管理により、ペスト bubonic plague は "virtually disappeared (ほぼ消失していた)"。しかし 1990年以降、年間 200例の感染が報告され、特に the port of Mahajanga では毎年流行という形で報告されるようになった。首都アンタナナリボ Antananarivo でも、1990年以降、より多数の患者が報告されている。人口 1300万人 [2013年は 2292万人] のマダガスカルの患者が、アフリカのペスト全体の 45%を占めている。死亡の原因は、線ペストから血行感染による多臓器への感染拡大で、敗血症による血栓凝固によって形成される the "Black Plague" 期の紫斑や、肺に波及して起きる出血性肺炎がある。肺炎により、ヒト-ヒト感染を生じる。
マダガスカルは 1995年に多剤抗生物質耐性ペスト菌が検出された場所である (Multidrug resistance in _Yersinia pestis_ mediated by a transferable plasmid. N Engl J Med 1997; 337(10): 677-80; )。同菌株 The strain は、chloramphenicol, streptomycin, and tetracycline に耐性を示すが、 fluoroquinolones and trimethoprim as well as other aminoglycosides には感受性を示す。脅かすような推察かも知れないが、この自然発生の菌株が現在も継続して存在しあるいは拡大しているかどうか、はっきり分かっていない]
● サルモネラ感染症 オーストラリア
PRO/AH/EDR> Salmonellosis - Australia (05): (VI) hotel, raw egg mayonnaise
Archive Number: 20150827.3606077
情報源 The Guardian、2015年8月25日
The Langham Hotel [Melbourne, Victoria] の調理場で作られたマヨネーズ Mayonnaise から、7月11-12日に同ホテルで食事をした客から検出されたサルモネラと同じ型の菌 the same strain of salmonella が検査で検出されたことを、ビクトリア州保健当局者 Victoria's acting chief health officer が明らかにした。合計 16人が発病し入院となり、この中には、5週間早い早産に至った妊娠女性も含まれている。
● 百日咳 オーストラリア、ニュージーランド
PRO/EDR> Pertussis - Australia (Canberra) New Zealand (South Island)
Archive Number: 20150827.3606181
[1] オーストラリア (Canberra)
情報源 The Canberra Times、2015年8月26日
2015年、キャンベラの市民 Canberrans 270人以上が、百日咳 pertussis (whooping cough) を診断されており、8月には小学校 the Hawker Primary School で 3人の感染が確認された。 the northside の保護者らに、4月と5月に the Turner School and Orana Steiner School でも発生した百日咳への注意が呼びかけられている。保健当局 ACT [Australian Capital Territory] Health によると、百日咳は 3月から 5月にかけて報告が増えていたが、その後患者数は減少していた。
[2] ニュージーランド (South Island)
情報源 Stuff、2015年8月23日
南島での百日咳感染流行 The whooping cough outbreak の拡大が続いており、先月は 200人以上の患者が報告され、さらに患者が増えると見られている。アウトブレイクは、当初の Central Otago 中心の発生から、the South Island 全体に拡がっている。Southland で患者数が増加し、さらに離れて、Dunedin などの Otago に及んでいる。歴史的に見て、4年周期で百日咳のアウトブレイクが発生しており -- 最新の流行発生は 2011/12 だった
● リーシュマニア症 アルゼンチン ボリビアからの薬剤供与
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis - Argentina: Bolivia lends drug
Archive Number: 20150827.3606816
情報源 ProMED-mail?、
Argentine health authorities to borrow medicine from Bolivia to treat leishmaniasis
the San Vicente de Paul Hospital [Oran] 病院 管理者が [25 Aug 2015]、700人分の薬剤 Glucantime [meglumine antimoniate] を借りるため、ボリビア the Bolivian city of Tarija に向かった。Glucantime [meglumine antimoniate] はリーシュマニア症 leishmaniasis の治療薬で、アルゼンチンでは 2週間前から全国的な品不足が続いている。この薬剤の購入ができるのは、WHO から認可を受けた保健省だけで、フランスまたはブラジルの研究機関から直接に購入しなければならない。現在 the San Vicente de Paul Hospital には、この地域の 50人の皮膚リーシュマニア症の患者の (最良の) 治療薬が不足している。代替薬であるアジスロマイシン azithromycin で治療が行われているが、皮膚リーシュマニア症には効果がない
● インフルエンザ オーストラリア B 型、WHO(2件)
Archive Number: 20150827.3606816
情報源 ProMED-mail?、
Argentine health authorities to borrow medicine from Bolivia to treat leishmaniasis
the San Vicente de Paul Hospital [Oran] 病院 管理者が [25 Aug 2015]、700人分の薬剤 Glucantime [meglumine antimoniate] を借りるため、ボリビア the Bolivian city of Tarija に向かった。Glucantime [meglumine antimoniate] はリーシュマニア症 leishmaniasis の治療薬で、アルゼンチンでは 2週間前から全国的な品不足が続いている。この薬剤の購入ができるのは、WHO から認可を受けた保健省だけで、フランスまたはブラジルの研究機関から直接に購入しなければならない。現在 the San Vicente de Paul Hospital には、この地域の 50人の皮膚リーシュマニア症の患者の (最良の) 治療薬が不足している。代替薬であるアジスロマイシン azithromycin で治療が行われているが、皮膚リーシュマニア症には効果がない
● インフルエンザ オーストラリア B 型、WHO(2件)
PRO/EDR> Influenza (43): Australia (QL), seasonal, influenza B, alert
Archive Number: 20150827.3606830
情報源 612 ABC Brisbane、2015年8月26日
Queensland is on the brink of an influenza epidemic with thousands of cases diagnosed in August [2015], the Australian Medical Association Queensland (AMAQ) says.
クイーンズランド州保健当局 Queensland Health の統計によると、16日までに 1万2000人以上の患者が報告されている。このうち約半数は、8月1-6日に診断されたもので、92人が入院となった。今シーズンのインフルエンザは、数十年ぶりに最悪の状況となりつつある。the Australian Medical Association Queensland (AMAQ) の 1人は、"かなり深刻となる様相の B型インフルエンザ感染流行 a fairly significant influenza B epidemic は端緒についたばかり" と述べ、"the Sunshine Coast で 23年間診療に従事してきたが、これほど短期間に多くのインフルエンザ患者を診るのは初めてのこと." と言う。公式発表されている数字は氷山の一角であり、インフルエンザ患者 10人のうち、検査を受けてインフルエンザと診断されるのはおよそ 1人で、(目にする数字より) 実際にはずっと多いに違いない," と話している。
PRO/EDR> Influenza (42): WHO global update, seasonal
Archive Number: 20150827.3606424
情報源 WHO, Influenza updates、2015年8月24日
Influenza update 244, based on data up to 9 Aug 2015
概要
南半球でのインフルエンザ活動が続いており、大洋州 (オセアニア) で増加、南米の温帯地域でピーク、南アで減少の傾向が見られる。
北半球、東アフリカでは低調、西アフリカでは減少 ...
東南アジアと南東アジアでは退潮傾向で、中国南部の influenza A(H3N2) predominating の流行の活動性は依然高いが、減少しつつある。
南米の温帯地域の活動性はピークで、これまでのシーズンと比べ概ね穏やかであり、Influenza type A predominated, with type A(H1N1)pdm09 and type A(H3N2) co-circulating の状況。
南アフリカは、B型を中心に活動性は弱まりつつある。
オーストラリアとニュージーランドでは、さらに活動性の増加が続くと見られ、predominantly influenza B followed by influenza A(H3N2) detections の状況
● サイクロスポーラ症 米国、メキシコから
Archive Number: 20150827.3606830
情報源 612 ABC Brisbane、2015年8月26日
Queensland is on the brink of an influenza epidemic with thousands of cases diagnosed in August [2015], the Australian Medical Association Queensland (AMAQ) says.
クイーンズランド州保健当局 Queensland Health の統計によると、16日までに 1万2000人以上の患者が報告されている。このうち約半数は、8月1-6日に診断されたもので、92人が入院となった。今シーズンのインフルエンザは、数十年ぶりに最悪の状況となりつつある。the Australian Medical Association Queensland (AMAQ) の 1人は、"かなり深刻となる様相の B型インフルエンザ感染流行 a fairly significant influenza B epidemic は端緒についたばかり" と述べ、"the Sunshine Coast で 23年間診療に従事してきたが、これほど短期間に多くのインフルエンザ患者を診るのは初めてのこと." と言う。公式発表されている数字は氷山の一角であり、インフルエンザ患者 10人のうち、検査を受けてインフルエンザと診断されるのはおよそ 1人で、(目にする数字より) 実際にはずっと多いに違いない," と話している。
PRO/EDR> Influenza (42): WHO global update, seasonal
Archive Number: 20150827.3606424
情報源 WHO, Influenza updates、2015年8月24日
Influenza update 244, based on data up to 9 Aug 2015
概要
南半球でのインフルエンザ活動が続いており、大洋州 (オセアニア) で増加、南米の温帯地域でピーク、南アで減少の傾向が見られる。
北半球、東アフリカでは低調、西アフリカでは減少 ...
東南アジアと南東アジアでは退潮傾向で、中国南部の influenza A(H3N2) predominating の流行の活動性は依然高いが、減少しつつある。
南米の温帯地域の活動性はピークで、これまでのシーズンと比べ概ね穏やかであり、Influenza type A predominated, with type A(H1N1)pdm09 and type A(H3N2) co-circulating の状況。
南アフリカは、B型を中心に活動性は弱まりつつある。
オーストラリアとニュージーランドでは、さらに活動性の増加が続くと見られ、predominantly influenza B followed by influenza A(H3N2) detections の状況
● サイクロスポーラ症 米国、メキシコから
PRO/EDR> Cyclosporiasis - USA (05): ex Mexico
Archive Number: 20150827.3606898
情報源 Food Poisoning Bulletin、2015年8月26日
At least 495 people in 30 [US] states have been sickened with parasitic infections from food contaminated with _Cyclospora_.
メキシコから輸入のコリアンダー Cilantro が、テキサス Texas とウィスコンシン Wisconsin 両州の集団感染の原因と見られている ... 3 USA states, Texas, Wisconsin, and Georgia において、レストランなどで供された食事と関係する病気の発生が確認されているが、当局はレストラン名を明らかにしていない。サイクロスポーラ症 Cyclosporiasis は、寄生虫 the _Cyclospora_ parasite が原因の、最長 2ヶ月以上も続くことがある大量で爆発的な下痢症を起こす病気である ...
Archive Number: 20150827.3606898
情報源 Food Poisoning Bulletin、2015年8月26日
At least 495 people in 30 [US] states have been sickened with parasitic infections from food contaminated with _Cyclospora_.
メキシコから輸入のコリアンダー Cilantro が、テキサス Texas とウィスコンシン Wisconsin 両州の集団感染の原因と見られている ... 3 USA states, Texas, Wisconsin, and Georgia において、レストランなどで供された食事と関係する病気の発生が確認されているが、当局はレストラン名を明らかにしていない。サイクロスポーラ症 Cyclosporiasis は、寄生虫 the _Cyclospora_ parasite が原因の、最長 2ヶ月以上も続くことがある大量で爆発的な下痢症を起こす病気である ...
2年前の 2013年、Taylor Farms of Mexico が製造し、Olive Garden and Red Lobster restaurants で出された、袋入りサラダミックスのサイクロスポーラにより、アイオワ Iowa and ネブラスカ Nebraska 州の 227人が感染した。
● MERS-CoV サウジアラビア、ヨルダン サウジアラビアから
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (118): Saudi Arabia, Jordan ex Saudi Arabia ex Abroad, WHO, RFI
Archive Number: 20150827.3605963
[1] ヨルダン A new MERS case recorded in Jordan
情報源 Jordan News Agency (Petra)、2015年8月26日
最近海外から from abroad ヨルダンに入国した 38歳男性の、新たな感染例 new Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) case が確認されたことが、26日保健省 the Ministry of Health から報告された。24時間足らずの間に 2人目の患者発生となった。2012年以降、ヨルダン国内で 14 MERS cases が報告されている。同省当局者 Primary Health Care Department Director は、この患者は現在私立病院で治療を受けており、危険な状態であると述べた。25日、保健省は、サウジアラビアから入国した 60歳代男性患者の the Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) 感染が確認され、危険な状態にあると発表している
[Mod.MPP-2012年4月のヨルダンのある病院の集中治療部で発生し、後の診断結果から、世界初の事例であることが判明したアウトブレイク the 1st known outbreak of MERS-CoV で 7例の患者が追加されている。今回新たに確認された症例はいずれも輸入例であり、1人はサウジアラビアからの患者であるが、もう 1人は "from abroad" として明らかにされていない]
[2] ヨルダン Jordan records coronavirus case of national coming from Saudi Arabia
情報源 Jordan News Agency (Petra)、2015年8月25日
最近サウジアラビアからヨルダンに入国した男性 1名が、新たな感染例 A new Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) case として登録された。60歳代のこの男性は、呼吸困難、咳、発熱の症状で私立病院に入院し、現在危険な状態であると、保健省が発表した。2012年以降、ヨルダン国内で 13 MERS cases が確認されている。
[Mod.MPP- 今回の報告以前の、the European CDC の統計によると、ヨルダンから死者 6人を含む 19例が報告されたことになっている。この中には、2012年4月の ICU で発生した初めての院内感染アウトブレイクも含まれている。このアウトブレイクの患者 9人のうち 7人は、(保管されていた) 血清を用いた検査で後から診断 diagnosed through retrospective serology されたため、ヨルダンと WHO が報告する統計には含められていない。最も新しい患者の報告は、2014年12月後半のサウジアラビアからの輸入例 (20150107.3077259 and 20141229.3057913) だった]
[3] サウジアラビア, 9 new cases, 4 deaths - MOH
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年8月26-27日
As of (27 Aug 2015) there have been a total of:
1171 laboratory-confirmed cases of MERS-CoV infection, including
502 deaths, 605 recoveries, and
64 currently active cases including 9 on home isolation.
前回更新以降発生の患者:
9 newly confirmed cases,
4 newly reported deaths, and
7 newly reported recoveries.
[致死率 42.9 percent]
Newly confirmed cases (9 cases):
27 Aug 2015 (6 cases)
(all 6 cases were reported from Riyadh)
1- A 78 year old Saudi male, currently in critical condition. History of contact with previously reported case(s).
2- A 30 year old Saudi female, currently in critical condition. History of contact with previously reported case(s).
3- An 87 year old Saudi female, currently in stable condition. History of contact with previously reported case(s).
4- A 58 year old Saudi female, in critical condition. History of contact with previously reported case(s).
5- A 25 year old Saudi female, healthcare worker, currently in stable condition. History of contact with previously reported case(s).
6- A 77 year old Saudi female, currently in critical condition. History of contact with previously reported case(s).
26 Aug 2015 (3 cases)
7- A 60 year old Saudi male from Riyadh, currently in critical condition.
8- A 65 year old Saudi male from Hufoof, currently in critical condition. No history of contact with other case(s).
9- A 32 year old Saudi male from Riyadh, currently in stable condition. History of contact with previously reported case(s).
[4] サウジアラビア, WHO update
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) -- Saudi Arabia
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News、2015年8月27日
[5] サウジアラビア - WHO update
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) -- Saudi Arabia
情報源 WHO Global Alert and Response, Disease Outbreak News、2015年8月26日。
厚労省検疫所 FORTH より抜粋。
症例の詳細情報
1. 40歳女性。サウジアラビア国籍をもたない(非サウジ国籍)リヤド市の医療従事者で、8月18日に発症し、同日、彼女が勤めている病院と別のMERS-CoV感染が集団発生している病院に入院した。
2. 58歳女性。リヤド市の住民で、8月14日にMERS-CoV感染が集団発生していた病院の救急室を受診。
3. 71歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のために8月16日から MERS-CoV感染が集団発生のある病院に入院中、8月17日に発症した。
4. 72歳男性。リヤド市の住民で、8月5日に発症し、8月9日にMERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。
5. 87歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のために8月13日より MERS-CoV感染が集団発生のある病院に入院中、8月17日に発症。
6. 109歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のために8月3日から MERS-CoV感染が集団発生のある病院に入院中、8月13日に発症した。
7. 40歳男性。リヤド市の住民で、8月17日に発症し、8月18日に入院した。
8. 76歳女性。リヤド市の住民で、8月19日に発症し、同日、入院した。
9. 87歳男性。リヤド市の住民で、7月30日に発症し、8月2日にMERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。
10. 59歳女性。リヤド市の医療従事者で、8月11日に発症し、8月12日に彼女が勤めている、MERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。
11. 34歳男性。リヤド市の住民で、8月16日に発症し、同日、MERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。8月6日、発熱と頭痛のために同じ病院の救急室に受診し、症状に対し治療を受けていた。
12. 35歳男性。リヤド市の住民で、8月2日に発症し、8月4日にMERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。8月13日に一度退院したが、8月17日に再燃し、同日、同じ病院に再入院した。
13. 60歳女性。リヤド市の住民で、8月7日に発症し、同日、MERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。8月14日に一度退院したが、8月18日に別の症状が現れ、同じ病院に再入院した。
14. 64歳女性。リヤド市の住民で、別の疾患のため7月24日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月13日に発症した。
15. 60歳女性。リヤド市の住民で、別の疾患のため7月24日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月15日に発症した。
16. 63歳男性。リヤド市の住民で、別の疾患のため8月2日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月15日に発症した。
17. 77歳女性。リヤド市の住民で、慢性疾患のために8月6日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月16日に発症した。
18. 86歳男性。リヤド市の住民で、別の疾患のため8月8日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月16日に発症した。
19. 63歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のため7月27日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月16日に発症した。
20. 71歳女性。非サウジ国籍のリヤド市の住民で、慢性疾患のため7月26日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月14日に発症した。
21. 71歳男性。リヤド市の住民で、8月13日に発症し、同日、MERS-CoV感染が集団発生していた病院に入院した。発症までの14日間に、慢性疾患のためにこの病院の救急室を受診してした。
22. 80歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のため8月1日よりMERS-CoV感染が集団発生する病院に入院中、8月14日に発症した。
23. 51歳女性。リヤド市の住民で、8月14日に発症し、8月16日に入院した。MERS-CoV感染が確定診断された患者(8月21日付、No. 4)の接触者。
24. 33歳男性。リヤド市の住民で、8月14日に発症し、8月15日に入院した。MERS-CoV感染が集団発生していた病院で親せきを訪ねていた。
25. 28歳男性。リヤド市の住民で、8月14日に発症し、8月15日に入院した。MERS-CoV感染が確定診断された患者(8月21日付、No.19)の接触者。
26. 65歳女性。リヤド市の住民で、8月15日に発症し、8月16日に入院した。MERS-CoV感染が確定診断された患者(8月21日付、No.12)の接触者。
27. 48歳女性。リヤド市の住民で、8月15日に発症し、8月16日に入院した。MERS-CoV感染が確定診断された患者(8月12日付、No.14)の接触者。
28. 35歳男性。非サウジ国籍のリヤド市の医療従事者で、8月11日に発症し、8月14日に彼女が勤めている病院に入院した。現在、彼女はICUで重篤な容態である。
29. 86歳男性。リヤド市の住民で、慢性疾患のため7月6日より入院中、8月9日に発症した。この病院では小規模の MERS-CoV感染が集団発生していた。8月21日に死亡した。同じ病院に入院の MERS-CoV患者並びに担当していた医療従事者との疫学的な関連の可能性について調査中。
[Mod.MPP- The WHO updates により、不明であった点が明らかになっている。
ハイリスクの曝露に関する報告を見て生じた疑問の1つとして;
一部の患者には持病のための入院中に発症したという特徴があり、(一方) 何らかの症状を発症し MERS-CoV 感染例がいる病院を受診したところ、数日後に症状が悪化し、MERS-CoV infection の検査が行われ陽性が判明した別の患者がいる -- 今回の [5] 報告の cases 2 and 4 がその良い例である。後者は、MERS CoV 感染の症状で受診したのか、それとも別の病気の症状で受診し、入院までに、あるいは入院後すぐにウイルスに曝露したのか。4日間で新たに 29例の患者が確認報告されたのは衝撃 impressive である。明らかなパターンとして、ある理由で病院に入院し、そこで感染症状を発症している]
関連項目 (117): Saudi Arabia 20150826.3602455
● A型肝炎類縁ウイルス 米国、アザラシ
PRO/AH/EDR> Hepatitis A-like virus - USA: seals
Archive Number: 20150827.3605962
情報源 The Siasat Daily, Indo Asian News Service (IANS)、2015年8月26日
Human relative of hepatitis A virus found in seals
研究者らによって、アザラシにおいて、ヒト A 型肝炎ウイルスに非常に近い関係にある the closest-known relative of the human hepatitis A virus 、新種の致死性ウイルスが発見された。どのようにして、地球上に A型肝炎 (ウイルス) が生まれたかを知る手がかりとなる可能性がある。これまでは、A型肝炎ウイルスには類似の近縁 ウイルスは存在せず no close relative、ヒトと他の霊長類のみがこの種のウイルスに感染する、とされてきた
Archive Number: 20150827.3605962
情報源 The Siasat Daily, Indo Asian News Service (IANS)、2015年8月26日
Human relative of hepatitis A virus found in seals
研究者らによって、アザラシにおいて、ヒト A 型肝炎ウイルスに非常に近い関係にある the closest-known relative of the human hepatitis A virus 、新種の致死性ウイルスが発見された。どのようにして、地球上に A型肝炎 (ウイルス) が生まれたかを知る手がかりとなる可能性がある。これまでは、A型肝炎ウイルスには類似の近縁 ウイルスは存在せず no close relative、ヒトと他の霊長類のみがこの種のウイルスに感染する、とされてきた
● ヨーロッパ腐蛆病、ミツバチ スウェーデン、マルタ
PRO/AH/EDR> European foulbrood, apis - Europe: Sweden (OR Orebro), Malta (NO Northern Region), OIE
Archive Number: 20150827.3606909
[1] スウェーデン
European foulbrood of honey bees, Sweden、reoccurrence of a listed disease
Date of previous occurrence: 2012
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月26日
[2] マルタ
European foulbrood of honey bees, Malta、reoccurrence of a listed disease
Date of previous occurrence: 2005
情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月27日
● 炭疽 キルギスタン
PRO/AH/EDR> Anthrax - Kyrgyzstan (07): (NA) livestock slaughterhouse
Archive Number: 20150827.3607096
情報源 24.kg News Agency、2015年8月27日
Anthrax is revealed in one of the slaughterhouses in Naryn town [Naryn region], locals inform 24.kg news agency.
● 鳥インフルエンザ 台湾 HPAI H5N2
Archive Number: 20150827.3607096
情報源 24.kg News Agency、2015年8月27日
Anthrax is revealed in one of the slaughterhouses in Naryn town [Naryn region], locals inform 24.kg news agency.
● 鳥インフルエンザ 台湾 HPAI H5N2
PRO/AH/EDR> Avian influenza (184): Taiwan (CG) poultry, HPAI H5N2, OIE, spread
Archive Number: 20150827.3606508
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月24日
Highly pathogenic avian influenza, Chinese Taipei [Taiwan]、Follow-up report no. 32
感染開始時期 2015年1月7日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus、Serotype: H5N2
新たな感染流行 (2)
発生地 1 (ch-69): Dacheng Township, Changhua County: Farm
発生地 2 (ch-70): Dacheng Township, Changhua County: Farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
Birds / 59 500 / 11 952 / 11 952 / 47 548 / 0
Archive Number: 20150827.3606508
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2015; 28(35)、2015年8月24日
Highly pathogenic avian influenza, Chinese Taipei [Taiwan]、Follow-up report no. 32
感染開始時期 2015年1月7日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus、Serotype: H5N2
新たな感染流行 (2)
発生地 1 (ch-69): Dacheng Township, Changhua County: Farm
発生地 2 (ch-70): Dacheng Township, Changhua County: Farm
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
Birds / 59 500 / 11 952 / 11 952 / 47 548 / 0