PRO/EDR> Chikungunya (30): Americas, Asia, Pacific
Archive Number: 20151012.3710882
[1] WHO/PAHO report、9 Oct 2015
[2] インド India (Karnataka state). 5 Oct 2015. (conf.) as of 1 Oct 2015, 1583 cases.
[3] 仏領ポリネシア French Polynesia 8 Oct 2015. (reported) 18 000 cases; Deaths 4.
[4] 米国
- USA states from ArboNET
- Caribbean Islands:
Puerto Rico (imported) 0 cases, (locally acquired) 112 cases
US Virgin Islands (imported) 0 cases, (locally acquired) 4 cases
[5] 鼻部皮膚壊死 Nasal skin necrosis
情報源 Clin Infect Dis. doi: 10.1093/cid/civ718、2015年9月29日
原著タイトル Nasal Skin Necrosis: An unexpected new finding in severe chikungunya fever.
要約
ベネズエラ国内で、ウイルス学的検査で確定診断された、成人 3例のチクングニア熱患者の、危機的なショックおよび多臓器不全症候群の経過を辿った病初期に、広範囲の急性鼻部皮膚壊死を発症した症例について検討した。このうち 1人は生存し、完治した。これまで、同疾患と鼻部皮膚壊死の関連性に関する報告はない。
[6] 唾液中のウイルス
情報源 PLoS ONE 10(10): e0139481. doi:10.1371/journal.pone.0139481、2015年10月4日。
原著 Infectious chikungunya virus in the saliva of mice, monkeys and humans. PLoS ONE 10(10): e0139481. doi:10.1371/journal.pone.0139481
要約
チクングニアウイルス Chikungunya virus (CHIKV) は、蚊族が伝播する再興アルファウイルス alphavirus の 1つで、ヒトの患者で鼻出血や歯肉出血などの出血症状を示すことがある。インターフェロン反応 α/β interferon alpha/Beta responses を欠く、インターフェロン反応因子 3および 7欠損マウス Interferon response factor 3 and 7 deficient (IRF3/7-/-) mice は、同ウイルス感染により出血症状が現れた。今回われわれは、感染したマウスの口腔内 in the oral cavity of CHIKV infected IRF3/7-/- mice にウイルスが存在することを確かめた。おそらく嗅細胞上皮 the olfactory epithelium の出血性病変からの出血によると考えられる。さらに IRF3/7-/- mice は、鼻内および経口投与で、よりチクングニアウイルスに感染しやすく more susceptible、IRF3/7-/- mice は、節足動物ベクターを介することなく、マウス-マウス感染が起こりうることと考えられた。カニクイザル Cynomolgus macaques は、CHIKV 感染後しばしば歯肉出血を起こし、感染ザルの唾液の解析によりウイルスの遺伝子 viral RNA が確認されている。さらに出血症状が認められた、重症急性感染の複数の患者から採取した唾液検体にも、感染性ウイルスの viral RNA が含まれることが示されている。従って、急性感染期の患者は、鼻腔および口腔内の出血があることから、口腔液は感染性と考えられる ... 最も感染に注意しなければならないのは、歯科治療の環境だろう ... IFNalpha/Beta responses は、高齢者、新生児、HIV 感染、喘息、糖尿病患者などで低下する ...
● リーシュマニア症、皮膚 リビア
PRO/AH/EDR> Leishmaniasis, cutaneous - Libya: (TR)
Archive Number: 20151012.3710620
情報源 Libya Herald、2015年10月12日
高熱の原因ともなる皮膚病変 Skin sores and infectious ulcers により、この数日間、多数のトリポリ Tripoli 市民が病院受診を余儀なくされている。リーシュマニア症 leishmaniasis, also known as Kala-Azar を伝播する、sandflies の刺咬を受けた患者らが治療を求め受診した。市内のゴミの散乱が、これら昆虫の発生を招いたとされている ...
● MERS-CoV サウジアラビア・ヨルダン(2件)
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (140): Saudi Arabia, Jordan, WHO, RFI
Archive Number: 20151012.3709062
[1] サウジアラビア, 1 new case - MOH
情報源 Saudi Arabia Ministry of Health、2015年10月12日
As of 12 Oct 2015, there have been a total of:
1254 cases of laboratory-confirmed MERS-CoV, including
539 deaths, 703 recoveries, and
12 currently active cases.
24時間以内に発生の患者:
1 newly confirmed case,
0 newly reported deaths,
0 newly reported recoveries
[致死率 43.0 per cent]
Newly reported case の詳細情報: (1 cases)
- A 26-year-old expat female from Riyadh, household contact of previously confirmed case.
[2] サウジアラビア - WHO 12 Oct 2015
Middle East respiratory syndrome coronavirus (MERS-CoV) -- Saudi Arabia
情報源 WHO Emergencies preparedness, response, Disease Outbreak News (DONs)、2015年10月12日、厚労省検疫所 FORTH より。
サウジアラビア
38歳男性。サウジアラビア国籍を持たないリヤド市の住民で、9月21日に発症し、9月28日に入院 ... 接触者の調査が行われている。
[3] ヨルダン - WHO
情報源 WHO Emergencies preparedness, response, Disease Outbreak News (DONs)、2015年10月12日、厚労省検疫所 FORTH より。
ヨルダン
53歳男性。アンマン市の住民で、9月26日に症状を発症し、治療のために病院を受診し、症状に対する治療を受けた後に自宅に戻ったが、9月29日、症状が悪化したために、再度、病院を受診し隔離入院となった。10月1日に退院したが、同日、健康状態が改善しなかったために、別の病院を受診し、そこでも症状に対する治療を受けた後に自宅に戻った。10月3日、状態が悪化したため、3つ目の病院を受診し入院。10月6日に MERS-CoV の検査結果が陽性と判明した。現在、彼はICUに収容されているが、安定した状態である。MERS-CoV 感染が確定診断された患者(10月1日付、No.2)との接触者。
PRO/AH/EDR> MERS-CoV (139): Saudi Arabia
Archive Number: 20151011.3708355
情報源 Saudi MOH、2015年10月10-11日
As of 11 Oct 2015, there have been a total of:
1253 cases of laboratory-confirmed MERS-CoV, including 539 deaths, 703 recoveries, and
11 currently active cases.
最終更新 (9 Oct 2015) 以降発生の患者:
2 newly confirmed cases,
3 newly reported deaths,
1 newly reported recovery.
[致死率 43.0 per cent]
Newly reported cases: (2 cases)
11 Oct 2015 (1 case)
1- A 27-year-old expat female from Riyadh, currently in stable condition.
10 Oct 2015 (1 case)
2- A 26-year-old expat female from Riyadh, currently in stable condition.
関連項目 (138): Saudi Arabia, Jordan, post Hajj surveillance, RFI 20151009.3704734
● 抗酸菌症 Mycobacterium abscessus 米国
PRO/EDR> Mycobacterium abscessus - USA: (NC) nosocomial, lung transplant
Archive Number: 20151012.3708652
情報源 MedPage Today、2015年10月10日
1ヶ所の病院で、肺移植患者の間で、抗酸菌症アウトブレイク A _Mycobacterium abscessus_ outbreak が発生し、発生源として新たに建築された病棟とその水道設備の関連が示唆されている。_M. abscessus_ infections は、最近入院となった 39人の肺移植患者で確認されており、病棟内の 12ヶ所の上水道栓 tap water supply locations が感染源とされたため、滅菌水使用に切り替えられ、アウトブレイク対策として、イミペネム imipenem とアミカシン吸入など、新たな予防抗菌療法が採用されることとなった。"2013年後期供用開始の、ICU ベッド中心の新たな病棟において、 _M. abscessus_ 密度が閾値以上に増殖するイベントのつながった。ただし、同菌は建設以前から存在していた" と説明されている
● エボラ 再発
PRO/AH/EDR> Ebola update (116): WHO, Scottish nurse relapse, susp. research, funding
Archive Number: 20151011.3708317
[1] WHO Ebola data and statistics [data up to 9 Oct 2015]
情報源 WHO Ebola data & statistics、2015年10月9日
[2] スコットランド人看護師、再発し重体
Scottish nurse in serious condition with relapse
情報源 BBC News、2015年10月9日
昨年 [2014]、シエラレオネでエボラに感染したスコットランド人看護師 A Scottish nurse が、ロンドン London の集中治療室に入院後、深刻な状態 a "serious condition" に陥っている。保健当局 NHS Greater Glasgow and Clyde は、初感染を乗り越えた患者の体内にウイルスが残っていた still present と認めた。この女性に感染性はないと考えられている not thought to be contagious。この39歳の患者は、航空機で the isolation unit at the Royal Free Hospital in London に移送された。身体組織には、完治から数か月経過後も、エボラウイルス感染が持続する可能性がある。Cambuslang in South Lanarkshire 出身の患者は、2014年12月に感染後、約 1ヵ月間入院していた。当局によると、この女性は体調不良を訴え、[6 Oct 2015] に the Queen Elizabeth University Hospital in Glasgow に入院となり、感染症病棟で治療を受けていた。その後 [9 Oct 2015] 未明、an "unusual late complication (異常な晩期合併症)" のため、航空機で the Royal Free Hospital へ移送された。
[Mod.LK- 20150809.3567970 参照のこと。本症例について、生きたウイルスが検出されたのか、それとも遺伝子 RNA 確認にとどまるのか。 もしウイルスそのもののが検出されたのであれば、なぜ感染性が低いと判断されたのか。突然危険な状態と判断された患者には、どのような症状が見られたのか。患者自身、完治したとは言えないと述べていた。脱毛や甲状腺のことで悩まされていた。他に、表面上治癒したとされた、唯一の症例は Dr. Ian Crozier で、彼は、体内の他の部分からウイルスが排除されたと判断されていたが、眼球内に検出されないウイルスが生存していた。涙液と眼の外側膜 the outer eye membrane の検体の検査では陰性で、外部との接触による感染拡大のリスクはないことが示されていた。この症例は、メンタルおよび身体的後遺症も経験していた]
[Mod.JW- 10 Oct 2015 Dr Ian Mackay's blog も参考になる ... ]
[3] Suspected, research, funding
8 Oct 2015 マリ: President Keita declares Mali as Ebola free
8 Oct 2015 ナイジェリア: FG dispatches medical team as Ebola scare hits Calabar
BUT SEE FOLLOW-UP:
9 Oct 2015 WHO: Nigerian at centre of Ebola scare did not have the virus
Vaccines, drugs, research
8 Oct 2015: リベリア: Crusaders for Peace, PREVAIL set rules for Ebola research
9 Oct 2015: Antiviral compound effectively treated Ebola in monkeys
11 Oct 2015 China-made Ebola Vaccine, Clinical Trial Initiation, Sierra Leone
Abstract in Lancet
関連項目 (115): WHO updates, Asian Ebola misnomer, susp, research, funding 20151008.3700034
● 呼吸器感染 英国 ハッジからの帰国者
PRO/EDR> Respiratory infections - UK: Hajj returnees
Archive Number: 20151011.3706464
情報源 HPR (Health Protection Report) v. 9 issue 36、2015年10月9日
... No Hajj-related MERS cases have been reported
PRO/AH/EDR> Acute encephalitis syndrome - India (03): (UP) comment
Archive Number: 20151011.3707371
投稿者 印・Christian Medical College、Dr. T Jacob John、2015年10月8日
20151008.3698951 に関し。
PRO/AH/EDR> Equine grass sickness - UK: comparative pathology
Archive Number: 20151012.3701407
情報源 The University of Edinburgh News、2015年10月5日。
ヒトのアルツハイマー病と似た、まれな神経疾患が、ウマで確認された。equine grass sickness と呼ばれる病気のウマの研究が、ヒトの疾患解明につながる可能性があると指摘されている ...
PRO/AH/EDR> Equine infectious anemia - USA (05): (KY)
Archive Number: 20151011.3706798
Marshall County で先月 [9月]、ウマ 4頭の馬伝染性貧血 equine infectious anemia (EIA) 検査が陽性となり、ケンタッキー州西部のすべてのウマに対し、検査を受けるよう呼びかけられている