2016年5月7日

黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05)
デング熱 (13)-オーストラリア
鳥インフルエンザ、ヒト (43)-中国、H5N6 変異、WHO
殺虫剤中毒-パキスタン (02) 死亡、スイーツ
 
● 梅毒、淋菌性疾患-カナダ
PRO/EDR> Syphilis, gonococcal disease - Canada: (AB) inc. cases, MSM, smartphone apps
Archive Number: 20160507.4208142
情報源 Airdrie City View、2016年5月5日。
内の性行為感染症 Cases of sexually transmitted infections (STI)、とりわけ淋病と梅毒  gonorrhea and infectious syphilis の患者の発生が流行レベルに "outbreak levels" に達していると、アルバータ州保健当局 Alberta Health Services (AHS) が明らかにした ... 2015年の淋菌患者は、前年の3400例から80 % 増え、感染性梅毒 infectious syphilis は倍増の350 cases と、最も多かった the historic high set in 2009 を上回った。カルガリー the Calgary zone では、aged 44 to 49 の年齢層での増加が最も高く、10万人当たり 23.5 cases と、103 % 増加した。次いで 60歳以上の 69 %、50-54歳の 67.6 % 増の順となっている ...

● クリプトスポリジウム症-英国 (02) ふれあい農場
PRO/AH/EDR> Cryptosporidiosis - UK (02): (England) petting farm
Archive Number: 20160507.4208016
情報源 Yorkshire Evening Post、2016年5月5日。
イングランドのふれあい農場 Swithens Farm, in Rothwell, Leedsa [England]、 petting farm における、大腸菌とクリプトスポリジウムのアウトブレイクによる患者が30人を超えた。塩素消毒に耐性を持つ寄生虫によるクリプトスポリジウムの患者が合計 29 cases of cryptosporidiosis 確認されている ...

● 黄熱-ブラジル 南北アメリカ (05) 
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Americas (05): Brazil (SP)
Archive Number: 20160507.4208015
情報源 UOL Noticias [in Portuguese]、2016年5月4日。
サンパウロ州の保健当局 The Bady Bassitt Secretariat of Health, in the interior of Sao Paulo state が 4日 [May 2016]、2週間前から the Sao Jose of Rio Preto Base Hospital に入院中であった 38歳男性の死亡を確認した。1940年代以降、ブラジル国内で都市型黄熱患者の発生がないことから、森林型黄熱 sylvatic [forest transmission cycle] の患者とみられている。

● デング熱 (13)-オーストラリア
Second dengue infection with a highly divergent sylvatic dengue virus strain -- Brisbane, Queensland, Australia
PRO> Dengue/DHF update (13): Australia (QL) sylvatic, 2015
Archive Number: 20160507.4207603
投稿者 豪 ・ Department of Health, Queensland Government、Dr Alyssa Pyke、2016年5月3日。
クイーンズランド Queensland Australia において、まれなデングウイルスに感染した 2例目の輸入森林型デング熱患者が発生した。2015年4月に東南アジアからブリスベン Brisbane に帰国した 30歳代女性が、まれな種類のデングイルス感染と診断された。2014年に初めて報告された1例目同様、この2例目の患者もジャングル内で調査活動を行っており、発熱、頭痛、食欲不振、筋肉痛を発症した。2014年の1例目は、a highly divergent dengue virus type 1 strain が原因とされたが、核酸塩基配列解析により、2例目の患者のウイルス株はこれとは無関係で、dengue endemic or sylvatic serotype 2 sequences とわずかに関連性が認められたのみであった only distantly related to

● 鳥インフルエンザ、ヒト (43)-中国、H5N6 変異、WHO
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (43): China, H5N6, mutations, WHO
Archive Number: 20160507.4205906
[1] H5N6 mutations 変異
情報源 CIDRAP (Center for Infectious Disease Research and Policy) News29165月5日。
2015年12月に中国・広東省 Guangdong province, China で感染した患者から分離された鳥インフルエンザウイルス H5N6 avian flu isolates を遺伝学的に解析した結果、2014年に同省で分離されたウイルス株との比較で有意な相違が認められた differs fairly substantially ことから、Emerging Infectious Diseases 掲載の短報で、耐性化が進んでいる危険なサインではないかと懸念されている。中国の研究者らは、2014年と2015年のウイルスは the hemagglutinin and neuraminidase genes 遺伝子は変化がないものの、6つの内部遺伝子 internal genes がすべて異なっていた。2015年のウイルスのうちの1つの The PB-2 gene 遺伝子は、ダックで分離された an H6N6 virus に由来するとみられ、残りの遺伝子はすべてが2013年以降家きんで感染循環が続いているH5N6 viruses 由来だった。これ以外の2015年のウイルス The other 2015 isolate は、2015年に雲南省 Yunnan province の患者から分離された an H5N6 human virus に高い相同性を示し、内部遺伝子 Its 6 internal genes については、動物の H9N2 viruses 由来と考えられるとしている。.
"以上より、中国南部で感染循環する鳥インフルエンザ the circulating H5N6 virus は、動物感染の enzootic H6N6 and H9N2 viruses の再集合により生まれた, ヒトへの感染が可能となった 新たなウイルス new H5N6 viruses である" と述べられている。さらに、2014年のヒトのウイルス the 2014 human H5N6 isolates では、抗ウイルス薬 adamantane antiviral drugs への感受性低下に関係する変異は認められなかったが、2 of the 3 isolates from 2015 (the 2 from Guangdong and one from Yunnan) は the 31N amino acid in their M2 gene を有しており、耐性を示す可能性が示唆される "としている。
[Mod.UBA -The H9N2 viruses については、動物や鳥類からヒトに感染伝播されうる、易感染拡大能を秘めた新型ウイルス potential 'facilitator' novel influenza viruses として知られるようになっている; 放し飼いまたは商業飼育の家きんに常在し、頻繁な再集合イベントの機会が生じている。H5N1 viruses の場合と同じく、influenza A(H7N9) viruses においても、the H9N2 viruses が donors of the 6 internal genes であることが示されている。報告で強調されているように、influenza A(H5N6) viruses には徐々に進化 evolutionary changes が続いており、ヒトへの馴化を可能にする変異が生じている。しかしながら、H5N1などの新型ウイルスの多くでみられるように、,H9N2 やより最近の the H7N9 viruses など、すべての新たなパンデミックウイルスとなる可能性あるものは、ヒトで広く感染拡大するようになるまでに、3条件 prerequisites をクリアしなければならない。

1. そのインフルエンザウイルスは、ヒト human population にとって新種 novel or new The influenza virus、すなわち大多数の人が免疫をほとんどまたは全く有しない。
2. ヒトへの感染能力を有する。
3. ヒトからヒトに容易に感染伝播する。

多くの新型ウイルスは、1および2は満たすが、通常は最後の要件 'fitness to transmit' requirement を満たすことはなく、current circulating influenza A(H5N6) and A(H7N9) viruses もそれに当たっている]
[2] 中国 Human infection with avian influenza A(H5N6) virus - China
情報源 WHO Disease Outbreak News、2016年5月6日。
Between 21 and 26 Apr 2016、中国の保健当局 the National Health and Family Planning Commission (NHFPC) of China は WHO に対し、新たに 2例の鳥インフルエンザ感染の確定診断例 additional laboratory-confirmed cases of human infection with avian influenza A(H5N6) virus について報告した。

患者の詳細な情報
1. 湖北省 Shen Nong Jia forest region, Hubei Province 在住の35歳男性。4月9日に発熱のため医療機関を受診。同12日に入院となり、現在も危険な状態にある。臨床検体で、ウイルス遺伝子の核酸 A(H5N6) virus nucleic acid 陽性が確認された。発症前の生きた家きんを扱う市場への暴露が確認されている。濃厚接触者に異常はない。
2. 湖南省 Zhuzhou City, Hunan Province 在住の11歳女児。4月11日に咳と発熱があり、同12日に症状が悪化したため入院治療となった。現在状態は安定している。患者の臨床検体でウイルスの核酸 A(H5N6) virus nucleic acid が陽性であることが確認されている。発症前に生きた家きんへの暴露していた。濃厚接触者に異常はない。
以下、厚労省検疫所 FORTH 参照願います。
関連項目 human (41): China (HN) H5N6 20160428.4186019

● 麻疹 (13)-マケドニア、ニュージーランド、英国
PRO/EDR> Measles update (13): Macedonia, New Zealand (WK), UK
Archive Number: 20160507.4207379
[1] マケドニア: southern Macedonia Measles case confirmed at migrant reception center in Macedonia
情報源 Xinhua News、2016年5月4日。
マケドニア南部の Gevgelija  の難民受け入れセンターで、麻疹患者 A case of measles が確認されたことを4日、医療スタッフが認めた。アフガニスタンから来た3歳女児で現在適切な治療を受けている ...
[2] ニュージーランド New Zealand (Waikato )
Waikato measles outbreak spreads
情報源 Newshub、2016年5月5日。
新たに 15 new confirmed cases of measles が確認されたことから、保健当局 .Waikato Health officials が市民に対し、ワクチン接種を受けるよう呼びかけている。 ...
[3] 英国
Measles outbreak in parts of UK -- parents warned to be vigilant
情報源 Gloucester Citizen、2016年5月5日。
 ... ロンドン London では大規模な流行 a large outbreak が続いており、過去2か月間に76例を超える麻疹患者が確認されている。例年の6倍に相当する患者数である。

● 殺虫剤中毒-パキスタン(02) 死亡、スイーツ
PRO/AH/EDR> Pesticide poisoning - Pakistan (02): (PB) fatal, sweets, conf, RFI
Archive Number: 20160507.4207338
情報源 BBC News、2016年5月6日。
パキスタンの警察当局は、先月 [4月] 30人以上の死者が発生したスイーツは、このショップの所有者の兄弟により毒物が混入されていた poisoned a batch of sweets と発表した。この兄弟は、家族間で争いがあった後、スイーツに殺虫剤を混入させたことを認めている。しかしながら、これ以外にもスイーツへの毒物混入を認める者が2名あり、事態は判然としていない。パンジャブ州 Punjab province では、問題のスイーツにより70人以上に健康被害が出ている。死亡した中には、息子の誕生日に the laddoos -- ball-shaped sweets popular at special occasions -- を購入した一家11人も含まれている。取材に対し警察当局者は、ショップオーナーの18歳の兄弟がスイーツへの殺虫剤混入を認めていると話した。ふだんから兄に暴力を振るわれており、仕返しのためやったとこの10歳代が述べている。しかしながら、近くの殺虫剤を売る店の所有者も、スイーツショップオーナーとの口論のあと、laddoos に毒物を混入させたと警察に話している。また、スイーツショップの店員の1人も、間違って殺虫剤を入れたことを認めている。