2016年12月21日

チクングニア (15)-パキスタン 確定
ラッサ熱-ナイジェリア 西アフリカ (40)
ハンタウイルス-チリ など

● チクングニア (15)-パキスタン 確定
PRO/EDR> Chikungunya (15): Asia (Pakistan) conf
Archive Number: 20161221.4715533
情報源 Dunya News 2016年12月21日
シンド Sindh  州政府当局は 21日,ネッタイシマカ _Aedes aegypti_ mosquito が,カラチ Karachi でチクングニアウイルスchikungunya virus の感染伝播に関わっていることを確認した。World Health Organization (WHO) が認定すれば,epidemic が宣言されることになると説明した。黄熱を媒介する蚊である _Aedes aegypti_ は,ほかにもデングやジカ dengue fever and Zika fever [viruses], etc を伝播する。一方,マリル地区 Karachi's Malir では,チクングニアウイルス(感染の症状)を訴え,24時間で 700人以上が Saudabad Hospital に入院した。同地区に隣接する,Korangi, Madina Colony, Liaquat Market, and Khokhrapar にもすでに感染が波及しているとの情報もある。高熱と激しい関節痛で手足のまひをきたす同疾患に対し,医師らが処方する唯一の薬剤はパラセタモール paracetamol tablets である。医療スタッフによると,感染者に関する報告 the report of the affectees が到着するのは 22日ごろとみられる一方で,患者らは病院内の薬局(施設)は不十分なため,(院外の)薬局に医薬品や注射器を買いに行かなければならないと訴えている。
[Mod.TY 注- 以前の大衆紙の報道では,カラチ Karachi で 30 000例の原因不明の疾患患者 cases of a "mystery disease".がいると伝えられていた。 A 19 Dec 2016 report  は "1か月間に 3万人の原因不明の疾患のアウトブレイクによる患者が発生したことを受け,シンド州保健大臣 Sindh Health Minister は [Mon 19 Dec 2016], マリル Malir に対し緊急事態を宣言した" と報じた。同保健相は Saudabad hospital を訪れ,ウイルスの同定には時間を要するが,すでに血液検体は検査機関に送られた" 旨発言したとされる。"公式の確認には至っていないが,専門家らは症状などから chikungunya virus と考えている" としていた。その後 A later report (20 Dec 2016) では,"これまでのところ,パキスタン国内では 1例も確認されていない No case of chikungunya virus has been confirmed。流布されている,感染が確定されたとする情報はすべて間違っている" とする内容が,the World Health Organisation (WHO) and the Ministry of Health [in Islamabad, Sun 18 Dec 2016] の共同会見で発表された。"これは,シンド州カラチの,特にマリル地区におけるチクングニアウイルス確認に関する,不確定情報に対して発出するものである" とされていた。
これらの報告は 2つの重要なポイントを浮かび上がらせた; 1つ目は,今回のような大規模アウトブレイクで市民のパニックが起こるため,これを鎮静化させるためには,cautions statements (詳細な注意 ? 情報) の発出が賢明 prudent である; そして2つ目として,タイムリーな検査学的確定診断 timely laboratory confirmation が,疾患の原因解明に不可欠 essential であるということである。3万人分の検体は検査機関にとって過大な負担となるが,(そのうちの)少数の検体を検査することは可能である。不思議なことに,カラチの保健当局は,ベクターコントロールによる感染伝播抑制のために,何を行うのかの内容が声明の中に示されていない。また,1か月の間に 3万人の患者が発生したというのに,an epidemic を宣言することに消極的 reluctance なこともおかしい。チクングニアの感染で死亡することは滅多にないが,数週間から数か月間にわたって,身体の不自由が存続する可能性がある。もし 3万人がチクングニアに感染していたとすれば,保健当局は来年(2017年),多数の身体障害者のケアの責を負うことになるかもしれない ... According to WHO information によると,Pakistan は countries having documented endemic or epidemic chikungunya disease に含まれている。]

● ムンプス-米国 (33)
PRO/EDR> Mumps - USA (33): (TX, AR)
Archive Number: 20161221.4713166
[1] テキサス Texas
情報源 The Duncan Banner 2016年12月16日
先週 [week of 5 Dec 2016],Collin, Dallas, Denton, and Tarrant Counties [Texas] で新たな患者が確認されたことを受け,テキサス州保健当局 the Texas Department of State Health Services は,Johnson County のムンプスのアウトブレイク an outbreak of mumps についての注意情報を発出した ...
[2] アーカンソー Arkansas
情報源 Arkansas Matters 2016年12月19日
アーカンソー州では,約 2200 cases について詳細な調査が行われるなど,1970年代以来となるアウトブレイク The Arkansas mumps outbreak は,が現在も続いている ...

● ムンプス-カナダ (02) 医療従事者
PRO/EDR> Mumps - Canada (02): (QC) HCWs
Archive Number: 20161221.4713168
情報源 La Tribune [in French] 2016年12月19日
ケベック州の病院 the Hopital Fleurimont and Hotel-Dieu in Sherbrooke [Quebec] で,医療従事者がムンプスに感染していたことが,公衆衛生当局 the Estrie Public Health Department により確認された。報告されているのは,4 confirmed and 1 probable で,現時点では,接触のあった患者への感染は確認されていない ...

● イヌジステンパー-米国 (03) アライグマ,キツネ 疑い
PRO/AH/EDR> Canine distemper, wildlife - USA (03): (NC) raccoon, fox, susp
Archive Number: 20161221.4713965
情報源 Sun Journal 2016年12月16日
地域内でジステンパーが疑われるアウトブレイクが発生しており,安心のためペットへのワクチン接種が望まれる。ノースカロライナ州警察当局 The New Bern [North Carolina] Police Department には,この2か月間に,キツネやアライグマが関係する複数の事案が報告されており,ジステンパーのアウトブレイクが疑われている a suspicion of a distemper outbreak  ...

● ラッサ熱-ナイジェリア 西アフリカ (40)
PRO/AH/EDR> Lassa fever - West Africa (40): Nigeria (OG)
Archive Number: 20161221.4713167
[1] Abeokuta: 1 case (suspected) nurse
投稿者 ナイジェリア・National Biotechnology Development Agency,Ojelabi Olufemi 2016年12月20日
オガン州医療センター the Federal Medical Center, Abeokuta, Ogun State, Nigeria の看護師 1名が,今週末 [17-18 Dec 2016] 死亡し,敗血症が疑われている。この看護師は,大学の看護学部 the Babcock University School of Nursing に通学していたが,同級生 2名も危険な状態となっている。未確認情報では,女性はラッサ熱 Lassa fever で死亡したとされている。
[Mod.TY 注- ナイジェリアではラッサ熱が endemic な状態にある。10月の保健省からの報告 Ministry of Health Epidemiological Bulletin によれば,Ogun state では今年 10 reported Lassa fever cases が確認されており,新たな患者の報告があっても不思議はないが,検査による確認は重要である。保有宿主のマストミス the reservoir rodent host, the multimammate mouse (in the genus _Mastomys_)  およびその排泄物との接触により,ヒトに感染する。また,医療現場での感染もあり,死亡した患者が看護学生であったことから,病院内で,この患者及び2人の同級生と,ラッサ熱の患者 a Lassa fever patient との感染がなかったか,興味が持たれる]
[2] Abeokuta: additional cases
情報源 The Sun 2016年12月21日
オガン州政府当局 Ogun State Government のラッサ熱排除宣言から 4か月後に,ラッサ出血熱 Lassa hemorrhagic fever (LHF) により,看護助手 1名と霊安室担当者 1名が死亡した。この看護助手はラッサ熱が疑われる患者を担当していたとされ,霊安室担当者はこの患者(死亡した看護助手?) の遺体を取り扱っていた。スタッフの相次ぐ死亡に,病院管理者は大学病院 the University College Hospital (UCH), Ibadan.  に検査を依頼し,16日と18日に (死亡した)患者らは Lassa fever により死亡したことが確認された。同病院集中治療室 the intensive care unit of the Federal Medical Centre (FMC), Idi-Aba, Abeokuta には,これ以外に医師と看護師の計 2名も入院中 [ ?  attended] との情報がある ... 長文,原文 [Google 翻訳] 参照願います。
[Mod.TY 注- 上記の[1] と同じ患者についての報告と思われる ... ]
関連項目 (39): Nigeria 20161026.4585225

● 鳥インフルエンザ (142 ?) HPAI H5N8
フランス,オランダ,イスラエル,ブルガリア,モンテネグロ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (141): Europe, Middle East, Africa, 1st cases, spread HPAI H5N8
Archive Number: 20161221.4712786
[1] フランスおよび欧州 France & weekly European review
Epidemiological situation of HPAI H5N8 in Europe since October 2016: situation as of 19 Dec 2016
情報源 French Platform for Animal Health Surveillance: International Animal Health Epidemic Intelligence team [weekly report; in French,18日更新] 2016年12月19日
前週  the previous weekly situation report (12 Dec 2016) [see 20161214.4699227] 以降,ドイツとハンガリーなどで新たな高病原性鳥インフルエンザ流行 new highly pathogenic avian influenza (HPAI) subtype H5N8 outbreaks が報告された; Europe, mainly in Germany (120 cases in birds compared to 98 last week) And Hungary (201 households compared to 120 last week)。17日,英国でも,初めての流行発生が,驚異的な致死率 (合計 2428羽中 2408羽,すなわち 99%) をもってシチメンチョウ農場 a turkey farm in the Lincolnshire region で報告された。セルビアでも 15日に a 1st outbreak が報告されているが,種については特定されていない ...
An interactive map of HPAI H5N8 cases and outbreaks in Europe as of 19 Dec 2016 [緑は家きん,青はペット,赤は野鳥を表す; ブルガリア,ウクライナ,ロシアは表示されていない]
[2] オランダ The Netherlands: レイヤー鶏 layers
情報源 Dutch News 2016年12月18日
Friesland の採卵用養鶏場 an egg farm で鳥インフルエンザが発生し,被害を受けた農場が 6か所となったと,経済省が 18日明らかにした。the village of Hiaure, in the north of the province で飼育されている,2万8千500羽のメンドリは処分されることになっている。18日に Kamperveen のシチメンチョウ農場で鳥インフルエンザが確認され 1万4千羽が処分されたほか,これ以前にも Overijssel province の Kamperveen 近郊で野鳥の感染が確認されていた ...
[3] イスラエル Israel: 野鳥 wild birds
情報源 PoultryMed 2016年12月16日
イスラエル獣医学局 the Israeli Veterinary Services (Head of Poultry diseases Division in the Kimron Veterinary Institute) によると,野鳥の検査で以下の結果が判明した:
6日,南部 Faran 近郊の a oxidation pond [?] において,様々な種類の野鳥 80羽が死亡して発見された。60体が回収され, the Veterinary Kimron Institute での検査のため送付された。ほとんどがマガモ mallard ducks で,高病原性鳥インフルエンザウイルス HPAI H5N8 の検査で陽性となった。さらに 12日,near Kfar Menachem で弱っている a gray goose が発見され,のちに死亡した。
このガチョウについても,H5N8 positive だった。12日,Beer Tuvia industrial zone で死亡して発見された野鳥 (_Plegadis falcinellus_ and _Bubulcus ibis_) についても H5 positive by PCR となった。
[4] ブルガリア Bulgaria : 家きん poultry, 1st outbreaks
情報源 Reuters 2016年12月19日
ブルガリアの 3か所の農場で鳥インフルエンザが確認され,4000羽以上のダックの処分が行われたと,19日食品安全当局 the Bulgarian food safety agency が明らかにした。南部の the southern village of Manole の 1か所の農場のダックと,北西部の the northwestern town of Vratsa の 農場1か所のダック,および the river Danube 流域の the village of Novo Selo で処分が行われた。
[5] モンテネグロ Montenegro : 野鳥 wild birds, 1st case
情報源 Reuters via Daily Mail 2016年12月20日
モンテネグロ政府は 20日,国内初となる,東部の湖 Lake Skadar で死亡して発見されたダック 1羽の,鳥インフルエンザ the H5N8 strain 感染例 its 1st case of bird flu を報告したと,国営テレビが伝えた。
関連項目 (141): UK (LI), poultry, HPAI H5N8, 1st report, OIE 20161219.4710246

● ハンタウイルス最新状況-チリ 南北アメリカ (47)
PRO/AH/EDR> Hantavirus update - Americas (47): Chile (AR)
Archive Number: 20161221.4712913
情報源 Bio Bio Chile [in Spanish] 2016年12月19日
現地保健当局 The La Araucania Health SEREMI [ministerial administrative government unit] は,新たなハンタウイルス感染の患者 a new case of [a] hantavirus [infection] を確認した。この 50歳男性は,Villarrica の郊外在住で,15日にウイルス感染症の症状のため,現地の医療機関を受診したのち,the Hernan Henriquez Aravena Hospital [Temuco, Araucania] に移送され,現在人工呼吸器を装着して集中治療室に収容され,状態は安定している。2016年のこれまでの地域内で 7例目の患者となった。
the long-tailed pygmy rice rat (_Oligoryzomys longicaudatus_), the sigmodontine rodent host of Andes hantavirus