2017年1月31日

ベラドンナ中毒 米国 ホメオパシー
マラリア ナミビア
黄熱 ブラジル

● ベラドンナ中毒 米国 ホメオパシー
PRO/EDR> Poisoning, belladonna - USA: homeopathic teething product recall
Archive Number: 20170131.4806089
[1] 情報源 CNN 2017年1月27日
食品医薬品局 The Food and Drug Administration は [Fri 27 Jan 2017] 保護者らに対し,ベラドンナによる汚染の疑いのある,Hyland's homeopathic teething products を使用しないよう注意を呼びかけている。belladonna は一般には deadly nightshade とも呼ばれる有毒物質である。Hyland's を製造する,ロサンゼルス Los Angeles に本社を置く Standard Homeopathic Co. 社は 2016年10月7日に製造を中止している ... ホメオパシー歯萌出錠 Homeopathic teething tablets は,1900年代前半から存在し,乳児の第 1番目の乳歯の成長を一時的に助ける temporary relief とされる。以前 The FDA は,Hyland's Teething Tablets に不定量のベラドンナが含まれていたとの検査結果を基に,2010年に a safety alert を発出した。その後当局にはベラドンナ含有の乳歯萌出製品による 400人以上の有害事象 adverse events が報告されている。最も多く報告された重大な有害事象として,けいれん発作 seizures などがあり","that reference homeopathic teething products が関係する 10件の死亡例の報告も承知している." と,FDA 広報担当者が述べた。9月 [2016?] The FDA は 2度目の a 2nd belladonna warning を発出し,同 10月に Hyland's は製造を中止したが,ウェブサイト上ではその安全性を訴え続けている continued to affirm the safety on its website ...
[2] 情報源 CNN 2016年10月13日
[This article is from last year when the 10 deaths were identified and suspected to be due to the use of this product. - Mod.MPP]
[3] 情報源 KSLA 2017年1月30日
政府当局の医療関係者ら Government doctors は,保護者が homeopathic tablets を使って乳児の歯の萌出を sooth ?することを薦めないとしている。ホメオパシック錠が検査の結果ベラドンナ陽性となり,The Food and Drug Administration は新たな指針 the new guidance を示している。この有害物質は,けいれん,過眠,筋力低下,発疹などの原因となる。Hyland's teething tablets のメーカーは製造中止を決め,Raritan Pharmaceuticals は,2016年にベラドンナの含有が確認された 3 homeopathic products の回収を行っている。

● マラリア ナミビア
PRO/EDR> Malaria - Namibia: (OT)
Archive Number: 20170131.4803982
 情報源 UN Office for the Coordination of Humanitarian Affairs (OCHA), ReliefWeb 2017年1月30日
Omuthiya, Oshikoto Region では,1月はじめの 3週間で 102人のマラリア患者 new malaria cases を報告し,2016年の同じ時期に記録された 25人から増加した。死者は報告されていない。最近降った雨により水たまりができたことにより,患者数が増加した。Ohangwena Region では昨年 [2016] 異例の約 430人が感染し,数は不明だが死者も記録されている。Oshana Region では 50 cases and 3 fatalities, Oshikoto では 93 cases with no deaths が報告された。保健副大臣は昨年 [2016], "between 2001 and 2015 の間に,ナミビアのマラリア患者数は 98 %,死亡は 95 % 減少し,マラリア減少で大きな進歩を遂げた ... "と述べている ...。
[Mod.EP- この地域 This particular area はかつて,年間で人口千対 0 to 0.1の感染発生率という low endemic 状態だった(the World Malaria Report 2015, WHO)。これよりもっと東の the Caprivi strip に向かうと,発生率は 0.1-1.0 に上昇し,さらに東では 1-10 per 1000 population となる。従って,今回の報告は,マラリア常在地域が西に拡がっていることを示していた。ここで示されたように気候条件によるのか,あるいはアンゴラからの輸入感染例であるかは,分からない。アンゴラ南部は an annual malaria incidence rate of 1-10 per 1000 population (World Malaria Report 2015, WHO)]
参考項目 2014 Malaria - Namibia: (northern regions) 20140712.2605341

● 黄熱 ブラジル
PRO/AH/EDR> Yellow fever - Americas (11): Brazil (MG) link to deforestation susp.
Archive Number: 20170131.4805198
 情報源 Big News Network 2017年1月29日
ミナスジェライス州 Minas Gerais state の黄熱アウトブレイク A yellow fever outbreak により,2017年に 38人が死亡したと,24日公表された州保健当局 the Minas Gerais Health Secretariat の報告 the latest epidemiological reports で明らかになった。ほか 45人の死亡についても現在調査が行われている ... 専門家は,the yellow fever outbreak is an ecological phenomenon. と述べている。黄熱は,農村部や森林地帯から,蚊族 the _Haemagogus_ mosquito により伝播される。都市部での感染は,ネッタイシマカ the _Aedes aegypti_ が伝播するが,この蚊族はデングウイルス,ジカウイルス, チクングニアウイルスなども伝播する。ただし,ブラジルでは 1942 年以降,yellow fever transmission in urban settings は報告されていない。現在発生しているミナスジェライス州のアウトブレイクでも,urban areas では患者 the confirmed or suspected cases は発生していない。専門家によると,黄熱ウイルスは森林や人の手が入っていない地域に漂い surrounds some forests and wild regions,疾患の報告は少ない。(ところが) いきなり生息域が拡がり,サルや人に感染するようになり,まず動物が死亡する。動物がわれわれの歩哨になっている。ある地域にウイルスが拡がった場合,サルの死亡が注意情報となる ... 今回のアウトブレイク発生の仮説の 1つに森林伐採 the deforestation を挙げる研究者があり,(それにより)何年もサル species of monkeys が森林内の非常に狭い区画に押し込められることとなり,様々な影響が生まれるとされる。貧弱な生態系 Impoverished ecosystems は蚊族繁殖にとって好適条件となった。the Atlantic forest の孤立した区域内に多数で生息するサルを標的とする, (黄熱)感染の蚊族が,アウトブレイクの原因となっている可能性がある,としている。高い生物多様性を有する健康な森林が,ウイルスの感染拡大を阻止することを示唆する科学的根拠もある。アウトブレイクが起きたとしても,自然が残された環境ではその強度は小さくなる。研究者らによると,アウトブレイクが起きるたびに,サルの個体数は激減しており,その後数年かかって徐々に回復するのだという。新たなアウトブレイクが起きるのは,好適な条件と遺伝学的特徴を持ったサルの大集団が現れた時で,たくさんの動物が感染すると,ヒトへの感染も容易となる ... ミナスジェライス州のアウトブレイクには,Mariana [鉱山ダム崩落 mining dam collapse on 5 Nov 2015, which killed 19 people] も遠因として関係している。発生した町のいくつかは,the Rio Doce valley 近くに位置する。2015年11月の the Samarco mining dam burst 爆発後,およそ 6000万立方m の廃棄物 tailings [ground rock and process effluents generated in a mine processing plant] が the Rio Doce river に流れ出し,the coast of Espirito Santo にまで達した ...
[Mod.PMB- ... 新世界霊長類 the New World primates (Ceboidea) の中で,ホエザル howler (_Alouatta_ spp.) とクモザル spider (_Ateles_ spp.) monkeys は,最も黄熱に感染しやすい種 the most susceptible species である。ずっと以前から,これらの種は黄熱ウイルスに感染するとほぼ必ず死亡することが知られている。このことから,南米のいくつかの国々では,ヒト以外の霊長類が歩哨動物となっており,黄熱サーベイランスは,森林内の霊長類の死亡を監視することで行われてきている enhanced 。他の国々でも野生霊長類の個体数調査活動をぜひ行ってほしい。黄熱アウトブレイクと森林破壊との関係性を支持する,他の節足動物媒介性疾患に関する仮説がある。森林伐採などの環境変化 Perturbation of ecosystems により,数々の病原体への暴露リスクにつながる変化が起き,複雑な一連のイベントが感染ベクターによる刺咬頻度の増加を招く ... ]
関連項目 (10): Brazil 20170129.4801425

● 鳥インフルエンザ,ヒト 中国 H7N9
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (15): China (LN) H7N9, RFI
Archive Number: 20170131.4804367
 情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年1月30日
遼寧省 Liaoning の Kangping county of Shenyang 瀋陽と Beipiao of Chaoyang city 朝陽から,2例の鳥インフルエンザ感染患者 human H7N9 AIV cases が報告された。いずれも状態は安定しているが,詳しい情報は明らかにされていない。
関連項目 human (14): China (HN, Qingdao) H7N9, CDC Travel Advisory 20170128.4797061

● ハンセン病 パキスタン 2016年
PRO/EDR> Leprosy - Pakistan: 2016
Archive Number: 20170131.4804164
 情報源 Dawn 2017年1月29日
パキスタンでは毎年 400 to 500 new cases of leprosy のハンセン病患者が登録され,今後 20年間,同じ状況が続くだろう,と the eve of World Leprosy Day [30 January],.the Marie Adelaide Leprosy Centre (MALC) ハンセン病センターの専門家が会見の席で述べた 

● 鳥インフルエンザ カンボジア、ドイツ
PRO/AH/EDR> Avian influenza (37): Cambodia (SR) poultry, HPAI H5N1, OIE
Archive Number: 20170131.4806507
 情報源 OIE, WAHID weekly disease information 2017年1月31日
Highly pathogenic avian influenza, Cambodia,Reoccurrence of a listed disease
感染開始時期 2017年1月25日
前回流行時期 2016年5月12日
原因ウイルス Highly pathogenic avian influenza virus
Serotype: H5N1
新たな感染流行 (1)
Outbreak 1: Bayarb, Basak, Svay Chrum, Svay Rieng https://en.wikipedia.org/wiki/Svay_Rieng_Province
感染した種/個体数/感染数/死亡/廃棄/処分
鳥類 Birds / 390 / 68 / 68 / 322 / 0
Affected population: Backyard poultry.

PRO/AH/EDR> Avian influenza (36): Germany, wildfowl, poultry, HPAI H5N5, spread
Archive Number: 20170131.4806235
 情報源 Modern Farmer 2017年1月30日
ドイツ北部の複数のシチメンチョウ飼育場で,新たな高病原性鳥インフルエンザである H5N5型が確認されている。同じ会社が Steinburg, in the state of Schleswig-Holstein の異なる 4か所に保有する農場で H5N5 型が発生したことが,21日 The Friedrich Loeffler Institute, Germany's national institute for animal health により確認された。3400羽が飼育されていたシチメンチョウ農場で多数の死亡が確認されたのをはじめに,15000羽が飼育されるさらに大きな施設にもウイルス感染が拡大し,ただちに処分が行われたが,26日にさらに近郊の 2か所の農場にも感染が拡大していたと農業相が明らかにした ...

● 原因不明の死亡,カモメ 米国
PRO/AH/EDR> Undiagnosed deaths, avian - USA: (WA) seagulls, RFI
Archive Number: 20170131.4803445
 情報源 The News Tribune 2017年1月27日
the Port of Tacoma 周辺で今週,カモメの原因不明の病気が発生し,およそ 50羽のカモメが死亡または首から下が麻痺した状態で発見されている。 ... 病鳥が発見されているのは,3 shipping terminals and other points around Commencement Bay, including Ruston Way, Browns Point, Point Defiance Park and as far north as Kent and Redondo Beach などである ...