2017年3月2日

ラッサ熱(09)－ナイジェリア
食中毒－日本(02) 海苔，ノロウイルス
鳥インフルエンザ，ヒト(28）－中国，台湾 H7N9 変異 など

● 腸管出血性大腸菌 EHEC－米国
PRO/AH/EDR> E. coli EHEC - USA
Archive Number: 20170302.4875298
情報源 Food Safety News 2017年3月1日
複数の州の少なくとも10人の腸管出血性大腸菌 EHEC感染が確認され，食中毒の原因について聞き取り調査が行われている。1日現在，4つの州で患者が確認されている ... 

● ラッサ熱(09)－ナイジェリア
PRO/AH/EDR> Lassa fever - West Africa (09): Nigeria (BO)
Archive Number: 20170302.4875164
情報源 PM News 2017年3月1日
州政府当局 The Borno Government は [Wed 1 Mar 2017]，新たに検査で陽性となった 32歳のラッサ熱患者 a new case of Lassa fever を確認した。

● 細気管支炎－シリア 避難民の子ども
PRO/EDR> Bronchiolitis - Syria: (ID) internally displaced children
Archive Number: 20170302.4874805
情報源 Syria Direct [in Arabic] 2017年3月1日
トルコとの国境にある，シリア北部の反政府勢力地域のキャンプで働く医師らは，連日，多数の細気管支炎 bronchiolitis の患者を診察しており，その多くが 2歳未満の小児である ... 

● 食中毒－日本(02) 海苔，ノロウイルス
[1]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project 2017年3月1日
東京都によると，立川市の7校の小学校で2月17日に発生した食中毒の原因は，大阪の会社が製造した刻み海苔であることが判明した ... NHK 
2]
情報源1 Nihon Keizai Shinbun web version (25 Feb 2017 13:57 JST) [in Japanese]
情報源2 Asahi Shinbun digital (24 Feb 2017 19:45 JST) [in Japanese]

● ヨーネ病－リヒテンシュタイン OIE
Paratuberculosis, Liechtenstein，reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Johne's disease - Liechtenstein: (RU) bovine, OIE

Archive Number: 20170302.4874577
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2017; 30(09) 2017年3月1日
感染開始時期 2017年2月23日
前回流行時期 2009年5月
病原菌 _Mycobacterium paratuberculosis_
新たな感染流行 (1)
Outbreak 1: 9491, Ruggell, Unterland, Liechtenstein: farm
種/頭数/感染数/死亡/廃棄/処分
ウシ Cattle / 191/ 1 / 0 / 4/ 0
Affected population: herd of Holstein and Holstein-hybrids as well as Swiss Fleckvieh in free-stall; dairy farm and fed cattle

● 鳥インフルエンザ，ヒト(28）－中国，台湾 H7N9 変異
PRO/AH/EDR> Avian influenza, human (28): China (GX) Taiwan, H7N9, mutations 
Archive Number: 20170302.4874114
[1] 中国(広西壮族自治区 Guangxi Zhuang Autonomous Region)
情報源 FIC (Flu Information Centre/Flu in China) 2017年3月1日
1日，Yulin city of Guangxi Zhuang Autonomous Region において，2名の鳥インフルエンザ患者 human cases of avian influenza A (H7N9)が報告されたが，いずれも状態は安定している。68歳の女性患者は，2月24日に呼吸器症状を発症した。28歳の女性患者は，2月23日に呼吸器症状を発症した。いずれの患者も，発症までの10日間に病鳥または死鳥との接触があり，発熱，咳，頭痛などのインフルエンザ様症状に対して現地医療機関で治療を受けていた。同 27日に Yulin Red Cross hospital に搬送され，検体の検査で H7N9 鳥インフルエンザウイルス陽性が確認されている。
[2] 台湾 初の死亡例，2017年
情報源 Taipei Times 3月1日
政府保健当局 The Centers for Disease Control (CDC) は，鳥インフルエンザウイルス the H7N9 avian influenza virus による，国内初の死亡患者例を確認した。1日，中国滞在中に鳥インフルエンザウイルスに感染した台湾人男性が，1ヶ月の治療の末，2月27日に死亡したと発表した。1月25日，この中国での仕事があった 69歳男性について，台湾 Taiwan 到着時に空港検疫官がインフルエンザ症状に気づいた ... 
[3] ウイルスの変異
情報源 South China Morning Post 2017年3月2日
広東省 Guangdong province の患者 2名が，タミフル Tamiflu [oseltamivir] の効果の低下が疑われるウイルス the H7N9 bird flu virus に感染していた ... ヒトの鳥インフルエンザ感染例のおよそ 7 % で，パンデミック発生時の治療薬として世界中で備蓄されているタミフル耐性を示唆する遺伝学的変異が認められており ... 台湾の保健当局も 2月に，広東省渡航後の H7N9 感染患者のウイルス遺伝子解析で，タミフル，リレンザなどの抗ウイルス薬への耐性を示す変異が認められたと発表しており，この 69歳のビジネスマンは今週死亡した。
[ Mod.UBA 注－ ノイラミニダーゼ阻害薬のオセルタミビルとザナミビル oseltamivir and zanamivir は，現在，the M2 ion channel blockers [amantadine and rimantadine] 両剤への耐性を付与する an S31N mutation を有する，新型鳥インフルエンザウイルス the novel H7N9 influenza viruses 治療の最優先選択薬であり，臨床分離検体での NA 感受性の評価と(NA)耐性変異株の新興の監視は重要である。2013年の研究報告で，the human A/Shanghai/1/2013 (H7N9) isolate ウイルス株で，a mixed population of R/K at NA residue 292 が認められている。アッセイ the enzyme-based NA inhibition assay において(表現型では) NA 阻害薬への感受性が認められたが，the plaque-purified A/Shanghai/1/2013 virus with dominant K292 は，zanamivir, peramivir, and oseltamivir に耐性を示した。a human influenza virus H7N9 isolate ウイルス株での変異 the R292K mutation によって付与された，NA 阻害薬への耐性が，a mixed R/K viral population によりマスクされる可能性があり，H7N9 感染患者の抗ウイルス薬耐性の監視の上で考慮すべき点と考えられた(1) ... ]
関連項目  human (27): Egypt (Fayoum) H5N1, RFI 20170227.4866795