2017年3月25日

髄膜炎菌性髄膜炎-ナイジェリア (02) 死亡,C 型 WHO
原因不明の発疹性疾患-カメルーン(03)
破傷風-オーストラリア ワクチン未接種の小児
麻疹(14)-ルーマニア,加,米,豪,スイス

髄膜炎菌性髄膜炎-ナイジェリア (02) 死亡,C 型 WHO
PRO/EDR> Meningitis, meningococcal - Nigeria (02): fatal, emergence sg C, WHO
Archive Number: 20170325.4925882
情報源 WHO Disease Outbreak News 2017年3月24日
2016年12月以降,[Sun 19 Mar 2017] (epidemiological week 11) までの期間に,ナイジェリア国内各地 40 local government areas (LGAs) in 5 states of Nigeria から,合計 1407人の髄膜炎が疑われる患者 suspected cases of meningitis と 211人の死亡 deaths (case fatality rate: 15 percent) が報告されている。症例の 89  % が,Zamfara, Katsina and Sokoto の患者で占められている。epidemiological week 11に限っても,合計 26 LGAs from all 5 states の地域から 361 cases が報告された。22 wards in 15 LGAs が流行閾値を超えた。ニジェールと国境を接する地域はわずか 3 of these LGAs に留まる。優位のアウトブレイク(菌)の血清型は,C 型髄膜炎菌 NmC [_Neisseria meningitidis_ serogroup C] である。5-14歳の年齢層の患者が最も多く,報告例の約半数を占めている。性差なくほぼ同じ割合で感染している ... 厚生労働省検疫所 FORTH 等参照願います。
[ Mod.ML 注- A 型髄膜炎菌結合ワクチン meningococcal conjugate serogroup A vaccine により,A 型菌(による髄膜炎患者)の抑制に成功したナイジェリアで,発生が疑われていた C 型菌 Neiseria meningitidis_ serogroup C の新興が確認された。Katsina, Sokoto and Zamfara States は,ナイジェリアの最も北西端に位置する]
関連項目 Meningitis, meningococcal - Nigeria: (SO, ZA) fatal, new sg.susp., RFI 20170318.4909903

原因不明の発疹性疾患-カメルーン(03)
PRO/AH/EDR> Undiagnosed rash - Cameroon (03): (EN) fatalities, commentary
Archive Number: 20170325.4925761
投稿者 EpiCore Global Surveillance Project 2017年3月24日
現在も,"Centre Pasteur du Cameroun" での解析結果待ちの状態である。今回のアウトブレイクは,the Far North of Cameroon 内で観察されている移動 migration が原因となっている可能性がある。中央アフリカ共和国でも,われわれはサル痘が原因の同様の症例を確認した。
EpiCore Surveillance Project member
Romaric Ateugieu
University of Douala,
Douala, Cameroon
関連項目 (02): (EN) fatalities, commentary 20170323.4920216

破傷風-オーストラリア ワクチン未接種の小児
PRO/EDR> Tetanus - Australia: (NSW) unimmunized child
Archive Number: 20170325.4925759
情報源 Australian Broadcasting Corp 2017年3月16日
北部サウスウェールズ州の医師 A northern New South Wales doctor は,破傷風 tetanus と診断され危険な状態となっている 7歳児は,ワクチンを接種していなかったと述べた。女児は,当初 Lismore で治療されていたが,ブリスベンの小児病院 Brisbane's Lady Cilento Children's Hospital に [Wed 15 Mar 2017] 搬送された ... 14日夜にこの女児を治療した小児科医 Lismore pediatrician は,オーストラリアで破傷風はまれな病気であり,"何例も破傷風の患者を診たが,ほとんどが海外勤務の時期だった" と述べた ... The North Coast region は,国内でワクチン接種率が低い地域 the lowest vaccination rates である ...

麻疹(14)-ルーマニア,加,米,豪,スイス
PRO/EDR> Measles update (14)
Archive Number: 20170325.4924756
[1] ルーマニア Romania 
情報源 Romanian Insider 2017年3月16日
ルーマニアで現在発生中の麻疹アウトブレイク measles outbreak による感染患者が,10日までに 3446人に達した。17 children が死亡したと,保健当局 the National Institute of Public Health のデータで明らかにされた。死亡した 17人が報告された地域は,少なくとも 5人が Arad county,4 人が Timis county,6 人が Dolj and Caras Severin counties,の各地域からの報告で,Satu Mare and  Bucharest からも各 1人の死亡が報告されている。37 of Romania's 41 counties が麻疹感染を報告している。Dolj county では,2016年6月以降,175 cases of measles が報告されている。ワクチンを接種されていない小児 3人の死亡も確認されている。the Public Health Department (DSP) Dolj は,患者は減少傾向にあると述べている。Timis county では more than 530 cases of measles と 4人の死亡が報告され,Brasov では 43 confirmed cases from 1 January 2016 to 17 February 2017, and no death の報告となっている。Satu Mare, Alba, Suceava, Sibiu, Hunedoara, and Vaslui の各郡でも感染が報告されている。生後 9ヶ月から 9歳までの小児へのワクチン接種が開始された。アウトブレイクは,ルーマニア国内の保護者らが支持した,近年の反ワクチンキャンペーンの結果である ...
[2] カナダ Canada (Nova Scotia) alert
情報源 Local Xpress 2017年3月20日
ノバスコチア州保健当局者 Nova Scotia Health officials は,from [Fri 10 Mar - Wed 15 Mar 2017] に麻疹ウイルス the measles virus に暴露した疑いのある人々の追跡調査を開始した。渡航関連の麻疹感染例A travel-related case が確認され,[the URL above に示された] 場所と時間に関係する可能性がある,と保健当局 the Nova Scotia health authority が [Mon 21 Mar 2017] 明らかにした ... 2月に州内で 7人が感染したアウトブレイクとの関連性はない。1970年以降に生まれた州内の住民らは,2回のワクチンを無料で接種できるとしている ...
[3] 米国(Nebraska, Omaha) alert
情報源 KETV 2017年3月23日
 ... ネブラスカ州保健当局 the Nebraska Department of Health and Human Services が,[Sun 12 Mar 2017 の] フライト a Delta Airlines flight from Minneapolis to Omaha の乗客 1名が,麻疹に感染していた事を明らかにした。暴露の可能性のある場所は,the URL above に示されている ...
[4] オーストラリア Australia  (Sydney)
情報源 The Sydney Morning Herald 2017年3月24日
小児 2人と 20歳代の女性 1人が,シドニー西部 western Sydney で麻疹に感染し,滞在していたとして,保健当局が注意を呼びかけている。いずれの患者も麻疹のワクチンを接種していなかった。(他者への)感染性のある infectious 時期 between 16 - 23 March に,Auburn and Chester Hill の複数の公共スペースを訪れていたとの情報が,ニューサウスウェールズ州 NSW [New South Wales] Health 当局から [Fri 24 Mar 2017] 明らかにされた。シドニーの最も新しい麻疹感染例は,[Thu 2 Mar 2017] バンコクからシドニーを訪れた患者である ... 過去 5年間に,国外から麻疹を持ち込んだ人の数は年間 2から 28人と,年によって大きく異なっている。報告された麻疹感染例 reported cases of measles in NSW の合計数も,9から 174人と幅がある ... 1966年以降に生まれた年代の人々はすべて,2回のワクチンを接種すべきであり,小児については,生後 12ヶ月と 18ヶ月での接種が勧められている。
[5] スイス Switzerland
情報源 LE News 2017年3月224日
公衆衛生当局者 the Swiss Federal Office of Public Health (FOPH) が,1月の麻疹による若年男性の死亡について悲劇的だが幸いにして滅多にない症例だと述べた。2009年にジュネーブ Geneva で 12歳女児が死亡して以来の,麻疹感染による死亡例となった。(今回の死亡例は)白血病患者とされている。治療により免疫機能が低下し,ワクチン接種の効果が弱まった。感染経路は不明で,国内からの麻疹排除の必要性が強調されている。2016年は 70例の患者が報告されている。2015年は 36例,2014年はさらに少ない 22例だった。複数の地域 Several Swiss cantons で麻疹が増加している,と 2月に当局が明らかにした。感染が報告されているのは,Ticino, Graubunden, Fribourg, Solothurn, St. Gallen and Zurich で,(大勢の)移動による感染拡大の恐れがある,学校の休み期間中にも Several cases が報告されている。感染率は上昇しているが,ワクチン接種率も高くなりつつある increasing 。2014年の 8 cantons のデータによると,2歳児の 93 % が麻疹ワクチンを受けており,83 % が 2回の接種を完了している。若年成人の接種率も,2012年から 2015年の間に,10 % から 87 % にまで上昇した。
[6] ワクチン免除のルール Vaccine exemption policy
情報源 Eureka Alert 2017年3月21日
医学的理由以外でのワクチン接種の免除のルールが甘い国は,ルールを厳格にすることで,麻疹アウトブレイクの発生の可能性を 140-190 % 低下させることが可能であることが,新たな研究で明らかにされた ... 原文 [Google 翻訳] 参照願います。
原著タイトル  2017. Impact of Non-Medical Vaccine Exemption Policies on the Health and Economic Burden of Measles. Aczd Pediatrics. On-line 9 Mar 2017

鳥インフルエンザ(14)-ベルギー 野鳥 HPAI H5N8 OIE
Highly pathogenic influenza A viruses (infection with) (non-poultry including wild birds), Belgium,reoccurrence of a listed disease
PRO/AH/EDR> Avian influenza (83): Belgium (LI) wildfowl, HPAI H5N8, OIE
Archive Number: 20170325.4924642
情報源 OIE, WAHID (World Animal Health Information Database), weekly disease information 2017; 30(13) 2017年3月24日
感染開始時期 2017年3月17日
前回流行時期 2017年3月1日
原因ウイルス Highly pathogenic influenza A virus
Serotype: H5N8
新たな感染流行 (1)
Outbreak 1: Elen, Limburg
種/頭数/感染数/死亡/廃棄/処分
マガモ Mallard:_Anas platyrhynchos_(_Anatidae_)/ - / 1 / 1 / 0 / 0
コクチョウ Black Swan:_Cygnus atratus_(_Anatidae_)/ - / 1 / 1 / 0 / 0