2017年6月16日

食中毒-日本(05) 学校給食,ミルク
疥癬-フランス 移民
狂犬病(26)-アルジェリア,インド,ネパール,パキスタン

ブタ流行性下痢症(03)-カナダ
PRO/AH/EDR> Porcine epidemic diarrhea - North America (03): Canada (MB) vaccination
Archive Number: 20170616.5111001
情報源 Manitoba Cooperator 2017年6月16日
90 % 以上の効果が見られるとされる PEDv ワクチンの臨床試験が,南東部マニトバ southeast Manitoba で実施されている ...

食中毒-日本(05) 学校給食,ミルク
PRO/EDR> Foodborne illness - Japan (05): (IB) school students, milk
Archive Number: 20170616.5110481
[1]
情報源 EpiCore Global Surveillance Project 2017年6月13日
茨城県衛生部 The Ibaraki Prefecture Health Department は 13日,6月5日に県内の 3千人以上の生徒らが,給食のミルクの味の異常や異臭を訴え気分が悪くなった原因は,当日のミルクの風味やにおいの変化 a different flavor/odor によるもので,品質の問題ではなかったと説明した。
NHK(in Japanese)
[2] "In the absence of identifying a substance, is this considered to be a "hysterical" event ? (Mod.MPP からの質問)" に対し。
情報源  EpiCore Global Surveillance Project 2017年6月16日
mass hysteria の可能性も否定できないが,その点を報じたメディアはないため,真偽は不明である。私見だが,mass hysteria が起きるのは高温多湿の環境中であることが多く,当日の水戸の気温はそれほど高くなく,晴天でもなかった。

疥癬-フランス 移民
PRO/AH/EDR> Scabies - France: (Paris) migrants
Archive Number: 20170616.5109528
情報源 FranceTVinfo [in French] 2017年6月11日
パリで,ホームレスの移民が暮らす the vicinity of the Chapelle camp in the 18th arrondissement of Paris の住環境は,保健当局の努力にも関わらず,疥癬 scabies の根絶を阻んでいる ... 公式のデータはないが,(疥癬の)治療薬の売り上げが,2002年から2010年の間に 10 % 増加したとされる。the French Institute for Public Health Surveillance も,the "jungle" of Calais で発生する病気の 20 % を疥癬が占めるとみており,この地域が撤去され新たな移民が増えれば,パリ全体の問題となる可能性がある。
以下,Significant health monitoring needs,More and more cases of scabies,An impossible treatment without hosting solutions ... 原文参照願います。
[ Mod.EP 注- the post で指摘されているとおり,scabies そのものに(ヒトの)生命への危険性はない。しかし,疥癬の増加は,移民らの間の全体的な衛生環境の悪化の指標であり,各疾患のアウトブレイク a risk of outbreaks of lice borne infections like _Borrelia recurrentis_ (relapsing fever,回帰熱), _Bartonella quintana_ (trench fever,塹壕熱) and _Rickettsia prowazekii_ (lice borne or epidemic typhus,発疹チフス)の発生リスクである。2017年,すでにアフリカから欧州への移民の回帰熱が 3件報告されている:
- Lice, rodents, and many hopes: a rare disease in a young refugee. Crit Care. 2017; 21(1): 81. doi: 10.1186/s13054-017-1666-5;
- Louse-borne relapsing fever in a refugee from Mali. Infection. 2017; 45(3): 373-6. doi: 10.1007/s15010-017-0987-2
- Louse-borne relapsing fever in Finland in two asylum seekers from Somalia. APMIS. 2017; 125(1): 59-62;
アフリカでは常にシラミの発生 Lice infestation があり,both trench fever and epidemic typhus が報告されている:
- A new clade of African body and head lice infected by _Bartonella quintana_ and _Yersinia pestis_ - Democratic Republic of the Congo. Am J Trop Med Hyg. 2015; 93(5): 990-3. doi: 10.4269/ajtmh.14-0686;
- A mixed outbreak of epidemic typhus fever and trench fever in a youth rehabilitation center: risk factors for illness from a case-control study, Rwanda, 2012. Am J Trop Med Hyg. 2016; 95(2): 452-6. doi: 10.4269/ajtmh.15-0643);
また,a review from 2006 (Rickettsioses in sub-Saharan Africa. Ann N Y Acad Sci. 2006; 1078: 42-7;)では,熱帯及び北アフリカで louse borne epidemic typhus is endemic とされている。Relapsing fever, trench fever, and epidemic typhus の患者が多く発生したのは,第二次世界大戦中が最後であるが,疥癬 scabies の発生は,これに続いて,移民らの出身国に常在する _Borrelia recurrentis_, _Bartonella quintana_, and _Rickettsia prowazekii_ を保有するシラミが新たに侵入するサインでもある。移民が欧州に滞在に際して,衛生環境を整えることの重要性が強調されている]

狂犬病(26)-アルジェリア,インド,ネパール,パキスタン
PRO/AH/EDR> Rabies (26): Asia (India, Nepal, Pakistan) Africa (Algeria) animal, human
Archive Number: 20170616.5109529
[1] アルジェリア (Relizane): bovine
情報源 Réflexion [in French] 2017年6月13日
the Zedairia area of Relizane province でウシ 1頭が狂犬病に感染し,residents of Zedairia hamlet の間で不安が拡がっている。'vox populi' を通じて,森林地帯の牧民が所有するウシが感染したとの情報が伝えられた。 暫定的な情報では,他の動物の咬傷を受けたもので,イヌまたは野生動物によるとみられている ...
[2] インド: nationwide human cases compiled, 2014-2016
情報源 Times of India 2017年6月14日
Gujarat では,2014~2016年に 16人が狂犬病で死亡し,全国 29 states and 7 union territories で 5番目に多い。the Union Health Ministry の発表によると,インドでは動物咬症による(due to animal bite,=狂犬病 ?) 324人の死者が報告されている。Gujarat では 7 deaths in 2014 and 8 in 2015 が報告されている。2016年の狂犬病による死者はわずかに 1例のみだった。狂犬病による死者については,West Bengal が最多の 146例,次いでDelhi (39), Jharkhand (34) and Madhya Pradesh (23) を報告している ... Kerala reported 14 deaths followed by Odisha (12), Uttarakhand (6), Assam (5) and Bihar (5)。Ahmedabad city では,an average of 600 cases of dog bites in every week があり,イヌの不妊手術などの対策を行っている。
[ Sr.Tech.Ed.MJ 注-324 fatalities due to animal bite は,文脈から 2014年のことを指すのか,それとも別の期間だろうか。インドの狂犬病患者数の統計については以前から議論があり,明確にする必要がある。年間の死者数についての公式発表は 3桁(数百人)だが,国際機関からは通常 5桁(数万人)の数字が示される。この問題に関する,2015年のいくつかのスレッドを見ていただくと,Mod.MHJ's comment として: "公衆衛生の記録が期待するほどきっちりして rigorous いない国では,病理診断が正しくとも,(示された)狂犬病患者数は明らかに実態を現していない a definition difference 。しかし,インドでイヌの狂犬病対策が適切に行われれば,他国同様,公衆衛生や獣医学上の問題も改善に向かうだろう。長~い道のりではある"]
参考項目 20151028.3748032
[3] パキスタン(FATA): human exposure, canine suspected
情報源 MENAFN (Middle East North Africa Financial Network), Tribal News Network (TNN) 2017年6月5日
Sadda area, near Karkhano Camp of Lower Kurram Agency [Federally Administered Territories, FATA ]で 4日,狂犬病のイヌ 1頭が,8 persons including 5 children, 2 women, and a man を襲った。the District Headquarters Hospital in Sadda の病院を受診したが,ワクチンがなく,私立クリニックで購入したと,自身と 2人の子どもが襲われた男性が述べた。
[4] インド (Pune): human suspected, 11 year incubation(11年の潜伏期間)
情報源 The Times of India, Times News Network (TNN) 2017年6月15日
11年前に飼い犬に引っかかれたことが原因で,46歳の Army jawan [soldier] が Pune's Command Hospital で 3月31日に死亡した。2006年に Jammu & Kashmir's Naushera sector での任務中に,ワクチンを接種していないペットのイヌに足を引っかかれていた。2017年3月25日に狂犬病を発症し,5日後に死亡した。2006年以外に,いかなる動物による咬傷も受けていなかった,と州保健当局者は話している ... 各病院間で転送された後,Command Hospital in Pune では,異常行動,発熱,恐水症などが見られたため隔離病棟に入院となった。ヒトでは通常 30-60日間とされる狂犬病の潜伏期間が見直されることとなった。専門家らは,まれではあるが,14~19年後に発症したとの報告があるとしている。
[ Mod.AS 注- laboratory confirmation of the fatal rabies case が書かれていない。11年間の潜伏期間は highly exceptional であることは間違いない]
[20151115.3791390 でのネパールの 53年間の潜伏期間に対する,Mod.DK のコメント: " ... 少なくとも 2 additional pieces of evidence が必要: 1) viral isolation as a proof of diagnosis; and 2) genetic evaluation of the virus to determine its origin, such as dog or bat, etc. たとえイヌ由来のウイルスであったとしても,これほど昔にあった,毛に唾液がついていたイヌを触ったというような,ちょっとした暴露は忘れられているはず]